有望な若手レーサーの証となる「トップルーキー&フレッシュルーキー」。
2022年にはトップルーキー選出者初のSG制覇。また、各地の競艇場が推薦したスター候補の中にも、SGやG1で活躍する選手が多数います。
そこで今回は、若手選手の育成制度「トップルーキー&フレッシュルーキー」について、選出される条件や過去に選ばれた選手をまとめて紹介します。
似た内容で「平成生まれの人気選手」も紹介しています。時間があればぜひ。
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競艇の「トップルーキー・フレッシュルーキー」とは?
競艇では満30歳未満の選手を「ヤングレーサー」と呼びます。
ヤングレーサーは全体の4分の1を占めますが、その中でも飛び抜けた実力を持つ選手、将来の活躍が期待できる選手に与えられるのが「トップルーキー&フレッシュルーキー」の称号です。
現行制度は2017年からスタート
毎年、12月中旬頃にモーターボート競走会から選出されるスター候補選手。
現在は「トップルーキーおよびフレッシュルーキー」という呼び方になっていますが、2016年までは4つのランクからなる構成でした。
- 全国スター候補
- 地区スター候補
- 地元スター候補
- 準地元スター候補
ちなみに、全国スター候補・地区スター候補の代表的な選手は以下の通り。
後にSGを獲得したトップレーサーたちが名を連ねています。
現在のトップルーキー、フレッシュルーキーの制度に改められたのは2017年。各レース場における育成を主眼に選出できるよう、選出基準等の見直しが行われました。
優先的なあっせん、特別訓練などのエリート待遇
トップルーキーとフレッシュルーキーは1年単位で選出され、年ごとに専用の特設サイトも立ち上がります。
選出された選手への特典は、スター選手を目指すためにスキルを磨くための特別待遇。優先的なあっせん措置、操縦や整備の特別訓練など、かなり優遇されます。
具体的な内容はトップルーキーとフレッシュルーキーで異なるので、詳細はそれぞれの項目で確認してください。
ヤングレーサーの活躍が難しい競艇界
近年の競艇界は、ヤングレーサーとトップ選手には“大きすぎる差”があるように感じています。
ここ数年、デビュー節で水神祭を挙げた選手は、0~2人と期全体の1割未満。また、2022年グランプリ終了時点で、平成生まれ(1989年1月8日以降)のSGレーサーはまだ誕生していません。
要因として考えられるのは…
- 40代を過ぎても活躍を続ける選手が多い
- ベテラン選手は「前づけ」が当たり前で不利な戦いを強いられる
そんな状況下で勝ち上がるのは大変でしょうが、SG常連の中堅~ベテランにひと泡吹かせるヤングレーサーに期待したところ。
トップルーキーやフレッシュルーキーに選ばれた若手たちには、そうした活躍を期待する意味も含まれているはず。
トップルーキーの選出条件と待遇内容
トップルーキーは「エリート中のエリート」として扱われる存在。
選ばれるためには、普段のレースで同期や他のヤングレーサーを大きく上回る活躍が必要となります。
トップルーキー選出条件は「A1級の上位選手」
トップルーキーに選ばれる条件は以下の2つ。
- 選手登録から6年以内
- 前期勝率でA1級に在籍
以前はA2級レーサーも選出対象でしたが、2021年からはA1級のみに引き上げられました。
選出人数は最大15名となっており、超えた場合は勝率上位から順に選ばれます。また、上記の条件を満たし続けていれば、年を跨いで連続で選出されることも可能です。
G1、G2のあっせんを多く受けられる
トップルーキーの選手にとって最も価値のある優遇が「G1、G2開催への積極的なあっせん」です。
ヤングレーサーが出られるG1といえば、ヤングダービーや地元の地区選といった程度。
しかし、トップルーキーであれば各地のG1周年記念で戦うチャンスが増え、他地区のSGレーサーと対戦できる機会が得やすくなります。
良いことばかりにも思えますが、強豪レーサーとの対戦は勝率を守るための戦いとも言えます。
G1・G2は負け続ければ勝率低下のリスクも大。壁を破れるかどうか、トップルーキーは実力が試される厳しい試練でもあるのです。
「メディア対応の講習会」プロとしての心構え
スター選手に求められる“資質”も必要となるトップルーキー。
エリート候補選手を対象として、特別に実施されるのが著名人を講師に招いて行われる講習会です。
