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競艇の歴代賞金王&生涯獲得賞金ランキング【2024年最新】

最強の競艇選手は?年別賞金ランキングや歴代獲得賞金まとめ
新着情報

2024年11月半ば現在、賞金ランキングを独走するのは馬場貴也。2位以下は毒島誠・桐生順平・茅原悠紀・峰竜太が続き、いずれの選手も1億円を突破しています。

この先、賞金王争いに大きく影響するチャレンジカップ、そしてグランプリ決定戦。はたして誰が頂点に輝くのか?

2024年SGグランプリ&GPシリーズの出場選手

約1600人の現役ボートレーサーがいる中、1年に1人しか手にできない賞金王。そして、長年実績を積み上げた者だけが名を連ねる生涯獲得賞金ランキング。

いずれも艇界に多大なる貢献をした選手であり、最強と呼ぶにふさわしい存在でしょう。

そこで今回は、賞金に関する以下の内容を解説。

  • 最高峰タイトル「賞金王」とは?
  • 歴代の賞金王&獲得賞金額
  • 生涯獲得賞金ランキング
  • 記憶に残る過去の賞金王争い
  • 競艇史に名を刻んだ最強選手

最新の獲得賞金ランキングについて以下を記事をご覧ください。

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競艇界の「賞金王」とは?

賞金王の正式名称は「最多賞金獲得選手」。

年間賞金ランキング1位の選手に与えられる賞金王のタイトル。1年(1月1日~12月31日)を通して獲得した賞金額を競い合い、頂点に輝いた選手のみに与えられる称号です。

賞金王に輝く絶対条件は”A1級レーサー”であることと、強者しか出場できない”SG・G1”で優勝すること。

重賞レースで優勝すればランキングは大きく上がり、その先にあるグランプリ出場、賞金王争いの最短ルートを歩むことができます。

歴代の賞金王&獲得賞金については以下のボタンよりお進みください。

賞金王を決定づけるグランプリ(賞金王決定戦)

賞金王を決定づける競艇のグランプリ(賞金王決定戦)

SGの最高峰レース「グランプリ(賞金王決定戦)」。1986年に創設された最も大きな大会です。

第1回大会の優勝賞金は3000万円。その後、第12回大会(1997年)から1億円、そして2023年に1億1,000万円となりました。

また、2014年より出場選手枠が12名から18名に。また、トライアルも2ステージ制へと変更され、最終日のグランプリ決定戦に進めるのはわずか6選手。

優勝賞金1億円1,000万円を賭けた戦いによって、その年の競艇界最強レーサーが決まります。

賞金ランキングのルールと対象期間

賞金ランキングはレースで得る賞金の他、副賞や手当なども含まれます。賞金王争いの対象期間は…

元日(1/1)から大晦日(12/31)までの全レース

悪天候などで中止や打ち切りとなった場合でも、選手の収入となったお金は原則すべて獲得賞金に加算されます。

例えば、それまでに走ったレースの賞金、打ち切りによって選手間で山分けとなった賞金、開催中の各手当や日当など全てです。

年末年始によくある「年またぎの開催」についても、賞金の加算は厳密に分けられています。

競艇界の最高峰タイトル「賞金王」とは?賞金ランキングのルールと対象期間

年内獲得賞金の対象となるのは、12/31に走ったレースまで。年が変わった瞬間に全選手の獲得賞金はリセットされ、1月1日のレースから新しい年の賞金としてカウントされます。

賞金ランキングを押し上げる高額レース

グランプリの優勝賞金1億1,000万円から数万円の一般戦まで、1回のレースで獲得できる賞金額は大きく異なります。

級別(A1・A2・B1・B2)が上がるほど高額賞金のレースに出場でき、1走あたり、優勝1回あたりに得るお金はより高くなるわけです。その為、ランキング上位を狙うには…

グレードの高いレースで結果を残す」ことが必須条件。

高額賞金が獲得できるG1以上の開催と、その優勝賞金は以下の通り。

レース名優勝賞金
SGグランプリ1億円1,000万円
クラシック(総理大臣杯)
オールスター(笹川賞)
メモリアル(MB記念)
ダービー(全日本選手権)
4,200万円
グランドチャンピオン
オーシャンカップ
チャレンジカップ
3,600万円
グランプリシリーズ2,000万円
PG1クイーンズクライマックス1,6700万円
BBCトーナメント
スピードクイーンメモリアル
マスターズチャンピオン
レディースチャンピオン
ヤングダービー
1,300万円
G1各場の周年記念1,200万円
ダイヤモンドカップ
高松宮記念
1,100万円
各地区選手権630万円
※2024年度の優勝賞金

