競艇のメッカと称される「住之江競艇場」。
最高グレードである「SG競争」や、それに次ぐグレードであるG1が数多く開催される場所。売上は常に上位を維持しており、全国のボートファンが集うナイター場です。
そこで今回は、住之江攻略に役立つ情報を解説。出目の傾向や水面特性など、勝つために欠かせない知識を共有します。
競艇は”当てるべくして当てる”ギャンブルです。
初心者の方でも理解しやすいように解説していくので、本気で勝ちたいならぜひ最後までお付き合いください。
インが強い競艇場をお探しの方は、以下の記事も参考になると思います。
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住之江競艇場とは?
住之江競艇場は、大阪府大阪市住之江区にあるボートレース場。
一大イベントである年末のグランプリ(賞金王決定戦)が開催される競艇場であり、競艇ファンにとってはボートレースの聖地として愛されています。
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ボートレース住之江の概要
名称 | 住之江ボートレース場 |
住所 | 大阪府大阪市住之江区泉1-1-71 |
公式HP | ボートレース住之江 |
電話番号 | 0570-55-0595 |
営業時間 | 10時~17:00 |
所属支部 | 大阪支部 |
住之江競艇ではじめてレースが開催されたのは1956年6月19日。
1961年にはSG初開催(全日本選手権)、その後も笹川賞・グランドチャンピオンの開催地に選ばれ、好立地なども影響して「ボートレースのメッカ(聖地)」と呼ばれるように。
そして、住之江といえば「グランプリ(賞金王決定戦)」。1986年の第1回大会以降、年末の開催地として定着している競艇場です。
- 住之江競艇:31回
- 平和島競艇:4回
- 戸田競艇:1回
- 福岡競艇:1回
- 大村競艇:1回
SGグランプリの出場資格、歴代優勝者などは以下をご覧ください。
大阪支部を代表するボートレーサー
住之江競艇場をホームとする大阪支部には、生きる伝説とも呼ばれているボート界のレジェンド「松井繁」や、SG覇者の「田中信一郎・石野貴之」などトップレーサーが多数所属。
過去には史上最多のSG17勝&グランドスラム達成者「野中和夫」をはじめ、数々の名選手が競艇史に名を刻みました。
全国的に見ても人気・実力ともにNo.1。その影響もあってか、住之江のファンは他エリアより競艇熱が高い気がしますw
住之江競艇の年度売上
年 | 売上高 | 全体順位 |
---|---|---|
2023年 | 1746億円 | 1位 |
2022年 | 1678億円 | 2位 |
2021年 | 1575億円 | 2位 |
2020年 | 1363億円 | 3位 |
2019年 | 1116億円 | 1位 |
2018年 | 1033億円 | 1位 |
2017年 | 974億円 | 1位 |
2016年 | 931億円 | 1位 |
2015年 | 796億円 | 3位 |
2014年 | 738億円 | 3位 |
”競艇のメッカ”というだけあって、年度別の売上もとんでもない額に達しています。
特に2020年度あたりからの伸び率は驚異的!2023年度は過去最高売上(1746億円)を記録すると、大村に奪われた首位を再び奪還しました。
住之江競艇場の特徴
住之江競艇場を攻略するには特徴を知ることが大事。要点だけ簡単に解説していくので、必ず目を通すようにしてください。
体重差が影響しやすい水面特性
住之江競艇場の水質は「淡水」です。
塩分濃度が濃い海水と違って浮力が低く、重量級の選手は沈みやすくなります。その為、ヘビー級と言われるような選手には不利に働くことが多いでしょう。
ちなみに、男女別の「平均体重」は、男子54㎏・女子47.9㎏。この数値を基準値として比較してください。
住之江では軽量級の選手が有利。平均より重たい場合は評価を下げるのがベター。
インコースに有利なコース設計
スタートラインの幅は51m、1マークとホームストレッチの距離は45m。
全国平均とほぼ同水準で、挙げるとすれば「振り幅が6mしかない」こと。この距離は全国の競艇場と比較すると小さい方です。※平均は12mほど
では、振り幅が小さいとどんな影響があるのか?
- 振り幅が大きいほどイン不利
- 振り幅が小さいほどイン有利
振り幅が大きい場合、その分だけターンマークに近い内側艇は斜行しながら走行。一方、センターおよびアウト勢は、ブイが自然と近寄ってくるような感覚で走行可能。
このことから「住之江のコースレイアウトはインコース有利」と覚えておけば問題なし。
後半レースはイン勝率上昇
コース | 総合 | 18時以降 |
---|---|---|
1コース | 58.1% | 64.0% |
2コース | 13.5% | 12.0% |
3コース | 12.2% | 10.6% |
4コース | 9.2% | 8.3% |
5コース | 5.5% | 4.4% |
6コース | 1.5% | 0.7% |
競艇で使用されるモーターは、気温が低くなるほど回転数が上がりやすい特性。その為、日没前・日没後に開催される「ナイターレース」の場合、性能差が顕著に現れます。
性能向上により恩恵を受けるのはスロー勢。中でも最も有利枠かつ助走の短いインコースにとって、出足が良くなるのはメリットしかありません。
その証拠に、全時間帯と18時以降の勝率を比較すると、明らかな差が生まれています。
住之江に限らず全てのナイター場で活用できる知識です。イン逃げを狙うなら、日没後のレースがおすすめ!
