四国地区のひとつ「鳴門競艇場」について紹介します。
競艇場の特徴を理解しておけば勝率アップは間違いなし!水面や風といった基礎知識から、個々の特徴を活かした予想法で勝負することが勝利への近道となります。
時間があれば最後まで確認することをおすすめしますが、鳴門で勝負するなら以下のポイントだけは把握しておきましょう。
- 全国屈指のイン受難水面
- 平均配当・万舟率が高い
- 2コースはまあまあ狙い目
- 企画レースは第1レースのみ当てやすい
鳴門はそこそこ難しめの競艇場です。簡単な場所をお探しなら以下の記事が参考になります。
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鳴門競艇とは?
鳴門競艇場は徳島県鳴門市に位置するボートレース場。四国地区に2つしかない競艇場の一つであり、景観の美しい場所として知られています。
2014年2月に南海地震対策で施設改修工事が行われ、60年を皮切りに一旦レースが開催されない時期も。その工事は2016年4月に完了し、新スタンドになって現在に至ります。
ボートレース鳴門の施設概要
名称 | BORTRACE鳴門 |
住所 | 徳島県鳴門市撫養町大桑島濘岩浜48-1 |
公式HP | ボートレース鳴門 |
電話番号 | 088-685-8111 |
開催時間 | 7:00〜21:00 |
所属支部 | 徳島支部 |
徳島支部には、今も第一線で活躍する烏野賢太をはじめ、支部を代表とする田村隆信、そしてSG優出経験もある興津藍など有望な選手が所属。
また、艇界きってのスタート巧者で名をはせた瀬尾選手(引退)も所属していました。支部自体は小世帯ながら、実力のある選手が多いイメージです。
鳴門の水面コースレイアウト
鳴門競艇場の大きな特徴として「スタンドが斜めに設計」されています。
スタンドが右上がりの斜めであることに対し、水面は水平になっているのが分かります。結果的に1マーク側が狭くなっており、スタンド自体が斜め設計。
1マークのブイもややスタンド側に寄せられているため、両サイドから挟まれるような特殊なレイアウトです。
このコースレイアウトが要因となり、鳴門競艇場のインは走りにくいと言われています。
鳴門競艇の予想法&攻略のコツ
鳴門で勝つための「予想法&攻略のコツ」を伝授します。
予め伝えておきますが、鳴門のインコースは弱いです(笑)一部のレースを除いては不規則な出目となりやすいので、的中率を重視する人向きではありません。
そのことを理解したうえで、鳴門で勝率を上げるためのカギとなる以下のポイントを解説します。
- イン逃げに過度な信用は禁物
- 2コース勝率が他場より高い
- 風の傾向は夏場 or 冬場で違う
- 企画レース「とるならなると」は狙い目
イン逃げに過度な信用は禁物
コース | 鳴門1着率 | 大村1着率 |
---|---|---|
1コース | 48.4% | 64.0% |
2コース | 17.3% | 11.4% |
3コース | 14.0% | 10.5% |
4コース | 10.9% | 8.6% |
5コース | 7.5% | 4.0% |
6コース | 2.2% | 1.5% |
鳴門競艇と、イン天国の「大村競艇」を比較したコース別勝率。
ご覧の通り、鳴門のインコースはとにかく弱いです。全国24場の中でもワースト5に入るほどで、イン有利のセオリーは通用しないと思っておいた方が良いでしょう。
後ほど紹介する企画レースならまだしも、実力が拮抗しているレースで絞りすぎは禁物。普段より点数を多めにして挑んでください。
鳴門でズバっと当てるのは困難です。ガミらない程度に広めの買い方をおすすめします。
2コースは全国トップクラスの強さ
インコースの勝率が低い反面、2コースの1着率は全国トップクラスの17%超え。2コースの差し決着はよく目にする光景です。
ではなぜ、ここまで際立って強いのか?あくまで個人的な見解ですが…
- インのマイシロが狭く膨らんでしまう
- コースレイアウト自体、差しが決まりやすい
また、過去1年間の出目ランキングを確認しても、トップ10に2コース頭の出目が登場するほど。
普通に考えて、10位以内はインコース1着の出目が占めているもの。しかし、鳴門は「2-1-3」の出目が5位にランクインしており、いかに強いのかデータが物語っています。
オッズとの相談も必要ですが、通常より2コースの評価は上げるべきかもしれません。
風の傾向は「夏場 or 冬場」で違う
