ボートレース関連の情報サイトでは”専門用語”が沢山使われているので、内容を理解するにはその意味を知っておく必要があります。知らなくても楽しむことはできますが、知ると楽しみは倍増するはず。
そこで今回は、よく目にする競艇用語をまるっとご紹介!今日はじめた方でも理解できるように、超初心者向けの解説をさせていただきます。
ただ、私の言葉足らずで理解できない用語があるかもしれません。その際は、公式ツイッターもしくはコメント欄で質問してください。気づき次第、すぐに回答いたします。
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基礎的な競艇用語
コース
競艇のコースは1周600mのコースを3周する競技です。内側から1コース、2コース…6コースとなり、進入が変わらない限りは1号艇からコース順に出走します。ただし、天候が荒れている時は2周になることもあります。
番組表(出走表)
レースに出場する選手の一覧表です。
名前・登録番号・級別・支部などの基本的な情報から、過去の成績データや出場しているレース成績までありとあらゆる情報が載っています。また、選手ごとのページではコース別のデータも確認できます。予想するうえで必須となる情報です。
直前情報
出走する選手の体重・進入コース・展示タイム・チルト角度・部品交換などの情報。本番レースがはじまる15分ぐらい前に情報がアップされます。
スタート展示
本番レース前の”模擬レース”のようなもの。競艇ファンの間では「スタ展」とも呼ばれています。
このスタート展示で重要な確認ポイントは、ピット(待機場所)離れは?進入するコース取りに変化は?スタートタイミングは?の3点。競艇における最重要情報となるので、本番レースを想定しながら確認しましょう。
周回展示
本番レース前に行われ、ターンや直線の伸びなどを見せるためにコースを2周することです。
展示タイム
周回展示2周目のタイムです。電光掲示板側のバックストレッチ150mを航走し、直線の伸びを確認できます。
スロースタート・ダッシュスタート
6艇が出走する競艇では、助走の短いスロースタートと、助走の長いダッシュスタートに分かれてスタートします。
スロースタートは主に1,2,3コース、ダッシュスタートは主に4,5,6コースとなります。ただし、進入が変わった場合などは、スローが2艇だけになったり、全員スローということもたまにあります。
進入(進入隊形)
ピットを離れてコース取りが終わり、スタートを待っている体形のことです。
基本的に1~6号艇の順番に並びますが、ベテランやイン屋と呼ばれる選手がいる場合は、進入体形が乱れることもあります。ただ、本番レースでいきなり進入が変わることは少ないので、スタート展示を確認していれば大よその予測は可能です。
コース(競争水面)の専門用語
淡水・海水・汽水
全国24か所にある競艇場の水質は「淡水・海水・汽水」に分けられます。
淡水は、人工的に作られたプールのような水質のことで、海水に含まれる塩分が含まれていません。その為、3つの中では最も浮力がなく、選手の体重がレースに影響しやすくなります。また、淡水は海水と比較すると硬いので、操縦技術が顕著に表れます。
海水は、その名の通り海の水。塩分を含んでいるので浮力があり、体重が重たくてもさほど影響を受けません。
ただ、ボートレース場の近くは海となるので、満潮や干潮による潮位の差が生じます。水面によって有利、不利があるため、状況に応じた予想が必要になります。
汽水は、淡水と海水が交じり合った水質のこと。河口付近や海と繋がった湖付近にある競艇場だと汽水のことが多いです。河口や海が近くにあるので、強風や風向きには注意が必要。
第1ターンマーク・第2ターンマーク
津競艇場の水面図を例に紹介しますが、観客がいるスタンド側を背にして、右側が第1ターンマーク、左側が第2ターンマークとなります。どの競艇場もこの配置は同じです。
しかし、ターンマーク同士の距離を除いては、競艇場によって違いがあります。この違いがレース展開に影響しているので、特徴を把握しておいた方が予想の精度は上がると思います。
ターンマーク
第1ターンマーク、第2ターンマークに浮いている三角帽子のようなものがターンマークです。
全競艇場に共通することですが、2つのターンマークの距離は300m。また、公式サイトの情報によれば、このターンマークは3段構造で、横幅110㎝、高さ95㎝だそうです。
センターポール
スタートライン上にあるボールのことをセンターポールといいます。
競争水面にはこのセンターポールと似た「80m標識ポール」もあります。競艇ファンにはあまり関係ありませんが、選手たちがスタートタイミングを調整するのに大切な役割を補っています。
大時計
競艇ファンの間では大時計と呼んでいますが、正式名称は「発走合図機」というそうです。
