2024年9月現在、賞金ランキングは19位(約5156万円)。
優勝は一般戦のみだが、ここまでオールスター以外のSGに出場。また、クラシックと3つのG1で優出し、2020年以来のグランプリ選出は射程圏内。
50歳を超えてもなおSG戦線で活躍し続ける”ゲンコー”こと「吉川元浩」。
2007年賞金王決定戦では初出場にしてSG初制覇を達成。その後もA級で勝ち星を重ね、デビューからの通算優勝回数は100回を超えています。
趣味のタチウオ釣りでもキングの座に近づいた名人級の腕前。また、峰竜太が惚れこんだ高級愛車や、父の背中を追って養成所に入所した息子など、ゲンコーについてどこよりも詳しく解説します。
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吉川元浩(もとひろ)とは?
吉川元浩は兵庫県神戸市出身、兵庫支部のボートレーサー。一般企業へ就職した後、競艇の道へ進んだ珍しい経歴の持ち主です。
吉川元浩という名前を検索すると、プロ野球(福岡ソフトバンクホークス)にも同姓同名の選手がいます(2010年10月に戦力外で引退)。
吉川元浩の公式プロフィール
公式画像 | |
名前 | 吉川元浩(よしかわもとひろ) |
登録番号 | 3854(79期) |
生年月日 | 1972年9月7日 |
身長/体重 | 163cm/53kg |
出身/所属 | 兵庫県/兵庫支部 |
デビュー日 | 1996年11月17日 |
吉川元浩の出場予定や期別成績は、オフィシャルサイトの選手ページでご確認ください。
競艇選手を目指したきっかけ
吉川元浩は兵庫工業高校を卒業後、地元の建設会社に就職。しかし、1995年1月17日の「阪神淡路大震災」により自宅が全壊し、避難所での生活を余儀なくされてしまいます。
当時のことをこう振り返っています。
寝ていると突然下から突きあげられ、びっくりして起きると今度は横揺れが何度かあり、地震の経験が少ない私はあまりの恐怖にどうしたらいいのか分からなかった。
職場も被災して仕事の見通しが立たなくなった際、周囲が勧めてくれた競艇選手。受験資格にギリギリ間に合う年齢(22歳)だったこともあり、ダメ元でトライした受験に一発で合格。
震災の試練を乗り越えるべく新しい一歩を踏み出しました。
本栖研修所時代のリーグ成績
79期生として入学した吉川元浩。
同期の大半は10代という環境だった中、リーグ戦の勝率は全体1位の7.63。デビュー後の活躍を大いに期待されながら無事に卒業を果たします。
なお、養成所チャンプに輝いた福岡支部「岩崎正哉」は、吉川と生年月日が1日違い(1972年9月6日)。同い年の最年長訓練生2人が共に好成績を収めています。
同期(79期)主な選手
実績では吉川元浩が頭ひとつ抜けていますが、他にも記念レーサーを3名輩出している79期。
2023年福岡G1で優勝した山本寛久、SG・G1の斡旋を拒否している中辻崇人。そして、絶滅危惧種となっているアウト界のレジェンド阿波勝哉、元アウト屋の澤大介など、個性派揃いの期です。
この前、約2年ぶりに優出して話題になったアワカツ。12年ぶりの優勝はできなかったけどマジでカッコ良かった!
吉川元浩が獲得したSGタイトル
年月 | 開催場 | 大会 |
---|---|---|
2007年12月 | 福岡 | 賞金王決定戦 |
2019年3月 | 戸田 | SGクラシック |
2019年5月 | 福岡 | SGオールスター |
2020年3月 | 平和島 | SGクラシック |
記事作成時点で通算優勝回数は102回。この内SG・G1・G2の優勝が約4分の1(26回)という驚異的な実績を誇ります。
同じ記念を2回勝った競艇場は「若松・住之江・三国・宮島・福岡」の5つ。また、地元尼崎では3つのG1(ダイヤモンドカップ・近畿地区選手権・尼崎センプルカップ)を全て制しています。
吉川元浩の年収(年別獲得賞金)
年 | 獲得賞金 | 順位 |
---|---|---|
2015年 | 36,060,000円 | 53位 |
2016年 | 46,270,000円 | 35位 |
2017年 | 35,130,000円 | 77位 |
2018年 | 83,620,000円 | 11位 |
2019年 | 161,890,000円 | 3位 |
2020年 | 132,010,000円 | 4位 |
2021年 | 43,360,000円 | 61位 |
2022年 | 40,260,000円 | 90位 |
2023年 | 56,790,000円 | 48位 |
2024年 | 5,156,000円 | 19位 |
全盛期はとっくに過ぎているはずの吉川元浩ですが、直近10年だけ見てもえげつない賞金を手にしています。
2019年・2020年には1億円超え!それ以外の年も平均5000万円ほどの年収を得ており、一言で表現するなら「超大金持ち」がピッタリかと。
後ほど紹介しますが、これだけ稼いでいる方の愛車・自宅などは当然ながらご立派ですw
魚谷智之と並ぶ兵庫支部のWエース
かつては大阪支部の陰に隠れていた兵庫支部。そうした時代から抜け出したのは、2006年10月の福岡ダービー。
兵庫支部レーサーとして46年ぶりにSG覇者となった魚谷智之(76期)。さらに、吉川元浩も2着に入り、地元尼崎が歓喜に沸くワンツー決着となりました。
魚谷は2007年オーシャンカップ、MB記念と合わせてSG3勝。2023年G1マスターズチャンピオンでも優出2着に入るなど、未だトップクラスの実力者。
近年は”魚谷&吉川”に代わる後継者も育ってきたので、いずれは兵庫からSGレーサーが誕生することでしょう!
