1号艇から「白井英治・原田幸哉・深谷知博・片岡雅弘・馬場貴也」で行われたグランプリファイナルは、イン逃げで白井英治が優勝。自身初のグランプリ制覇となります。
2022年12月13日から始まる「競艇グランプリ」。
出場するのは、チャレンジカップ終了時点(11月27日)で賞金ランキング18位以内の選手。その後、異議申請期間を経て、11月30日に公式サイトで正式発表されました。
まだ前検日も迎えていないタイミングですが、過去の傾向などをチェックしながら優勝者を予想したいと思います。
グランプリをあまり理解していない方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
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第37回競艇グランプリ出場選手一覧
2022年度のグランプリに出場する選手と、過去に優勝および優出経験者、初出場の選手データをまとめておきます。
賞金ランキングの選出順位
選手名 | 成績 |
---|---|
1位:馬場貴也 | 獲得賞金:137,622,000円 GP出場:4回目(2年連続) GP優勝:0回 GP優出:0回 SG優勝:3回 出身/支部:京都府/滋賀支部 |
2位:山口剛 | 獲得賞金:121,955,457円 GP出場:1回(12年ぶり) GP優勝:0回 GP優出:0回 SG優勝:1回 出身/支部:広島県/広島支部 |
3位:片岡雅裕 | 獲得賞金:92,111,485円 GP出場:初出場 GP優勝:0回 GP優出:0回 SG優勝:1回 出身/支部:高知県/香川支部 |
4位:原田幸哉 | 獲得賞金:91,175,000円 GP出場:7回目(2年連続) GP優勝:0回 GP優出:0回 SG優勝:5回 出身/支部:愛知県/長崎支部 |
5位:深谷知博 | 獲得賞金:89,031,000円 GP出場:2回目(2年ぶり) GP優勝:0回 GP優出:0回 SG優勝:2回 出身/支部:静岡県/静岡支部 |
6位:菊地孝平 | 獲得賞金:86,000,000円 GP出場:11回目(7年連続) GP優勝:0回 GP優出:4回 SG優勝:5回 出身/支部:岩手県/静岡支部 |
7位:白井英治 | 獲得賞金:83,800,457円 GP出場:10回目(7年連続) GP優勝:0回 GP優出:4回 SG優勝:2回 出身/支部:山口県/山口支部 |
8位:池田浩二 | 獲得賞金:83,543,000円 GP出場:13回目(2年連続) GP優勝:2回 GP優出:4回 SG優勝:10回 出身/支部:愛知県/愛知支部 |
9位:桐生順平 | 獲得賞金:82,847,133円 GP出場:8回目(2年連続) GP優勝:1回 GP優出:3回 SG優勝:3回 出身/支部:福島県/埼玉支部 |
10位:椎名豊 | 獲得賞金:80,285,133円 GP出場:初出場 GP優勝:0回 GP優出:0回 SG優勝:1回 出身/支部:群馬県/群馬支部 |
11位:石野貴之 | 獲得賞金:78,266,000円 GP出場:9回目(2年連続) GP優勝:1回 GP優出:6回 SG優勝:9回 出身/支部:大阪府/大阪支部 |
12位:毒島誠 | 獲得賞金:75,858,000円 GP出場:9回目(6年連続) GP優勝:0回 GP優出:6回 SG優勝:7回 出身/支部:群馬県/群馬支部 |
13位:遠藤エミ | 獲得賞金:75,637,200円 GP出場:初出場 GP優勝:0回 GP優出:0回 SG優勝:1回 出身/支部:滋賀県/滋賀支部 |
14位:磯部誠 | 獲得賞金:74,230,000円 GP出場:初出場 GP優勝:0回 GP優出:0回 SG優勝:0回 出身/支部:愛知県/愛知支部 |
15位:羽野直也 | 獲得賞金:70,660,833円 GP出場:初出場 GP優勝:0回 GP優出:0回 SG優勝:0回 出身/支部:福岡県/福岡支部 |
