全国に24箇所存在する競艇場。それぞれに特徴があり、場に合った予想をするのも競艇の醍醐味。
そこで今回は、関東地区に属する「戸田競艇場」を解説していきます。
説明する前に一つだけ。戸田は全国屈指の難水面であり、手堅く当てたい本命党には不向きです。思っている以上にイン逃げは成功しないので、穴党以外は他場で勝負しましょう。
とはいえ、面白いレースがあるのも事実。とりあえず最後まで読んでいただき、どんな特徴があるのか把握してください。
少ない点数でズバっと当てたい方は、以下の記事が参考になると思います。
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戸田競艇の予想法&攻略のコツ
あなたが最も知りたい「戸田の予想&攻略のコツ」から紹介します。
ご存じかもしれませんが、戸田の水面は笑ってしまうほどイン逃げが決まりません。そのことだけは念頭に置いたうえで挑むようにしてください。
出目に規則性はなく、配当も全国平均を大幅に上回る数値。その為、競艇のセオリーが通用しない競艇場であり、普段とは違った戦い方(予想)が必要です。
真っ向から立ち向かったら高い確率で負けるので、自分を裏切る買い方ぐらいが丁度良いかもしれませんw
2~4コースを軸にして高回収率を狙う
コース | 戸田1着率 | 大村1着率 |
---|---|---|
1コース | 43.0% | 64.0% |
2コース | 15.3% | 11.4% |
3コース | 17.6% | 10.5% |
4コース | 14.6% | 8.6% |
5コース | 7.0% | 4.0% |
6コース | 2.8% | 1.5% |
上記は1年間の1着率を集計したデータ。
43%しかイン逃げしない戸田に対し、イン天国とも称される大村は64%。同じ競技をしているのに、1コースの勝率は20%以上も差があります。
このデータからインを信用できないのは明らか。ただ見方を変えれば、1コース以外の艇が1着になっているということ。はたしてどのコースが勝率を押し上げているのか?
目立った活躍を見せているのは「2~4コース」。
中でも3,4コースの勝率はすこぶる高い数値を示しています。さらに、3,4コースが1着時は高配当だらけ。
相手 | 3コース1着 | 4コース1着 |
---|---|---|
1コース | 1,820円 | 2,679円 |
2コース | 3,588円 | 4,106円 |
3コース | – | 4,439円 |
4コース | 2,930円 | – |
5コース | 3,108円 | 3,538円 |
6コース | 4,955円 | 5,225円 |
3,4コースの1着率はそこそこ高いうえ、2連単でこの高配当。いつもより多点買いは必要となってしまいますが、その分を余裕で回収できる期待値はあるでしょう。
イン戦に少しでも不安を感じた場合は、的中率より回収率を狙うのがベター。
優勝戦は一変!イン逃げ信頼度が上昇
どのサイトを見ても「戸田のインは勝てない」といった情報しかありません。もちろん、私も基本的な考えは同じですが…
優勝戦に限り「インが強い戸田」に一変します。
コース | 1着率 | 3連対率 |
---|---|---|
1コース | 61.9% | 80.9% |
2コース | 9.5% | 59.5% |
3コース | 11.9% | 54.7% |
4コース | 9.5% | 59.5% |
5コース | 2.3% | 26.1% |
6コース | 4.7% | 19.0% |
61.9%という1着率は、芦屋・大村・徳山などと同水準。また、3連対率も80%を超えており、仮に逃げ失敗でも舟券に絡む確率はかなり高いでしょう。
ここまで飛躍的に上昇する理由は、節間で最も優秀な選手がインに座ること、そして次項で紹介する「スタート巧者」であることが挙げられます。
いずれにしても、戸田の優勝戦は狙い目!