2年連続で増額された各グレードの賞金は以下の記事をご覧ください。

賞金王へのサバイバルロード

競艇界の最高峰タイトル「賞金王」とは?賞金王へのサバイバルロード

日を追うごとに順位が目まぐるしく変動する賞金ランキング。秋以降になると、賞金王を目指す選手たちの“段階的なふるい落とし”が行われます。

最初の関門となるのが、10月末までの獲得賞金順で決まるSGチャレンジカップ出場権。

この時点で賞金王のチャンスは「ランキング上位34選手」に絞られます。

選考期間最後のSGとなるチャレンジカップが終了した時点で、グランプリに出場できるのは「賞金ランキング18位までの選手」。

グランプリでは、ランキング下位12選手によるトライアル1stで半分の6選手が脱落。残った6選手とランキング1~6位の計12選手でトライアル2ndが実施。

トライアル2ndを勝ち抜いた6選手のみ、優勝賞金1億円1,000万円を賭けた「グランプリファイナル」の切符を手にします。

大晦日に賞金王決定? 2004年の植木 vs 今村

通常、賞金王争いはグランプリで勝負がつきます。

ただし、優勝者と上位選手が僅差だった場合、年末のあっせん状況次第では“決着が大晦日までもつれるケース”もゼロではありません。

実際、2004年のグランプリ終了時点で賞金王が決定しない可能性が浮上。11位で決定戦に進んだ植木通彦と、ランキング1位ながら決定戦に進めなかった今村豊

仮に植木が優勝し、順位決定戦を走る今村が4着となった場合、1位と2位の差が30万円以内まで急接近する事態に。

この僅差では今村に賞金王当確ランプはつかない状況。しかも、植木は28日から若松で、今村は30日から徳山で一般開催を走る予定でした。

賞金王が史上初めて大晦日に決まるのか?

ファンの間でも話題になりましたが、順位決定戦で今村は3着に入り、この時点で賞金王当確。一方の植木はファイナルで1コースを活かせず6着に敗れ、大晦日決着は幻に終わったのです。

「白井英治・馬場貴也」による2022年賞金王争いも記憶に新しい出来事。

白井英治が2022年賞金王に輝く!競艇史に残る大逆転劇

歴代の賞金王&年間獲得賞金

1990年代以降、SGの開催数が段階的に増え、選手の年間獲得賞金も大きく増加。過去には1億円レーサーが10名以上誕生した年もあります。

それでは、歴代の賞金王&賞金女王と年間獲得賞金を紹介していきます。

歴代賞金王と年間獲得賞金一覧(2002~2023年)

年度賞金王年間獲得賞金
2002年植木通彦2憶8393万円
2003年田中信一郎2憶2980万円
2004年今村豊1憶8811万円
2005年辻栄蔵1憶8947万円
2006年松井繁2憶2800万円
2007年魚谷智之2憶0537万円
2008年松井繁2憶1259万円
2009年松井繁2憶5120万円
2010年中島孝平1憶9381万円
2011年池田浩二2憶5085万円
2012年山崎智也1憶6351万円
2013年池田浩二1憶9823万円
2014年菊池孝平1憶6954万円
2015年山崎智也2憶2933万円
2016年瓜生正義2憶1373万円
2017年桐生順平2憶1224万円
2018年峰竜太2憶0292万円
2019年石野貴之2憶2564万円
2020年峰竜太2憶5302万円
2021年瓜生正義1億8211万円
2022年白井英治1億8779万円
2023年石野貴之2億2203万円
※千円単位は切り捨て

各年の賞金王に輝いた選手、年間獲得賞金は上記の通り。

2002年以降、最も多く賞金王レーサーを輩出しているのは大阪支部の3名(田中信一郎、松井繁、石野貴之)。松井繁は2008年から2年連続で賞金王タイトルを獲得しています。

歴代の賞金女王と獲得賞金一覧(2012~2023年)

年度1位の選手獲得賞金
2012年三浦永理4189万円
2013年平山智加5267万円
2014年日高逸子4096万円
2015年寺田千恵4052万円
2016年松本晶恵4493万円
2017年遠藤エミ5390万円
2018年小野生奈4190万円
2019年大山千広5683万円
2020年平高奈菜5491万円
2021年遠藤エミ6439万円
2022年遠藤エミ8266万円
2023年遠藤エミ5800万円
※千円単位は切り捨て

歴代賞金女王(年間獲得賞金額)の一覧です。

2012年から「PG1クイーンズクライマックス」、2025年には「PG1スピードクイーンメモリアル」が新設され、女子レーサーの獲得賞金は年々増加傾向にあります。

遠藤エミが女子史上初のSG制覇(2022年)