16位:上條暢嵩 | 獲得賞金:66,233,000円 GP出場:初出場 GP優勝:0回 GP優出:0回 SG優勝:0回 出身/支部:大阪府/大阪支部 |
17位:瓜生正義 | 獲得賞金:65,417,000円 GP出場:16回目(4年連続) GP優勝:2回 GP優出:9回 SG優勝:11回 出身/支部:福岡県/福岡支部 |
18位:丸野一樹 | 獲得賞金:64,095,000円 GP出場:2回目(2年連続) GP優勝:0回 GP優出:1回 SG優勝:0回 出身/支部:京都府/滋賀支部 |
グランプリ優勝および優出経験のある選手
GP優勝経験者(達成年度)
- 池田浩二:2回(2011・2013)
- 瓜生正義:2回(2016・2021)
- 桐生順平:1回(2017)
- 石野貴之:1回(2019)
GP優出経験者(着順)
- 菊地孝平:4回(2345)
- 白井英治:4回(3332)
- 池田浩二:4回(2116)
- 桐生順平:3回(512)
- 石野貴之:6回(263261)
- 毒島誠:6回(42525F)
- 瓜生正義:9回(236444141)
- 丸野一樹:1回(F)
グランプリ初出場の選手
グランプリ初出場者は6名。
6名とも30代以下であり、下段の3名(磯部誠・羽野直也・上條暢嵩)に至っては”平成生まれ”のボートレーサーです。
余談ですが、これまで平成生まれでグランプリを制した者は1人もいません。その為、今大会でこの3名が優勝した場合、歴史的な快挙となります。
2022年グランプリの考察
あくまで個人的な見解ですが、2022年度の賞金王に輝くボートレーサーを予想したいと思います。
ちなみに、以下は過去10年の優勝者データ。
年度 | 優勝者 | 順位(初戦) | GP出場歴 |
---|---|---|---|
2021 | 瓜生正義 | 12位(1st) | 15回目 |
2020 | 峰竜太 | 1位(2st) | 7回目 |
2019 | 石野貴之 | 3位(2st) | 7回目 |
2018 | 峰竜太 | 2位(2st) | 5回目 |
2017 | 桐生順平 | 3位(2st) | 4回目 |
2016 | 瓜生正義 | 3位(2st) | 12回目 |
2015 | 山崎智也 | 1位(2st) | 12回目 |
2014 | 茅原悠紀 | 12位(1st) | 初出場 |
2013 | 池田浩二 | 1位(2st) | 6回目 |
2012 | 山崎智也 | 1位(2st) | 10回目 |
過去にグランプリファイナルで優勝した選手を確認すると、いくつかの傾向が見えてきます。
- 10名中8名がトライアル2stから出場
- 初出場で優勝したのは茅原のみ
- 賞金ランク1~3位の優勝率は8割
トライアル1stからの優勝は難しい
賞金ランク6~18位が出場する「トライアル1st」で生き残るには、得点率で上位6位に入ることが条件。仮に7位以下だった場合は、グランプリシリーズに参戦する流れ。
また、2stに進めたとしても、2ndステージの枠番はアウトコース。スロー進入に比べて、上位の着は取りにくくなるでしょう。
ただし、4日目・5日目の枠番は抽選で決定します。
よって、運を味方につければ勝ち上がることは可能ですが、優勝戦に進めるのはあくまで得点率上位の6選手。
賞金ランキング1~6位の選手は好枠番で戦っているので、トライアル1st組が不利であることに変わりはありません。
大きなプレッシャーのかかる賞金王決定戦
年末に開催される「競艇グランプリ」は艇界のNo.1を決める戦い。
1億円という賞金額の違いはもちろんのこと、他のSGとは全くの別物。その場を経験しているのか、はたまた初出場なのか。その差はとても大きな影響を及ぼすはず。
また、SGの準優および優勝戦でのフライングは、売上も半端ないことから罰則も重め。
そうした重圧に耐えられるのは、同じような状況を経験している選手の方が有利と言えるでしょう。
