2024年4月1日より優勝賞金が増額。
GRANDE5(クラシック・オールスター・メモリアル・ダービー)は4,000万円から200万円増の4,200万円に。その他、G1・G2もそれぞれ100万円増額されています。
ボートレーサーの平均年収はよく目にしますが、毎日開催されている各レースの賞金額ってご存じですか?
調べても意外と情報は見つからないので、各グレード(SG・G1・G2・G3・一般戦)の優勝賞金、着順賞金など全てを解説。また、賞金の仕組みも深掘りしていきます。
ボートレーサーの年収については以下の記事をご覧ください!
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グレード別の着順賞金&優勝賞金【2024年最新】
まずは「SG・G1・G2・G3・一般戦」の賞金額から。
大よその賞金額です。正確な情報を知りたい場合は、大会毎の公式情報を確認してください。
一般戦の着順賞金&優勝賞金
着順 | 予選 1号場/2号場 | 優勝戦 1号場/2号場 | ||
---|---|---|---|---|
1着 | 9万円 | 11万円 | 80万円 | 100万円 |
2着 | 6.7万円 | 7.8万円 | 52万円 | 75万円 |
3着 | 4.7万円 | 5.3万円 | 42万円 | 60万円 |
4着 | 0円 | 0円 | 37万円 | 46万円 |
5着 | 0円 | 0円 | 34万円 | 43万円 |
6着 | 0円 | 0円 | 33万円 | 40万円 |
1号場・2号場の振り分けは以下をご覧ください。
1号賞金場・2号賞金場
競艇場 | 2023年度 | 2024年度 |
---|---|---|
桐生 | 2号賞金 | 2号賞金 |
戸田 | 2号賞金 | 1号賞金 |
江戸川 | 1号賞金 | 1号賞金 |
平和島 | 2号賞金 | 2号賞金 |
多摩川 | 2号賞金 | 2号賞金 |
浜名湖 | 2号賞金 | 1号賞金 |
蒲郡 | 2号賞金 | 2号賞金 |
常滑 | 1号賞金 | 1号賞金 |
津 | 1号賞金 | 1号賞金 |
三国 | 1号賞金 | 2号賞金 |
びわこ | 1号賞金 | 1号賞金 |
住之江 | 2号賞金 | 2号賞金 |
尼崎 | 2号賞金 | 1号賞金 |
鳴門 | 2号賞金 | 1号賞金 |
丸亀 | 2号賞金 | 2号賞金 |
児島 | 1号賞金 | 1号賞金 |
宮島 | 2号賞金 | 1号賞金 |
徳山 | 2号賞金 | 2号賞金 |
下関 | 2号賞金 | 2号賞金 |
若松 | 2号賞金 | 2号賞金 |
芦屋 | 2号賞金 | 2号賞金 |
福岡 | 1号賞金 | 1号賞金 |
唐津 | 2号賞金 | 1号賞金 |
大村 | 2号賞金 | 2号賞金 |
一般戦で賞金が貰えるのは1~3着で4着以下は0円です。ただ、無事故完走なら手当が貰えるため、実質収入ゼロではありません。
成績上位者が出場できるドリーム戦および準優以降は、着順に関係なく賞金あり。以下は若松(2号場)を参照。
1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 | |
選抜戦 | 29 | 21 | 16 | 12 | 10 | 7.7 |
準優勝戦 | 14 | 10 | 6.9 | 4.5 | 3.3 | 2.3 |
ドリーム | 14 | 10 | 6.9 | 4.5 | 3.3 | 2.3 |
そして、優勝戦まで進めば80~100万円前後の賞金を獲得できます。
準優敗北者が出場する選抜戦は1着賞金30万円程度。よって、消化試合とは思わない方が良いでしょう。
G3の着順賞金&優勝賞金
着順 | 予選(2号場) | 優勝戦(2号場) |
---|---|---|
1着 | 11.6万円 | 110万円 |
2着 | 8.2万円 | 77万円 |
3着 | 5.9万円 | 61万円 |
4着 | 0円 | 50万円 |
5着 | 0円 | 46万円 |
6着 | 0円 | 43万円 |
G3の賞金額は一般戦よりやや高めとなっていますが、それほど大差はありません。
