2024年7月2日、常滑一般戦において準パーフェクトVを達成。当地初優勝を飾り、2024年に入って3勝目を挙げた。
現在の賞金ランキングは80位。
2023年10月6日、びわこ周年でイン逃げを決めてG1初制覇。年末グランプリシリーズは予選敗退し、特別選抜A戦で4着。
デビュー以降伸び悩む選手が相次ぎ、レベルの低さを指摘する声も多かった113期。その中で急激な成長を遂げ、同期一番乗りでSGタイトルをつかみ取った「椎名豊」。
A1級昇格後、実力が開花したのは2021年頃。3度目のSG参戦となった2022年のオーシャンカップにおいて、艇界の頂点に立つ快挙を成し遂げたのです。
競艇ファンの誰もが驚く大出世。はたして、その舞台裏にはどのような変化があったのか?
また、よく検索される結婚・師匠・同期・趣味など、あまり語られないプライベートについても深掘りしていきます。
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競艇選手「椎名豊」とは?
椎名豊は群馬県出身、群馬支部のボートレーサー。
113期生としてやまと学校(現ボートレーサー養成所)に入所。その後、2013年9月に選手登録され、同年11月に地元桐生でプロデビューを果たす。
椎名豊の公式プロフィール
公式画像 | |
名前 | 椎名豊(しいなゆたか) |
登録番号 | 4787(113期) |
生年月日 | 1988年9月16日 |
身長/体重 | 164cm/52kg |
出身/所属 | 群馬県/群馬支部 |
デビュー日 | 2013年11月9日 |
椎名豊の出場予定や期別成績は、オフィシャルサイトの選手ページをご確認ください。
尊敬する人物はイチロー。好きな言葉は「継続」
過去のインタビュー内で以下の回答をしています。
イチロー選手を尊敬していて、毎日コツコツ積み上げていくイチロー選手のように継続する姿勢を大切にしていきたい
小中高と野球に打ち込んでいた学生時代。ポジションは主に内野を守っていたそうです。
目標にしていた選手、そして今も尊敬する人物はメジャーリーガーとなったイチロー。ボートレーサーになった今もコツコツと努力する姿勢を大切にしているといいます。
好きな言葉もイチローが現役時代によく口にしていた「継続」とのこと。
競艇選手を目指したきっかけ
ボートレーサーを意識し始めたのは国士館大学の在学中。そのきっかけとなったのが、父に連れられて行った桐生競艇場の記憶でした。
当時は全く興味なかったそうですが、将来の生き方を考えるうえで競艇が大好きな父親の影響は大きかったといいます。
上の画像は、JLCの番組にゲスト出演した時に紹介された幼稚園時代のもの。運動会のかけっこで隣の子を腕で妨害しようとしている姿が印象的w
生まれ持って負けず嫌いの性格も、競艇という勝負の世界で活かされているのかもしれませんね。
大学卒業後、5回目の試験で合格
競艇選手を後押しする父親に対し、お母さんは相当心配していたらしい。その為、母の気持ちを汲み取ろうと考えた結果、大学を中退せず卒業してから受験することを決意。
大卒者の養成所受験はそこそこ異例だった中、1次で不合格すること4回。苦戦の連続でしたが、5回目のチャレンジで1次を通過し、そのまま最終選考まで進み見事合格。
晴れてボートレーサーへの切符を手にしたのです。
当時の面接官は、艇王「植木通彦」元選手。底知れないプレッシャーを感じたことでしょうw
やまと学校時代の成績
椎名豊は2012年秋にやまと競艇学校に入所。
最初の半年は成績下位者が集まる班に配属され、クビを覚悟していた状況。しかし、実地訓練が始まってから成績が上昇し、リーグ戦では第1戦から好成績を残します。
養成所のリーグ戦は「勝率7.26・優出6回・優勝1回」という優秀な実績。また、卒業記念競走も優出を果たし、中田達也に次ぐ2着に入りました。
113期のやまとチャンプに輝いた「中田達也」選手は、レース中の事故で2022年11月に殉職しています。
同期(113期)主な選手
113期の卒業生は28名。
同期で椎名豊以外で注目されているのは、女子界のトップレーサー「高田ひかる」。伸び特化型の調整で”まくり姫”の異名を持ち、今後が期待される若手の1人です。
その他、2020年のヤングダービーで優出した「春園功太」をはじめ、2022年のG1優出など調子を上げてきた「浜崎真範」など、楽しみなレーサーが多数在籍しています。
同期だった中田達也の死は悲しい出来事ですが、皆の心には残り続けていることでしょう。
師匠は金子猛志。弟子は山崎智也の娘・山崎小葉音
椎名豊の師匠は、群馬支部66期の「金子猛志」。1999年のSG笹川賞(オールスター)で優出経験があり、現在も現役で活躍しています。
弟子「山崎小葉音」の父親は、2022年に引退した25億円レーサーの「山崎智也」。椎名にとっては兄弟子であり、支部の先輩としても大きな存在でした。
突然の引退には相当ショックを受けたようですが、現在は娘の山崎小葉音を育成に励んでいます。
椎名豊の結婚・子供・年収など
SGレーサーとなって知名度が爆上がりした今、椎名豊をもっと知りたい人は急増しているはず。
そこでここからは、水面外でのプライベートを丸ごと解説していこうと思います!
