艇界のミスター若松こと「田頭実」。
現代のファンには”前づけするベテラン”といった印象しかないでしょうが、2000年代前半にはあの「植木通彦・今村豊」らとSG戦線で凌ぎ合った敏腕レーサー。
G1以上のタイトルからは遠ざかっているものの、全盛期を思わせるような走りを現在も継続中。
そんな中、2023年1月に元妻の告発によって八百長疑惑が浮上。その問題は未だに解決しておらず、SNSを中心に話題に挙がっている状況です。
そこで今回は、田頭実に関する成績からプライベートまで、ありとあらゆる情報をまとめていきます。
八百長問題は最後の方で解説します。すぐに確認したい方は目次よりお進みください。
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田頭実(たどうみのる)とは?
田頭実は福岡県北九州市出身、福岡支部のボートレーサー。
高校を卒業してすぐ58期生として本栖研修所へ入所。1986年にデビューし、1997年・1999年に地元若松でG1・SG(オーシャンカップ)を初制覇。SGレーサーとなった翌年にも全日本選手権(ダービー)で2度目のSG覇者に。
田頭実の公式プロフィール
公式画像 | |
名前 | 田頭実(たどうみのる) |
登録番号 | 3257(58期) |
生年月日 | 1967年3月29日 |
身長/体重 | 157㎝/52㎏ |
出身/所属 | 福岡県/福岡支部 |
デビュー | 1986年5月 |
田頭実の出場予定や期別成績は、オフィシャルサイトの選手ページでご確認ください。
競艇選手になったきっかけ
高校在学中に父親を亡くしたこともあり、大学へは進学せず調理師の道へ進むつもりだったらしい。
就職先も決まっていた中、競艇選手を目指していた友達に誘われ、東京へ行けることを理由に受験。その結果、田頭のみが合格。
当初は競艇選手になる気持ちはなかったそうです。ただ、不合格となった友達の勧めもあって、内定を貰っていた飲食店は断りレーサーの道を選んだとのこと。
同期(58期)の注目選手
2024年4月現在、現役で活躍している58期レーサーは5名。
58期でSGを制したのは、田頭実・池上裕次(引退)・平石和男の3名。SGタイトルは獲得できていませんが、最も優勝回数が多いのは「三角哲男」です。
外枠ならほぼ100%前づけするイン屋
競艇ファンならご存じの通り、田頭実は艇界屈指のインレーサー。
上記はコース別進入率ですが、6コースなら100%、4,5コースを含めても前づけ率は95%。アウトコースから進入する姿は滅多に見ることができません。
師匠は2000勝レーサー「倉尾良一」
田頭実の師匠は、福岡支部28期レーサー「倉尾良一(くらおりょういち)」。調整力に長けていたことから”ピストン倉尾”の異名で呼ばれていた選手。
通算成績は、出走数9142回・勝率6.04・優出267回・優勝61回。そして、史上73人目となる通算2000勝を達成した実力者です。
2015年11月には引退記念トークショーが行われ、サプライズで田頭実も登場しました。
弟子は福岡支部99期「水摩敦」
田頭実の弟子は、2006年にデビューした福岡支部99期レーサー「水摩敦(みずまあつし)」。
デビュー2年目で早々と初優勝を飾り、A1級に昇格した2011年はG1初出場&初優出の快挙達成。それ以降は目立った活躍をできていませんが、6点台の勝率をキープしています。
水摩敦の嫁さんは「滝沢友恵」さん。
女優の田中麗奈に似ていると評判の美人レーサーでしたが、2016年8月の芦屋を最後に引退しています。
122期「田頭虎親」は息子?
