2017年に創設された比較的新しいG2競争「レディースオールスター」。
女子界の人気レーサーが集結する今大会。舟券売上はSG級の数字を叩き出しており、同グレードの開催としては最も盛り上がりを見せるビッグレースの一つ。
そこで今回は、レディースオールスターをいつも以上に楽しんでもらうため、知れば得する情報を全て解説していきたいと思います!
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レディースオールスターとは?
2017年に新設されたレディースオールスターとは、ファン投票で出場選手が決まるG2競争。以下に紹介する通り、G2以上の女子戦では「スピードクイーンメモリアル」の次に新しい大会です。
- 1987年:レディースチャンピオン
- 2012年:クイーンズクライマックス
- 2014年:レディースチャレンジカップ
- 2017年:レディースオールスター
- 2025年:スピードクイーンメモリアル
SGオールスター(笹川賞)の女子版という位置づけで、準優3レース制の6日間開催で実施されます。
レディースオールスターの出場条件・選出除外
- 優先出場者(前年クイーンズクライマックス優出者)
- ファン投票選出49人
- 選考委員会の推薦枠3人
- 選考期間内の出走回数100走未満
- 選考期間内の事故率0.40以上
- スタート事故で斡旋停止中
- クイーンズクライマックスでスタート事故
- 前期級別がB2級
- 褒賞懲戒規程による出場停止処分
- 負傷・病気・出産等で出場辞退
ファン投票の得票数が並んだ場合は、対象期間の勝率により選出順位が決定。ファン投票1~6位の選手は初日のドリーム戦に出場できます。
また、選出除外に該当し出場が取消しとなった場合、ファン投票の多い選手が繰り上げで出場となります。
レディースオールスターの優勝賞金
レディースオールスターの優勝賞金は490万円。
ちなみに、売上増加に伴って賞金額も年々上昇しており、第3回大会まで400万円、第4回~第7回は450万円、第8回は460万円。そして第9回より490万円にアップしています。
なお、優勝者にはレディースチャンピオン(8月)・BBCトーナメント(翌年1月)の優先出場権が与えられ、クラシックの選考においては「一般戦の優勝回数」としてカウントされます。
2024年から開催時期が5月に変更
レディースオールスターは毎年2~3月の開催でしたが、2025年2月に新設される「G1スピードクイーンメモリアル」の開催時期に合わせて5月へ移行。
これにより、SGオールスターと時期が被るため、ファン投票(1月中旬~)と出場選手発表(3月中旬)は同じタイミングで行われるように。
ただし、2024年は特例として「2月(びわこ)・5月(宮島)」の年2回開催。前年のクイーンズクライマックス優出者6人は、いずれも優先出場の対象となります。
レディースオールスターの基本データ
第1回大会以降のファン投票結果・歴代優勝者・売上を紹介します。
過去のファン投票上位選手
開催年 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
第1回 2017年 | 平山智加 13287票 | 遠藤エミ 10253票 | 長嶋万記 9697票 |
第2回 2018年 | 遠藤エミ 11726票 | 長嶋万記 11709票 | 小野生奈 10947票 |
第3回 2019年 | 大山千広 17893票 | 長嶋万記 15189票 | 小野生奈 14442票 |
第4回 2020年 | 大山千広 26737票 | 守屋美穂 16944票 | 平山智加 15051票 |
第5回 2021年 | 大山千広 28019票 | 守屋美穂 20210票 | 平山智加 18895票 |
第6回 2022年 | 守屋美穂 21176票 | 平高奈菜 18118票 | 高田ひかる 13871票 |
第7回 2023年 | 守屋美穂 18213票 | 大山千広 17969票 | 平高奈菜 15831票 |
第8回 2024年 | 守屋美穂 18393票 | 平山智加 15131票 | 遠藤エミ 12790票 |
第9回 2024年 | 守屋美穂 27283票 | 浜田亜理沙 15187票 | 遠藤エミ 13477票 |
上記は第1回大会以降のファン投票結果。
2022年以降は守屋美穂の独壇場ですが、2位以下も人気・実力のある顔ぶれが出揃っています!