波やうねりのないプール水面
住之江競艇場は他の水面と接していません。したがって、完全に隔たれていおり、波のないプール水面(静水面)となります。
プール水面は海水面で生じるようなうねりや干満差はなく、走りやいのが特徴。
常に荒れている江戸川のような水面だと、直線ですら艇がバタつきます。対して、静水面の住之江はキャビるリスクな少ないので、選手の実力差が出やすい水面と言えるでしょう。
防風壁の役割を果たすスタンドと電光掲示板
長く横に伸びるスタンド席、その反対方向には大型の電光掲示板。
このスタンド席と電光掲示板が防風壁の役割を果たしており、競争水面に吹いてくる横風を最小限に食い止めています。
台風などが近づいている時は強風になることも稀にありますが、基本的に無風または弱風のレースがほとんど。風による影響は限定的です。
風向きには注意が必要
防風壁があるとはいえ、全く風を気にしなくて良いという訳ではありません。
住之江競艇は北に向かってスタートするコース設計。スタートライン前方および後方に防風壁はないので、北からの風、南からの風はチェックしておく必要があります。
全国平均でインコース勝率高め
コース | 住之江1着率 | 戸田1着率 |
---|---|---|
1コース | 58.1% | 42.5% |
2コース | 13.5% | 17.8% |
3コース | 12.2% | 15.7% |
4コース | 9.2% | 14.4% |
5コース | 5.5% | 7.4% |
6コース | 1.5% | 2.2% |
上記データは「住之江」と「戸田」のコース別勝率。
インコース勝率の全国平均は55%程度。住之江は平均以上の勝率を残しており、最もインが弱い「戸田競艇」を大きく上回っています。
確認時点の数値は58.1%でしたが、最もイン逃げが決まりやすい季節だと60%以上を記録します。
- 春季:63.5%
- 夏季:56.4%
- 秋季:59.3%
- 冬季:56.9%
夏季と冬季は若干低下していているものの、1年を通してイン戦の信頼度はまずまずといったところ。
決まり手はまくり率が高め
コース | 逃げ | 差し | 捲り | ま差 | 抜き |
---|---|---|---|---|---|
1コース | 95.3 | 0 | 0 | 0 | 4.5 |
2コース | 0 | 55.2 | 37.9 | 0 | 6.7 |
3コース | 0 | 11.1 | 56.8 | 23.7 | 7.2 |
4コース | 0 | 15.5 | 53.0 | 23.3 | 7.3 |
5コース | 0 | 4.1 | 25.3 | 57.6 | 10.6 |
6コース | 0 | 14.0 | 34.0 | 34.0 | 14.0 |
1コース、2コースに目立った特徴はありません。
ただ、3~6コースの決まり手には「まくり・まくり差し」が強い傾向が見て取れます。いずれも差しは10%台と低く、5コース以外の決まり手は「まくり」が最高値。
先述したように、住之江はスピードを出しやすい静水面。レバーを緩めるより、全速でまくりきる方が適した走りだと思われます。
決まり手を予測できれば展開を読むことが可能。
3コースがまくったら1,4コースが連対しやすくなり、4コースがまくれば1,5,6コースなど、競艇のセオリーとなる”スジ舟券”を活用できます。
スジ舟券について知りたい方は以下の記事が参考になります。
予想攻略に役立つ出目・攻略のコツ
上記で紹介した特徴を活かし、住之江で勝つための予想法&攻略のコツを解説します。
- 直近1年間の出目ランキング
- イン逃げを主体とした展開予測
- 後半レース(日没後)が狙い目
- 重量級 or 軽量級で評価を変える
- オリジナル展示で適正チェック
- 乗り慣れた地元選手は信頼すべし
直近1年間の出目ランキング
順位 | 出目 | 回数 | 平均配当 |
---|---|---|---|
1位 | 132 | 141回 | 1,294円 |
2位 | 123 | 138回 | 1,035円 |
3位 | 134 | 121回 | 1,334円 |
4位 | 124 | 114回 | 1,347円 |
5位 | 125 | 76回 | 1,909円 |
6位 | 135 | 75回 | 1,863円 |
7位 | 126 | 71回 | 2,134円 |
8位 | 142 | 70回 | 2,392円 |
143 | 70回 | 2,515円 | |
10位 | 136 | 63回 | 2,511円 |
11位 | 213 | 54回 | 2,934円 |
12位 | 145 | 48回 | 2,973円 |
13位 | 152 | 42回 | 3,304円 |