競艇に詳しい人ほどイン逃げを信用しないので、妙味のあるオッズになることもしばしば。率先して挑む価値はあると思います。
スタート巧者の評価を一段階上げる
ご覧の通り、1マークの振り幅は37mしかありません。
この振り幅をはじめ、戸田の競争水面は”日本一狭い”と言われています。当然、1マークの攻防は窮屈な状態で行われるので、スタートで後手を踏むと戦線離脱となってしまうのです。
そうした競艇場で勝つために必要なのは、他艇より早いスタートタイミング。
スタート力を確認するには、番組表の「平均ST」はもちろん、節間のSTタイミングを必ずチェックしてください。
インの選手が上位の数値なら逃げを信頼し、イマイチなら2~4で良さそうな選手を軸にしましょう。
データを比較しても全く読めない場合は、潔く見送るのが吉。戸田には展開を荒らす魔物がいるので…
戸田競艇場の水面特性
戸田競艇は、埼玉県の戸田公園に隣接する競艇場です。
もともとは漕艇場という別のボート競技に使われている水面。その一角を改修し現在の戸田競艇場が出来上がったという歴史があります。
この時点でひとつポイントとなるのが「競艇用に作られた水面ではない」ということ。これにより、他の競艇場では見られない特徴が生まれることとなります。
日本一狭い競艇場
戸田競艇場は漕艇用の水面を改修して作られたことで、他の競艇場より非常に狭い水面。その狭さは日本一とも言われています。
戸田競艇場の詳細なコースレイアウトがこちら。
この図でご注目頂きたいのが第一ターンマーク。
こちらを垂直に見てみると、上部(バックストレッチ側)が70.5m。下部(ホームストレッチ側)が37mとなります。こちらを加算すると計107.5mです。
一方、日本一広いと言われる水面は諸説あるものの、大きいことで知られている浜名湖競艇場の図面を確認してみましょう。
ご覧いただくと、浜名湖競艇場の場合はバックストレッチ側が126.0mでホームストレッチ側が42.7mとなり、計168.7mです。第一ターンマークだけで戸田競艇場と浜名湖競艇場の差は実に60m以上。
戸田競艇がいかに狭いかが分かりますね。
水質は淡水
競艇場は大きく分けて、海の一角を用いて作られた海水面、川の水を用いて作られた淡水面、そして海と川の間に作られた汽水面があります。
戸田競艇場は近くの川から水を引いてきて設計されていることから、水質は淡水です。
先の地図をご覧頂くと、戸田競艇場の近くには荒川が横断しています。しかし、戸田競艇場の水源はこの荒川ではなく、その荒川の支流である笹目川から水を引いています。
プールのような設計の静水面
川の流れにレースが影響されると感じてしまいますが、実際はそうではありません。
戸田競艇場の水面は漕艇場であった時代から、水を引いてきた水門は閉じています。その為、川の流れやうねりなどの影響はなく、比較的穏やかなプール水面です。
また、以下に紹介する写真を見れば分かる通り、川の流れを止めるための防壁が設置されているんです。
静水面である一方、屈指の難水面として知られる競艇場に「江戸川競艇場」があります。同日の近い時刻に開催された水面の状況を確認してみましょう。
戸田競艇場の水面は風はおろか波も立っていません。これに対し、江戸川競艇場は風もさることながら、波高は5cmとなっています。
ここで注意しておきたいのが「波高」です。
江戸川競艇場の場合、この波が特に立ちやすく、艇がこの波を乗り越えながら走るのでバンバンと跳ねやすくなります。
競艇は基本的には2つのブイを中心に3周旋回するレース。波が高いとキャビる原因になったり、ターン時の減速によって抜かされてしまうリスクが高まります。
静水面である戸田ではそのようなリスクが低いので、それ以外の予想データを参考にすれば良いでしょう。
戸田競艇のコース別入着率
戸田競艇で予想する際、参考にしたいのが「コース別勝率」のデータ。規則性はあまりないですが、知っておけば役に立つこと間違いなし。
イン受難水面で1コースが弱い
戸田競艇場は全国屈指のイン受難水面です。
競艇は圧倒的にイン有利の競技。高確率でイン逃げとなるのは周知の事実であり、多くのレースでインコースを軸に購入されるのが競艇の特徴でもあります。
しかし、戸田競艇場の場合、有利であるはずのインコース勝率は大きく下回っています。ではなぜ、戸田のインは弱いのか?
