チャレンジカップ終了時点の賞金ランキングは堂々の1位(1憶4870万円)。
4年連続5度目のグランプリ出場となったが、優勝戦に進むも5着に終わった。
2024年9月1日に開催されたSGメモリアル。ギリギリで予選突破し、準優は6コースから差しで1着。優出3号艇を獲得すると、勢いそのまままくり差しで優勝した。
同大会は昨年の初制覇に続き、史上4人目の2連覇達成。
- 倉田栄一(1963・1964)
- 瓜生正義(2011・2012)
- 毒島誠(2018・2019)
守田俊介、遠藤エミ、丸野一樹などA1級で活躍する強者を多数擁する滋賀支部。難水面のびわこをホームに戦うこの技巧派集団を束ねるのが”日本最速の男”こと「馬場貴也」です。
2018年夏に34歳の若さで支部長に就任。そのわずか数ヵ月後にSG初優勝を達成し、今では名実ともに滋賀の代表格に。
2022年は賞金ランキング1位で年末のグランプリに選出。ただ、そこに辿り着くまでには苦難の連続であり、艇界きっての苦労人と呼ぶべきかもしれません。
はたして馬場貴也とはどんなレーサーなのか?成績やプライベートまで全て解説していきます。
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馬場貴也とは?
馬場貴也とは、京都府京都市出身のボートレーサー。最終学歴は伏見区にある京都府立東稜高等学校。後に馬場の弟子となる111期レーサー「木村仁紀」は同じ高校の8年後輩となります。
馬場貴也の公式プロフィール
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名前 | 馬場貴也(ばばよしや) |
登録番号 | 4262(93期) |
生年月日 | 1984年3月26日 |
身長/体重 | 168cm/54kg |
血液型 | A型 |
出身/支部 | 京都府/滋賀支部 |
プロフィール上は京都府出身となっていますが、幼い頃は長野県に居住していた時期もあるそうです。
高校卒業してすぐ競艇の道へ
馬場貴也は高校卒業後にボートレーサー養成所の試験を受け、2002年秋に養成所93期生として入所しました。
競艇の道を目指したきっかけについては諸説ある模様。本人曰く「レースを見てスピードと迫力に圧倒されたことが決め手になった」と新人レーサー募集のメッセージ動画でコメントしています。
養成所リーグでは第1戦で優勝するなど好成績を残し、勝率は6.18と上位クラス。卒業記念競走でも優出4着の実績を残しています。



馬場選手が属する93期の養成所チャンプは「齊藤優」選手。
馬場貴也の同期(93期)レーサー
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93期でデビューを果たした選手は25名。その内2022年末時点で馬場貴也を含む5名が最上位のA1級で走っています。
馬場以外にSG・G1で優勝実績があるのは「長田頼宗」のみ。その他の同期生に目立った活躍をしている選手は今のところいません。
馬場貴也のプライベート情報
馬場貴也ファンでないとあまり知られていない情報を紹介します。
妻(香那)・子供2人の家族構成


馬場貴也は妻・香那さんとの間に2人の子供がいる4人家族。レースがない日は琵琶湖畔で趣味の釣りを家族で楽しんでいるそうです。
ウィキペディアには「英検3級」の記述があり、本人もサンテレビ「ボートの時間!」出演時にそれを認めています。
そんな中、上のお子さんはなんと小学2年生で英検3級に合格したのだとか。家では「お父さん、英語できひんやろ」とからかわれているとのことw
2億超え?大豪邸と、推定5000万円の愛車(アストンマーティン)
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2023年9月9日、ブラックマヨネーズが司会を務める「ウラマヨ(関西テレビ)」にて、当時新築で建てた馬場貴也の自宅が公開されました。
アーカイブがなく映像を紹介できないのは残念ですが、一言で表現するなら「超がつくほどの大大豪邸」といった感じ。
そして、馬場が登場する際に乗っていた愛車は…
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「アストンマーティンDSBスーパーレッジェーラ」。
詳細な価格・グレード等は分かりませんが、少なく見積もっても4000万円以上はするイギリスの最高級車。ちなみに、購入した経緯を以下のように話しています。