14位 | 154 | 37回 | 5,415円 |
15位 | 153 | 35回 | 3,393円 |
214 | 35回 | 5,039円 |
一見、何の変哲もない情報に思えるでしょうが、知って得しまくる傾向が隠されています。
全国24場の出目ランキング1位は断トツで「123」。と思っていた中、全場で住之江のみ「132」が1位という衝撃的事実。
もちろん、集計期間(2023年11月~2024年10月)がたまたまそうなっただけの可能性もあります。ただ、それでも競艇における絶対的な出目(123)を超えたのは、深く追求すべき事案です。
おそらく、まくり水面が大きく影響していると予想。
次に集計した際、順位が入れ替わっているかもしれませんが、132が特別な出目であることは覚えておいて損はしないはず。
出目ランキングで「123」が1位じゃかなったのは初めて見た。
イン逃げを主体とした展開予測
インが強めの住之江では、1コースを主軸とした買い方がベスト。
相手は2,3コースを軸に、いつもより広く流しておけばヒモ抜けを回避できるでしょう。
注意したいのは4コース。まくり水面とも言われる静水面なので、4コースにスタート巧者や格上選手がいる場合は、評価を一段階上げた予想が求められます。
5コースの連対率もそこそこ高め。軽視しすぎず舟券を組み立てるように。
厚く勝負するならイン勝率が上がる後半レース(日没後)
- 全時間帯の勝率:63.3%
- 後半レースの勝率:71.3%
どの時間帯でもインコースの勝率は高めですが、モーター性能が向上する日没後のレースはより信頼度が増します。
その境となるのは「日没前・日没後」。太陽が沈むと一気にインが強くなる傾向。
参考までに、上記は5Rが開始する前に日没を迎えたレース結果。
もちろん、このようになったのはモーター性能以外も関係していますが、同様の流れになる日は実際に多いです。
こうした事実を知っておきながら、イン逃げを信頼しないのは養分がやること。日没後は特に、1コースを軸にした買い方が勝利への近道となるでしょう。
重量級 or 軽量級で評価を変える
仮に上記のレースを予想する場合、明らかに体重の重たい「鈴木智啓」は評価を下げるべき。
住之江の水面は塩分を含まない「淡水」。重量級選手はそれだけで劣勢な戦いを強いられ、好スタートを決めるか、旋回力で上回るしか勝ち筋はありません。
実際にレースを観戦すれば気づきますが、重量級だと出足やまわり足は大きく劣って見えます。
体重が重たい選手の多くは、淡水に苦手意識が強いと言われている。
オリジナル展示で適正チェック
住之江の予想に欠かせない「オリジナル展示データ」。
このデータで重視してほしい箇所は、乗り心地やモーター調整の具合をチェックできる「まわり足」のタイム。まわり足の計測位置は、スタートラインから1マークのターン終了時点。
選手曰く、住之江の水面は「乗り心地が命」らしい。その感覚の良し悪しを判断できるのが”まわり足”となります。
まわり足が速いほど乗り心地が良く、水面との適性が合っていると評価しましょう。
オリジナル展示データは、住之江の公式サイトでしか確認できない貴重な情報源です。
乗り慣れた地元選手は信頼すべし
イン勝率の高さが平均以上とはいえ、ボートの噛みつきが悪い淡水。操縦しやすい海水より乗りやすさが劣るのは確実。
そこで注目したいのが「地元大阪支部の選手」たち。
デビュー当時からずっと練習している水面なので、他支部の選手より乗り慣れています。当然、スタートの感覚をはじめ、旋回時のタイミングや要領は熟知しているでしょう。
一部の選手を除き、当地勝率は高く推移しているはず。「得意・不得意」がはっきりしている水面だからこそ、地元の利は予想に活かすことをおすすめします。
【住之江競艇場】まとめ
今回は住之江競艇場についてお伝えしました。
ナイターレースの開催場ということもあって、幅広い層が参戦しやすい競艇場です。また、予想難度も比較的優しめとなっているため、初心者や本命党には適した場所だと思います。
しかし、今回紹介した知識の有無次第で、舟券勝率は大きく変わるはず。意外と無知な人が多いので、素人にはできない予想を魅せつけてやりましょう!
最後に、重要なポイントをまとめると…
- イン逃げを主体とした展開予測
- イン勝率が上がる後半レース(日没後)に勝負する
- 重量級 or 軽量級で評価を変える
- オリジナル展示で適正チェック
- 乗り慣れた地元選手は信頼すべし
とりあえず実践してください。これまで適当に予想していたなら、収支は飛躍的に良くなることをお約束します。
競艇をはじめて間もない初心者であれば、以下の記事も合わせてご覧ください。
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