2024年9月5日、常滑で約3年ぶりの優勝。その後も好調をキープし、11月18日の多摩川女子戦でイン戦を制して今年2度目のV達成。
2024年5月14日、出場予定だった福岡を家事都合により途中帰郷。帰郷理由が公傷・病気ではないということは…
ひょっとしたら”第二子妊娠”と噂された中、約2ヵ月後の斡旋に予定通り出場した。
2023年2月10日、ついに小野生奈の選手ページが更新。復帰戦は3月24日開幕の若松一般戦、B2級として出場する。
2017年のレディースチャンピオンで女王の座を射止め、人気だけでなく実力でも女子レーサーのトップレベルにのし上がった「小野生奈」。
しかし、連覇を目指して挑むはずだった2022年2月の桐生レディースオールスター。初日ドリーム戦のピットに小野生奈の姿はなく、出場予定は白紙のまま。
発表もなく突然の長期欠場となった理由は何なのか?
ネット上に流れているいろんな噂を見る限り、おめでたいことがあったのかも。再び水面に復帰するその日を待ちながら、小野生奈のこれまでを振り返っていきましょう!
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突然消えたあっせん…欠場理由などの新事実
2022年の小野生奈は、芦屋の記念G1と福岡の九州地区選を含む4節を走り、2月22日から桐生ではじまるG2レディースオールスターで連覇を目指す予定でした。
そんな中、初日ドリーム戦の直前「家事都合」を理由に競艇場を去ってしまいます。
その後本人からのコメントはなく、予定されていたあっせんもすべて白紙に。長期欠場の原因は何なのか?
謎の「途中帰郷」そして「あっせん全削除」
2021年の大会を制している小野生奈にとって、是が非でも連覇を成し遂げたいG2レディースオールスター。
前検には参加しており、初日ドリーム戦に5号艇で出走する予定でしたが…。当日、公式発表されたのは「選手責任外の欠場」そして「家事都合による途中帰郷」でした。
それだけでなく、選手ページに表示されていたはずの出場予定がすべて白紙。8年連続の出場が有力視されていたSGオールスターにも小野生奈の名前はありません。
まさかの事態にネット上では変な噂も流れる中、本人からのコメントはなく、正式な欠場理由を報道するメディアもなし。
真実が分からないままさまざまな憶測のみが飛び交う状態に。
「原田幸哉のうっかりツイート」で明るみに
小野生奈の長期欠場理由に「結婚・妊娠」という噂が広まったのは、SNS上でのあるツイートがきっかけでした。
発端となったのは、2022年1月6日にツイッターをはじめたばかりの「原田幸哉」。
原田選手はツイッターを開設して数日後、「せいなとこうちゃんの結婚パーティをする」という内容のつぶやきを投稿していました。
アカウント開設直後から多数のフォロワーがいたこともあって、さっそくファンの間でもさまざまな憶測が流れることになります。
投稿はすでに削除されていますが、今回の件はいわゆるSNS慣れしていない人がやりがちな「うっかりツイート」。「せいな」の張本人とされている小野生奈の長期欠場で、もしやと思ったファンも多かったことでしょう。
「こうちゃん」は北山康介。沖縄移住の同期レーサー
さて、もう1人の人物「こうちゃん」とは誰なのか?これについてもネット上で間違いないと考えられているレーサーがいます。
小野生奈と同期、そして東京支部でありながら、原田と同じ沖縄に移住していることも公になっている「北山康介」です。
公式画像 | |
名前 | 北山康介(きたやまこうすけ) |
登録番号 | 4535(103期) |
生年月日 | 1988年4月1日 |
身長/体重 | 165cm/56kg |
血液型 | AB型 |
出身地 | 神奈川県 |
所属支部 | 東京支部 |
新人時代から思い切りのいいスタートを武器に、デビュー2走目で初勝利を挙げた北山康介。初優勝までは9年かかりましたが、幅広い攻めができるようになったことで成績も上昇中。
江戸川や福岡などの難水面を得意としており、2022年は2月の福岡、そして4月の三国で優勝を飾るなど好調なレースが続いています。
「勝ガマ専属記者・磯部誠」2人の熱愛スクープ報道
小野生奈と北山康介の熱愛、結婚については選手の間で知られていたことのようです。
そして、ファンに対しても2021年夏の時点でかなりの部分が明るみに出ることとなりました。
スクープの立役者は、2021年6月5日に公開されたボートレース蒲郡公式のYouTubeチャンネル「勝ガマ」の専属記者として活躍する、愛知支部期待の「べーやん」こと磯部誠!