椎名豊は既婚者で子供もいる
嫁や子供に関する情報を検索しましたが、ネット上に詳しい記事は公開されていません。
ただ、インタビューなどで結婚していることは公表しており、お子さんも誕生しています。28歳時点で「独身で彼女募集中」というコメントがあったことから、結婚はおそらく30歳前後でしょう。
また、気になる奥さんの素性ですが、女子レーサーではなく一般女性の線が濃厚です。
趣味は旅行・ゴルフ・料理
椎名豊の趣味は、大学時代から始めていたゴルフや料理など。そして、現在進行形かどうかは不明ですが、かなりの温泉好きと取れる発言も。
以下は「オフの日の過ごし方」に対する回答。熱狂的な”鬼怒川ファン”のみたいですw
奥さんと鬼怒川温泉に行きます。2ヵ月に1回、日々の疲れをいやす場所です
しかし、コロナ禍で外出自粛となった時期は、ルーティンを崩すしかない辛い日々。そんな中、ようやく自粛が解禁されたので、大好きな鬼怒川の地へ訪れているはず!
椎名豊の年収(年別獲得賞金)
年 | 獲得賞金 | 賞金ランク |
---|---|---|
2018年 | 26,924,800円 | 194位 |
2019年 | 28,528,400円 | 213位 |
2020年 | 31,365,000円 | 171位 |
2021年 | 50,188,266円 | 44位 |
2022年 | 94,741,133円 | 11位 |
2023年 | 68,726,000円 | 24位 |
上記は2018年以降に獲得した賞金額です。※2017年以前の記録は確認できず
ご覧の通り、2020年まで3000万円前後だった賞金が、翌年は1.5倍以上、さらに自身最高額となった2022年は約9400万円。1億円プレーヤーとはいかなかったものの、賞金ランキング11位を記録しています。
ぱっと見、その辺にいそうなお兄さんなのに、実際は1年で家を購入できてしまうほどの大金持ちw
実力さえあれば大金を稼げる職業。それがボートレーサーです。
SNSはインスタのみ(現在は更新なし)
2018年の投稿を最後に更新されていませんが、インスタグラムの公式アカウントが存在します。
公開してあるのはボートレーサー仲間と撮った写真ばかり。あと、椎名豊自信のおじいちゃん、おばあちゃんの姿や、故中田達也さんが写っているものも。
凄く楽しそうな写真が沢山あるので、気になる方はぜひチェックしてください!
椎名豊がSG制覇するまでの道のり
2013年のデビュー後、2015~2016年の地元桐生スター候補、2017~2019年は3年連続でトップルーキーに選出されます。
新人時代の低調ぶりが嘘かのように、怒涛の勢いで頂点に到達。群馬支部に新しい風を吹き込んだ椎名豊がSGを制するまでの道のりを追っていきましょう。
デビュー節で水神祭&3連対4回
椎名豊のデビュー戦は、2013年11月9日の地元桐生一般戦。
大外6コースから好スタートを決めていきなり3着に食い込みます。 その後も③②⑥着と準優まであと一歩の健闘を見せ、初勝利に手が届いたのは最終日。
トップスタートに加え、内側が凹んだ好展開を逃がさずまくり切って1着。同期1位タイとなるデビュー7走目で地元水神祭を挙げました。
地元桐生で初準優・初優出・初優勝を達成
2015年前期にB2級を脱出。この年の夏に枠なり進入を解禁した直後、3つの初(準優・優出・優勝)する快挙を成し遂げます。
その記録が生まれたのは、2015年9月28日の桐生一般戦。
初日から絶好調だった椎名豊はのオール3連対(31311)で予選トップ通過し、初めての準優も難なく逃げ切り初優出。優勝戦は、A級レーサー5名を相手にコンマ04の完璧なタイミングで完封。
予選突破どころか、初優出さらには初優勝まで地元桐生で達成!水神祭だらけの一節となりました。
G1初優出のヤングダービーは落水失格
A1級初昇格を果たした2017年。8月に初のG1斡旋を受けた翌月、若手の登竜門と呼ばれる「G1ヤングダービー」に出場します。
