2024年11月に開催された第27回チャレンジカップ。河合佑樹がイン逃げで勝利し、デビュー初となるSGタイトルを獲得。
ボートレースの頂上決戦ともいえる「SG競争」。
SG競争とは、いくつかの格付けされたレース(SG・G1・G2・G3・一般戦)がある中、最高峰に位置する「スペシャルグレード」の略称です。
約1,600名いる全レーサーの目標ではありますが、出場資格が得られるのはA1級のみ。さらに、前年のSGで優勝または優出したり、ファン投票で上位に入るなど、様々な条件をクリアして初めてSGの舞台に立つことができるのです。
当然、スペシャルグレードというだけあって賞金額も桁違い!大会によって多少異なるものの、3,400~1億1,000万円もの優勝賞金が用意されています。
以下はSG競争の優勝賞金と開催時期。
レース名 | 優勝賞金 | 開催時期 |
---|---|---|
クラシック | 4,200万円 | 3月 |
オールスター | 4,200万円 | 5月 |
グランドチャンピオン | 3,600万円 | 6月 |
オーシャンカップ | 3,600万円 | 7月 |
メモリアル | 4,200万円 | 8月 |
ダービー | 4,200万円 | 10月 |
チャレンジカップ | 3,600万円 | 11月 |
グランプリシリーズ グランプリ | 2,000万円 1億1,000万円 | 12月 |
開催数は年間たったの8回。出場すること自体が難しいうえ、その中でNo.1にならないと上記の賞金を手にすることはできません。
本題に入りますが、全ての競艇選手が目標とするSG競争は、ファンである私たちにも見逃せないレース。
普段は投票しない層も参加してくるため、あなたの想像を遥かに超える売上(投票額)となります。
そこで今回は、SG別の売上と優勝者を紹介します。
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前年度(2023年開催)のSG売上
2023年(令和5年)に開催された「各SG競争の売上&優勝者」は以下の通り。
SG競争 | 総売上 | 優勝者 |
---|---|---|
クラシック | 131億円 | 土屋智則 |
オールスター | 137億円 | 石野貴之 |
グランドチャンピオン | 141億円 | 磯部誠 |
オーシャンカップ | 133億円 | 羽野直也 |
メモリアル | 147億円 | 馬場貴也 |
ダービー | 180億円 | 峰竜太 |
チャレンジカップ | 135億円 | 片岡雅裕 |
グランプリシリーズ グランプリ | 271億円 | 深谷知博 石野貴之 |
クラシックを土屋智則、グランドチャンピオンを磯部誠、オーシャンカップを羽野直也が制し、SG初制覇を達成した選手が3名も誕生しました。
また、長らくSGから離れていた峰竜太が、復帰一戦目となったダービーで優勝。グランプリは惜しくも2着に終わったものの、完全復活を遂げた年といっても良いでしょう。
2023年の顔となったのは、オールスター・グランプリ覇者の石野貴之。2度目の賞金王に輝いています。
レース別のSG売上推移&優勝者
8つあるSGレースの売上推移と優勝者を紹介します。また、年別のSG総売上は以下をご覧ください。
- 2023年:約1,273憶円
- 2022年:約1,236憶円
- 2021年:約1,334億円
- 2020年:約1,248億円
- 2019年:約993億円
- 2018年:約883億円
- 2017年:約841億円
- 2016年:約789億円
- 2015年:約790億円
- 2014年:約818億円
- 2013年:約830億円
- 2012年:約858億円
- 2011年:約903億円
SGクラシックの売上&優勝者
年度 | 総売上 | 優勝者 |
---|---|---|
2024年 | 139億円 | 毒島誠 |
2023年 | 131億円 | 土屋智則 |
2022年 | 174億円 | 遠藤エミ |
2021年 | 131億円 | 石野貴之 |
2020年 | 68億円 | 吉川元浩 |
2019年 | 104億円 | 吉川元浩 |
2018年 | 93億円 | 井口佳典 |
2017年 | 85億円 | 桐生順平 |
2016年 | 89億円 | 坪井康晴 |
2015年 | 86億円 | 桐生順平 |
2014年 | 94億円 | 松井繁 |
2013年 | 105億円 | 池田浩二 |
2012年 | 110億円 | 馬袋義則 |
2011年 | 中止 | – |
SGオールスターの売上&優勝者
年度 | 総売上 | 優勝者 |
