2023年3月1日、通算57勝を誇る「森秋光」が引退届けを提出し、3日に受理されていたことが判明。
ラストランとなったのは、2月17日に出場したびわこ一般戦。大外6コースから進入し、内側3艇が沈む展開から3着に入り、特大万舟を演出する走りでボートレーサー人生に幕を閉じました。
森秋光といえば、SG優出の経験もある実力者。1990年後半から飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍し、7点台の勝率をキープし続けたトップレーサーの1人です。
ただ、2013年頃から勝率は大きく低下していき、2016年の優勝を最後に引退。年齢的な衰えもあったでしょうが、成績低迷した時期に関係しそうなことが1つだけ。
それは「意図的に順位操作した八百長疑惑」です。
森秋光とは?
公式画像 | |
名前 | 森秋光(もりあきみつ) |
登録番号 | 3443(65期) |
生年月日 | 1969年9月3日 |
身長/体重 | 159㎝/56㎏ |
出身/所属 | 岡山県/岡山支部 |
優勝回数 | SG:0回 G1:0回 G2:0回 G3:0回 一般:57回 |
森秋光は1989年12月にデビューした岡山県出身のボートレーサー。卒業記念競走では優勝を勝ち取り、65期の本栖チャンプ(現養成所チャンプ)に輝いています。
卒業記念の映像が残っていたのでぜひ。
トップ選手を裏付ける実績
- 通算優勝回数:57回
- 通算勝利数:2099勝
- 生涯獲得賞金:10億2801万7924円
デビュー後も期待通りの活躍を続け、通算の優勝回数は57回。重賞タイトルは手にしていないものの、G1で14度、SGで1度の優出を果たしました。
そして、2020年9月には史上136人目の「通算2000勝」を達成。
さらに、選手生活34年で得た生涯獲得賞金は「10億2801万7924円」。並みの選手では獲得できない賞金を手にしています。
これだけ実力のあるレーサーなので、複数の弟子を抱えていそうですが…。ネットを調べる限りは弟子の影は見えず。また、森秋光の師匠についても情報は一切ありません。
2007年「プロペラ事件」の被害者
2007年11月に浜名湖で開催された「SGチャレンジカップ」の3日目。
愛知のレジェンド「大嶋一也」が森秋光のプロペラを交換してしまい、この行為が内規違反とみなされ即刻帰郷。
当然、森は完全なる被害者ですが、ルール上、展示航走終了後のプロペラ交換は認められず。これにより、森秋光は”選手責任外の欠場”の処分が課せられ、無念のリタイアを強いられました。
賞金王決定戦およびシリーズ戦を懸けた最後のSG。故意ではないにせよ、森秋光はあまりにもかわいそう…
森秋光の八百長疑惑
競艇選手森秋光さん引退しましたね‼️八百長がバレる前に退職金貰えて良かったですね。競走会は不正の全てを選手の引退で終わらせる最悪な組織です。
— りっつ (@mu17k) March 7, 2023
上記ツイートは、八百長疑惑が浮上した「田頭実」の元妻が投稿したもの。
具体的な証拠は示されておらず、事実では確証はありません。しかし、森秋光についてググると八百長関連の情報が多数ヒットし、かなり突っ込んだ検証結果を公開するサイトまで。
2015年徳山でぶち込み(大量購入)が行われる
「ボートレースにおける八百長糾弾ブログ」の検証データを確認すれば、森秋光の八百長疑惑が限りなく”黒”だと感じるはず。
疑わしいレースは多数ありますが、中でも怪しさ満点のレースがこちら。
2015年1月18日の徳山一般戦。
誰がどう予想しても、森秋光のイン逃げを軸に購入するでしょう。また、ほぼ舟券に絡んでいない藤井理、B2級の伊藤玲奈は除外することができ、4~6点で簡単に当てられそう。
ただ、そういったレースこそ八百長をする側にはメリットがあるのです。現に10分前からのオッズ変動を見ると、明らかに不可解な動きをしています。
※画像タップで拡大できます。
文字が小さくて分かりづらいかもしれませんが、黒枠・赤枠・青枠で囲った箇所をご確認ください。
この番組は森秋光が断トツ人気なので、通常であれば①を含まないオッズは上がっていきます。しかし、締切10分前から5分前にかけて大量購入が入り、オッズは半分以下に。
買い目 | 締切10分前 | 締切5分前 |
---|---|---|
234 | 208.7 | 84.0 |
235 | 515.6 | 104.9 |
236 | 999.9 | 228.8 |
324 | 250.4 | 86.7 |
325 | 461.4 | 97.3 |
326 | 730.5 | 204.8 |
423 | 265.6 | 100.5 |
425 | 337.1 | 120.1 |
426 | 487.0 | 202.9 |
①も一緒に下がっていればあり得る現象ですが、これほどのぶっ込みで”敢えて森秋光外し”をするでしょうか?着外になることを分かっている人間以外、普通は行わないでしょうね。
もちろん、この不可解な投票のみで八百長を断定することはできません。
でも、同様のレースが立て続けに起こっていることから、裏で何かが起きていたのは間違いないはずです。
森秋光の引退理由は隠ぺい?
昨今、競艇界では複数の”八百長(疑惑)”が浮上している状況。
逮捕に至った「西川昌希」の八百長事件から始まり、元妻が告発した「田頭実」、自殺をほのめかすツイートで話題になった「中村亮太」など。
そんな中、逮捕された西川昌希以外の真相は明らかになっておらず、競走会および選手会は沈黙を貫いています。
そうした業界の隠ぺい体質から考えられるのは、八百長の疑いを追及された結果、情報を公にしない形で引退させてしまったのでは?仮にそれが事実だった場合、うやむやのまま終焉するでしょう。
正直、他にも疑わしい選手やレースは沢山あります。
そもそも、持続化給付金を詐取した選手は200名近くいましたし、お金のために不正を働いていても不思議ではありません。