G2の着順賞金&優勝賞金
着順 | 予選(2号場) | 優勝戦 |
---|---|---|
1着 | 12.5万円 | 490万円 |
2着 | 8.8万円 | 250万円 |
3着 | 5.9万円 | 170万円 |
4着 | 0円 | 130万円 |
5着 | 0円 | 110万円 |
6着 | 0円 | 95万円 |
G2競争の優勝賞金は一般戦・G3の約4倍。年9回程度しか開催されませんが、優出できれば高額賞金を手にすることができます。
- 1月:モーターボート大賞(江戸川)
- 2月:レディースオールスター(びわこ)
- 3月:モーターボート大賞(宮島)
- 5月:レディースオールスター(宮島)
- 5月:モーターボート大賞(平和島)
- 7月:モーターボート大賞(児島)
- 7月:全国ボートレース甲子園(津)
- 7月:モーターボート大賞(江戸川)
- 9月:モーターボート大賞(三国)
- 10月:秩父宮妃記念杯(びわこ)
- 11月:レディースチャレンジカップ(下関)
G2で最も盛り上がるのは「ボートレース甲子園」。47都道府県から代表選手が1人ずつ選出され、毎年熱いバトルが繰り広げられます。
そして、他のG2より売上も高いことから、優勝賞金は同グレード最高額の500万円となります。
G1の着順&優勝賞金
着順 | 予選 | 優勝戦 G1/PG1 | |
---|---|---|---|
1着 | 16.5万円 | 1200万円 | 1700万円 |
2着 | 13.5万円 | 490万円 | 420万円 |
3着 | 10.2万円 | 350万円 | 310万円 |
4着 | 8.5円 | 240万円 | 220万円 |
5着 | 7.5円 | 200万円 | 180万円 |
6着 | 6.5円 | 170万円 | 150万円 |
G1以上のグレードになると、予選4着以下でも賞金が貰えます。さらに、準優・優出を果たせば大きな賞金を獲得でき、優勝者には630~1,700万円が贈られます。
ちなみに、G1で賞金が一番低いのは地区選手権。開催数が多い分、プレミアムG1・周年記念より低く設定されています。
2025年2月に「PG1スピードクイーンメモリアル」が新設!女子戦では3つ目のPG1となる。
SGおよびグランプリの着順&優勝賞金
SG競争 | 優勝賞金 |
---|---|
クラシック | 4,200万円 |
オールスター | 4,200万円 |
グランドチャンピオン | 3,600万円 |
オーシャンカップ | 3,600万円 |
メモリアル | 4,200万円 |
ダービー | 4,200万円 |
チャレンジカップ | 3,600万円 |
グランプリシリーズ | 2,000万円 |
グランプリ | 1億1,000万円 |
SG(スペシャルグレード)の優勝賞金は上記の通り。
2024年度からSG競争(グランプリを除く)の賞金が200万円増額。メダル対象のGRANDE5(クラシック・オールスター・メモリアル・ダービー)が4,200万円、それ以外が3,600万円となりました。
優勝すればとんでもない大金を手にできるうえ、仮に優勝を逃しても以下の賞金が用意されています。
余談ですが、GRANDE5全て優勝すると”3億円相当のインゴット”が贈呈されます。
グランプリ(賞金王決定戦)優勝戦
着順 | 優勝戦 |
---|---|
1着 | 1億1000万円 |
2着 | 4700万円 |
3着 | 3300万円 |
4着 | 2400万円 |
5着 | 2200万円 |
6着 | 2000万円 |
順位決定戦・シリーズ戦の優勝戦
着順 | 順位決定戦 | シリーズ戦 |
---|---|---|
1着 | 2000万円 | 1700万円 |
2着 | 1100万円 | 720万円 |
3着 | 800万円 | 470万円 |
4着 | 550万円 | 370万円 |
5着 | 450万円 | 330万円 |
6着 | 400万円 | 300万円 |
トライアル1nd&2nd・選抜戦の賞金
着順 | トライアル 1st/2nd | 選抜A戦 | 選抜B戦 |