遠藤エミが女子史上初のSG制覇(2021年)

2022年3月のSGボートレースクラシックにて、遠藤エミが女子レーサー初となるSG制覇を達成。

好機モーター(68号機)を引き当て、1走目から「131132」とオール連対で予選をトップ通過。準優も難なくイン逃げを成功させ、優出1号艇で迎えたSG優勝戦。

コンマ07の好スタートを決め、強豪レーサーたちを寄せ付けず1着でゴール。

これまでもSG優出した女子レーサーは2名(寺田千恵・横西奏恵)いましたが、頂点に立ったのは史上初。まさしく前人未到の快挙と言えるでしょう。

遠藤エミについては以下の記事で紹介しています。もし興味あれば合わせてどうぞ。

グランプリ優勝者が賞金王になれなかったケース(2000年以降)

グランプリの優勝賞金は1億円(当時)

優勝すれば賞金王は確定だろう…と思われがちですが、必ずしもそうなるとは限りません。

グランプリ決定戦で優勝したものの、賞金王のタイトルに届かなかったケースは2000年以降で4例。いずれも、グランプリ開催前に賞金ランキング1位だった選手が逃げ切ったケースです。

年度グランプリ優勝
(選出時点の順位)
賞金王
(GPの結果)
2004田中信一郎
(12位)
今村豊
(順位決定戦3着)
2007吉川元浩
(6位)
魚谷智之
(優出3着)
2008井口佳典
(6位)
松井繁
(優出4着)
2014茅原悠紀
(12位)
菊池孝平
(優出2着)

グランプリ決定戦の2着賞金は4700万円、6着でも2000万円と高額です。

その影響もあって、賞金ランキング1位の選手が優勝を逃した場合でも、結果次第で1位の座を守り通すことが可能となります。

賞金女王決定戦も同様、優勝者が賞金女王になるとは限りません。

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競艇の生涯獲得賞金ランキング

今や賞金王レーサーなら年間獲得賞金2億円が当たり前。デビューからの累計となる生涯獲得賞金に目を向ければ、その金額はとてつもない金額になります。

そんな中、最新の生涯獲得賞金ランキングがこちら。

既に引退した選手は赤文字で記載。

順位選手名生涯獲得賞金
1位松井繁41億1300万円
2位今村豊29憶4144万円
3位今垣光太郎27億5150万円
4位瓜生正義27憶4840万円
5位山崎智也25憶9690万円
6位濱野谷憲吾25億8630万円
7位太田和美23億7613万円
8位池田浩二22億9755万円
9位田中信一郎22億7730万円
10位植木通彦22億6186万円
11位服部幸男20億9971万円
12位西島義則20億8945万円
13位烏野賢太19億4700万円
14位白井英治19億3851万円
15位市川哲也18億9349万円
16位原田幸哉18億5928万円
17位野中和夫18億5537万円
18位菊地孝平19億2674万円
19位江口晃生18億4320万円
20位吉川元浩18億1925万円

日々ランキングは変動するので定期的に更新します。

当然ながら、ランキングに並んでいる選手は艇界を代表する選手ばかり。

ちなみに、現役最強と評される「峰竜太」の生涯獲得賞金は、2024年9月時点で約18億円。ランキング上位の選手がいかに凄いのかお分かりいただけたはず。

女子レーサーのみの生涯獲得賞金ランキングは以下をご覧ください。

1位:松井繁(41億1300万円)

イケメンボートレーサーランキング 松井繁(まついしげる)

初のSG制覇はデビュー7年目の1996年笹川賞(オールスター)。

道中転覆があっての「恵まれ」でしたが、そこから現在まで4度の賞金王を含むSG12勝。今もなおSG戦線に欠かせない存在として艇界に君臨する「絶対王者」です。

全盛期は内外自在の攻めで勝ち星と賞金を積み重ね、2011年のグランプリで前人未到の生涯獲得賞金30億円を突破。

SGだけでなく、G1優勝58回という驚異的な記録こそ、2位以下を大きく突き放す強さの裏付けでしょう。

2020年には4年ぶりにグランプリ決定戦へ進出し、まだまだ王者健在をアピール。41億を超え、さらには50億…。松井繁の限界突破はいつまで続くのか?