設置されているのは、スタンド側のスタートラインから40m手前。選手はこの大時計を頼りにタイミングを計っています。普通の時計とは違い、白針の1回転は1分、黄針は12秒です。
電光掲示板(大型映像装置)
観客のいるスタンドの反対側にある電光掲示板。レース中はライブ中継が映し出され、レース終了後には各勝式の配当が表示されます。
各競艇場によってそれぞれ大きさなどは違いますが、ぜひ生で見てほしいのが「戸田競艇場」の電光掲示板。冬場の最終レースあたりに行くと、その凄さを体感してもらえるはずです。
レース結果(決まり手)の専門用語
逃げ
最内のインコース(1コース)が逃げ切って勝つことです。また、決まり手が「逃げ」となるのは1コースのみとなります。競艇は1コースが圧倒的に有利な競技のため、60%以上を逃げで決着する競艇場も複数あります。
捲り(まくり)
2~6コースがスタートから第1ターンマークに差し掛かる際、スピードを落とさずに内にいる艇の外側から追い抜き、そのまま1着になる戦法です。
スタートタイミングをバッチリ決めた時、内側がスタートで凹んだ時、捲りが決まりやすい展開となります。
差し
2~6コースが第1ターンマークに差し掛かる際、逃げや捲りを仕掛けている艇の内側を抜差し、そのまま1着になる戦法です。差しを決めるには、先にターンした艇の引き波を超える必要があるので、選手の実力およびモーターのパワーが必要となります。
捲り差し(まくりざし)
3~6コースが第1ターンマークで内側の艇を捲り、さらに先にターンしている艇の隙間を差して1着になる戦法です。捲り差しを決めるには展開が必要なうえ、瞬時に状況判断することが求められます。
抜き
1周目の第2ターンマーク以降に、先行している艇を抜き去って1着になる決まり手。ただし、1コースが逃げた場合は引き波によって差が開くため、抜きで順位が変わることは少ないです。
抜きが起こりやすいケースは、1コースが飛んで2コース以降の艇が僅差で1着争いをして時。特にアウトから仕掛けた際に抜きで決着することが多い印象です。
恵まれ
自分より前を航走している艇がフライングや転覆などの事故でレースを離脱した際、後続の艇がたまたま1着になった決まり手です。事故の内容にもよりますが、1着になった選手は声を大にして喜べない決まり手でもあります。
レース戦略の専門用語
モンキーターン
ボートの上に立ち、舟が浮き上がらないように前傾姿勢で回るターンのひとつです。舟の外側を蹴るようにして旋回し、ボートに立つことでバランスを取るのが難しく、慣れないうちは転覆するほどの高等テクニック。
モンキーターンを広めたと言われている飯田加一選手によると、競馬のモンキー乗りや、ウインドサーフィンを参考にしたそうです。
現在ではどの選手も取り入れている技術ですが、以前は危険な乗り方として推奨されていませんでした。また、ボートレーサー養成所で禁止されていたことは、漫画「モンキーターン」でも知ることができます。
ちなみに、漫画に登場する波多野(主役)のイメージモデルは「濱野谷憲吾」選手です。
引き波
ボートが走り去った後にできる波のことです。
この引き波の上を走るとハンドルを取られるだけでなく、減速する原因にもなります。すぐ傍に近づいてきている艇がいる場合、意図的に引き波を立て、後続を引き離す戦略はよく見かけます。
ツケマイ
ツケマイとは、決まり手でもある「捲り」を応用した技術です。
通常の捲りより内側の艇のすぐ傍を航走し、パワーダウンしたところを一気に突き放していきます。失敗すると艇が外側に流れてしまうリスクもあるので、よほど自信がある選手じゃないと決めきれない戦法でもあります。
ツケマイという呼び名になった語源は、内側艇に「ツケ」て回ることと、回ることを「マイ」と呼ぶことから「ツケマイ」となったようです。
先マイ
他の艇より先に回ることです。
先マイのメリットは、水面に引き波を立てることで後続艇を走りにくくし、レースを優位に航走できること。ただし、ターンマークに近すぎる位置で先マイしてしまうと、外から差してきた艇に抜かれるリスクもあります。
握る
本来は「スロットレバーを握る」という意味です。
しかし、競艇ファンの間でよく使われるのは、全速でターンマークに差し掛かった時によく用いられます。その為、レース中継などで握ると表現した場合は、全速ターンをしていると捉えた方が正しいかもしれません。
前づけ
スタート展示で行われるコース取りで、2~6コースの艇がインコースを主張することです。
ピット離れが悪かった場合などはすんなり譲ることもありますが、大抵の選手は入れさせまいと抵抗します。また、前づけした艇は抵抗されたほど助走が短くなってしまうので、スタートタイミングを合わせづらくなるうえ、助走が足らず他の艇に置いていかれることも多いです。