---|---|---|
2024年 | 148億円 | 定松勇樹 |
2023年 | 137億円 | 石野貴之 |
2022年 | 145億円 | 原田幸哉 |
2021年 | 188億円 | 峰竜太 |
2020年 | 152億円 | 篠崎仁志 |
2019年 | 107億円 | 吉川元浩 |
2018年 | 89億円 | 中島孝平 |
2017年 | 93億円 | 石野貴之 |
2016年 | 88億円 | 平本真之 |
2015年 | 97億円 | 山崎智也 |
2014年 | 93億円 | 菊地孝平 |
2013年 | 96億円 | 新田雄史 |
2012年 | 102億円 | 井口佳典 |
2011年 | 121億円 | 池田浩二 |
SGグランドチャンピオンの売上&優勝者
年度 | 総売上 | 優勝者 |
---|---|---|
2024年 | 160億円 | 土屋智則 |
2023年 | 141億円 | 磯部誠 |
2022年 | 138億円 | 池田浩二 |
2021年 | 150億円 | 前本泰和 |
2020年 | 146億円 | 徳増秀樹 |
2019年 | 106億円 | 柳沢一 |
2018年 | 92億円 | 白井英治 |
2017年 | 92億円 | 石野貴之 |
2016年 | 113億円 | 山崎智也 |
2015年 | 93億円 | 山崎智也 |
2014年 | 94億円 | 菊地孝平 |
2013年 | 101億円 | 太田和美 |
2012年 | 102億円 | 太田和美 |
2011年 | 115億円 | 瓜生正義 |
SGオーシャンカップの売上&優勝者
年度 | 総売上 | 優勝者 |
---|---|---|
2024年 | 177億円 | 茅原悠紀 |
2023年 | 133億円 | 羽野直也 |
2022年 | 141億円 | 椎名豊 |
2021年 | 150億円 | 濱野谷憲吾 |
2020年 | 152億円 | 峰竜太 |
2019年 | 118億円 | 瓜生正義 |
2018年 | 108億円 | 毒島誠 |
2017年 | 116億円 | 峰竜太 |
2016年 | 85億円 | 石野貴之 |
2015年 | 90億円 | 石野貴之 |
2014年 | 110億円 | 吉田拡郎 |
2013年 | 106億円 | 松井繁 |
2012年 | 92億円 | 井口佳典 |
2011年 | 120億円 | 佐々木康幸 |
SGメモリアル(モーターボート記念)の売上&優勝者
年度 | 総売上 | 優勝者 |
---|---|---|
2024年 | 196億円 | 馬場貴也 |
2023年 | 147億円 | 馬場貴也 |
2022年 | 133億円 | 片岡雅裕 |
2021年 | 195億円 | 原田幸哉 |
2020年 | 179億円 | 寺田祥 |
2019年 | 131億円 | 毒島誠 |
2018年 | 114億円 | 毒島誠 |
2017年 | 110億円 | 寺田祥 |
2016年 | 96億円 | 菊地孝平 |
2015年 | 107億円 | 篠崎元志 |
2014年 | 114億円 | 白井英治 |
2013年 | 104億円 | 毒島誠 |
2012年 | 113億円 | 瓜生正義 |
2011年 | 84億円 | 重野哲之 |
SGダービー(全日本選手権)の売上&優勝者
年度 | 総売上 | 優勝者 |
---|---|---|
2024年 | 141億円 | 桐生順平 |
2023年 | 180億円 | 峰竜太 |
2022年 | 118億円 | 馬場貴也 |
2021年 | 138億円 | 平本真之 |
2020年 | 172億円 | 深谷知博 |
2019年 | 106億円 | 毒島誠 |
2018年 | 118億円 | 守田俊介 |
2017年 | 85億円 | 深川真二 |
2016年 | 84億円 | 瓜生正義 |
2015年 | 81億円 | 守田俊介 |
2014年 | 86億円 | 仲口博崇 |
2013年 | 90億円 | 瓜生正義 |
2012年 | 95億円 | 丸岡正典 |
2011年 | 107億円 | 池田浩二 |
SGチャレンジカップの売上&優勝者
年度 | 総売上 | 優勝者 |
---|---|---|
2024年 | 155億円 | 河合佑樹 |
2023年 | 135億円 | 片岡雅裕 |
2022年 | 128億円 | 深谷知博 |
2021年 | 142億円 | 辻栄蔵 |
2020年 | 172億円 | 毒島誠 |
2019年 | 117億円 | 石野貴之 |