ネット上で度々目にする「田頭実と田頭虎親は親子?」といった情報ですが、たまたま名字が同じ名だけで姻戚関係は一切ありません。
参考までに、田頭という名字は広島県尾道市因島あたりに多いので、田頭虎親の先祖がその地域にいたのかも。
田頭実の年収(年別獲得賞金)
年 | 獲得賞金 | 順位 |
---|---|---|
2023年 | 22,110,000円 | 488位 |
2022年 | 27,720,000円 | 276位 |
2021年 | 31,860,000円 | 161位 |
2020年 | 21,710,000円 | 415位 |
2019年 | 12,570,000円 | 1257位 |
2018年 | 30,840,000円 | 129位 |
2017年 | 30,170,000円 | 131位 |
2016年 | 33,570,000円 | 66位 |
2015年 | 21,020,000円 | 300位 |
2014年 | 31,030,000円 | 103位 |
田頭実が2014年以降に獲得した賞金です。
SGを制した2000年付近はさらに稼いでいたでしょうが、60歳を目前に控えた今でも2000~3000万円ほどの年収を維持しています。
ちなみに、田頭実の生涯獲得賞金は約13億円(2024年時点)。長期のF休みがあってこの額なので、半分に抑えられていたら15億円以上は稼いでいたはず。
田頭実の伝説まとめ
伝説と呼ぶにふさわしいこれまでのキャリアをいくつか紹介します。
F3本持ちで史上初のG1制覇(2005年)
田頭実の伝説といえば、2005年のG1優勝なしでは語れません。
地元若松で開催されたG1ダイヤモンドカップ。同斡旋前にフライングを3本切ってしまい、常人であればレースに参戦できない状態といって良いでしょう。仮に4本目を犯してしまった場合…
過去にF3本までいった選手は多数いますが、F4本に到達した選手は競艇史上1人もいないと思われます。
そのような状況において、20年近く経った今でも語り継がれる「フライング3本持ちでG1制覇」という伝説を作ったのです。
以下は、フライング3本持ちで挑んだ若松G1の全走成績。
出走 | スタート | 進入/結果 |
---|---|---|
1走目 | コンマ14 | 4コース/1着 |
2走目 | コンマ31 | 3コース/6着 |
3走目 | コンマ21 | 2コース/1着 |
4走目 | コンマ17 | 1コース/2着 |
5走目 | コンマ06 | 5コース/1着 |
6走目 | コンマ07 | 4コース/2着 |
7走目 | コンマ08 | 2コース/2着 |
8走目 | コンマ19 | 4コース/優勝 |
あと1回でもスタート事故を起こしたら、事実上のクビ宣告。そうならないためにも全レース6コースから進入し、安全なスタートで無事故完走を目指すのがまともな人間のすること。
しかし、田頭実は(良い意味で)イカれた選手。5,6,7走目に至っては”0台スタート”を連発しちゃってます。
この人は”怖い”と感じる神経が外れてるのかもw
田頭が作った「F3本&G1優勝」の伝説は、100年先も達成する選手はいないと思う。
欠場理由はほぼフライング。F休みは通算2000日以上
田頭実がレースを欠場する時は、十中八九でフライング休み(笑)
それもそのはず。デビューから現在までの通算フライング回数は84回。この記録は引退した選手を含める歴代3位、現役選手では「西島義則」を抑えて1位です。
- 1位:上島久男(94回)
- 2位:藤原辰馬(88回)
- 3位:田頭実(84回)
- 4位:西島義則(82回)
- 5位:貴田宏一(77回)
- 6位:長嶺豊(76回)
- 6位:関忠志(76回)
※赤文字の選手は引退済み
不名誉な記録とはいえ、ここまで来たら”歴代1位”を狙ってほしい気持ちも…
年間の平均フライング回数は3回程度で推移しているので、同じページでいけば2027年頃には伝説が1つ増えているかもしれません。
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田頭実が結婚した元妻・娘など
田頭実が結婚した嫁・娘について。
離婚済みの元妻は「田頭律子」さん
田頭実が結婚したのは、保護猫活動を行う団体(幸せ猫ハウスにゃーず)の代表を務める「田頭律子」さん。既に離婚し別々の道を歩んでいます。
律子さんとはSNSがきっかけで何度かやり取りさせてもらいましたが、凄くまじめな性格で、子猫ちゃんの保護活動を熱心に取り組んでいる印象です。
上記に紹介したX(旧ツイッター)以外にも、Facebookなど複数のアカウントを運用中。気になる方は覗いてみてください。