舟券(賭式)の専門用語
3連単(3連勝単式)
1着、2着、3着を順番通り的中させる買い方です。
当てるのが最も難しい分、配当も高くなるのが特徴。全通り購入した場合は120通りとなります。
ただ、以下の記事でも説明していますが、6艇しか出走しない競艇では、この3連単一択で良いと思います。その他の買い方で的中させたとしても、期待値以上のリターンは望めないからです。
3連複(3連勝複式)
1着、2着、3着を入着順に関係なく的中させる買い方です。
最大18頭の競馬だと3連複でも高配当の期待はできますが、6艇しかいない競艇では、低配当のレースが多いです。全通り購入した場合は20通りとなります。
2連単(2連勝単式)
1着、2着を順番通り的中させる買い方です。
3連単の配当と比べると劣りますが、3連複よりは購入する人が多い印象。その為、レース結果によっては万舟もたまに飛び出します。全通り購入した場合は30通りとなります。
2連複(2連勝複式)
1着、2着を入着順に関係なく的中させる買い方です。
競艇ファンでこの買い方をしている人はあまりおらず、投票額も少ないため、あまり効率的とは言えないかもしれません。全通り購入した場合は15通りとなります。
拡連複(拡大2連勝複式)
3着までに入着する2艇を的中させる買い方です。
順位に関係なくても良い代わりに、配当はほぼつかないと思った方が良いでしょう。正直、拡連複を購入している知人はひとりもいません。的中率は3/15となります。
単勝(単勝式)
1着になる艇を的中させる買い方です。
6艇しかいないので的中率は1/6と当てやすいうえ、インコースの勝率が50%を超える競艇場もあることから、レースによっては配当が1.0倍ということも。
仮に、穴に高額ベットしたとしても期待値の低い配当になってしまうので、この買い方は決しておすすめしません。
複勝(複勝式)
2着以内に入る艇を的中させる買い方です。
単勝同様、6艇しかいない競艇において投票するメリットは一切ありません。また、複勝に投票される総額はかなり少ないので、的中したとしても当薄利となるでしょう。全通り購入した場合は3通りとなります。
開催レースの競艇用語
SG(スペシャルグレード)
開催されるレースの中で、最も上位ランクに位置したスペシャルグレードとなります。約1,600人いる全競艇選手が目標にしているレースですが、出場できるのは成績優秀者の中でも一握りしか権利を得られません。
また、SGには8つレースがあり、出場資格および賞金額はそれぞれ異なります。
- ボートレースクラシック
- ボートレースオールスター
- グランドチャンピオン
- オーシャンカップ
- ボートレースメモリアル
- ボートレースダービー
- チャレンジカップ
- グランプリ
8つあるSGレースで最高位に君臨するのが「グランプリ」。開催するのが年末ということもあって、競艇ファンのみならず公営ギャンブル好きがこぞって参戦する一大イベントです。当然、投票される金額も桁違い。2020年度のグランプリでは207億円ものお金が投じられました。
PG1・G1・G2・G3
レースのグレードを表すものです。SGを除き、PG1が最も上位に位置し、次いでG1・G2・G3と続きます。正式の呼び方は「グレードワン」ですが、競艇ファンからは「ジーワン」と呼ばれています。また、G1にはA1選手しか出場できません。
プレミアムブレード・グレードレースの優勝賞金は以下の通り。
- G3:105万円
- G2:450万円
- G1:480~1,000万円
- PG1:1,100~1,500万円
G1よりグレードの高い「PG1(プレミアムグレード)」には、ヤングダービーをはじめ、女子レーサーの頂点を決めるクイーンズクライマックスなどが含まれます。
一般戦
グレードレースのような出場資格は必要なく、B2選手でも出場することができます。その為、大人と子供ほどの実力差のレースもあり、A1選手が1コースにいるレースでは3倍程度のオッズもよく目にします。優勝賞金は74万円ほど。
予想に役立つ競艇用語
勝率
着順 | 予選~準優 | 優勝戦 |
1着 | 10点 | 11点 |
2着 | 8点 | 9点 |
3着 | 6点 | 7点 |
4着 | 4点 | 6点 |
5着 | 2点 | 4点 |
6着 | 1点 | 3点 |
勝率とは、着順による点数を出走した回数で割った数値です。上記は一般戦およびG3の着順点となりますが、レースのグレードが上がるにつれてもらえる点数は増えていきます。SGなら2点、G1・G2なら1点が加算されます。
勝率が高いほど成績が良く、低ければ上位着にあまり入ってないと判断しましょう。
勝負駆け(勝負がけ)
勝負駆けとは、予選通過などをするために結果が求められるレースのこと。もし、条件をクリアできなかった場合、準優勝戦に進出できなかったり、A級からB級へ降格したりすることも。
