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競艇界の85期「銀河系軍団」とは?凄すぎる実績&事件・事故など

競艇界の銀河系軍団とは?85期メンバーや凄すぎる実績など

競艇界で一番の”黄金期”と呼ばれる85期。デビュー当初から高い素質を発揮し数々のタイトルを獲得。そうした輝かしい活躍から、業界内で「銀河系軍団」という異名がつきました。

最前線で実績を残すレーサーが多数在籍し、艇界において欠かすことのできない存在といって良いでしょう。

ただ、助成金の不正受給に関わったり、複数の殉職者を出してしまったり…。残念な出来事が多い期としても有名です。

そこで今回は、競艇ファンなら知っておきたい「銀河系軍団の実態」について、あらゆる角度から深掘りしていきます。

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競艇界の「銀河系軍団」とは?

銀河系軍団とは、本栖研修所(ボートレーサー養成所)85期卒業生を指す業界用語。参考までに、同期全体の愛称がファンに広く浸透している例は85期以外にないようです。

1998年秋から1年間の訓練生活を送り、1999年11月に30人がプロデビューした85期。いったいどんな選手たちの集まりなのか?

銀河系軍団の命名に至った経緯

競艇界の「銀河系軍団」とは?山本隆幸が命名

85期が「銀河系軍団」と呼ばれ始めたのは、兵庫支部「山本隆幸」が命名したとされています。

銀河系軍団とは元々、世界的スター選手(ロベカル・ジダン・ロナウド・ベッカム・フィーゴなど)が揃った”レアル・マドリード”に付けられた愛称。

山本はそれにあやかって「自分たちが最強となって艇界を引っ張っていきたい」という思い抱いたらしい。そこで、同期が着るTシャツに銀河系軍団の名称を入れた経緯があります。

男女ともにスター選手が多数

井口佳典(85期)
井口佳典
山本隆幸(85期)
山本隆幸
田村隆信(85期)
田村隆信
森高一真(85期)
森高一真
伊藤将吉(85期)
伊藤将吉
金田諭(85期)
金田諭
丸岡正典(大阪支部)
丸岡正典
湯川浩司(大阪支部)
湯川浩司
佐々木裕美(85期)
佐々木裕美
田口節子(85期)
田口節子
清水敦揮(85期)
清水敦揮
興津藍(85期)
興津藍

85期は最強集団らしく、全国区の知名度を誇る強豪レーサーが多数。キャリア25年目を迎えた現在、未だ多くの選手がSGやG1の記念を走っています。

同期全体を見ても、記事作成時点で現役レーサー25人中、A級レーサーは16人と半数以上。さらに、2003年から2024年まで、毎年G2以上のタイトル戦で優勝している層の厚さ。

艇界の銀河系軍団と呼ぶにふさわしい実績を挙げ続けています。

世代交代に最も貢献した新勢力

85期がデビューした1999年といえば、植木通彦や今村豊を筆頭に、松井繁今垣光太郎らがキャリアの絶頂期に差しかかる頃。

あらゆる世代が高いレベルでぶつかり合う群雄割拠の時代の中、早くから頭角を現す選手が続出した85期。マスコミからは「当たり年」と評する声も聞かれました。

通常、デビュー数年でトップ選手と戦うなんて無理ゲー。しかし、その常識を一変させるかもしれない存在として早くから注目されていたのです。

銀河系軍団(85期)の主な選手

特に活躍が目立つ85期レーサーのタイトル獲得歴を紹介します。

井口佳典(いぐちよしのり)

銀河系軍団(85期)の主な選手「井口佳典」
名前井口佳典(いぐちよしのり)
登録番号4024(85期)
生年月日1977年8月22日
身長/体重166cm/54kg
出身/所属三重県/三重支部
主な戦歴SGクラシック(2018)
SGオールスター(2008、2012)
SGオーシャンカップ(2012)
SGグランプリシリーズ(2009)
SGグランプリ(2008)