昔ほどの勢いは感じませんが、番組表にいるだけで警戒してしまう存在感。体力的に難しくても再びSG制覇を期待してます。

2位:今村豊(29憶4144万円)

競艇の生涯獲得賞金ランキングベスト5 今村豊(29憶4144万円)

2020年10月に引退しています。

デビュー戦でいきなり勝利を挙げ、優出3着の大健闘。あっという間にSG戦線へと登り詰め、デビュー最速記録を次々と塗り替えるスピード出世を果たしていきます。

30代からは持病(メニエール病)にも苦しめられ、体調が整わずSGを欠場することもありました。それでも不屈の闘志で高い勝率を守り続け、2004年には悲願の賞金王タイトルを獲得。

今村選手は通算2880勝、優勝回数142回の成績をもって、2020年10月に40年の現役生活に終止符を打ちました。

SGは通算7勝ですが、年間最高勝率のタイトルを8度も獲得した安定の強さが、29億という生涯獲得賞金の積み上げにつながったと思います。

今村選手の引退は悲しすぎた…。競艇を楽しませてくれた1人でもあるし、舟券でもだいぶお世話になりました。

3位:今垣光太郎(27億5150万円)

競艇の生涯獲得賞金ランキングベスト5 今垣光太郎(24憶8845万円)

長年にわたって福井支部、三国競艇場の看板レーサーとして活躍を続ける「今垣光太郎」。

SG競走の高い実績で生涯獲得賞金を伸ばし続けており、怪我などがなければ山崎智也(3位)を超えるのは時間の問題でしょう。

SG9勝のうち3勝は、いずれもナイターで行われたMB記念(メモリアル)。

特に印象的だったのが、蒲郡で行われた2002年の優勝戦。2号艇から気合いのピット離れを敢行し、濱野谷憲吾選手から1コースを奪い取って優勝したシーン。

SG優勝は2016年から遠ざかっていますが、2019年にはG1マスターズチャンピオン(名人戦)、そして新設されたG2全国ボートレース甲子園を制覇。

50歳を超えても人気、実力ともに衰えていません!

今垣選手の4カドはマジで安定感抜群!彼が4コースにいたら絶対に外しちゃダメですよw

4位:瓜生正義(25憶8840万円)

競艇の生涯獲得賞金ランキングベスト5 瓜生正義(23憶2253万円)

植木通彦選手引退後の福岡支部を引っ張る「瓜生正義」。

養成所リーグ勝率は驚異の「8.31」。期待の新人としてデビューして以降、SG優勝10回の強さはもちろん、25年連続SG優出という凄すぎる記録を継続中です。

記憶に新しい2021年のグランプリ優勝戦。峰竜太をツケマイで沈めたシーンは今でも鮮明に覚えています。

賞金王決定戦には10年連続(2005~2014年)を含む14回出場。2016年にはファイナル1号艇からイン逃げを決め、デビューから22年目で悲願の賞金王タイトルを獲得しています。

この先もさらなる活躍が間違いないレーサーの1人です。

お世辞にも調子が良さそうには見えませんが、福岡支部の大黒柱”正義のヒーロー”はきっとまたやってくれる!

5位:山崎智也(25憶9690万円)

イケメンボートレーサーランキング 山崎智也(やまざきともや)

2022年4月に引退しています。

デビュー5年目にしてダービー(全日本選手権)を制覇した、艇界のプリンスこと「山崎智也」。

SG2度目の出場で初優出初優勝の快挙を達成。その後もSGで際立つ実績(優出39回、優勝11回)を残しており、生涯獲得賞金は25億円を超えています。

2012年12月には横西奏恵選手(当時)との結婚を発表。直後のグランプリはボーダーギリギリの12位選出ながらファイナルに進み、4コースからまくり差しを決めて優勝。

大逆転の賞金王タイトル獲得で、結婚に花を添えました。

かつては「貴公子」とも呼ばれ、艇界を代表するイケメンの1人。近年は腰痛に悩まされて思うような結果を残せなく理、2022年4月12日に引退を発表しています。

引退理由は「最近は勝っても楽しくなかった」と話した通り、燃え尽きたのかもしれませんね。

過去の賞金王争い&記憶に残るグランプリ優勝戦

年間最強の競艇選手を決める戦いにおいて、特に印象的だった名シーンをいくつか紹介します。

2億円レーサーが3選手も(2003年)

選手名年間獲得賞金獲得SG
1位田中信一郎2憶2980万円グランプリ
メモリアル
2位松井繁2憶2081万円
3位山崎智也2憶1212万円ダービー
4位瓜生正義1億4606万円
5位今村豊1億3110万円

田中信一郎が2001年に続き、2度目の賞金王に輝いた2003年。

SG初優勝が4選手も出る混戦状態。一方、SG常連組も揃って活躍したことで、ランキング上位選手の獲得賞金は非常に高いものとなりました。

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