競艇をやるうえで知っておきたい特徴の一つが、全国24場すべて違う水質を持っていること。
自然の一部を使った競走水面から、人工的に造られたものまで全く同じ水面はありません。そして、水質の違いによって走りやすさが変わり、レース結果に大きく影響します。
当然、競艇予想に欠かせない要素となるため、3つある水質「海水・汽水・淡水」の特徴、各レース場の水質は把握すべき。
そこで今回は、競艇場の水質と予想への活用法について深掘りしていこうと思います。
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競艇場の水質一覧
水質は「海水・汽水・淡水」の3種類。
それぞれの水質に属する競艇場をまとめておくので、ざっと目を通しておきましょう!
各競艇場の特徴を知りたい方は、以下の記事が参考になります。
海水の競艇場(10場)
競艇場 | 水源 | イン勝率 |
---|---|---|
平和島競艇 | 勝島南運河 | 45.4% |
常滑競艇 | 伊勢湾 | 56.6% |
下関競艇 | 周防灘 | 62.2% |
鳴門競艇 | 小嶋門海峡 | 47.8% |
丸亀競艇 | 瀬戸内海 | 56.6% |
児島競艇 | 瀬戸内海 | 55.0% |
宮島競艇 | 島湾 | 57.9% |
徳山競艇 | 笠戸湾 | 62.3% |
若松競艇 | 洞海湾 | 58.0% |
大村競艇 | 大村湾 | 63.7% |
汽水の競艇場(5場)
淡水の競艇場(10場)
競艇場 | 水源 | イン勝率 |
---|---|---|
桐生競艇 | 阿佐美沼 | 53.2% |
戸田競艇 | 笹目川 | 43.4% |
多摩川競艇 | 中川放水路 | 52.5% |
びわこ競艇 | 琵琶湖 | 55.0% |
三国競艇 | 竹田川 | 54.9% |
住之江競艇 | 人口プール | 57.4% |
尼崎競艇 | 人口プール | 59.3% |
芦屋競艇 | 人口プール | 64.2% |
唐津競艇 | 松浦川 | 54.4% |
競艇場の「水質」とは?
「水質」という言葉には、水の透明度や硬度など色んな意味合いがあります。はたして競艇ではどのような物差しで使われているのか?
まずは競艇場の「水質を決める基準」から解説します。
水源は競艇場によって異なる
競争水面には膨大な量の水が必要ですが、引水方法は場によって異なります。海沿いは海水、内陸部は工業用水など、その土地に合わせた水源が用いられています。
また、引いてきた水がレース用に精製されることはないので、水の中に含まれる成分には違いが出てきます。
水源が異なることで、競艇場の水質に差が生まれるのです。
水質の基準となるのは「塩分濃度」
競艇場の水質は何をもって分けられているのか?
「塩分が入っているか、いないか」の違いであり、水質を決める基準は「水中に含まれる塩分濃度」で決まります。
海水を使っていれば濃度が高くなり、使っていなければ低くなるというシンプルなもの。ただし、中には「塩分が高くも低くもない」という競艇場も。環境によって微妙に変わるケースもあります。
塩分濃度が濃ければ浮力が増す
塩分濃度が濃い競艇場の特徴は「浮力が大きくなること」。
海水で人や物が浮きやすくなるのは、塩分が混ざることで水そのものの比重が大きくなるからです。
この特徴が与える影響は「選手体重による有利不利の差」。
塩分濃度が低い水面では、体重が重い選手ほど沈む力が大きくなって艇の加速が鈍くなります。しかし、塩分濃度が高いと浮力の恩恵を受けられるため、体重差のハンデは少なくなるのがセオリーです。
水質(淡水・汽水・海水)の違い
競艇の公式サイトや専門メディアでは、各競艇場の水質を主に3つの区分で発表しています。
塩分濃度が低い「淡水」
海水の割合がゼロあるいは極めて少ない「淡水」。塩分を含まない水源の競艇場はこの水質となります。