トップクラスになれば取材などメディア対応の機会も増えることから、プロスポーツ選手としてのマナーを身に付けることが目的。
リモート開催となった2022年の講習会では、ボートレース番組のMCを務めるフリーアナウンサー「青木源太」、元メジャーリーガーの「松坂大輔」が講師として登場しています。
特製のレーシングウエアを着用
トップルーキーに選出されたレーサーには、スター候補選手としてのPRやステータス向上を目的に、特製のレーシングウエア(カッパ)が支給されます。
レース出場時にピットで着用するものとなりますが、毎年デザインが変わるので選手にレア感の高いアイテム。
デザインについては、毎年トップルーキー選出レーサーの発表とともに公開されます。
フレッシュルーキーの選出条件と待遇内容
トップルーキーに次ぐフレッシュルーキー。ここにも地元の期待を背負って活躍する若き逸材が揃っています。
過去にはフレッシュルーキー選出を経て、トップルーキーへと出世したヤングレーサーも多数。そして、女子選手の名前がたくさん見られるのも特徴的です。
フレッシュルーキーは各競艇場から2名ずつ推薦
フレッシュルーキーに選ばれる条件は以下の2つです。
- 選手登録から5年以内
- 各レース場から推薦を受ける
級別や勝率の条件はありません。
原則として、各場から2名のレーサーが推薦されます。競艇場が3つある東京支部と福岡支部からは、それぞれ6名のフレッシュルーキーが選ばれることになります。
地元のあっせん回数が増える
地元支部の競艇場から推薦されるフレッシュルーキーは「競艇場の顔」としての期待されている証。
よって、ホーム水面への優先的なあっせんという特典が与えられます。
実戦経験だけでなく、スタート勘やプロペラ調整など、若手レーサーにとって地元の競艇場で多く走れるのは様々なメリットがあります。
特にルーキーシリーズが地元開催であれば、大きなアドバンテージに。ホーム水面を走るフレッシュルーキーには舟券でも要注目です。
特別な実技訓練が受けられる
フレッシュルーキーにとって大きなスキルアップとなるのが、実技訓練とレクチャー。
スタート練習や事故回避などを身につける「操縦訓練」と、レーサーとしての取り組みを学ぶ「特別講話」が毎年2日間の日程で開催されます。
現地訓練は、SGや記念開催で活躍する先輩レーサーが指導にあたり、模擬レースによる実践的な訓練も行われます。
2022年のレクチャーでは、中日ドラゴンズの元エース「山本昌」が登場。プロアスリートとしての姿勢や責任の大きさについて講話を実施しました。
艇界で活躍する歴代のトップルーキー
2017年から導入されたトップルーキー&フレッシュルーキー。過去の選出者には、SGやG1の舞台で活躍する選手も。
ライバルがひしめき合う戦いから頭ひとつ抜け出し、トップルーキーを経てS級レーサーへ出世を果たした選手をご紹介します。
「椎名豊」トップルーキー初のSG優勝
公式画像 | |
名前 | 椎名豊(しいなゆたか) |
登録番号 | 4787(113期) |
生年月日 | 1988年9月16日 |
身長/体重 | 164cm/52kg |
血液型 | A型 |
出身/支部 | 群馬県/群馬支部 |
2022年の尼崎オーシャンカップ優勝戦でイン逃げを決め、デビュー9年目でSG初優勝を達成した「椎名豊」。トップルーキー出身で初のSG覇者です。
2016年にA級昇格後、翌2017年から3年連続でトップルーキーに選出。
不調の時期もありましたが、2021年にG2を含む優勝8回とブレイク。SG本格参戦となった2022年にいきなり最高の結果を出し、名実ともにスターの仲間入りを果たしています。
「関浩哉」初優勝がG1ヤングダービー
公式画像 | |
名前 | 関浩哉(せきひろや) |
登録番号 | 4851(115期) |
生年月日 | 1994年11月16日 |
身長/体重 | 159cm/51kg |
血液型 | O型 |
出身/支部 | 群馬県/群馬支部 |
群馬支部の「関浩哉」。デビュー初VがG1ヤングダービーという快挙を達成した期待のホープです。
2022年5月には津のG1記念で自身2回目のG1制覇。
2022年のSGではメモリアル、ダービー、チャレンジカップ、グランプリシリーズの4節連続で準優に進出。 SG優勝も決して夢ではないだけの実力を十分備えたレーサーに成長しています。
「島村隆幸」SG初出場でいきなり優出