過去10年で初出場者の優勝は1度だけ。そのレースもかなり展開に恵まれた1着だったので…
賞金ランキング上位3選手が好実績
- 2021年:瓜生正義(12位)
- 2020年:峰竜太(1位)
- 2019年:石野貴之(3位)
- 2018年:峰竜太(2位)
- 2017年:桐生順平(3位)
- 2016年:瓜生正義(3位)
- 2015年:山崎智也(1位)
- 2014年:茅原悠紀(12位)
- 2013年:池田浩二(1位)
- 2012年:山崎智也(1位)
その年の賞金ランキング上位者ほど優秀な成績を収めています。「当たり前だろ」と怒られそうなことだけど…
過去10年で2度だけ12位から優勝してますが、どちらのレースもグランプリの優勝戦らしからぬ波乱の展開。
2014年はインの白井英治が凹み、6コースからの差しが決まる大波乱。
2021年は峰竜太がターンマークに激突し妨害失格。後続の3艇は巻き込まれて転覆。その結果、3連単は不成立となり、史上最高額となる返還額を記録。
もちろん、同じような波乱レースになるかもしれません。でも、今大会においてはいつも違う点がありますよね。これまではほぼ住之江か、平和島でしたが…
2022年度の開催は「全国で最も荒れにくい大村競艇場」。悪天候でなければ、イン逃げ祭りになる可能性大です。
ガチガチのグランプリになりそうな予感しかしません。
グランプリ覇者&賞金王予想
ここまで解説したデータを考慮して、2022年度のグランプリを制覇しそうなのは以下の2選手。
第1候補「馬場貴也(ばばよしや)」
- 年間勝率:7.88
- 2連対率:56.3%
- 3連対率:72.5%
- 優勝回数:7回
- SG優勝回数:3回
- GP出場回数:3回
”2022年度の顔”といっても過言ではない「馬場貴也」選手。
これまでも安定した実績を残してきましたが、今年はギアを2段階ぐらい上げたような走り。年間勝率は自己最高を記録し、7度の優勝を挙げています。
中でも記憶に残っているのが、SGボートレースダービーの優勝戦。トップスタートの菊池に対し、針を通すような差しで1着。これ以上ないほど圧巻の勝利でした。
悪いモーターさえ引かなければ、馬場貴也の優勝はかなり高めと予想します。
今年のグランプリは、馬場を主軸にした厚張りで勝負する予定です。
第2候補「菊地孝平(きくちこうへい)」
- 年間勝率:7.22
- 2連対率:59.4%
- 3連対率:76.3%
- 優勝回数:4回
- SG優勝回数:5回
- GP出場回数:10回
出場した5つのSGで全て準優以上に進んだ「菊地孝平」選手。
賞金ランキングこそ6位でしたが、チャレンジカップ未出場でこの順位です。タラればではあるものの、F休みの未消化さえなければさらに上積みしていたでしょう。
優勝候補に挙げた一番の理由は「抜群のスタート」。スリット合戦になりやすい大村開催である以上、1,600人中1位のスタートは結果に現れてくるはず。
グランプリに10回出場し結果を残していないので、ボチボチやってくれそうな予感がしています。
4日目、5日目の枠番抽選がカギ。もし、内枠を引けたらかなり期待できそう。
【願望】期待したいのはこの3選手
3選手ともトライアル1stからの出場となり、決して良い条件で戦える訳ではありません。
しかし、少しでも良い結果を残すことができれば、競艇界に新しい風を吹かせることができるでしょう。
遠藤エミはクイーンズクライマックスにも出場が決まっているので、ダブル優勝なんてしてしまったら間違いなく時の人w
さらに、羽野直也・丸野一樹は「平成生まれ」という若さ。競艇史上、平成生まれのボートレーサーは一度も優勝していないので、その快挙にも注目が集まります。
峰竜太が新しい風となったように、競艇界を牽引していく3選手には期待したいところ。
はたしてどんな結末が待っているのか?前検日から楽しみすぎて寝れない日が続きそう…
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