得点率10位以内で予選を突破し、準優は4カド(3号艇)から2着で優出。30歳を目前に控え、初のビッグタイトル獲得も射程圏内だった優勝戦のはずでしたが…
5コースから出番なく後退。それだけに留まらず、2周1マークで転覆艇に乗り上げて落水失格。
G1初制覇に届かなかったのは残念ですが、何より怪我人が出なくて良かった。そう感じてしまうほど危険な事故だったので。
2018年にルーキーシリーズ3連続V
驚くべき活躍を魅せたのは春先のルーキーシリーズ。
3月下旬の福岡をイン戦で制すると、翌週の4月には宮島で2コース差しで連続V。翌週の大村でも0台のスタートから圧巻のイン逃げで優勝。
3節連続優勝もさることながら、出走30レースの成績を見ると6着1回、5着0回と安定した走りを披露。3連対率83%という抜群の安定感で連続Vを飾りました。
2021年大村でG2初優勝
2018年8月の優勝からなかなか勝てない日々に突入しますが、トンネルを抜けて再び調子を取り戻した2021年。
1月の平和島、4月の江戸川で2勝を挙げます。そして、5月のG2大村モーターボート誕生祭では、予選からトップスタートを連発して優出1号艇をゲット。
優勝戦も好スタートからイン先マイに成功。鋭く仕掛けてきた村上遼の追撃を振り切り、自身初となるG2タイトルVを飾りました。
2022年オーシャンカップSG初優勝!
2021年は優出19回、優勝8回と大暴れ!賞金も大きく積み上げ、年末のグランプリシリーズでSG初出場を果たします。
翌2022年も桐生で行われた2月の関東地区選で優出3着。G1優勝も時間の問題かといわれる中、その期待を大きく超える結果を出したのが7月の「SGオーシャンカップ」です。
好モーターを手にした椎名は、初日から内外無双の立ち回りで予選トップ通過。準優も難なく逃げ切ってファイナルにコマを進めます。
絶好枠で迎えたSG優勝戦。
向かい風7mの難しい気象状況でしたが、インからコンマ11のトップスタート。稲田浩二・桐生順平らの強襲を抑え、SG初優出にして初優勝を達成しました。
ちなみに、G1未勝利でのSG制覇を成し遂げたのは、椎名豊で史上18人目の快挙らしいです。
後日に行われた優勝インタビューでは、偉大な先輩である「山崎智也」の話が出て涙ぐむ姿も。
調整面とかレースに関しては、全部自分が教わったことは山崎さんに教わったことしかないので…
(レース後に)LINEが入ってたのですぐ返しました。レースはリアルタイムで見てなかったらしいんですけどね(笑)「はいおめでとう、次行っちゃって」と言われました。らしいですねw
普段、西山貴浩や峰竜太のような派手さはありませんが、さすがに今回はあまり見せない万遍の笑みを披露。なんだか応援したくなる存在です!
全グレード制覇となるG1初優勝(2023年10月びわこ)
2023年10月6日、びわこで開催された「G1開設71周年記念」の優勝戦。
2連対率32%の低調機ながら調整でパワーアップさせ、初日2走とも舟券に絡む好発進で勢いに乗ります。
その後も5着以上の大きな着はなく、得点率7.33で予選2位通過。また、1位の「菊地孝平」が準優で敗れる波乱もあり、絶好枠となる優出1号艇をゲットします。
”ほぼSG覇者”といった豪華な顔ぶれとなった優勝戦。
波乱予想するファンも多い中、椎名は好スタートから難なくイン速攻を決めて1着でゴール。自身初のG1初制覇を達成しました。
この優勝で1,100万円を手にし、賞金ランキング34位以内が選出される「チャレンジカップ」が出場濃厚に。
2021年頃から驚異的な活躍を魅せている椎名豊。競艇最高峰のグランプリ制覇、そして賞金王になる日は、意外と近いかもしれません。
まとめ
同期一番乗りでSG・G1優勝を果たした椎名豊。
2023年に入っても手堅い実績を重ねているので、未だ達成していないG1制覇、2度目のSGタイトルをいずれは獲得してくれることでしょう。
今後、恩師と慕う山崎智也を超えることはできるのか?重賞制覇を期待しつつ、これからも舟券で応援するつもりです!
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