各分野において秀でた実績と多大なる功績を残した人に与えられる「殿堂入り」という称号。
競艇界では2007年に”ボートレース殿堂”を創設。ただ、ボートレース大村の独自企画だったことから、2020年10月にBOATRACE振興会主導のもとで新制度を発足。
現制度の呼称は以前と変わっていませんが、認定基準など中身は全くの別物。旧制度よりとんでもなく厳しい基準となりました。
そこで今回は、ボートレース殿堂に認定されるための基準をはじめ、新旧制度で殿堂入りした選手を解説します。
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旧ボートレース殿堂について
競艇界にはじめて誕生したボートレース殿堂。
2007年G1マスターズ競走の開催を記念にして、競艇発祥の地「ボートレース大村」が独自企画として2007年に創設。2021年4月の終了まで、18名が殿堂入り、選考に漏れた56名がボートレースマイスターに選ばれています。
旧殿堂入りの選考・認定基準
平成19年の創設時は、全国の競艇場・場外発売場で実施されたファン投票と、業界に関わりのある有識者によって選考が行われました。
殿堂入りの基準は、特に顕著な実績を残し、ボート界の発展に大きく貢献した元選手。
この基準をクリアした選手から選考委員会にて51名を選考。そして、ファン投票で選ばれた上位10名をボートレース殿堂入りに認定。漏れた41名はボートレースマイスターに。
ちなみに、ファン投票が採用されたのは初年度のみ。平成20年以降は有識者が殿堂入りの選手を決定しています。
選考委員にはスポーツ記者や、競艇好きで知られる漫画家の蛭子さんの名前もw
殿堂入りした選手リスト
名前 | 1着数 | 勝率 | 優勝回数 SG/G1 |
---|---|---|---|
三津川要 | 1558 | 5.52 | 1回/9回 |
倉田栄一 | 3088 | 6.80 | 4回/31回 |
瀬戸康孝 | 2960 | 6.43 | 2回/22回 |
松尾泰宏 | 2718 | 6.65 | 2回/15回 |
北原友次 | 3417 | 6.74 | 7回/39回 |
加藤峻二 | 3221 | 6.70 | 3回/20回 |
岡本義則 | 3031 | 7.45 | 3回/31回 |
小林嗣政 | 2571 | 7.00 | 1回/21回 |
長嶺豊 | 2338 | 6.59 | 1回/10回 |
安岐真人 | 2123 | 6.78 | 5回/22回 |
黒明良光 | 2049 | 6.75 | 2回/18回 |
中道善博 | 1954 | 7.19 | 8回/30回 |
福永達夫 | 1919 | 6.53 | 2回/14回 |
野中和夫 | 2574 | 7.50 | 17回/39回 |
松田雅文 | 1996 | 6.52 | 2回/2回 |
高山秀則 | 2324 | 6.97 | 2回/17回 |
鈴木弓子 | 399 | 5.80 | 0回/0回 |
植木通彦 | 1562 | 7.58 | 10回/23回 |
73歳まで現役を続けた加藤峻二、ボートレース関連の番組に出演している植木通彦など、現代のボートファンに馴染みの深い選手もちらほら。
しかし、初期に活躍した登録番号の若い選手だと、中年の私でさえ名前を知っている程度。レース映像等の記録がほぼ残っていないため、通算成績でしか凄さを実感できません。
上記選手たちの成績は以下の記事で紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。
殿堂入りに漏れたマイスター
ボートレース殿堂入りは果たせなかったものの、選考委員会でノミネートされた41名の「ボートレースマイスター」は以下の通り。
※閲覧したい場合は「ボートレースマイスター認定者」をタップしてください。
ボートレースマイスター認定者
- 楠和男(0294)
- 古川美千代(0522)
- 南公(0637)
- 宮原和敏(0693)
- 山田豊志(0884)
- 竹内虎次(0899)
- 吉田弘明(0962)
- 貴田宏一(0976)
- 本田泰三(1057)
- 芹田信吉(1126)
- 石川洋(1199)
- 長瀬忠義(1284)
- 北島英男(1359)
- 小澤成吉(1370)
- 北川一成(1395)
- 花田稔(1460)
- 鈴木文雄(1493)
- 浅見敏夫(1496)
- 井上弘(1531)
- 松野寛(1592)
- 星野幸正(1620)
- 武田章(1643)
- 吉田清志(1644)