弟子は藤岡俊介・田路朋史・高野哲史
吉川元浩の弟子は「藤岡俊介・田路朋史・高野哲史」の3名。
藤岡俊介(94期)はここまで通算24Vを挙げるA1級レーサー。2021年オーシャンカップでSG初出場・初勝利を果たしています。
田路朋史(98期)は2020年から遠ざかっている優勝とA級復帰が当面の目標。
高野哲史(102期)は2020年の鳴門オーシャンカップでいきなりSG初出場・SG初優出優出。2021年には年末のグランプリシリーズまでコマを進めた腕前。
佐竹太一(111期)は、これまで5度の優出を果たすも初Vは達成しておらず。ただ、ここ数年は調子が上向いているので、悲願達成までそう遠くないはず。
いずれの弟子も業界では名の知れた名レーサーです。
吉川元浩の嫁・家族・愛車など
吉川元浩の家族は2009年の「バース・デイ(TBS)」で取り上げられ、デビューから2007年のグランプリ優勝までのドキュメントが放送されています。
その情報を含め、あまり語られない趣味や家族のことなど深掘りいていきます。
嫁・息子2人の4人家族
結婚した時期は分かりませんが、おそらく嫁さんは一般女性。お子さんはデビュー後に2人授かったようです。
「バース・デイ」の映像では、夫婦で子供を抱っこする姿が映っていることから双子かも。しなしながら、こちらも詳細は不明。
息子「吉川雄之」は131期訓練生になったが…
息子の1人「吉川雄之」が注目されたのは2021年の秋。12回目のチャレンジでボートレーサー養成所試験に合格し、131期訓練生として入所しました。
「父みたいになりたい」と入所式では答えていたのですが、残念ながら訓練途中で退所となりその願いは叶わず。
正直、吉川元浩の息子なら”成績に関係なくデビューできる”と思っていたのに…。姻戚関係があっても今回のようなケースがあるんですね。
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趣味は名人級の「タチウオ釣り」
釣りの腕前はレーサーの中でもトップレベル。子供の頃に祖父と行った防波堤釣りがきっかけで、バスフィッシングやジギングなど熱狂的な”釣りバカ”だそうですw
特に嵌っているタチウオ釣りは、700人以上が参加した2018年「大阪湾タチウオKINGバトル」で4位入賞。
テレビの釣り番組にも出演経験があり、F休み中はずっと釣りに没頭しているとか。
愛車はベンツGクラス(ゲレンデ)
以前はポルシェオーナーで、2020年以降の愛車はメルセデスベンツの最上位グレード「ゲレンデ(Gクラス)」。
吉川元浩さんのゲレンデが渋すぎる。あまりにもカッコいいんでお願いして写真もろた。G63をイジりまくって改造費で車1台分(笑)
あの「峰竜太」が惚れこむほどのフルカス仕様。
現在は中古でも1800万円を超える高級車ですが、改造費を含めると軽く3000万円は超えてそう。本人曰く「これで釣りに出かける」とコメントしています。
吉川元浩がこよなく愛するはなちゃん
吉川元浩はインスタグラムを開設していますが、本人の名前ではなく「フレンチブルドッグのはなちゃん」。2019年に生まれた吉川家の愛犬です。
インスタでは散歩中の様子や変装のショットなど多数。数ある投稿の中で最も衝撃を受けたのがこちら。
世界三大時計の一つ「オーデマピゲ」を装着したはなちゃん。
何に衝撃を受けたかって?実はこの時計、田舎に家一戸買えてしまうぐらいの超高級腕時計。そのお値段はなんと推定2000万円なり。
時計好きならすぐに気づいたでしょうが、愛好家の間では喉から手が出るほど入手したい逸品なんです。
そんなものをさらっと載せてしまうなんて…
デビューからSG制覇までの実績
1996年11月、地元尼崎でデビューした吉川元浩。
24歳という年齢から早く結果を出したい思いもあったのか、初戦で1着を挙げるなどわずか1期でB1級昇格。翌1997年には初優出も記録しています。
1999年1月の丸亀で初優勝
新人離れした活躍を発揮するも、優出6回ながら優勝できず。そんな中、初優勝を目指す1年となった1999年1月、丸亀でその目標を達成します。