先輩なのに普段からタメ口で接している北山をゲストに招き、何のためらいもなくプライベートに切り込んでいくという、かなり楽しそうなインタビュー企画。
競艇のことはほんの少しだけで、話は「あの件」に集中(笑)北山が受け身で大人しい性格なのをいいことに…
- プロポーズはどっちから?
- 沖縄の新居は海が見えるの?
- (北山選手は)再婚だけど大丈夫?
磯部と撮影スタッフは聞きたい放題w
おそらく、北山から全てを聞いているので、真実をめちゃくちゃ言いたそうな雰囲気w
熱愛話はどんどんエスカレート。効果音で消されていますが、最後はお相手の実名まで言わされています(笑)
北山本人が「(相手は)ポジティブな性格」と語っているのも手がかりとなって、動画のコメント欄にも「小野生奈では?」という推測がチラホラ見られています。
磯部の見事なスクープと原田のツイートが結びつき、小野生奈と北山康介の結婚はほ間違いないかと。
2022年10月28日に出産発覚!復帰は来年以降
様々な憶測が囁かれる中、ついに新事実が発覚しました!情報のソースは大先輩「日高逸子」の公式ブログ。
小野生奈選手も無事 男の子を出産
産まれて まだ10日くらいなので
復帰は こちらも来年になりそう…
引用元:日高逸子ブログ「私はあきらめない」
本人が発表する前に、まさか日高逸子が公開してしまうとは…。これまでもサプライズ的な発表は度々ありましたが、今回の出産報告はかなりレア(笑)
あとは生まれた子の父親は誰なのか?
近いうちに報告されると思うので、詳細が分かったらその都度更新していきます。
小野生奈(おのせいな)とは?
小野生奈は1988年10月、福岡県古賀市で生まれました。
趣味は旅行、音楽、食べ歩きなどさまざまあるそうですが、体重を落とすためにサウナや酵素風呂、マッサージなどへ通ううちに「ダイエットも趣味の1つになった」と話しています。
小野生奈の公式プロフィール
公式画像 | |
名前 | 小野生奈(おのせいな) |
登録番号 | 4530(103期) |
生年月日 | 1988年10月2日 |
身長/体重 | 156cm/46kg |
血液型 | B型 |
出身地 | 福岡県 |
所属支部 | 福岡支部 |
西山貴浩とも共演多数する人気女子レーサー
各地の競艇場で開催されるトークショーに数多く出演するなど、ファンに対するサービス精神がとても高い選手。そして、底抜けの明るさと愛嬌も持ち合わせおり、女子レーサーではトップクラスの人気者です!
福岡支部といえば艇界のエンターテイナー「西山貴浩」が在籍。
同支部で先輩後輩の間柄となるこの2人。
過去にも同じ開催で出場した際にいろんな形でファンを楽しませてくれ、過去にはコタンレディのコスプレ+夫婦漫才風のしゃべりを披露。
小野生奈も嫌がるどころか、乗り気で画面に入ってくるところが可愛いw
西山にとっても自分のパフォーマンスを邪魔することなく、合いの手を入れてくれる小野選手は最高にかわいい後輩だと感じているはず。
女子選手でここまでさらけ出せるのは小野ぐらい。替えの利かない貴重な存在です。
競艇を目指したきっかけは「父」と「日高逸子」
小野生奈が競艇の世界を目指そうと思ったのは、「ボートレーサーになれ」と何度も言われ続けてきた父の影響が大きかったようです。
中学生の時、父に連れられて遊びに行った芦屋競艇場。出場メンバーの中に女子レーサーがいることに気づきます。
男子相手に女子がやっていけるのか?と半信半疑でレースを見ていましたが、男子相手に力強い走りを見せて連対を果たした姿に感銘を受けたといいます。
「自分も男子相手に勝てたら気持ちいいだろうなぁ」と思わせたその女子レーサーこそ、後に小野生奈と同じ福岡支部の大先輩「日高逸子」でした。
公式画像 | |
名前 | 日高逸子(ひだかいつこ) |
登録番号 | 3188(56期) |
生年月日 | 1961年10月7日 |