---|---|---|---|
1着 | 48万円/57万円 | 210万円 | 115万円 |
2着 | 37万円/45万円 | 150万円 | 80万円 |
3着 | 30万円/36万円 | 115万円 | 62万円 |
4着 | 22万円/31万円 | 90万円 | 50万円 |
5着 | 19万円/28万円 | 80万円 | 45万円 |
6着 | 16万円/26万円 | 70万円 | 40万円 |
チャレンジカップ終了時点の獲得賞金が基準となるグランプリ。詳しい出場資格などは以下をご覧ください。
ダービー・オールスターの賞金
着順 | 予選 | 準優勝戦 | 優勝戦 |
---|---|---|---|
1着 | 21万円 | 57万円 | 4200万円 |
2着 | 17万円 | 43万円 | 1650万円 |
3着 | 13万円 | 33万円 | 1050万円 |
4着 | 11万円 | 26万円 | 800万円 |
5着 | 10万円 | 23万円 | 700万円 |
6着 | 9万円 | 20万円 | 650万円 |
なぜボートレーサーがSGを目指すのか?この賞金を知れば納得できますよねw
競艇における賞金の仕組み
ボートレーサーの生命線ともいえる賞金ですが、その仕組みについて理解している人は意外と少ない印象。舟券の勝ち負けに関係ないとはいえ、覚えておくとより楽しめるはずです。
競艇の賞金に関して最低限知っておきたいことをQ&A方式でまとめておきます。
1号賞金場・2号賞金場とは?
賞金 | 平均売上 | |
---|---|---|
1号場 | 80万円 | 4億4500万円以下 |
2号場 | 100万円 | 4億4500万円以上 |
1日の平均売上目標が基準となり、下回ると1号賞金場、上回ると2号賞金場。要は、売上の多い競艇場ほど賞金が多く貰える仕組み。
ここ数年のボートレース売上は上昇中なので、ほとんどの場が2号賞金場になってもおかしくない情勢。
しかし、2022年度の2号賞金場が22場だったのに対し、2023年度は17場、2024年度は12場に減少しています。
そうなってしまった理由は「1日平均売上条件が増額」したから。
2022年度は3億5000万円、2023年度は3億9000万円、そして2024年度は4億4500万円。
全体売上に比例して条件が変わっていくため、次年度以降も1号 or 2号は変動していくことが予想されます。
競艇場 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
---|---|---|---|
桐生 | 2号賞金 | 2号賞金 | 2号賞金 |
戸田 | 2号賞金 | 2号賞金 | 1号賞金 |
江戸川 | 2号賞金 | 1号賞金 | 1号賞金 |
平和島 | 2号賞金 | 2号賞金 | 2号賞金 |
多摩川 | 2号賞金 | 2号賞金 | 2号賞金 |
浜名湖 | 2号賞金 | 2号賞金 | 1号賞金 |
蒲郡 | 2号賞金 | 2号賞金 | 2号賞金 |
常滑 | 1号賞金 | 1号賞金 | 1号賞金 |
津 | 1号賞金 | 1号賞金 | 1号賞金 |
三国 | 2号賞金 | 1号賞金 | 2号賞金 |
びわこ | 2号賞金 | 1号賞金 | 1号賞金 |
住之江 | 2号賞金 | 2号賞金 | 2号賞金 |
尼崎 | 2号賞金 | 2号賞金 | 1号賞金 |
鳴門 | 2号賞金 | 2号賞金 | 1号賞金 |
丸亀 | 2号賞金 | 2号賞金 | 2号賞金 |
児島 | 2号賞金 | 1号賞金 | 1号賞金 |
宮島 | 2号賞金 | 2号賞金 | 1号賞金 |
徳山 | 2号賞金 | 2号賞金 | 2号賞金 |
下関 | 2号賞金 | 2号賞金 | 2号賞金 |
若松 | 2号賞金 | 2号賞金 | 2号賞金 |
芦屋 | 2号賞金 | 2号賞金 | 2号賞金 |
福岡 | 2号賞金 | 1号賞金 | 1号賞金 |
唐津 | 2号賞金 | 2号賞金 | 1号賞金 |
大村 | 2号賞金 | 2号賞金 | 2号賞金 |
賞金の原資はなに?