以前から欲しい車でした。ボートレーサーはその夢を実現できる仕事なので、後輩にそういう姿見せるために購入しました。
全てにおいてカッコ良すぎる…。同じ男として何一つ勝てるところがありませんw
社会貢献活動(寄付)に強い関心あり
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馬場貴也といえば寄付活動にも強い関心を持っているボートレーサー。
2018年のチャレンジカップ、2022年ダービーを制した際にも賞金の一部を寄付しています。また、コロナが蔓延している時期には、毒島誠・長田頼宗の3名で”1着回数×10000円”で支援なども行ってきました。
馬場貴也の年収(獲得賞金)
年 | 獲得賞金 | 順位 |
---|---|---|
2024年 | 179,816,833円 | 2位 |
2023年 | 161,528,000円 | 3位 |
2022年 | 187,346,000円 | 2位 |
2021年 | 76,775,449円 | 17位 |
2020年 | 66,022,500円 | 24位 |
2019年 | 102,847,932円 | 9位 |
2018年 | 84,006,000円 | 10位 |
2017年 | 31,490,000円 | 113位 |
2016年 | 28,830,000円 | 112位 |
2015年 | 33,840,000円 | 73位 |
2014年 | 37,690,000円 | 47位 |
馬場貴也の年収(獲得賞金)は上記の通り。
デビュー当初から世代トップクラスの選手でしたが、本格的に才能が開花したのは2018年。
チャレンジカップでSG優勝を達成し、3000万円前後だった年収が8400万円へ倍増。さらに、2019年はグランプリシリーズ含む年間8勝を挙げ、1億円レーサーの仲間入りを果たしました。
その後も好調を維持ししてSG常連へ。直近3年はいずれも賞金ランキング上位に君臨しています。
馬場貴也のデビューから初優勝まで
キャリアが20年を超え、誰もが認めるトップレーサーとなった馬場貴也。2003年の初出走から2007年の初優勝まで振り返っていきます。
- デビュー:2003年11月15日(三国)
- 初勝利:2004年3月14日(びわこ)
- 初優出:2006年2月15日(桐生)
- 初優勝:2007年5月2日(びわこ)
デビュー戦は強風吹き荒れる三国
馬場貴也の初レースは、2003年11月15日開催の三国一般戦。
暗黙のルールに従って大外6コースからのスタート。ただ、この時の水面は向かい風8m波高7cmという厳しいコンディション。そんな中、コンマ31とタイミングが合わずデビュー戦は5着。
その後も三国特有の風に悩まされ続け、プロの洗礼を受ける形となります。それでも6着は1本もなく、デビュー節は「545345」とまずまずの成績。
3日目には3着を取って初めて舟券に絡んでいます。
地元びわこで初勝利(恵まれ)
待望の初勝利はデビュー6節目、地元びわこの一般開催5日目。
6コースからコンマ09の好スタートを決めて1マークへ。2号艇がフライングによって戦線離脱したことで、そのまま1着でゴールしてデビュー初勝利を果たします。
恵まれの運もありましたが、初の水神祭をホーム水面で挙げられたのは何より嬉しかったことでしょう。
初優勝は「コンマ01」のトップスタート


初優勝はデビュー4年目となる2007年のびわこ。A1レーサーも多数参戦するGW開催でした。
初日で2連勝と勢いがつき、その後も大崩れなく予選を突破。準優では5コースからトップスタートで2着に食い込み、自身2度目の優出を果たします。
当時滋賀支部の看板レーサーだった「山田豊」のイン戦となった優勝戦。
馬場貴也は大外6コースからの進入でしたが、完璧すぎるコンマ01のスタート。スリット後に落ち着いて差しに構え、1マークで鋭く最内に切れ込みます。
そのままバックではインコース山田豊まで捕える伸びを見せて1着でゴール。93期では一番乗りの初優勝となりました。
困難を乗り越えて初のSG制覇へ
馬場貴也のSG初出場は2012年のメモリアル。その頃から獲得賞金も上昇していき、2013~14年には2年続けて賞金王シリーズ戦にも出場しています。
SG制覇も見えてきた状態でしたが、馬場の前に立ちふさがったのは大きな挫折と試練だったのです。
2016~17年は不調でSG未出場
2015年もグランドチャンピオン、オーシャンカップに出場を果たしますが、そこから約2年半SGに出場できないスランプに突入。
G1でなかなか結果が出せず、2015年はG2で優出1回のみ。2016年は地元のお正月開催で優勝戦1号艇においてまさかのフライング。年始からリズムを崩してしまいます。
その後、なんとか立て直して2016年は優出10回で2回の優勝を記録。復調を期待された2017年でしたが…
2017年の整備規程違反でびわこ1年間斡旋停止


2017年のびわこお正月開催。馬場貴也は前年に犯した優勝戦Fの雪辱を晴らすべく初日、2日目とオール2連対の好調な滑り出しを見せます。
しかし、3日目後半レースを選責欠場。そのまま即刻帰郷となってしまいます。原因は…
本人もインタビューで「気が緩んでいた」と当時の過ちを悔やんでいました。
馬場貴也に科せられのは、1年間びわこを走れないペナルティー。レースはおろか練習ですら地元水面に乗ることができず、本人にとってこの上なく重い罰だったと思います。


