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競艇の準優・優出とは?枠順や仕組み&予想方法を解説

競艇の準優・優出とは?枠順や仕組み&予想方法を解説

競艇を楽しむうえで理解しておきたい「準優勝戦」と「優出」の仕組み。

全国24場で開催される大会の日程は、予選から始まり、成績上位者から順に準優へ進出。そこで勝ち残った6名が優出し、最終日第12レースに優勝戦。というのが基本的な1節の流れ。

では、準優進出にはどのような条件が必要なのか?準優・優出を予想するコツはあるのか?など、抑えておくべき知識を解説していきます。

ちなみに、準優は準優勝戦の略称、優出は優勝戦に出場することを意味します。

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準優勝戦・優出の仕組み

まずはじめに、準優・優出の仕組みから。

準優進出は得点率上位の18名

準優勝戦・優出の仕組み

現在、最も多く見かける6日間開催を例に解説します。

一つの大会に50名前後の選手が出場。1~4日目まで予選が行われ、着順点を積み重ねて得点率を競い合います。

着順点・得点率とは?
  • 着順点:着ごとに得られる点数
  • 得点率:着順点の合計を出走回数で割った数値

予選最終日となる4日目終了時点において、得点率上位の18名が準優に進出。19位以下の選手は予選敗退となり、次のステップへ進むことができません。

準優の枠順は得点の順番

枠番10R11R12R
1号艇予選1位予選2位予選3位
2号艇予選4位予選5位予選6位
3号艇予選7位予選8位予選9位
4号艇予選10位予選11位予選12位
5号艇予選13位予選14位予選15位
6号艇予選16位予選17位予選18位

準優勝戦の枠順は、得点率上位から順に内枠へ配置。

例として、準優が5日目の10R・11R・12Rだった場合、予選1位が12Rの1号艇、2位が11Rの1号艇、3位が10Rの1号艇。そして、4位は12Rの2号艇、5位は11Rの2号艇と枠番が組まれます。

ただし、上記で説明したのは一般的な例。予選3位まで1号艇なのは決まっていますが、どのレースになるかは主催者の裁量次第。

もう少し分かりやすく説明すると、予選トップ3が以下の選手だったとしましょう。

平野和明(89期)
1位:平野和明
鈴木勝博(94期)
2位:鈴木勝博
峰竜太(95期)
3位:峰竜太

本来なら12Rの1号艇は平野和明となるところ。しかし、売上貢献度でいえば「峰竜太」が断トツなので、投票が集まりやすい12Rに峰を出場させることはあります。

要は、売上優先で番組が組まれるということ。

ボート界に選手ファーストなんて言葉はない。選手は売上を上げるための駒だと思っているはず…

準優で2着以内が優出。3着以降は特別選抜へ

準優で1着・2着に入った6名の選手が優勝戦に進出。

一方、2着以内に入れなかった残り12名の選手は、最終日11R・12Rの「特別選抜A・B」に出場します。

競艇の準優・優出でよくある質問

準優・優出に関してよく質問されることをQ&A方式でまとめておきます。

準優勝戦は必ず開催されるの?

4日間開催など短期決戦だと準優がないケースはあり、その場合は予選上位6名が優勝戦に進出となります。

そういった大会は一般戦がほとんどで、G2以上のグレードレースでは6日間の開催日程は通例です。

フライングしたら準優・優出に進出できない?

予選および準優でフライングをすると、仮に上位の成績だったとしても賞典レースへの出場は除外されます。

フライング罰則の強化は一般戦も対象?

一般戦・G3は罰則強化の対象外です。

対象となるのは「G2・G1・SG」の準優勝戦と優勝戦。重賞レースの売上は半端ないので、返還を抑制するために改正されたのでしょう。

2023年4日に強化されたフライング罰則については以下をご覧ください。

準優を控えた2回走りの選手が1走目にFした場合は?

準優を控えていたとしても、フライングを犯した場合は優勝戦に出場できません。その為、調整を目的に走る選手が多く、実力通りの結果にならないケースも多々あります。

準優進出戦の準優勝戦は同じ意味?