ファンとして残念なのは、常に上位をキープしていた「大山千広」がいないこと。おそらく”産休中”だと思われますが、1日でも早い復帰を願うばかり…
レディースオールスター歴代優勝者
大会 | 開催場 | 優勝者(当時) |
---|---|---|
第1回 | 宮島 | 山川美由紀(50歳) |
第2回 | びわこ | 中村桃佳(25歳) |
第3回 | 児島 | 寺田千恵(49歳) |
第4回 | 鳴門 | 岩崎芳美(47歳) |
第5回 | 芦屋 | 小野生奈(32歳) |
第6回 | 桐生 | 守屋美穂(33歳) |
第7回 | 蒲郡 | 長嶋万記(41歳) |
第8回 | びわこ | 渡邊優美(31歳) |
第9回 | 宮島 | 守屋美穂(35歳) |
選手層の厚い中四国・九州勢の強さが目立ちます。
2022年は守屋美穂が”ファン投票1位選手”として初めて優勝を飾り、2024年の第9回大会でも2度目のV(準パーフェクト)を達成しました。
第1回大会以降の優勝戦データ
大会 | 進入/決まり手 | 出目/配当 |
---|---|---|
第1回 | 1コース/逃げ | 1-3-2/900円 |
第2回 | 1コース/逃げ | 1-3-2/2160円 |
第3回 | 1コース/逃げ | 1-5-4/3730円 |
第4回 | 2コース/差し | 2-5-3/21150円 |
第5回 | 1コース/逃げ | 1-2-3/870円 |
第6回 | 4コース/まくり | 4-6-1/35130円 |
第7回 | 1コース/逃げ | 1-3-4/980円 |
第8回 | 1コース/逃げ | 1-2-6/2670円 |
第9回 | 1コース/逃げ | 1-4-3/1800円 |
優勝戦はイン逃げ率77%・万舟率22%。データ量が少ないので何とも言えませんが、穏やかな気象状況であればイン逃げ信頼度は高め。
ただし、普段とは違った水面の場合は注意が必要です。
2022年(第6回)の水面は風速7m・波高8㎝・周回短縮。このような荒れた水面だった場合は、インを信頼しすぎないようにしましょう。
レディースオールスターの売上推移
開催年/場 | 出目/配当 |
---|---|
2017年/宮島 | 55億659万円 |
2018年/びわこ | 55億3857万円 |
2019年/児島 | 62億6086万円 |
2020年/鳴門 | 44億9771万円 |
2021年/芦屋 | 102億7448万円 |
2022年/桐生 | 118億7900万円 |
2023年/蒲郡 | 124億5927万円 |
2024年/びわこ | 90億9580万円 |
2024年/宮島 | 79億7464万円 |
ネット投票の利用者増や新型コロナによる在宅率増加がプラス要因となり、2021年からG2開催とは思えない売上を記録しています。
2023年蒲郡開催は過去最高売上を記録。しかし、第8回(びわこ)はデイ開催もあって減少したうえ、第9回(宮島)は優勝戦の集団Fにより目標を大きく下回る結果に。
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注目が集まる「ミス38位」とは?
ある女子レーサーがきっかけで始まった「ミス38位」。この恒例となった行事は代々受け継がれ、いつしかファン投票結果と合わせて大々的に報じられる一大イベントになりました。
レディースオールスターの伝統となったミス38位とは一体何なのか?