85期トップのSG優勝6回を誇り、キング・オブ・ギャラクシーの異名を併せ持つ「井口佳典」。

デビュー当初から高勝率を記録し、2006年の住之江で記念G1初制覇。2008年には6月の平和島オールスターでSG初優勝を達成すると、年末グランプリも優勝して年間1億9400万円(賞金ランキング2位)を稼ぎました。

2023年はG1マスターズチャンピオンに初参戦で初優勝するなど、タイトル獲得数はまだまだ積み上げていくはず。

田村隆信(たむらたかのぶ)

銀河系軍団(85期)の主な選手「田村隆信」
名前田村隆信(たむらたかのぶ)
登録番号4028(85期)
生年月日1978年3月15日
身長/体重170cm/57kg
出身/所属徳島県/徳島支部
主な戦歴SGオーシャンカップ(2004)
SGチャレンジカップ(2004、2011)

素質ではNo.1と評価され、同期で最も早く結果を出した養成所チャンプ「田村隆信」。

デビュー1年2ヵ月の2001年1月に初優勝を飾ると、勢いに乗って年間8勝と大暴れ。2003年には同期で唯一となる新鋭王座決定戦を制し、2004年オーシャンカップで4000番台一番乗りのSG制覇を達成しました。

今や誰もが認める鳴門の看板レーサー。直近でも好調を維持しており、2024年2月四国地区選手権で約3年ぶりのG1を制しています。

湯川浩司(ゆかわこうじ)

銀河系軍団(85期)の主な選手「湯川浩司」
名前湯川浩司(ゆかわこうじ)
登録番号4044(85期)
生年月日1979年9月21日
身長/体重163cm/52kg
出身/所属大阪府/大阪支部
主な戦歴SGグランドチャンピオン(2007、2008、2010)
SGチャレンジカップ(2007)

SG優勝4回の実績を持つ「湯川浩司」。

デビュー戦の住之江で初出走初勝利。2005年には12月の周年G1初Vなど、7回の優勝を記録して年間最多優勝のタイトル獲得。

2007年はグランドチャンピオンでSG初Vを挙げ、11月のチャレンジカップも制覇。さらに、翌2008年のグラチャンで連覇を達成し、グラチャンは2010年のタイトルを合わせて単独首位のV3。

湯川浩司といえば、江戸川巧者として知られる選手。ファンからは”江戸川浩司”と呼ばれることも。

丸岡正典(まるおかまさのり)

銀河系軍団(85期)の主な選手「丸岡正典」
名前丸岡正典(まるおかまさのり)
登録番号4042(85期)
生年月日1979年8月21日
身長/体重170cm/53kg
出身/所属大阪府/大阪支部
主な戦歴SGダービー(2008、2012)

85期の大阪支部を湯川浩司と共に盛り上げている「丸岡正典」。

デビュー2節目で初勝利を飾り、2002年の常滑で初優出初優勝を達成。その後、2004年に4節連続Vなど活躍を続け、2008年の丸亀ダービーでSG初優出初優勝。G1より早くSG覇者となりました。

「非凡なる平凡」のキャッチフレーズそのままに、大舞台で一発大仕事をやってのけるレーサーの1人です。

森高一真(もりたかかずま)

銀河系軍団(85期)の主な選手「森高一真」
名前森高一真(もりたかかずま)
登録番号4030(85期)
生年月日1978年6月3日
身長/体重169cm/50kg
出身/所属香川県/香川支部
主な戦歴SGチャレンジカップ(2013)

鼻の下にヒゲを蓄え、コワモテな風貌が印象的な香川支部「森高一真」。

デビュー節の3日目に初勝利を挙げ、2001年の宮島で初優勝。2005年からSGに本格参戦し、2013年チャレンジカップでイン逃げを決めてSG優出3回目で初V。

地元丸亀の記念G1は過去2度制覇。優勝戦1コースの勝率は鉄板級の高さを誇ります。

余談ですが、艇界のエンターテイナー「西山貴浩」とは大の仲良し!中には「ポンコツ会に入会した」といった情報もあるけど…

田口節子(たぐちせつこ)