浮力が小さく、体重差が最も影響しやすい水質。また、水面が固く跳ねやすいので、旋回技術の差が顕著に表れる特徴を持っています。
塩分濃度が高い「海水」
海に面している、あるいは海から流れてくる水を使用している競艇場の水質は「海水」。瀬戸内海に面した中国・四国や九州の多くがこの水質です。
海水面の主な特徴は、潮の干満による水面コンディションの変動が大きいこと。時間帯によって乗りやすさは変わるため、覚える情報量は他より多いかもしれません。
淡水と海水が混ざった「汽水」
競艇場には淡水と海水が入り混じった「汽水」。
海から近い場所に水面を構えていながら、淡水・海水の両方が水源となっているレース場がこの水質に該当します。
とはいえ、塩分濃度は淡水と海水の中間という訳ではありません。さらに、水面コンディションに見られる特徴も競艇場によって大きく違うため、レース展開の読みが難しい水質と言えるでしょう。
競艇場の水質はさらに細分化される
同じ海水や淡水でも、場所によって特性の違いが生じます。予想精度をアップさせるためには、競艇場の水質をより深く掘り下げて考えることが重要です。
同じ海水面でもいろんな性質がある
海水面の競艇場は10ヵ所ありますが、特徴はそれぞれ違った顔を持っています。
- 海が近いほど自然の影響を受ける
- 海が遠いほど自然の影響を受けない
児島競艇のように海面の一部をそのまま使っている所は、潮や風など自然の影響を受けやすい。
対して、平和島競艇のように海から少し離れている場合、海風などの影響は限定的。しかし、水が流れ込んでくる場所など、周辺環境がもたらす違った影響を考慮しなくてはいけません。
風の特徴や気候も場所ごとに異なるので、水質が同じでも競艇場ごとの予想法は変えるのが必須となるでしょう。
本当にその水質?意見が分かれる競艇場も
東海地区「蒲郡・津」の2場は、微妙な塩分濃度から水質の解釈が分かれています。
蒲郡競艇場
競走水面はプールで囲われており、海からの流れ込みはありません。
塩分濃度が低く潮の影響を受けないので、オフィシャルサイトでは「汽水」と表記。しかし、一部では「海水」と記載している情報サイトも。
津競艇場
伊勢湾に面した立地。こちらも海から近いプール型なので、水質の判断は一定ではありません。
オフィシャルサイトが「汽水」としている一方、津競艇の公式サイトの説明では「淡水ですが、海のそばにあるため半海水(=汽水)に近い」と表記。
解釈は分かれているものの、蒲郡と同じく海水面と呼べるほどの塩分濃度でないことは確かです。
水面が「硬い・軟らかい」の意味
競艇でよく目にする「水が硬い or 軟らかい」という言葉。
飲料水では硬度(ミネラルの含有量)という意味で硬水、軟水と表現されます。競艇でも意味自体は同じですが、少し違った解釈で使われています。
競艇の「水が硬い・軟らかい」は、水面に対するボートの当たり具合。
- 「硬い」跳ねやすく旋回がしにくい
- 「軟らかい」水面をかみやすく旋回しやすい
塩分濃度が濃い海水は軟らかく、塩分が含まれない淡水は硬くなります。
よって、硬い水質だとボートを抑えるのが難しいので、スピードを乗せにくいうえ、全速ターンが決まりにくいと言われています。
水が硬いと操縦が難しくなり、ターンミスや転覆が起きやすくなる印象。
水質の違いを予想に活かす
予想精度を上げて的中率を向上するには、勝負する「競艇場の水質」を把握しておくことが攻略のカギ。
水質が与える影響は、出足・まわり足といったモーター性能だけでなく、各選手の適性にも関係してきます。水質を知ることで、予想に活きてくるのは間違いないはず。
水質の得意・不得意
軟らかい海水面、硬い淡水面の両方で結果を残すには、整備から操縦まで幅広い対応力が求められます。
仮に同じ機力を持つ艇だったとしても、水質が変われば出足やターン時の掛かり具合など、大きな差が生まれてくるからです。
選手にとっては乗り心地の違いにも繋がります。