2連対率・3連対率
2連対率は2着以内に入る確率、3連対率は3着以内に入る確率です。
全レースの成績は”全国”を確認し、各レース場の成績は”当地”を確認すれば分かります。また、その節に乗っているモーターとボートにも連対率があるので、成績が拮抗している場合はこの情報も合わせて参考にしましょう。
優出回数
優出回数とは、優勝戦に出場した回数となります。
競艇レースのは5~7日の日程で開催されます。仮に6日間開催のレースだった場合、4日目までが予選、5日目が準優勝戦、最終日が優勝戦といった流れです。
能力指数
ボートレースにおける能力指数とは、「SG」「G1・G2・G3」「一般戦」の3つと、予選・準優・優勝戦の6つで、着順ごとの点数を換算した指標のこと。例えば、SG・G1の優勝戦で1着だと100点だったり、G3・一般の予選で6着だと30点といった感じです。
ちなみに、能力指数で実力を比較したい時は以下のデータが参考になります。
- 70点以上:SG・G1トップクラス
- 65点以上:SG・G1クラス
- 55点以上:G2以上の実力
- 50点以上:一般A級の実力
- 45点以下:B級の実力
能力指数は、ボートレースオフィシャルサイトで確認できます。出走表の選手名がリンクになっているので、そちらへ進んで「期別成績」をご覧ください。
枠なり
ボートレースは1コースに1号艇、2コースに2号艇と枠通りに並ぶのが基本となります。このように前づけなどで枠順が乱れないことを枠なり(または枠なり進入)といいます。
フライング(F)
ボートレースのスタートは、各競艇場に設置してある大時計が0~1秒を指す間に通貨しなければいけません。スタートタイミングが0秒により近ければレースを優位に進めることはできますが、0秒を指す前にスタートラインを超えてしまうと「フライング(F)」となります。0秒ちょうどのスタートはOKです。
もし、フライングした艇を舟券に含めていた場合は、その艇に絡む買い目分は全て返還されます。
出遅れ(L)
ボートレースのスタートは、各競艇場に設置してある大時計が0~1秒を指す間に通貨しなければいけません。しかし、1秒を超えてスタートしてしまった場合は「出遅れ(L)」となります。
もし、出遅れした艇を舟券に含めていた場合は、その艇に絡む買い目分は全て返還されます。
ペラ
モーターに取り付けるプラペラのことを「ペラ」と呼びます。
このペラは抽選によって選ばれたモーターにそもそも付いており、それぞれの選手がより良い走りをするために調整します。この調整のことを「ペラ叩き」とも言います。
以前は、自分のペラを持ち込む「持ちペラ制」だったので、ペラ叩きの優れた選出が良い成績を残していました。しかし、モーターや操縦技術を重視することになった結果、持ちペラ制は廃止となりました。その為、現在は昔ほどペラへの依存度はなくなったようです。
チルト角度
ボートに取り付けるモーターの角度をチルトと呼び、チルトアジャスターで調整を行います。角度の種類は最も小さい「-0.5度」から最大で「3度」まであり、0.5刻みで7つのチルト角度があります。
簡単に説明すると、ボートが水面に対して水平であれば0度で、下向きなら-0.5度、上向きなら0.5度以上。舳先が下向きだと接水面積が大きく、出足が良く安定感が増す。上向きだと接水面積が小さくなり、水面との抵抗が減って伸びが良くなるが、ターンが難しくなる。
現代の標準角度は「-0.5度」となっていますが、まくりを得意としている選手(菅章哉など)には最大角度にしていることも。
深イン
インコースで助走距離が短いことを深インといいます。
深インになってしまう主な理由は、前づけしてきた艇に抵抗した時です。インコースを奪われずに済んだものの、抵抗した分助走する距離が短くなってしまい、スタートラインまで100mを切ってしまうこともあります。
深インになったレースで予想されるのは、スタートタイミングが合わない、仮に合ってもスピードの乗った他の艇に捲られてしまうこと。
短い助走でもしっかり逃げ切る選手もいますが、慣れていない場合は3連対さえも難しくなるでしょう。
まとめ
競艇の専門用語を知っていると、レース中継を観戦している時や、予想情報を確認する時にきっと役立ちます。本当はもっと伝えたい用語があったのですが、文章を作るのが面倒なのでこの辺にしておきます。もし、分からない用語などありましたら、コメントに残してもらえれば個別にお答えします。
最後に、競艇で勝つためのノウハウを毎日更新しているので、今の結果に満足していない方は他の記事も合わせて読まれてください。皆さんがプラス収支になることを願ってます!
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