準優で5コースから1着を取った吉川は優出1号艇を獲得。しかし、先輩らの前付けによって本番は5コース進入に。
厳しい状況に置かれますが、コンマ08のトップスタートで頭1つ抜け出すと、難なく内に絞ってまくり勝ち。
デビュー2年2ヵ月で初V水神祭を果たしました。
2000年地元尼崎ダイヤモンドカップでG1初制覇
1999年は初Vを含む優勝3回。2000年も2月、6月とVを飾ってG1に本格参戦し始めます。
そして、記念初Vを果たしたのは、年末に開催された尼崎G1ダイヤモンドカップ。
初日からコンマ0台のスタートを連発して勝ち上がり、準優では5コースから差しを決めて1着。絶好枠で迎えた優勝戦は、インからコンマ01の完璧なタイミングで逃げ切り。
G1初タイトルを地元水面で獲得し、28歳にしてトップレーサーの仲間入りを果たすことに。
2007年福岡グランプリでSG初優勝
吉川元浩のSG初出場は2000年のボートレースダービー。
その大会で準優に進出し、翌年以降も最高峰の舞台で結果を残すようになりますが、優出7回で1着0回。そんな中、ようやく頂点に立てたのが2007年賞金王決定戦でした。
賞金王決定戦は賞金ランキング6位で初選出。トライアルを2着・1着とし、3走目に6コースから大まくりを決めてファイナル1号艇を手にします。
優勝戦はスタートでやや後手を踏んだものの、1マークで後続を振り切り1着でゴール。
初のSG制覇で1億円をゲット。賞金王は魚谷智之に次ぐ2位となりますが、初出場&初優勝は第1回大会の彦坂郁雄以来、史上2人目の快挙となりました。
2節連続SGV&翌年クラシック連覇
- 2019年3月:第54回クラシック優勝
- 2019年5月:第46回オールスター優勝
- 2020年3月:第55回クラシック優勝
2007年のSG初制覇から約11年が過ぎ、2019年クラシック優勝時はベテランの域に差し掛かった46歳。しかも、2節連続でSGを獲るだけでなく、翌年のクラシックでは連覇してしまう快挙。
SG最年長優勝記録は別の選手が保持していますが、短期間で3勝した選手は数名しかいないはずです。
ちなみに、SG優勝の最年長記録保持者は…
順位 | 選手名 | 年齢(大会) |
---|---|---|
1位 | 安岐真人 | 52歳7ヶ月(97年メモリアル) |
2位 | 野中和夫 | 52歳6ヶ月(96年オーシャンカップ) |
3位 | 野中和夫 | 51歳6ヶ月(95年グラチャン) |
4位 | 安岐真人 | 50歳8ヶ月(95年ダービー) |
5位 | 野中和夫 | 49歳11ヶ月(93年グランプリ) |
安岐真人・野中和夫は人間じゃないかもしれませんねw
24場制覇達成(2017年4月)
2017年4月、史上17人目となる全24場制覇を達成。達成の舞台は唯一優勝がなかった芦屋です。
同年1月にはオール3連対ながら優勝戦で悔しい2着敗戦。雪辱を期す4日間の短期決戦でしたが、予選から3連対を続け、優勝戦はコンマ06のイン戦を押し切って勝利。
デビュー21年7ヵ月、全場コンプリート達成となりました。
通算2000勝達成(2023年6月)
2023年6月14日に通算2000勝を達成。場所はデビュー初勝利を挙げた丸亀。
デビューから26年6ヵ月、史上170人目の快挙達成した本人は「嬉しいけど通過点。次は2500勝を目指したい」と、まだまだ上を目指すコメントを残しています。
ゴールデンレーサー賞受賞(2024年3月)
2024年3月のクラシックで24回目のSG優出を果たし、認定基準を満たしたことから史上13人目の「ゴールデンレーサー賞」を受賞。
近畿地区では石野貴之、馬場貴也に続く3人目。兵庫支部レーサーでは初となる受賞です。
まとめ
50歳を過ぎても全く衰え知らずの吉川元浩。というか、ここに来て全盛期を思わすような活躍を魅せていますw
この先、怪我などなければ簡単にSGを獲ってしまいそうな予感。そう感じるほど強い走りを継続しているので、当分の間は”兵庫支部のエース”でい続けることでしょう。
コメントお待ちしてます!