- 夏場は向かい風が多め
- 冬場は追い風が多め
詳細な説明は後ほどさせてもらいますが、鳴門の水面に吹く風は季節によって異なります。
夏場は南東の風(向かい風)、冬場は北西の風(追い風)の傾向。1日を通して風の強さは変わるものの、風向はあまり変わらない印象です。
競艇のセオリーでは、向かい風ならアウトコース有利、追い風ならインコース有利。もちろん、毎レースごとの風チェックは必要ですが、1つの特徴として覚えておくと役立つはず。
風速が3m以下ならセオリー通りの予想で問題ないでしょう。それ以上のレースは波乱の可能性が高くなります。
企画レース「とるならなると」は狙い
インが弱い鳴門にも、イン逃げを信頼できるレースが存在します。それは…
企画レース「とるならなると」です。
「とるならなると」は1レース目に実施され、1号艇にA級選手を配置する構成。2~6号艇はB級選手となるため、イン逃げ成功率は70%を超える信頼度。
- イン逃げ率:73.3%(22/30)
- 万舟発生率:16.6%(5/30)
- 2連単平均配当:2,199円
- 3連単平均配当:8,360円
鳴門で自信もって勝負できるレースはこれ以外にありません。インが飛んで特大万舟になることもありますが、攻略したい気持ちがあるなら絶対に外せない企画レースだと思います。
ただ、1レース目の開始時刻は10時40分頃。サラリーマンの方々には難しいかも…。
鳴門競艇の主な特徴
抑えておきたい鳴門競艇の特徴を解説します。
水質は体重差が軽減される海水
鳴門の水面は海峡と直に接してることから海水。塩分濃度の濃さから浮力が得られます。
浮力は水面を走るボートにも影響し、選手の体重差を軽減する役目を果たしてくれます。よって、重量級の選手ほど有利なレース展開が期待できます。
ただし、海水の恩恵を帳消しにしてしまうほどのヘビー級選手には通用しない可能性も。予想する際は、出走表に記載してある”体重欄”のチェックは怠らないようにしましょう。
防波堤によって”うねり”はわずか
鳴門競艇場は防波堤の影響により、うねりの心配は無用。このことは、徳島支部の実力者である田村選手が以下のようにコメントしています。
小鳴門海峡に面した海水の水面ですが、防波堤があるので大きな波やうねりはありません。
形状がスタートラインから1マークへ向けて内側へ狭くなっており、隣の艇との間隔が狭いので差しが狙いにくく、インコースがすごく難しい水面です。グレードレースでもイン逃げがなかなか決まらず、僕自身もまくりを狙っています。
隣の艇がまくってくれれば差せますが、まっすぐ走って差すのが難しい。2コースなら1コースの艇が飛び出て差しが決まることもありますが、4コースの差しはとくに難しいです。
伸び型にして、スタートを決めて、まくる、というシンプルなスタイルが決まりやすく、コース不問で勝負できるレース場です。
出典:ボートレース鳴門
とはいえ、選手の中にはうねりにより乗りにくいと感じる選手もいるそうです。
時期や天候によっても感じ方は異なると思うので、直前情報の周回展示で水面状況の確認はお忘れなく。
満潮時は水面が荒れやすい
基本的に静かな水面の鳴門競艇場にも”荒れやすい時間帯”があります。それは満潮時。
満潮になると水面が不安定となり荒れやすくなります。このことから、鳴門競艇場でのレースを予想する際には「潮見表」を確認しておくことをおすすめします。
満潮およぼ干潮の時間となりますが、ぱっと見、規則性はなさそう。レース直前に公式サイトで確認するようにしてください。
季節によって風向きに違いあり
鳴門競艇場の北東には大毛島、真南には大桑島があります。
小鳴門海峡はこの両者の島の間を縫うように走っている水路です。そして風もまた、標高の高い島を避けるように吹くため、風は基本的に水路に沿って吹きます。
この水路上に「鳴門競艇場」は存在しています。当然、その水路に沿って吹く風の影響を鳴門競艇場は受けることになるのです。
夏場は向かい風・冬場は追い風
夏場は東から吹く向かい風が多め。このことは気象庁の調査結果からも明らかです。
夏の時期の風向は、南東や南南東から流れる風。平均風速は2~3mほどのためさほど強くはありませんが、最大瞬間風速などはとても大きな数値を示しています。
夏場とは一転、冬場は西北西の風となり、競争水面から見ると追い風に。
追い風の場合はスロー勢に有利となりますが、強風だと艇が流れてしまうことで差しが決まりやすくもなります。
ピットから2マークまでの距離が短い
ピットから2マークまでの距離は短め。