はじまりは木村紗友希のボディコン
第1回大会オープニングセレモニーで「白いボディコン」を着て登場したのは、当時B1級の木村紗友希。
”住之江の北川景子”と呼ばれた星野あゆみさんの持ち物。この日のためにタンスから引っ張り出して木村へ託したらしいw
その衣装をまとった木村は「腕と勝率はないけど、愛と根性と一芸のあるボートレーサーミス38位です」と登場。これがきっかけなって今も引き継がれています。
山下友貴が封印するも、すぐに西岡成美が復活させる
第2回大会で38位だった喜多須杏奈も「木村さんから引き継ぎました」と白いボディコンを着てセレモニーに登場。ここから「38位は白いボディコン」の慣例が本格化していくことに。
2020年に繰り上がりで38位をゲットした岩崎芳美は、大喜びでボディコンを披露し、そのまま優勝までかっさらっていきました。
そんな中、第6回大会の38位「山下友貴」は、出産して復帰直後だったこともありボディコンを封印。
ミス38位の儀式はここで終了か?と思われた翌年の第7回大会。徳島支部の美人レーサー「西岡成美」によってすぐさま解禁されます。
西岡が復活させたことで、出口舞有子・柴田百恵と継承。今大会の選手紹介では、ファンや関係者の誰もが大きな関心を持つイベントとなっています。
ミス38位に輝いた歴代の女子選手
先陣をきってくれた木村沙友希のおかげで、絶対に見ることのできなかった”ボディコン”を拝ませてもらいました(笑)
その中でも個人的に嬉しかったのは、残念ながら人妻になってしまった「西岡成美」と、人気急上昇中の「柴田百恵」。2人のこんな姿はミス38位に再びなる以外、見ることはできないはず。
レディースオールスターの予想方法
実力者の大きいレディースオールスターは難度高めです。参戦するつもりなら過去データのチェックは怠らないように。
前々回・前回・今回大会の級別出場人数
級別 | 第9回 | 第8回 | 第7回 |
---|---|---|---|
A1級 | 22人 | 23人 | 22人 |
A2級 | 14人 | 18人 | 16人 |
B1級 | 16人 | 11人 | 14人 |
各開催ごとに多少の違いはありますが、出場する女子レーサーの級別はバラバラ。
A1級だと勝率6点以上あるのに対し、B1級には3点台も混在。当然、同じレースで戦えば上位階級が勝ちやすいのは説明するまでもありません。
ただ、競艇はコース利のある競技。また、モーターや気象なども影響してくるため、実力通りの決着にならないケースも。正直、そうしたレースを予想するのはほぼ不可能です。
本命党の場合、少しでも不安要素があるレースは避けるのがベター。
基本、出目買いは通用しない
通常、G2以上のレースだと「出目買い」で勝つことが可能。
出目買いとは、コース利の特性や競艇場ごとの過去データを参考にし、1着および3着以内に来やすい番号を購入する買い方のこと。
しかし、勝率差が2点以上もあるレディースオールスターの場合、この買い方は全くといって良いほど使えません。一節間の出目を見ればその理由は理解できるはず。
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開催日ごとに振り分けられる枠番は、フライング等で賞典除外とならない限り「1~6コース」が回ってきます。
もちろん、どの選手もインコースの勝率は高く推移しますが、外側に格上の選手がいれば負ける確率は低くなるもの。
よって、実力差の大きいレディースオールスターは”出目が不規則”になりやすく、出現率の低い出目であっても低配当のレースは多々あるのが特徴です。
開催日ごとの万舟回数
第9回 | 第8回 | 第7回 | 第6回 | 第5回 | |
---|---|---|---|---|---|
初日 | 1回 | 2回 | 4回 | 2回 | 2回 |
2日目 | 2回 | 2回 | 0回 | 3回 | 4回 |
3日目 | 4回 | 3回 | 1回 | 1回 | 3回 |
4日目 | 2回 | 0回 | 1回 | 3回 | 0回 |
5日目 | 2回 | 2回 | 5回 | 3回 | 2回 |
6日目 | 2回 | 0回 | 2回 | 3回 | 0回 |
開催初日~最終日まで、3連単の配当が”100倍以上の万舟券”になったレース回数。第5回大会まで遡ってみましたが、これといって規則性はなし。
唯一挙げるとすれば、他のグレードレースより発生率が若干高いぐらい。ただ、荒れるレースを狙い撃ちするのはかなりハードル高いかも。
万舟が出やすい競艇場、狙い方は以下の記事を参考にしてください。
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