チャレンジカップでSG初優勝を果たす
屈辱を晴らすべく気持ちを入れ換えて臨んだ2018年は「オーシャンカップ」からSGに復帰。そして、11月の「チャレンジカップ」で待望の瞬間が訪れます。
予選は「31413」と可もなく不可もなくといった成績でしたが、得点争いが大混戦となったことでまさかの得点率1位。
準優をしっかり逃げ切り、自身初のSG優勝戦をイン戦で迎えることに。
優勝戦はコンマ19とやや後手を踏みますが、スリット後に艇を伸ばして1マークの先マイに成功。そのまま押し切って1着でゴールし、自身初となるSGタイトルを獲得。



チャレンジカップ制覇で賞金を上積みし、年末のグランプリにも初出場を果たしています。
馬場貴也の凄すぎる過去実績
馬場貴也は、艇界のスター峰竜太からも「ボートレース界最速男」と言わしめる存在。また、SGでも実績を積み上げている正真正銘のトップレーサー。
これから紹介する内容を知れば”その意味”を理解できるはず。
日本レコードを2回更新した最速男


馬場貴也は、全競艇場共通の3周レースレコード保持者(1分42秒2)としても有名です。
静岡支部の今坂勝広が持っていた記録(1分42秒7)を0.1秒上回ったのが2010年11月の津。さらに、2012年1月には地元びわこの優勝戦で0.4秒更新しています。
以下は、馬場の高速ターンを峰竜太が解説している動画。
他人のことをあまり褒めない峰からここまで絶賛されるほど。「ボートレース界最速男」なのは間違いないと思われます。


馬場貴也の奥義「ウィリーターン」
先端をフワリと浮かせて接地面を少なくする「ウィリーターン(ウィリーモンキー)」。使い手は年々増えていますが、馬場貴也は中でも代表格の1人。
2022年4月の戸田G1開設記念では優勝戦の2コースからウィリーが炸裂。
1周1マークで1コース黒井達矢の内側に入るとバック入口で宙に浮くような体重移動で艇を伸ばし、見事逆転に成功しました。


これだけウィリーターンを巧みに操る選手は数えるほどしかいません。艇界No.1といっても過言ではないでしょう。
艇を安定させながらの旋回が非常に難しい技術ですが、イン戦以外でも勝てる武器を持っているのは馬場貴也の大きな強みとなっているはずです。



「馬場貴也 ウィリーターン」と検索すれば、惚れ惚れするレース映像が沢山ヒットします。
史上最年少で滋賀支部長に就任
日本モーターボート選手会には18の支部があり、支部長は投票によって決められる仕組み。その為、ベテランレーサーから選ばれるのが通例です。
しかし、馬場貴也は2020年夏の改選で新しい支部長に当選。34歳での就任は全国の支部でも最年少記録となります。
実力以上に問われるのは支部長としての器ですが、馬場貴也に対する地元レーサーからの人望は絶大。今後しばらくは滋賀支部長としての活躍も続けていくことでしょう。
2022年の顔となった馬場貴也
2019年のグランプリシリーズで2つ目のSGタイトルを獲得。しかし、その後のSGでは優出、準優進出のチャンスがありながらもどかしい結果が続きます。
そして迎えた2022年。人間が変わった?と感じるような大躍進を遂げたのです。
悲願のダービー初優勝


2022年前半は地元びわこのG2、下関・戸田のG1を制して賞金ランキング上位をキープ。そんな中、約3年ぶりとなるSG獲得の好機となったのが10月のダービーでした。
2連対率上位のモーターを引き当てて前検タイムはトップタイ。スタート感覚も良く、予選は「521123」で2位で通過します。準優も難なく逃げ切って優勝戦は2コース進入。
1号艇はオール連対(331111)で勝ち上がった「菊地孝平」ということもあり、イン逃げ以外はほぼ万舟といった状態。
トップスタートを決めた菊池が先行しますが、若干膨らんだところに馬場の差しが入り、出口で得意のウィリーが炸裂。
そのまま外にいた菊地に艇をぶつけて先頭に立ちます。道中は2番手以下を突き放して1着でゴール。SG3勝目を悲願のダービー制覇で飾りました。