2018年 | 100億円 | 馬場貴也 |
2017年 | 107億円 | 毒島誠 |
2016年 | 86億円 | 石野貴之 |
2015年 | 87億円 | 笠原亮 |
2014年 | 87億円 | 太田和美 |
2013年 | 79億円 | 森高一真 |
2012年 | 89億円 | 平尾崇典 |
2011年 | 96億円 | 田村隆信 |
SGグランプリの売上&優勝者
年度 | 総売上 | 優勝者 |
---|---|---|
2024年 | – | – |
2023年 | 271億円 | 石野貴之 |
2022年 | 259憶円 | 白井英治 |
2021年 | 240億円 | 瓜生正義 |
2020年 | 207億円 | 峰竜太 |
2019年 | 204億円 | 石野貴之 |
2018年 | 169億円 | 峰竜太 |
2017年 | 153億円 | 桐生順平 |
2016年 | 148億円 | 瓜生正義 |
2015年 | 149億円 | 山崎智也 |
2014年 | 140億円 | 茅原悠紀 |
2013年 | 149億円 | 池田浩二 |
2012年 | 155億円 | 山崎智也 |
2011年 | 162億円 | 池田浩二 |
ここ数年のSG売上は大幅増
SGの売上推移を確認すると、急速に伸びてきたのは2019年以降。
日本にコロナ感染が流入した時期と重なっており、在宅率増加でネット投票の需要が高まったことが要因と考えられます。
2011年のボートレースクラシックは東日本大震災による影響で中止に。
その為、被災地の復興支援を目的に、2011年は「東日本復興支援競走」として代替開催されました。また、SG・G1なども売上の1割が被災地に送られています。
競艇のSG優勝回数ランキング
現役選手のSG優勝回数ランキングは以下の通り。
現役最多は松井繁の12回。次いで瓜生正義・池田浩二・石野貴之の3名も10回以上のSGタイトルを手にしています。
艇界のスーパースター「峰竜太」は、23年のダービーで約2年ぶりのSG制覇。2022年2月に予想屋との繋がりで出場停止処分が下され、久々のSGで復活Vを遂げています。
他にも頭角を現してきそうな選手は沢山います!
SGレーサーたちの記録更新に期待しつつ、「平成生まれでSG初制覇しそうな選手」の登場にも注視していきたいと思います。
上記に名前があるボートレーサーたちは年収も半端ない…。1年働けば一戸建てを買えちゃうほど。
まとめ
ボートレース人気が右肩上がりに伸びているとはいえ、8回しか開催されないSG競争だけでこんなにも売上があるのは驚きでした。
もちろん、一般戦やその他のグレードレースも楽しいですが、やはりSGは別格のレース!普段はあまり組まれない豪華な番組が沢山ありますし、何より選手たちの意気込みが違います。
SGは我々競艇ファンにとっても欠かせない戦いの場であり、仕事を忘れて観戦する価値のあるレース。
今後もそういった白熱したレースに大金をぶち込んで楽しみたいと思いますw
コメントお待ちしてます!
コメント一覧 (1件)
電投。ネット。
場外発売。
これからの充実ぶりが、右肩上がりの競艇売り上げを支えているようです。
また、新規の素人ファン獲得に貢献?しているのが、枠なり進入です。
私ら、古い古いファンからしてみれば、枠なり進入は実につまらない。昔の競艇は、進入を読む事から始まったものです。枠は関係ありませんでした。昔は3分間待機。待機行動規定もあって無かったような時代。そんな中で進入を読むのは難解でしたが、それが競艇の面白いところでもありましたよ。肝心の舟券はハズレても、進入が予想通りに当たれば、それだけでも嬉しかった?
競馬や競輪ファンは、「競艇は1周1マ―クで決まるから面白くない!」と、よく言われたものでしたが、3分間待機で既にレ―スは始まっていて、1周1マ―クは、競馬で言う4コ―ナ―です。そんな訳で、昔の競艇は実に面白かった。枠なり進入の今の競艇に魅力は感じられません。
私ら古いファンが離れて行ってる事に、競走会は目を向けて欲しいですね。
また、競艇は現場が1番!
テレビの画像からでは、伝わり難い事が沢山あります。
風向き、強弱。波の高さ。
選手の気配。それらは現場でないと感じられません。
天皇と呼ばれた倉田栄一。
血判直訴で選手になった、あの長瀬忠義。
ランナーの香西豊。
勿論、艇王彦坂郁雄も忘れてはなりません。
先生、岡本義則。パンチョ鈴木文雄。佐賀の松尾兄弟。黒い弾丸、石原洋。埼玉のkkコンビ、金子安雄、加藤峻二。いやはや、いくらでも名前が出て来ます。
あの時代、そう、古き佳き時代。昭和の競艇が1番良かったですなぁ。