水面に対する慣れが乏しい場合は、苦手意識を生むケースは少なくありません。特に技術が必要な淡水面であれば、得意とする選手のアドバンテージは大きいと認識しましょう。
各場の得意・不得意を判断するには、出走表に公開してある「当地勝率」をチェックしてください。
全国・当地勝率に差がある場合は要注意!難しい水面ほど級別のみで評価するのはNGです。
水質によってセッティングも変わる
掛かりの良い海水面(静水面)では、スピード戦になりやすいのでまわり足。一方、乗りづらい淡水面で戦う時は、直線や出足を重視。
といった具合に、機力アップを目指す整備には、水質の要素も大きく絡むことになります。
また、モーター整備はもちろんのこと、ペラやチルト角度も競艇場によって調整を行います。その証拠に、江戸川などでは「通常より跳ねたチルト角度」にし、伸びに特化している選手が多いです。
上記は江戸川で開催されたレース。直線で優位に立てるよう、普段よりチルト跳ねるのは日常の光景。
各水面に合った最適なセッティングを探すことも重要なスキル。選手コメントをこまめにチェックし、実力以外の評価も必ず行いましょう!
海水面では「潮」も予想材料に
海に面した競艇場については、潮の干満による水位変化、流れ込みによるうねりの影響も欠かせない要素となってきます。
- 潮が満ちて水位が上がるほど水面が不安定になる
- 干満差の大きい日は流れが速くなって水面が荒れやすい
軟らかい水質の海水面にも難度を上げる要素は多数。
有利なコースや決まり手は時間帯によって変わることがあるので、海水の競艇場では「潮汐に関するデータ」を必ず精査したうえで予想してください。
決まり手を予想できると展開が読みやすく、点数を絞って買いことが可能です。
個性的な水質を持つ競艇場
特殊な場所に水面を構えたことで、独特な水質の競艇場も。
これから紹介する3つの場は、選手たちから「乗りづらい・荒れやすい」といった声が多く寄せられています。予想難度も高くなるので、本命党にはおすすめできません。
江戸川競艇場
全24場で最も予想が難しい”イン受難水面”の江戸川競艇場。水質は「汽水」です。
海側からの「上げ潮」では塩分濃度が高く、山側からの「下げ潮」では逆に低くなります。
潮の流れと強風に振り回される水面コンディションは日常の光景。静水面となる日はほぼないので、水質の知識を得ても予想に活かすことは難しいでしょう。
びわこ競艇場
日本一の面積を持ち、琵琶湖の湖面をそのまま使用しているびわこ競艇場。
純度が高い淡水である以上、全国屈指の硬い水質。選手からは「ターンが難しい」という声も多く聞かれ、規則性のない出目になることが多めです。
同じ湖を水源とする浜名湖とは対照的な水質。標高や観光船通過によるうねりなども予想を惑わせる要素となっています。
福岡競艇場
北側には海があり、1マークが那珂川の本流にせり出している福岡競艇場。
競走水面のレイアウトが特殊なため、全24場の中で水質判断が最も難しい場所です。
ボートレースオフィシャルサイトでは「汽水」と区分されていますが、塩分濃度は高く、満潮時には1マークで海水と淡水がぶつかり合う現象も起こります。
ターンの難しさだけでなく、見た目に分かりにくい”うねり”の発生もレース展開に大きな影響を与えています。
まとめ
「水質なんて大して影響しないだろ」という意見もあるでしょう。また、競艇ファンの多くは意識していないのも事実。
でも、あなたが思っている以上に影響は大きいです。
とはいえ、全ての場を覚えるのは面倒だと思うので、よく行く(勝負する)ところだけでも覚えておくように。特に実力が拮抗しているレースでは効果を実感できるはず!
以下に「競艇場の特徴」をまとめた記事を載せておきます。予想する際にぜひ活用してください。
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