現在は再婚し、2人のお子さんがいる模様
再婚して10年以上は経っていると思います。子供は2人いるようで、小学生高学年くらいかと。
律子さんからの一方的な情報なので、真実である確証は得られていません。
子供は4人(4人姉妹)
田頭実・律子さんの間には4人の娘さんがいます。
両親の離婚後、娘さんたちはお母さんに付いていったようですが、母との関係が上手くいかなくなり疎遠に。その一方で、父とは金銭面やその他において今でも繋がっているとのこと(SNSの投稿より)。
2人の娘たちは、父の八百長疑惑にも深く関わってきます。
大炎上した田頭実の八百長疑惑
一時期、様々な憶測が飛び交った田頭実の八百長疑惑。
未だに決着はついておらず、ファンの中には「田頭が八百長なんてしてるはずない」という声と、「競走会が公表しないの怪しくない?」といった声が混在している状況です。
事の発端は律子さんの告発
八百長疑惑が浮上したきっかけは、元妻「律子さん」による現代ビジネスへの告発。
競走会に、Bの過去の不正を告発したのは私です。証拠もあると伝えたのですが、競走会には取りあってもらえず、正式な聞き取り要請もありませんでした。Bは“不正などなかった”というでしょうけれども、私はBとの婚姻時代、父から“何かがあったときのために”と渡されたあるテープを持っています。Bが反論するならば、私は全面的に戦うつもりです。
引用元:現代ビジネス
2020年1月の西川事件に始まり、中村亮太の八百長疑惑、三井所尊春の引退など、業界全体で八百長やいじめの問題が騒がれていた時期。
そのタイミングで当記事が投下され、さらにはヤフー記事に掲載されたことによって大きな話題となりました。
さすがに競走会は何かしらの対応をするだろう。誰もがそう思っていたでしょうが、全くとして納得できない以下の回答で終結。
個別の調査内容につきましては、選手の名誉に関わりますので、回答は控えさせていただきます。なお、調査の結果、そもそもご指摘の『不正疑惑』なるものは存在しないという結論です。
それ以降、疑惑が持ち上がった事案には一切対応せず、今に至るまで沈黙を貫いています。
母の告発に対して娘たちは猛反発
現代ビジネスへの告発に対し、実の娘2人が「田頭実を擁護」したことで事件は泥沼化へ。
田頭はつみさん
実の父である田頭実の八百長疑惑について
(中略)告発の内容は事実とは異なっており、離婚の原因も不正が原因ではありません。この様な記事を今更出して、父を陥れようとする母親にはがっかりです。
両親の離婚後も、父は私たち4人を決して見放すことなく、金銭面やその他において沢山の支援をしてくれました。
引用元:田頭はつみさんのX
田頭みすずさん
都合のいい事ばかり書いてますが、猫アレルギーがいる娘を気にせず猫を家で保護し、私たちがどれほど母親に嫌な思いをさせられたか…。(中略)
未だに私たち姉妹のことを心配し、気にかけてくれるのは母親よりも叔母です。父も私たちのためにしてくれたことは沢山あります。
引用元:田頭みすずさんのX
事実については田頭実および一部の関係者しか知り得ないこと。
そのうえで、律子さんも娘さんも証拠となる情報(もの)を公開しておらず、真実に辿り着ける内容とは言えません。
それにしても、母親に対する憎悪をひしひしと感じる文章。引き取った娘たちから酷い言われ方をされ、かたや別の家庭がある父親側に付かれる始末。
親子で憎しみ合うなんて悲しすぎる…
2024年3月、元妻が再び訴えを起こす
2024年3月24日、長らく沈黙を貫いていた律子さんが再び爆弾投下。
お久しぶりの投稿です。いよいよ競走会に資料、決定的証拠全て持って行きます。競走会が無かった事にした事実は国土交通省にも届けます。ミスター若松のXは私を名誉毀損で訴えてきましたが残念ながら私は不起訴処分。真実は私が握ってますから。私が名誉毀損など有り得ない。真実を直接訴えて来ます。
— りっつ (@mu17k) March 24, 2024
上記ポストを投稿後すぐに話を伺ったところ、競走会に申し立てしても埒が明かないので、ボートレースの監督省庁”国交省”に証拠を提示するらしい。
それともう一つ。今年に入って名誉棄損で元夫(田頭実)に訴えられたそうですが、証拠不十分により不起訴処分。ひょっとして、律子さんは事実だけ伝えていた?そう感じてしまう内容です。
いずれにしても、田頭実の八百長疑惑はまだまだ終わりが見えない様子。
”兄貴”と呼ぶファンも大勢いる人気レーサーですし、1日でも早い終結に期待したいと思います。
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