身長/体重 | 154cm/44kg |
血液型 | A型 |
出身地 | 宮崎県 |
所属支部 | 福岡支部 |
G1を2回制するなど数々のタイトルを獲得し、還暦を過ぎた現在も第一線で戦い続けるグレードマザー。彼女なくして「小野生奈」は誕生しなかったかもしれません。
小野生奈の妹も元レーサー「小野真歩」
小野生奈は三姉妹の長女ですが、一番下の妹も元ボートレーサーでした。112期で2013年にデビューした「小野真歩」さんは、小野の4歳年下になります。
公式画像 | |
名前 | 小野真歩(おのまほ) |
登録番号 | 4770(112期) |
生年月日 | 1992年8月23日 |
身長/体重 | 155cm/53kg |
出身地 | 福岡県 |
所属支部 | 福岡支部 |
デビュー | 2013年5月17日 |
引退日 | 2020年12月27日 |
2022年春に初G1制覇を果たした「今泉友吾・山田祐也」らと同じ112期。
しばらくは結果が出ずに苦しむ日々でしたが、107走目の児島一般開催でまくり差しを決めて初勝利。3連単102,990円の特大万舟券に貢献しました。
しかし、その後も大きな着が続いたうえ、長期欠場の期間もあって調子が上がっていくことはなく…。
2020年12月をもって選手を引退しています。
小野生奈の年収(獲得賞金)
年 | 獲得賞金 | 女子順位 |
---|---|---|
2024年 | – | – |
2023年 | 18,770,000円 | 54位 |
2022年 | 産休 | – |
2021年 | 39,128,266円 | 7位 |
2020年 | 46,596,233円 | 4位 |
2019年 | 30,335,000円 | 12位 |
2018年 | 41,907,532円 | 1位 |
2017年 | 44,223,000円 | 2位 |
2022年の産休に入るまでの平均年収は4000万円超え!特に2017年以降の獲得賞金は半端なく、男子含む総合ランキングでも60以内に複数回名を連ねています。
嫁さんがこれだけ稼いでくれたら…。結婚した北山選手が羨ましすぎますw
小野生奈のツイッターやインスタは?
残念ながら、小野はツイッターやインスタグラムといったSNSは運用されていません。
ただ、同僚のアカウントには度々登場しているので、ハッシュタグ等で検索すれば関連画像がヒットすると思います。
小野生奈の同期(103期)レーサー
小野生奈は2008年秋にデビューした103期。同期の中で活躍している選手を3名紹介します。
深谷知博~SG初優出でダービー優勝
公式画像 | |
名前 | 深谷知博(ふかやともひろ) |
登録番号 | 4524(103期) |
生年月日 | 1988年4月1日 |
身長/体重 | 164cm/53kg |
血液型 | A型 |
出身地 | 静岡県 |
所属支部 | 静岡支部 |
デビュー戦でいきなり初勝利を飾った「深谷知博」。2016年3月には以下の記事で紹介している「鎌倉涼」と結婚しています。
地元浜名湖の記念G1を2度優勝した後、2020年の大村ダービーでSG初優出初優勝を達成。
通算1000勝も達成し、103期の出世頭として2回目のSG優勝、そしてグランプリ制覇の期待がかかる1人です。
古澤光紀~イケメンの養成所チャンプ
公式画像 | |
名前 | 古澤光紀(ふるさわみつのり) |
登録番号 | 4522(103期) |
生年月日 | 1987年10月28日 |
身長/体重 | 165cm・55kg |
血液型 | B型 |
出身地 | 福岡県 |
所属支部 | 福岡支部 |
103期の修了記念競走にて、深谷を破って養成所チャンプに輝いた「古沢光紀」。
初勝利までには5ヵ月を要しましたが、スタートが安定してきた2014年頃から調子が上向き、2021年は優出13回優勝6回と絶好調!