- 競争水面の狭さ
- ボートを操縦しにくい淡水
- アウト艇が攻めやすい静水面
弱い理由は他にもありますが、上記3つが最も影響している要因と思われます。ここで再度、戸田競艇場のレイアウトを確認してみましょう。
第一ターンマークのホームストレッチ側の幅は、日本一狭い37m。
幅が狭いと、旋回時には艇同士の距離が狭くなります。それと同時に、アウト勢にとってはブイから近くなるため、旋回時の距離が短くなります。
こうした理由から、戸田競艇場はインコースの優位が軽減されていると言えるのです。
データにも顕著に現れています。直近のコース別成績を確認すれば、いかにインが弱い水面なのか?ひと目で理解できるはず。
コース | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 |
1 | 47.0 | 18.4 | 10.9 | 8.8 | 8.4 | 6.1 |
2 | 15.1 | 24.5 | 19.9 | 15.3 | 13.2 | 11.8 |
3 | 16.2 | 21.5 | 17.6 | 17.1 | 13.4 | 13.8 |
4 | 13.9 | 16.5 | 16.9 | 21.1 | 16.7 | 14.7 |
5 | 6.0 | 10.4 | 19.7 | 19.5 | 23.2 | 20.9 |
6 | 2.6 | 9.6 | 16.0 | 19.2 | 24.9 | 27.4 |
戸田競艇場のイン逃げ率は47%。これに対し、日本一のイン天国と言われている「大村競艇場」のデータと比較してみましょう。
コース | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 |
1 | 66.6 | 14.4 | 7.3 | 5.6 | 4.0 | 2.7 |
2 | 9.9 | 28.4 | 17.9 | 17.7 | 13.2 | 12.6 |
3 | 9.4 | 23.7 | 23.0 | 17.2 | 14.5 | 11.8 |
4 | 9.0 | 16.4 | 20.4 | 20.3 | 19.0 | 14.5 |
5 | 5.3 | 12.4 | 17.5 | 23.5 | 21.3 | 19.7 |
6 | 1.0 | 6.0 | 14.8 | 16.6 | 27.7 | 33.6 |
大村競艇場の場合は66%という数値を叩き出しており、その差は何と20%ほど。大村競艇場の方が2〜3レースは多く逃げるという計算が成り立ちます。
戸田競艇のインコースは弱い。この事実だけは最低でも覚えておくように。
センター勢が強い(3、4コース)
インが弱い分だけ、他コースの艇が代わりに活躍することになります。
そこで注目頂きたいのがセンター勢(3,4コース)です。インの代わりにセンター勢が活躍しやすいのが戸田の大きな特徴となります。
比較しやすいように、上記で紹介した2箇所のコース別成績を紹介しておきます。※スペースを食ってしまうので、確認したい方のみ展開してください。
戸田・大村のコース別成績
コース | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 |
1 | 47.0 | 18.4 | 10.9 | 8.8 | 8.4 | 6.1 |
2 | 15.1 | 24.5 | 19.9 | 15.3 | 13.2 | 11.8 |
3 | 16.2 | 21.5 | 17.6 | 17.1 | 13.4 | 13.8 |
4 | 13.9 | 16.5 | 16.9 | 21.1 | 16.7 | 14.7 |
5 | 6.0 | 10.4 | 19.7 | 19.5 | 23.2 | 20.9 |
6 | 2.6 | 9.6 | 16.0 | 19.2 | 24.9 | 27.4 |
コース | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 |
1 | 66.6 | 14.4 | 7.3 | 5.6 | 4.0 | 2.7 |
2 | 9.9 | 28.4 | 17.9 | 17.7 | 13.2 | 12.6 |
3 | 9.4 | 23.7 | 23.0 | 17.2 | 14.5 | 11.8 |
4 | 9.0 | 16.4 | 20.4 | 20.3 | 19.0 | 14.5 |
5 | 5.3 | 12.4 | 17.5 | 23.5 | 21.3 | 19.7 |
6 | 1.0 | 6.0 | 14.8 | 16.6 | 27.7 | 33.6 |
センター勢に有利なコース設計
3,4コースの1着率は10%を超えており、3コースに至っては16%を超えます。これに対し、大村競艇場は、3,4コースの1着率が10%をきっています。