全く違う意味の用語です。

準優進出戦は、準優に進むためのレース。対して準優勝戦は、優出メンバーを決めるレース。

準優勝戦・優勝戦の予想方法

競艇で勝ち組になりたいなら「準優・優勝戦」がおすすめ!しかも、知識はそれほど必要ないので、楽して勝ちたい方はぜひ実践してみてください。

イン勝率が高く荒れにくい

競艇はインコースが圧倒的に強く、公営ギャンブルで最も予想しやすい競技です。とはいえ、レース単体で見ればイン逃げ信頼度が20%程度のレースも。なぜそこまでバラつきがあるのか?

その理由は、番組によって大きな実力差があるから。

特に一般戦はA1級~B2級の選手が混在し、旋回力やスタート力は雲梯の差。そんなレースを予想するのはプロでも難しいです。

その点、準優・優勝戦に出場する選手は、予選で実績を残した成績上位者

  • スリットが凸凹しにくい
  • 実力格差があまりない
  • コース利通りに決着しやすい

もちろん、賞典レースであっても荒れることはあります。しかし、予選と比較してイン勝率が飛躍的に上がるので、軸を絞りやすくなるのは間違いないでしょう。

大きく勝負するなら優勝戦一択

優勝戦に登場するのは、予選で上位18名に入り、準優で2着以内に入った選手。よって、優勝戦はかなり高い確率でイン逃げが決まります。

参考までに、イン勝率の全体平均と優勝戦を見比べてみましょう。

イン勝率
※全体平均
イン勝率
※優勝戦
桐生51.0%77.8%
戸田45.2%65.9%
江戸川45.7%42.4%
平和島45.8%57.6%
多摩川52.0%70.3%
浜名湖52.3%64.9%
蒲郡55.5%77.8%
常滑57.6%64.3%
58.7%64.3%
三国56.1%55.6%
びわこ57.3%60.7%
住之江60.0%71.4%
尼崎59.0%77.1%
鳴門47.8%58.3%
丸亀56.3%69.7%
児島54.5%70.6%
宮島58.7%73.1%
徳山63.3%73.5%
下関60.1%90.6%
若松55.4%67.6%
芦屋60.5%72.7%
福岡56.5%71.9%
唐津54.2%53.1%
大村61.1%70.3%

江戸川のように例外はありますが、ほとんどの競艇場でイン勝率が高くなっています。

こうしたデータがある以上、インの強い場&優勝戦で勝負するのは勝利への近道。高配当は期待できませんが、勝ち組を目指す方には最善の策と言えるでしょう。

優勝戦予想をさらに詳しく知りたい人は、以下の記事が参考になります。

実は穴党にもおすすめ

「堅い決着になりやすいから準優・優勝戦がおすすめ」とお伝えしましたが、実は穴党のファンにも適したレースなんです。

賞典レースというのは猛者が集う場所。当然、イン戦の信頼度は高く、波乱予想をする人は少なめ。裏を返せば、イン逃げが失敗した時の配当は跳ね上がります。

中でも特大万舟を期待できるのは、断然人気の選手がインに座ったレース。

2023年SGオーシャンカップ優勝戦

上記は2023年7月に開催された「SGオーシャンカップ」優勝戦。

向かうところ敵なし状態だった馬場貴也のイン戦でしたが、1マークで茅原悠紀とやり合ってしまい共に戦線離脱。

展開をついた羽野直也がまくり差しを決め、内2艇が着外となる大波乱。その結果、SG優勝戦としては歴代高配当ランキング10位の3連単「160,260円」となりました。

2023年SGオーシャンカップ優勝戦(結果)

正直、この番組で羽野キュンの1着を予想するのは無理です。ただ、このような波乱は稀に起きるので、ガチガチのレースで穴狙いするのは理にかなっていると思います。

ひたすら狙っていたら、50万舟超えの超ビック配当を当てられるかもw

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