SGでも初出場となった2021年のダービーでいきなり準優に進出。これから大きな舞台での活躍が待たれる福岡のイケメンレーサーです。
清水沙樹~コスプレ女王から実力派レーサー
公式画像 | |
名前 | 清水沙樹(しみずさき) |
登録番号 | 4519(103期) |
生年月日 | 1987年2月21日 |
身長/体重 | 155cm・49kg |
血液型 | O型 |
出身地 | 千葉県 |
所属支部 | 東京支部 |
かつてはボートレース界きってのコスプレ女王として多摩川を盛り上げた「清水沙樹」。
2013年に清水敦輝と結婚後、2017年に旧姓(市村)から登録名を現在の姓名に変更しています。
2019年にコスプレを引退してから低迷期もありましたが、最近は女子戦を中心に堅実な走りが続いています。
どん底の訓練生時代からデビューまで
今でこそ誰もが認める女子のトップレーサーとなった小野生奈。
しかし、ボートレーサー養成所時代には”あわやクビ”という状況まで追い込まれたことも。デビューしてからも苦しい日々が続き、とても現在の活躍など想像できないような低迷期を経験しています。
「5着以下でクビ」養成所リーグ最終戦
養成所試験に合格できても、過酷な訓練生活を耐え抜いて卒業できる割合は約半分といわれています。
中には養成所リーグで成績が残せず退所となる訓練生もいますが、小野生奈も訓練終了ギリギリまでピンチが続いていたひとり。
訓練生時代は「とりあえず卒業できればいい」という感覚だったらしい。自分でも「ナメていた」と振り返る通り、養成所リーグの結果は全く残せず…。
規定ではリーグ勝率が3.00を切るとクビ(退所)というルールがあり、当時の小野生奈はそのボーダー前後というところまで成績が落ちていました。
そして、迎えた最終戦は5着以下になればクビという状況。
卒業への勝負がけとなった訓練生最後のレースでしたが、ここで踏ん張って2着に入り退所を回避。
この時には教官にもはじめて褒めてもらえたそうで、ギリギリ養成所を卒業。なんとかプロデビューを果たすことができたのです。
先輩から「ヘタすぎ」と言われ…失意のデビュー節
地元の福岡支部でボートレーサーとなります。デビュー節は2008年11月、父に連れられて観戦した思い出の地「芦屋競艇」と決まりました。
もちろん、養成所をギリギリで卒業した技術が突然変わるわけもなく、練習を見た先輩たちはその未熟さに呆れるばかり。「ヘタすぎ」「すぐクビになるぞ」など、厳しい言葉を次々に投げかけられたといいます。
案の定、小野生奈のデビュー節着順は「66666666」のオールビリ。続く2節目の福岡でも「66665666」。
スタートを決めても1マークで先頭争いに入っていくことができずに引いてしまい、ただ後ろを走るしかないレースが続きました。
レースに参加させてもらえず「6着以外の数字を取れる気がしなかった」とインタビューでは話しています。
ようやく舟券に絡むことができたのは2009年7月の大村一般戦。同期や後輩の女子レーサーもいたレースでつかんだ、はじめての3着でした。
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小野生奈がG1優勝するまでの軌跡
レースで舟券に絡むたび、最初は遠かった先輩たちの姿が徐々に近くなってきたと話す小野生奈。
待望の初勝利はデビューから1年半後となる2010年5月の芦屋開催でした。
この1勝から女子レーサー最強の称号を得るまでの道のりには、デビューからずっと見守られてきた先輩たち、そして地元ファンの存在も大きな発奮材料となったはずです。
師匠「吉田弘文」との出会い
小野生奈のテクニックが未熟だった頃、熱心にアドバイスを送っていた先輩選手がいました。その名は「吉田弘文」元選手。後に弟子入りを志願して師弟関係となります。
2人がたまたま同じあっせんだった時、吉田さんは小野生奈に「ハンドルの入れ方に思い切りがない」と指摘。
ターンの時に思い切りハンドルを入れることで鋭い旋回ができることを伝授。そのアドバイスのおかげでコツを掴んだ小野生奈はレーススタイルが一変。
転覆を恐れない全速ターンができるようになり、成績の上昇にもつながったといいます。
勝率が下がってくると「存在感がない」と叱咤するなど、常に小野のことを気にかけていた吉田さん。
2015年12月に展示航走中の事故で大ケガを負い現役を引退されてしまったのは残念ですが、「吉田さんのおかげで今の自分がある」と、小野生奈は感謝の念を言葉にしています。
他支部の男子選手からも賞賛!初優勝の地は蒲郡
小野生奈の初優勝は、2013年年末の蒲郡「男女W優勝シリーズ」。