これにも戸田競艇場の水面の特徴が影響しています。
スタートラインが50mであるのに対し、第一ターンマークのホームストレッチ側が37m。その差は13mですが、差が大きいほどインは斜行しなければならず、不利とされています。
一方、センター勢は自然とブイが近寄ってくるような感覚で走ることが可能。走行に支障のない良いセンター勢にとって、勝機を得やすい水面と言えるでしょう。
それともう一つ、戸田競艇場は「淡水かつ静水面」です。
塩分濃度が低く浮力が少ないため、体重差が出やすいと言われています。体重が重たくて艇のスピードが出にくい状況では必然的に不利となります。
その不利でセンター勢に軽い選手が構えていた場合は、まくられる可能性が高くなってしまうのです。
戸田競艇場では選手の体重に気を配り、重たい選手や軽い選手に注意を払っておくとよいでしょう。
戸田はイン逃げより捲り
戸田競艇は捲り水面と称されることがあります。
捲りとは、自身より内側を走る艇を差す(内側にいく)ことなく、また割って入ることなく、全てを飲み込んで先マイすることを言います。戸田はこの捲りがとても多いのです。
コース | 逃げ | 捲り | 差し | 捲り差し | 抜き | 恵まれ |
1 | 93.9 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 6.0 | 0.0 |
2 | 0.0 | 24.4 | 66.2 | 0.0 | 9.3 | 0.0 |
3 | 0.0 | 55.4 | 8.6 | 22.8 | 11.9 | 1.0 |
4 | 0.0 | 55.6 | 25.3 | 13.9 | 5.0 | 0.0 |
5 | 0.0 | 32.3 | 0.0 | 52.9 | 11.7 | 2.9 |
6 | 0.0 | 33.3 | 20.0 | 26.6 | 20.0 | 0.0 |
インと5コースを除いた4つのコースにおいて、まくりの割合が最上位。特に3,4コースは、捲り差しと比較してもダブルスコアないしそれ以上の率でまくりが勝っています。
参考までに、イン天国である大村競艇場の決めり手データをご覧ください。
コース | 逃げ | 捲り | 差し | 捲り差し | 抜き | 恵まれ |
1 | 95.6 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 4.1 | 0.2 |
2 | 0.0 | 22.0 | 66.1 | 0.0 | 11.7 | 0.0 |
3 | 0.0 | 21.5 | 26.1 | 38.4 | 12.3 | 1.5 |
4 | 0.0 | 55.5 | 7.9 | 30.1 | 3.1 | 3.1 |
5 | 0.0 | 27.0 | 0.0 | 48.6 | 18.9 | 5.4 |
6 | 0.0 | 57.1 | 0.0 | 14.2 | 28.5 | 0.0 |
戸田競艇場と比較して、明らかに異なるのが3コースの決まり手です。
大村競艇場の3コースは捲りよりも「捲り差し」の割合がはるかに勝っています。この違いは1マーク展開に大きく影響し、インが連対できるか出来ないかの確率が変わってきます。
基本的に3コースの捲り差しは、インと2コースの間を割って入る戦法。よって、捲り差しだとインが連対しやすいのが大きな特徴。
一方、まくりが決まるとインを飲み込んでしまうため、舟券圏内に残すのが難しくなります。これこそ、イン逃げよりまくり優勢と言われる所以となっています。
第一ターンマークがホーム側に寄っていることや、水質が淡水であることも関係しているでしょう。また、水面そのものが静水面であることも大きく影響しています。
静水面だと全速戦になりやすく、センターおよびダッシュ勢も思い切ったターンが可能になります。
これにより、スロースタートであるインコースや2コースの勝率は下がってしまい、センターやダッシュ勢が捲りやすくなるのです。
上記で説明したことを予想に組み込めば、戸田競艇場を制覇できる可能性は一気に上がります。比較的荒れやすい場でもあるので、たまには特大万舟でも狙ってみては?
【戸田競艇】まとめ
結論、戸田で勝ち続けるのは難しく、初心者におすすめできる競艇場ではありません。
競艇はいかに的中率を上げられるかがカギ。たまのマグレ当たりで大きな回収ができても、いずれはマイナス収支に転落します。
予想のコツを紹介しておきながら否定的で申し訳なく感じていますが、当サイトに訪問してくれた人には買ってほしいのが本音。その為にも「インが強い場」で勝負するように。
最後に、競艇の勝ち方ならいくらでもアドバイスさせてもらうので、悩みなどあれば気軽に連絡してください!
コメントお待ちしてます!