- 岩口昭三(1670)
- 万谷章(1710)
- 脇辰雄(1729)
- 松本進(1738)
- 酒井忠義(1759)
- 谷川宏之(1781)
- 山本泰照(1845)
- 大平浩士(1853)
- 柴田稔(1884)
- 大森健二(1910)
- 加藤元三(1911)
- 脇山久夫(1948)
- 瀬古修(1950)
- 村田瑞穂(1952)
- 井上利明(1962)
- 古賀武日児(2021)
- 倉重宏明(2036)
- 村上一行(2073)
- 立山一馬(2160)
- 古川文雄(2170)
- 林通(2260)
- 原田順一(2273)
- 吉田重義(2288)
- 栗原孝一郎(2324)
- 渡辺義則(2325)
- 向義行(2327)
- 浅香登(2362)
- 関忠志(2380)
- 林貢(2430)
- 木下青海(2449)
- 新井敏司(2528)
- 荘林幸輝(2833)
- 横西奏恵(3774)
マイスターたちの通算成績をチェックしたい場合は以下の特設ページをご覧ください。
新制度のボートレース殿堂
2020年にモーターボート競走の呼称が「BOATRACE」に変更。この改変を受けて大村独自の企画は廃止され、現在の「BOATRACE殿堂」が新設されました。
呼称は”ボートレース殿堂”のままですが、認定基準は一変。ファン投票や有識者の選考ではなく、明確が基準が設けられています。
殿堂入りレーサーの認定基準
- 2010年4月1日以降に現役を引退した元選手
- ゴールデンレーサー受賞者またはBOATRACE振興会、ボートレース関係団体による同等の表彰の受賞者
- SG競走、G1競走の優勝回数が合計50回以上
- 現役期間を通じて品行方正を保ち、他選手の規範となった者
2020年に新設されたボートレース殿堂の認定基準は、上記4つをクリアすることが絶対条件。①以外の基準はちょっとハードル上げすぎのような…
というのも、ゴールデンレーサー受賞者は2023年12月現在12名しかいません。
②をクリアできる選手が極めて少ないうえ、SG・G1を合算した優勝回数が50回以上。そして、仮に②③をクリアできても、素行の悪かった選手は認定されない。
恐ろしくなるほど達成難度の高い基準にしたようです。
艇界のプリンス「今村豊」が第1号に認定
- ①2020年10月8日:現役引退
- ②2015年6月2日:BOATRACE振興会会長表彰
- ③SG・G1優勝回数:55回
- ④品行方正を保ち、他ボートレーサーの規範になったと評価
認定基準を全てクリアしたことが認められ、2021年3月、艇界のプリンスこと「今村豊」元選手がボートレース殿堂第1号に認定されました。
今村豊といえば、数々の偉業を達成した艇界を代表するトップレーサー。殿堂入りしたのは当然の結果と言えるでしょう。
とはいえ、ボートレース殿堂の新設と引退日はほぼ同じ時期。ひょっとしたら、新設するタイミングを今村さんに合わせたのかも。
今村豊は正真正銘のレジェンド。そう断言できる理由は以下の記事を見れば納得できます。
将来的に殿堂入りしそうな現役選手
選手名 | SG/G1優勝 | 合計(進捗) |
---|---|---|
松井繁 | 12回/59回 | 71回(達成) |
今垣光太郎 | 9回/30回 | 39回(11回) |
瓜生正義 | 11回/20回 | 31回(19回) |
峰竜太 | 17回/6回 | 23回(27回) |
毒島誠 | 16回/7回 | 23回(27回) |
石野貴之 | 9回/10回 | 19回(31回) |
桐生順平 | 17回/3回 | 20回(30回) |
上記で「松井繁」のみ50回以上の優勝を達成しており、その他の基準も問題ないはず。したがって、ボートレース殿堂第2号の認定は濃厚かと思われます。
その他、有力候補は30回以上優勝している「今垣光太郎(54歳)・瓜生正義(47歳)」の2選手。しかし、引退まで遠くない年齢なので、相当頑張らないと基準クリアは難しいでしょう。
それより絶賛活躍中の「峰竜太・毒島誠・石野貴之・桐生順平」の方が可能性は高そう。
ただし、峰竜太は”予想屋との繋がり”で処分を受けた過去あり。
はたして「現役期間を通じて品行方正を保ち、他ボートレーサーの規範となった者」の基準を満たせるのか?
現在は問題視されたSNSを一切触らず、スーパースターとして名誉を挽回中。今後もバリバリ活躍してもらい、黒歴史の払拭に期待しましょう!
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