悔し涙が溢れたグランプリファイナル
順位 | 選手名 | 獲得賞金 |
---|---|---|
1位 | 馬場貴也 | 137,622,000円 |
2位 | 山口剛 | 121,955,457円 |
3位 | 片岡雅裕 | 92,111,485円 |
4位 | 原田幸哉 | 91,175,000円 |
5位 | 深谷知博 | 89,031,000円 |
6位 | 菊地孝平 | 86,000,000円 |
7位 | 白井英治 | 83,800,457円 |
チャレンジカップ終了時点で約1億3700万円の賞金を稼ぎ、選出順位1位でグランプリ出場。賞金王に最も近い位置で年末の大一番に挑みました。


トライアル2ndの1走目は1号艇からだったものの、スタート大きく出遅れてイン逃げに失敗。舟券にも絡めず悔しい4着となります。5号艇を引いた2走目も出番なく4着。
ただ、3走目で1着条件の勝負駆けに成功して優勝戦に進みましたが、レース前のインタビューでは涙を浮かべた表情を見せます。


優勝戦は大外6号艇(6コース)からのスタート。
スリットで後手を踏み1マークでは4番手でしたが、ここから馬場は機力と自らの腕を活かしたターンを連発していきます。
2周1マークのツケマイで磯部誠を捉え、2マークで再びウィリーの強ツケマイを敢行。前を行く白井英治には届かなかったものの、あり得ない位置から2着をもぎ取ったのです。
2着に入ったことで4700万円の賞金が上積みされ、この時点では賞金ランキング1位を死守することに。
年末最後の斡旋で白井英治が賞金王に輝く


2022年度の賞金王は「白井英治」が獲得しました。とはいえ、ここまで僅差だったのは史上初?と感じるぐらい、年末ギリギリまで結果が分からなかった賞金王争い。
以下の通り、グランプリ終了時点の賞金差はたったの106万円。
- 馬場貴也:187,346,000円
- 白井英治:186,285,457円
ここで命運を分けたのが2人の斡旋予定。暫定1位の馬場には予定がなく、白井には地元開催の一般戦が入っている状況。
そして、白井英治はほぼ完全優勝を達成する勢いで1着を量産し、106万円あった差を追い抜き、12月30日に賞金王を確定させました。



馬場選手にとって惜しすぎる2位。でも、まさかこんな接戦になるなんて…神様のいたずらかもしれませんね。


史上11人目の「ゴールデンレーサー賞」受賞


グランプリ&賞金王は残念な結果でしたが、2着に入ったことで馬場貴也は史上11人目となる「ゴールデンレーサー賞」受賞選手に。
ゴールデンレーサー賞の認定基準は…
- BOATRACE振興会会長賞メダルを24個以上獲得した選手
- GRANDE5競走において、決勝3位以内の選手に与えられる金・銀・銅メダルを3個以上授与
グランプリシリーズ以外のSGやG1などで優勝するとメダルが授与されます。また、GRANDE5競走に該当するSGでは3着までが対象となります。
グランプリ2着でメダルを獲得し、合計24個となった馬場貴也。心の底からは喜べないかもしれませんが、超一流ボートレーサーの1人として認められたことは間違いありません。
ゴールデンレーサー賞の受賞者一覧
順番 | 受賞選手 | 受賞日 |
---|---|---|
1人目 | 白井英治 | 2019年3月21日 |
2人目 | 峰竜太 | 2019年5月26日 |
3人目 | 菊地孝平 | 2019年9月2日 |
4人目 | 井口佳典 | 2019年9月30日 |
5人目 | 桐生順平 | 2019年11月14日 |
6人目 | 瓜生正義 | 2020年3月31日 |
7人目 | 毒島誠 | 2020年10月26日 |
8人目 | 平本真之 | 2021年8月30日 |
9人目 | 茅原悠紀 | 2021年10月14日 |
10人目 | 石野貴之 | 2022年6月10日 |
11人目 | 馬場貴也 | 2022年12月18日 |
12人目 | 篠崎元志 | 2023年3月21日 |
13人目 | 吉川元浩 | 2024年3月20日 |



当然ですが、ゴールデンレーサー賞は競艇界でトップの成績を残さないと獲得できません。


まとめ
艇界屈指の実力者「馬場貴也」について紹介しました。
グランプでは本来の走りをできず、決して満足できる結果とは言えないはずです。しかも、年末に賞金ランキングを抜かれてしまい、良い年越しではなかったかもしれません。
しかしながら、2022年は馬場選手にとって大きく飛躍した年であり、今の調子を継続できれば必ずや「グランプリ覇者&賞金王」を獲得できるはず。
その日が来るまで舟券で応援させていただきます!
コメントお待ちしてます!