予選では1着2本だったものの、8走中7走で舟券に絡む好調ぶりを発揮します。しかし、その前に立ちはだかったのが、予選オール2連対「松本晶恵」。
同じレースとなった準優でもインから問題なく押し切り、3コースの小野生奈を寄せつけない走りを見せました。
優勝戦は松本が1コース、小野が3コース進入という準優と同じ構図。
スタートタイミングは両者互角でしたが、間にいた2コース犬童千秋がコンマ50と出遅れたことで、小野生奈に有利な展開となります。
1マークで小野生奈が選んだのは、モーターの足を活かした全速まくり。師匠・吉田さんからの教えの通り、思い切りよくハンドルを入れ、イン逃げを狙う松本を豪快に飲み込みます。
目の前のチャンスを逃がすことなくそのまま1着でゴール。
初優勝までデビュー5年1ヵ月と時間は掛かりましたが、ようやく大きな一歩を踏み出すことができました。
同じ日に男子で優勝した静岡支部の横澤剛治から「最後まで整備している姿を見て(努力が)すごい子だなと思った。このまま女子王座優勝まで目指してほしい」と温かい言葉をかけられます。
この時、多くのファンは横澤のリップサービスだと思っていたでしょう。ただ、女子王座優勝の夢は、4年後の夏に現実のものとなるのです。
日高逸子の援護射撃で女王戴冠(2017レディースチャンピオン優勝)
A1級に昇格した2014年からG1や記念戦線に本格参戦。
まず、5月のオールスターでSG初出場を果たします。戦う相手のレベルが上がっても成績が頭打ちすることはなく、これまでの努力の積み重ねが結果にもはっきりと表れるように。
そして、女子レーサーの頂点に立ったのが2017年の夏。自分を育ててくれた芦屋の水面で行われたG1レディースチャンピオンです。
初出場の2014年でいきなり優出(4着)。前年の2016年は惜しくも優出2着に終わり、地元開催の今回は優勝したいという思いを誰よりも強く持っていたに違いありません。
初日のドリーム戦こそ4着でしたが、2日目以降はA1級上位の力を見せてオール2連対。
中堅レベルだったモーターの機力を整備で引き上げ、予選1位で準優も危なげなくイン逃げを決めます。
迎えた優勝戦は隣の2コースにレジェンド日高逸子。3コースには初優勝のレースで競り勝った松本晶恵。さらに、6コースから遠藤エミが一発を狙うメンバー構成。
強い向かい風の中で小野生奈はスタートを決めて逃げ切るのみでしたが、タイミングはコンマ19でやや出遅れてしまいます。
スリット後に艇を伸ばしてきたのは3コース松本晶恵。
1マークでは2コース日高を抑えて小野生奈の懐を狙う体勢に入り、鋭いまくり差しを決める勢いでしたが…
突き抜けを許さなかったのは、内にいた2コース日高逸子。1マーク出口で松本の艇と絡み、結果的に小野生奈の逃げ切りをアシストする形となります。
1周目バックストレッチで安全圏のリードを奪った小野生奈は、何度も練習した芦屋の水面をゴールまで走り切って1着。
地元でG1初優勝という最高の形で、伝統あるレディースチャンピオンを制しました。
地元ファンに見せた成長の姿(2021レディースオールスター優勝)
2017年からG2として実施されているレディースオールスター。
ファン投票ゆえにB級選手の選出も多く、格上の小野生奈は常に優勝候補の位置づけとなる大会です。
しかし、第1回はF休みで出場できず、第2回と第3回は準優敗退。第4回は優勝戦1号艇に座ったもののイン逃げに失敗して5着。そんな状況で迎えた第5回の舞台は、負けられない水面となる芦屋でした。
初日のドリーム戦は2着。4走目でスタートに失敗して6着を叩いてしまいますが、ラスト2走を連勝でまとめて貫禄の予選1位。
準優もなんとか1着でしのぎ切り、優勝戦はライバルであり大親友でもある遠藤エミ、前年の賞金女王・平高奈菜、前回覇者の岩崎芳美を相手にしたイン戦となりました。
小野生奈はコンマ07のトップタイミングで先手を取りますが・・
1マークを先マイしたその内から差し込んできたのは2コースの遠藤エミ。バックストレッチで際どく詰め寄られながら2マークへ。
ここで勝負を決めたのは、師匠・吉田弘文さん直伝の全速ターン!ハンドルを思い切り入れて豪快に回り切った小野生奈が大きく抜け出して1着。
ファンの支持によって選出されるレディースオールスターで、小野生奈は地元ファンに最高の走り、そして自らの成長した姿を見せて優勝を飾ったのです。
男子とも戦える小野生奈の強さ
実力で女子レーサーを代表する選手と認知されている小野生奈。
その証拠に女子戦だけでなく、男子レーサーを相手にしたレースでも健闘以上の結果をしっかりと残しています。
同支部の先輩・後輩相手に大逆転!