銀河系軍団(85期)の主な選手「田口節子」
名前田口節子(たぐちせつこ)
登録番号4050(85期)
生年月日1981年1月14日
身長/体重162cm/46kg
出身/所属岡山県/岡山支部
主な戦歴PG1レディースチャンピオン(2011、2012)
PG1クイーンズクライマックス(2021、2022)

女子界トップの実力者「田口節子」。

デビュー2節目の児島で初勝利し大きな注目を集めます。2001年以降は女子戦で優勝争いに絡む走りを続け、2003年のびわこで初優勝。

G1レディースチャンピオンは2011年・2012年と連覇。そして、G1クイーンズクライマックスも2021年・2022年連覇を成し遂げています。

銀河系軍団のココが凄い!

主役級レーサーがゴロゴロいる85期銀河系軍団。ここまでの項目を総括する形で、銀河系軍団の凄さを以下にまとめておきます。

SG・G1の圧倒的な優勝回数

SG優勝回数G1優勝回数
82期10回38回
83期1回14回
84期5回14回
85期16回60回
86期1回16回
87期0回2回
88期0回2回
※2024年3月現在

85期銀河系軍団の実績で何より目を見張るのは、期全体のタイトル獲得数です。

上記表は2024年3月末現在のSG・G1合計優勝回数。他期との差は明らかで、菊地孝平赤岩善生・坪井康晴らがいる82期すらも遥かに上回っています。

デビュー節の成績もピカイチ!

全体勝率初戦1着2連対率
82期3.253人13.50%
83期3.123人11.50%
84期2.520人6.98%
85期3.364人15.84%
86期2.961人10.98%
87期2.582人8.19%
88期2.631人7.96%

上記はデビュー節の実績。

全体勝率3.36は、78期以降まで遡ってもトップの数字。30人中4人がデビュー戦で初勝利を挙げ、3着以内まで広げると12人もいました。

また、デビュー節の2連対率(15.84%)も、近年の数字(0~2%台)からは考えられない高さです。

デビュー7年でG1覇者が5人

新鋭王座決定戦の優勝以降、SG・G1の4タイトルを立て続けに獲った田村隆信。2005年は森高一真と湯川浩司、2006年には井口佳典と山本隆幸が記念G1で優勝。

デビューからわずか7年(2006年まで)で5人のG1レーサーが誕生しています。

現在はデビュー5年目で優勝できれば上出来という時代。銀河系軍団の場合、一般戦どころか記念開催で結果を残しているのです。

4つのSGを銀河系で制覇(2008年)

銀河系軍団のココが凄い!4つのSGを銀河系で制覇(2008年)

湯川は2007~09年にかけてSG・G1で6勝、井口も同じ期間に5勝。「1つ勝ったら次々とタイトルを総なめしていく」のが85期の凄さ。中でも2008年は銀河系軍団の旋風が吹き荒れました。

2008年のSG実績
  • 2008年5月:オールスター優勝(井口)
  • 2008年6月:グラチャン優勝(湯川)
  • 2008年10月:ダービー優勝(丸岡)
  • 2008年12月:グランプリ優勝(井口)

まず、5月に井口佳典がオールスターを制すと、6月に湯川浩司がグランドチャンピオン覇者に。そして、10月のダービーで丸岡正典がSG初Vを果たし、締めのグランプリは井口が優勝。

年間4つのSGタイトルを同じ期の3選手が獲得する快挙!85期の強さをアピールした1年だったと言えるでしょう。

銀河系軍団の事件簿

史上最強といっても過言ではない85期ですが、決して良い話題ばかりではありません。過去に”やらかした選手”が2名ほど。銀河系の名を傷つけてしまう不祥事とは…

田口節子と結婚・離婚。そして傷害事件で逮捕(田中健太郎)