ほとんどの競艇場で100mをゆうに超えているのに対し、鳴門競艇場は83mしかありません。この距離が短いと、ピット離れから2マークをターンするまでの間隔が短くて済みます。
このコース設計が与える影響は、枠番別のコース取得率。距離の長い「桐生競艇」と比較すれば一目瞭然です。
鳴門競艇はインの取得率がほぼ100%、スロー3艇も90%超え。これに対し、桐生競艇はインが95%と比べやや低く、2,3コースに至っては80%台に落ち込んでいます。
このことから、鳴門競艇場はコースが変わりにくい競艇場であることが分かります。
よっぽどのイン屋がいない限り、鳴門では進入隊形が崩れにくいと覚えておきましょう。
イン勝率は全国平均より低い
鳴門競艇場のイン勝率は50%を切っており、全国平均より大きく下回っています。
様々な要因が絡んでいるとはいえ、やはり潮位差や強風、そしてコースレイアウトによる影響が大きいのでしょう。
イン天国とも称される大村競艇は、同時期のイン勝率が64%。鳴門のインコースがいかに弱いのか?データを比較すればお分かりいただけたはず。
当てやすい競艇場で勝負するのが勝つためのコツ。鳴門と大村、勝ちやすい方は説明するまでもないですねw
鳴門特有のコース別決まり手
3コースは「捲り」による決着率が高め。
決まり手が捲りの場合、ツケマイ気味だとインは沈んでしまうケースも。インが残らない展開も予想しておくことが求められます。
徳島支部の代表格である田村選手曰く…
隣の艇がまくってくれれば差せますが、まっすぐ走って差すのが難しい。2コースなら1コースの艇が飛び出て差しが決まることもありますが、4コースの差しはとくに難しい
こう話している通り、4コースの差しは16%。全国的に低い水準であり、差しの展開はあまり考えなくて良さそう。
そうなると、スジとなる「5,6コース」が台頭しやすいと予想できます。
鳴門競艇の企画レース
鳴門競艇場には4つの企画レースが実施されています。
レース名 | レース内容 |
---|---|
とるならなると(1R) | 1号艇のみA級 |
どーなるなると(2R) | 日替わり企画 |
どきどきなると(3R) | 1号艇にA級 2~6号艇にA級orB級 |
とにかくなると(4R) | 1号艇にA級 2~6号艇にA級orB級 |
「とるならなると」はインの信頼度高め
「とるならなると(1R)」は2~6コースがB級選手。その為、必然的に逃げが決まりやすいレースが多めです。
ここまでの説明で「鳴門のインは弱い」といった印象をお持ちでしょうが、この企画レースのみ”別物”とお考えください。鳴門で唯一、勝てるレースと言っても良いでしょう。
「どーなるなると」は中穴党好み?
日替わり企画の「どーなるなる(2R)」は、レース結果の傾向を見ると中穴寄り。本命決着する日もありますが、基本的にちょい荒れする印象です。
イン逃げが決まってもヒモが荒れて高配当が出たり、本命が連から外れて万舟決着することも。正直、高的中率は望めないので、本命党にはおすすめできません。
レース名通り「どーなる」か分からないといった感じw
「どきどき・とにかくなると」も難易度高し
「どーなるなると」以上に予想に苦慮しそうなのが「どきどきなると・とにかくなると」の両レース。
一応、インにA級を配置するとなっていますが、その他のコースにそれ以上の実力者がいることも。
A級選手とはいえ、実力はピンキリです。A1と断定されている訳でもなく、B級からやっとA級に昇格したばかりの選手だっています。
直近で行われたレース結果を確認したところ、本命決着したレースは3分の1程度。その他は40倍以上の中穴~万舟だったので、少なくとも点数を絞って買えるレースではありません。
穴党ファンには狙い目のレースとなりますが、手堅くプラス目指したいなら適したレースではないでしょう。
【鳴門競艇場】まとめ
今回紹介した「鳴門競艇場」についてまとめると…
- イン逃げに過度な信用は禁物
- 2コースは全国トップクラスの強さ
- 風の傾向は「夏場 or 冬場」で違う
- 企画レース「とるならなると」は狙い
上記の予想法を実践すれば、知識なく挑むより勝率は高くなるはず!
ただし、あくまで特徴を理解したうえでの話。競艇に必勝法は存在しないので、最低限の知識だけは蓄えておくように。
最後に、鳴門競艇で回収率100%を継続するのは難しいかも。ココ以外に簡単な競艇場は沢山あるので、本気で勝ちを目指すなら「インが強い競艇場」で戦いましょう。
コメントお待ちしてます!