公式画像 | |
名前 | 島村隆幸(しまむらたかよし) |
登録番号 | 4685(109期) |
生年月日 | 1990年12月15日 |
身長/体重 | 165cm/52kg |
血液型 | O型 |
出身/支部 | 高知県/徳島支部 |
2016年にV4をマークして素質が開花し、2017年のトップルーキーに選ばれた「島村隆幸」。
過去24回の優勝はすべて一般戦ですが、地道な積み重ねが実を結んで2022年のグランプリシリーズでSG初出場を果たします。
SG初日で水神祭を挙げるなど、予選オール3連対の活躍で初優出。優勝戦は残念ながら4着でしたが、この先のSGやG1での活躍はほぼ間違いなさそう。
2023年もG1で2勝するなど、驚異的な成長を遂げています。
「羽野直也」オーシャンカップでSG初優勝
公式画像 | |
名前 | 羽野直也(はのなおや) |
登録番号 | 4831(114期) |
生年月日 | 1995年3月29日 |
身長/体重 | 167cm/55kg |
血液型 | AB型 |
出身/支部 | 福岡県/福岡支部 |
トップルーキーに選出された2017年には、大村の記念G1を制する大金星を挙げた「羽野直也」。
2022年には若松と平和島の記念G1を制覇し、SGにもフル参戦。そして、自身キャリアハイとなる2023年のSG初制覇!平成生まれでは「磯部誠」に次ぐ2人目の快挙を達成しました。
艇界屈指のイケメン”羽野きゅん”を知りたい方は以下をご覧ください
「大山千広」女子レーサーの代表格
公式画像 | |
名前 | 大山千広(おおやまちひろ) |
登録番号 | 4885(116期) |
生年月日 | 1996年2月5日 |
身長/体重 | 161cm/47kg |
血液型 | O型 |
出身/支部 | 福岡県/福岡支部 |
女子で唯一3年連続のトップルーキーに選出された「大山千広」。
2019年にはG1レディースチャンピオンを優勝し、並み居る先輩レーサーを負かして女子の頂点に立つスピード出世を遂げました。
ご存じの通り、美人レーサーとしても大人気ですが、並外れた素質とセンスは男子顔負けのトップレーサーです。
次なる目標は賞金女王、そしてSGでの活躍。
選手ページには新たな出場予定が公開されたので、2022年10月の大怪我は心配なさそう。
2024年のトップルーキー選出選手
2024年トップルーキーに選出されたのは以下の10名。
順位 | 選手名 |
---|---|
勝率1位 | 定松勇樹(佐賀) |
勝率2位 | 末永和也(佐賀) |
勝率3位 | 松本純平(埼玉) |
勝率4位 | 畑田汰一(埼玉) |
勝率5位 | 金田智博(福井) |
勝率6位 | 濱野斗馬(香川) |
勝率7位 | 大澤風葵(群馬) |
勝率8位 | 前田翔(愛知) |
勝率順位1位と2位は「定松勇樹・末永和也」。峰軍団の若手が2年連続で選出されました。
その他、2023年に活躍した顔ぶれとなった中、最優秀新人を受賞した「大澤風葵」が初選出。デビュー4年目にしてA1級初昇格を果たし、驚異的なスピードで成長を遂げています。
2023年のトップルーキー選出選手
2023年のトップルーキーは、以下の開閉式ボタンをタップしてご確認してください。
2023年のトップルーキー選出選手
2023年のトップルーキーに選出されたのは以下の10名。
順位 | 選手名 |
---|---|
勝率1位 | 定松勇樹(佐賀) |
勝率2位 | 末永和也(佐賀) |
勝率3位 | 中村日向(香川) |
勝率4位 | 澤田尚也(滋賀) |
勝率5位 | 高橋竜矢(広島) |
勝率6位 | 佐々木完太(山口) |
勝率7位 | 前田滉(愛知) |
勝率8位 | 竹下大樹(福岡) |
勝率9位 | 中亮太(福岡) |
勝率10位 | 安河内健(佐賀) |
山口支部の「佐々木完太」は、2022年5月の大村G2で井口佳典などのSGレーサーを抑えて初優勝。2023年SGクラシックの出場権を獲得しました。
前年は唐津のフレッシュルーキーだった「定松勇樹」と「末永和也」が勝率上位でトップルーキーに昇格しています。
2024年のフレッシュルーキー
全国24の競艇場から選出された2024年フレッシュルーキーは以下の48選手。
桐生 | 生方靖亜(群馬) | 坂本雄紀(群馬) |
戸田 | 砂長知輝(埼玉) | 飛田江己(埼玉) |
江戸川 | 若林樹蘭(東京) | 石渡翔一郎(東京) |