田口節子と結婚・離婚。傷害事件で逮捕された田中健太郎

不祥事の一発目は岡山支部の「田中健太郎」。

2014年11月29日、同期「田口節子」と結婚。2人の間には第一子も生まれ、これから夫婦での活躍が期待されていましたが…

2016年、夫の田中は岡山市内で傷害事件を起こして逮捕。酒に酔って他人の自転車の前カゴから女性用のシャツを盗むという情けない逮捕容疑でした。

この事件がきっかけとなったのか、田口は2016年中に離婚を決意。

軽微な罪であったことからレース復帰を果たしますが、以降の成績は低空飛行。4期通算勝率(3.80以上)をクリアできず、2021年11月末で登録削除となりました。

4期通算をクリアできないとクビになる厳しい業界。

コロナ給付金不正受給で出場停止(井口佳典)

2021年3月に発覚した「新型コロナの持続化給付金不正受給」。

215名もの選手が不正に給付金を受け取っていた中、銀河系軍団を牽引してきた「井口佳典」の名前も。

正当でない理由で給付金を申請し、上限の100万円を不正受給。事件発覚後、2ヵ月(2021年5~6月)の出場停止処分によりSGオールスターは選出除外。しばらくSGから遠ざかることになりました。

B2級レーサーが関わっていたならまだ理解できます。しかし、井口が得ていた2021年前後の年収は5000万円以上オーバー。

それだけの収入がありながら、日本全体が疲弊している時に詐欺行為をしてしまうなんて…正直ダサすぎます。

本人は引退も考えたといいますが、心を入れ替えて現役続行を決断したようです。

銀河系軍団の3名が事故で死亡

85期については華やかな情報がある一方、レース中の事故で殉職したレーサーが3名もいます。

中島康孝(2004年3月・26歳没)

事故死した競艇選手のレース動画や死因「中島康孝」

デビュー2節目に初勝利を挙げた「中島康孝」元選手。

2003年7月の浜名湖で初優出を果たすと、2004年は優出3回と絶好調。勝率を伸ばしていよいよA級が見えてきた矢先、事故は3月の尼崎で起きました。

他艇との接触によりボートから投げ出され、その先にあった消波装置に衝突して死亡。若干26歳という若さで亡くなっています。

坂谷真史(2007年2月・26歳没)

事故死した競艇選手のレース動画や死因「坂谷真史」

2002年後期にA1級へ初昇格し、2003年のSGクラシックにも出場した「坂谷真史」元選手。

2004年には同期「佐々木裕美」と結婚し、第一子を授かります。公私に渡って順風満帆だった2007年2月の住之江G1最終日、転覆後に運悪く後続艇が衝突してしまい、脳幹裂傷及び頭蓋骨骨折で帰らぬ人に。

佐々木裕美は夫を亡くしたショックで引退も考えたそうですが、「ここが私の居場所」と思い直し走り続けることを決意。今現在もレーサーとして活躍中です。

小林晋(2022年1月・44歳没)

2022年1月に事故死した小林晋

目立った実績はありませんが、一時期はA2級まで上り詰めた「小林晋」元選手。

2021年後半から連対率を伸ばして勝率が上向き、良いリズムで臨んだ2022年1月の多摩川一般戦でしたが…

バックストレッチで激しく転覆した直後、後続艇から追突されます。すぐに救急搬送されましたが、賢明な処置も虚しくお亡くなりになりました。

偶然とはいえ、同期から殉職者が3人も。ネットでは「呪われているのか?」といった声まで。

まとめ

艇界でひときわ輝きを放つ銀河系軍団。

デビュー当時から驚異的な強さを発揮してきましたが、今ちょうど脂が乗った時期。しばらくはSG・G1の舞台で活躍しそうなので、どこまで記録を伸ばすのか?競艇ファンとしては目が離せません!

まぁ、不正受給で私腹を肥やした”あの選手”だけは応援する気になれないけどw

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