2017年8月の若松優勝戦。
前節でレディースチャンピオンを優勝した小野生奈の勢いは止まることなく、ベストレースの1つともいえる劇的な展開に。
4コースからスタートで先手を取ったものの、まくりに出た1周1マークで岡崎恭裕に突っ張られて後退。一時は優勝が絶望的ともいえる5番手までポジションを下げてしまいます。
しかし、逃げ切りを狙った岡崎が、5コースからのまくり差しで艇を並べた塩田北斗に1周2マークで弾かれ失速。
レースは後続にいた2コース仲谷颯仁と小野生奈、そして6コース藤崎小百合までチャンスがある大混戦。
勝負の2周1マークでは、仲谷と小野が並んで回るところに最内から塩田が艇をねじ込みますが、届かず後退。バックストレッチで仲谷の内から舳先を入れた小野が2周2マークで主導権を取り、隙のない先マイを入れて勝負を決めました。
先輩のSGレーサー「岡崎恭裕」、デビュー前から指導を仰ぎ続けた「打越晶」など、同支部の先輩後輩がぶつかり合う戦いを制した小野生奈。
これまでお世話になった人たちに対する恩返しの意味も大きい優勝だったといえるでしょう。
SGでも善戦継続中!準優進出は過去5回
記事作成時点で、小野生奈はSGに合計22回出場。
最も多いのはオールスターの7回(2014~21年)ですが、選出基準が厳しいグランドチャンピオン(2回)をはじめ、ダービー(3回)にも出場経験があります。
SGでの予選突破はこれまで5回あり、いずれも優出はならず。2018年の尼崎オールスターでは準優2号艇で臨みながら4着に敗れる無念のレースもありました。
遠藤エミが女子初のSG(2022年ボートレースクラシック)を優勝したことは、女子レーサー全体にとっての大きな刺激となって「自分もやれる」という発奮材料になったことでしょう。
2人目の大快挙を成し遂げる女子レーサー候補には、小野生奈という存在も欠かすことはできません。
自身初の混合G1優出(2020九州地区選手権)
男女混合G1でも数多くの見せ場を作ってきました。
中でも男子に引けを取らぬ走りで優出メンバーに名を連ねたのが、2020年2月に唐津で行われたG1九州地区選手権です。
上位モーターを引き当てた小野生奈。しっかり握って回る戦法を生かせる機力となり、予選を「232116」の好成績で突破。
準優も2号艇から2着に入り、九州地区選手権では2006年の日高逸子(6着)以来、14年ぶりの女子レーサー優出を決めました。
優勝戦では6号艇の西山貴浩が2コースまで動き、小野生奈は5コースからの進入に。ほぼ互角のスタートから力強く伸びると、1マークで迷いのない全速まくりを放ちます。
内側がゴチャつき突き抜けはなりませんでしたが、続く2マークでも再び外から全速ツケマイ。一時は2番手まで浮上します。
最後は枝尾賢との競り合いに敗れたものの、西山、瓜生のビッグネームを抑えて3着でゴール。競艇ファンに”強い小野生奈”という印象を植え付けたレースと言えるでしょう。
ママさんレーサー小野生奈に期待
2022年10月に出産したことが分かり、ファンたちのモヤモヤはようやく解消。ただ、まだ判明していないことがいくつかありますね。
- 小野生奈の(結婚)相手は誰なのか?
- レースに復帰するのはいつなのか?
いずれにしても、引退せず現役を続行してくれそうなので良かった!
大好きな女子レーサーの1人なので、ママさんレーサーになって復帰した後も全力で応援したいと思います。
推しを探している方は「美人 or 強い」で選んだ女子レーサーたちをぜひチェックしてみてください。
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