我々が投票する舟券売上です。競艇は控除率25%なので、その手数料が各開催の賞金に充てられます。
競艇選手って給料はもらえるの?
会社員のような固定給はありません。
ボートレーサーの収入は、レースに出場して獲得する賞金と手当(日当など)。
峰竜太みたいに副業をしている選手も稀にいますが、基本的にレースで得る賞金や手当がメインの収入となります。
手当はいくらぐらいもらえるの?
- 前検日に参加:1万円
- 開催参加(1日):2万円
- ナイター手当(1日):1万5000円
- 無事故賞:(1日):5,000円
- 完走手当:4着3万円・5着2万円・6着1万円
- GW・お盆・正月の地元戦はプラスα
獲得した賞金や手当は、その節が終わった翌日か翌々日に振り込まれます。
デビューしたての新人選手はいくらぐらい稼ぐ?
2021年5月にデビューした新人選手の平均月収は「30万円」程度。
3着以内の着順賞金はほぼ受け取れませんが、日当や完走などの手当でその稼ぎを得られます。悪い言い方をすれば、成績が悪くても大卒の初任給以上を稼ぐことが可能。
B2級選手の年収は?
過去に公表されたデータによると、B2級の選手は「年収500万円前後」。
そもそも、B2級だと斡旋数が少なめ。B1級に昇格するまでは最低限のお金しか稼ぐことができません。
ちなみに、各級別の平均年収は…
- A1級:約3,000万円
- A2級:約1,800万円
- B1級:約1,100万円
- B2級:約500万円
獲得賞金はいつリセットされる?
グランプリ選出などに影響する獲得賞金は、1月1日~12月31日の期間で集計されます。
年末年始にかけて開催されるレースの場合、年を跨いだ賞金は翌年の賞金としてカウント。賞金王争いをしていても同様です。
2022年に分かりやすい例が起こったので、気になる方は以下の記事をご覧ください。
競艇の賞金額はなぜ上がったの?
ボートレース売上は、10年前と比較して約2.5倍。
ネット投票の普及、在宅率増加などがプラス要因となり、2022年度には史上最高額の売上を更新しました。
そうした利益増加に伴い、ボートレーサーの待遇を良くしたのでしょう。
歴代1位の年間獲得賞金額(最高年収)は?
年 | 選手名 | 獲得賞金 |
---|---|---|
2002年 | 植木通彦 | 2憶8393万円 |
2020年 | 峰竜太 | 2憶5302万円 |
2009年 | 松井繁 | 2憶5120万円 |
2011年 | 池田浩二 | 2憶5085万円 |
2003年 | 田中信一郎 | 2憶2980万円 |
2015年 | 山崎智也 | 2憶2933万円 |
2006年 | 松井繁 | 2憶2800万円 |
2019年 | 石野貴之 | 2憶2564万円 |
2023年 | 石野貴之 | 2億2203万円 |
2016年 | 瓜生正義 | 2憶1373万円 |
2008年 | 松井繁 | 2憶1259万円 |
年間獲得賞金の”歴代1位記録”を保持しているのは、2002年に2億8,393万円を獲得した「植木通彦」元選手。
それ以降、峰竜太・松井繁といったトップレーサーが追随するも、20年以上記録は破られていません。
まとめ
意外と知られていないボートレースの賞金額。
競艇をやるうえで重要な知識ではありませんが、これまでと違った感覚でレースを楽しめるはず!
競艇場や開催ごとに違いがあるので、詳細はそれぞれの公式サイト等で確認してください。
コメントお待ちしてます!
コメント一覧 (1件)
本場やボートピアに配布されている出走表に着順別賞金内訳の記入があれば格レース(特別選抜戦の場合など特に重要)の舟券予想に、特に役立つ情報だと思いますが、選手のプライバシー保護のために記入はできませんか?10数年以上前には書かれていたような気がしますが?