平和島 | 仲航太(東京) | 堀越雄貴(東京) |
多摩川 | 藤田俊祐(東京) | 上原崚(東京) |
浜名湖 | 川井萌(静岡) | 刑部亜里紗(静岡) |
蒲郡 | 大場恒季(愛知) | 一色凌雅(愛知) |
常滑 | 大澤誠也(愛知) | 高井雄基(愛知) |
津 | 山川波乙(三重) | 上野拓馬(三重) |
三国 | 為本智也(福井) | 中村栄治(福井) |
びわこ | 香川颯太(滋賀) | 市川健太(滋賀) |
住之江 | 石本裕武(大阪) | 宮崎つぐみ(大阪) |
尼崎 | 登玉隼百(兵庫) | 山下大輝(兵庫) |
鳴門 | 田村慶(徳島) | 垂水悠(徳島) |
丸亀 | 西岡顕心(香川) | 山田理央(香川) |
児島 | 三村岳人(岡山) | 藤原碧生(岡山) |
宮島 | 大原祥昌(広島) | 津田陸翔(広島) |
徳山 | 清水愛海(山口) | 山崎祥(山口) |
下関 | 島川海輝(山口) | 野田彩加(山口) |
若松 | 山田丈(福岡) | 仲本舜(福岡) |
芦屋 | 浦野海(福岡) | 富田恕生(福岡) |
福岡 | 篠原飛翔(福岡) | 米丸乃絵(福岡) |
唐津 | 常住蓮(佐賀) | 野田なづき(佐賀) |
大村 | 本村大(長崎) | 北村寧々(長崎) |
化け物ルーキーとして大注目の「石本裕武」や、香川支部で期待の若手「西岡顕心」などが初選出されました。
また、2024年も川井萌・刑部亜里紗・野田彩加・野田なづきといった美人レーサーが多数選ばれています。
2023年のフレッシュルーキー
2023年のフレッシュルーキーは、以下の開閉式ボタンをタップしてご確認してください。
2023年のフレッシュルーキー
全国24の競艇場から選出された2023年のフレッシュルーキーは以下の48選手。
桐生 | 大澤風葵(群馬) | 生方靖亜(群馬) |
戸田 | 砂長知輝(埼玉) | 松本純平(埼玉) |
江戸川 | 小原聡将(東京) | 佐藤ほのか(東京) |
平和島 | 久永祥平(東京) | 國分将太郎(東京) |
多摩川 | 生田波美音(東京) | 藤田俊祐(東京) |
浜名湖 | 若林義人(静岡) | 大石真央(静岡) |
蒲郡 | 一色凌雅(愛知) | 大場恒季(愛知) |
常滑 | 前田翔(愛知) | 山本稔太朗(愛知) |
津 | 山川波乙(三重) | 宮村勇哉(三重) |
三国 | 金田智博(福井) | 為本智也(福井) |
びわこ | 中島秀治(滋賀) | 木下雄介(滋賀) |
住之江 | 高憧四季(大阪) | 上田紗奈(大阪) |
尼崎 | 武井莉里佳(兵庫) | 登玉隼百(兵庫) |
鳴門 | 西岡成美(徳島) | 常盤海心(徳島) |
丸亀 | 田頭虎親(香川) | 濱野斗馬(香川) |
児島 | 前原大道(岡山) | 藤原碧生(岡山) |
宮島 | 大原祥昌(広島) | 村松栄太(広島) |
徳山 | 品川二千翔(山口) | 山崎祥(山口) |
下関 | 清水愛海(山口) | 野田彩加(山口) |
若松 | 山口広樹(福岡) | 山田丈(福岡) |
芦屋 | 浦野海(福岡) | 富田恕生(福岡) |
福岡 | 篠原飛翔(福岡) | 篠原晟弥(福岡) |
唐津 | 常住蓮(佐賀) | 野田なづき(佐賀) |
大村 | 本村大(長崎) | 山口真喜子(長崎) |
それぞれの地元から将来性を評価されたヤングレーサーには女子選手も多数。
まだデビューして間もない129期からも「藤田俊祐」と「藤原碧生」の2名が選出されています。
その他、個人的に大ファンの「野田なづき・西岡成美」など、艇界屈指の美人レーサーも多数選出!次年度はトップルーキー昇格を応援しています。
まとめ
未来のSGレーサー候補が選出されるトップルーキー、フレッシュルーキーについてまとめました。
S級レーサーとの対戦機会やメディア対応の講習会など、トップルーキーたちには競艇界のエリートを養成するプログラムが確立されています。
最初のSG優勝は椎名豊でしたが、この先もトップルーキー出身者のSG覇者、そしてグランプリレーサーが次々と生まれるはず。
また、地元の新星として飛躍を期待されたフレッシュルーキーも優れた逸材ばかり。中堅クラスの選手を追い越す日は、すぐそこまで来ているかもしれませんね!
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