ワンランク上の舟券師になりたいなら「オッズの歪み」は理解してきましょう。
競艇のオッズが算出される仕組みは、全体に占める投票額の割合です。人気があればあるほど低くなり、人気薄だと高くなっていきます。
ただ、人気というのは様々な要素が絡み合うもの。
通常ではあり得ない数値を示すことがあり、この偏りによって生じたオッズのことを「歪み」といいます。
では、この歪みを見抜くとどんなメリットがあるのか?
- 通常ではあり得ない高配当に出会える
- リスクに見合わない勝負を避けることができる
大きな利益を出すこともできれば、逆にリスクヘッジをすることも可能。正直、オッズの歪みを理解して損することは一つもありません。
そこで今回は、まれに生じるオッズの歪み(偏り)を見抜く方法と、それを舟券に活かす買い方を伝授したいと思います。
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オッズの歪みとは?
オッズの歪みとは、偏った投票が行われ、通常では考えられない数値を示すこと。
この記事では競艇に焦点を当てますが、全ての公営ギャンブル(競馬・競輪・オートレース)でもオッズの歪みは発生すると覚えておきましょう。
残念ながら、桁違いの投票がされる競馬のみ、オッズの歪みは期待できません…
過去にあったオッズの歪み【実例】
上記画像は、2016年5月24日に開催された「芦屋競艇」の結果一覧ですが、この中に1レースだけおかしな配当があります。そう、1レース目です。
3連単「226,310円」に対し、本来ならそれより低いはずの2連単が「579,900円」となっています。
3連単は91番人気の大荒れとなったので、20万超え高配当は理解できます。
ただ、3連単より当てやすい”2連単”において、倍以上となる「57万舟券」という異常事態!
あくまで個人的な見解ですが、人気筋の2連単に大きな投票が入り、57万超えとなった「6-4」には1票(もしくは数票)しか買われなかったのでしょう。
ちなみに、歪みによって生まれたこの配当は、3連単を含めたうえで史上5番目の高配当。
- 1位:761,840円(2022年11月児島)
- 2位:682,760円(2011年5月徳山)
- 3位:650,610円(2016年3月三国)
- 4位:595,550円(2019年1月徳山)
- 5位:579,900円(2016年5月芦屋)
それにしても、100円で579,900円の配当はヤバすぎ…。確実に1人は購入者がいるので、心臓が飛び出るほど驚いたはずですw
超特大万舟を演出した「新開航」
このレースで1着になったのは、デビューして間もない「新開航」。
新開選手のデビュー日は2016年5月22日、そして水神祭(初勝利)を迎えたのが2016年5月24日。記念すべきレースが、競艇史に残る「オッズの歪み」を発生したこのレースだったんですw
現在、新開選手はバリバリのA1級。勝率7点台中盤で、G1などでも活躍する期待の若手レーサー。
オッズの歪みは意外と発生している
「オッズの歪みなんて滅多に起こらないだろ」そう感じている人も多いでしょうが、気づかないだけで意外と発生しています。
また、ここで紹介するのはほんの一例。他にもあり得ないオッズは沢山あると思います。
2019年7月16日(鳴門競艇)
2号艇の複勝に高額投票が入ったと思われ、2号艇以外の複勝は「293~2638倍」という異常値となります。おそらく、券種割合から推測して、50~100万円程度かと。
当然、ほぼ売上のない複勝にそれだけ投票すればオッズは1.0倍。2着に入っても元返しとなるだけで、プラスになることはありません。
ただし、2号艇が2着に入るか、着外になるかで恐ろしいほど結果が変わります。
結果は「1-6-5」。2号艇を除く複勝に投票していたファンは、たった100円で右側の配当を手にしたのです!
高額ベットしてくれた”養分”に感謝しかありませんねw
2020年8月16日(児島競艇)
上記と同様のケースで「1号艇の複勝に高額ベット」が投じられたレース。
1号艇が3着以下なら夢のような配当を手にできる中、結果は「6-3-1」。複勝はどちらとも万舟超えとなり、3連単を大きく上回る配当を記録しました。
1号艇に投じられたのは10万円程度だと思われますが、競艇を知らない人であるのは間違いなし。高額投票してもオッズがあまり動かない競馬ファンだったのかも。
競艇の「3連単・2連単」以外はほぼ売上はありません。1,000円以上投票すると歪みが生じるので、賭けの対象から外すように。
競艇でオッズの歪みが発生する理由
オッズの歪みが発生する主な原因は2つ。
- 特定の買い目に人気が集中する
- 売上のない券種に高額ベットが入る
特に①の歪みが発生する頻度は高いので、しっかりと理解しておく必要があります。
特定の買い目に人気が集中する
コース利や選手の実力などは、予想するうえでとても重要な指標です。しかし、的中して利益を出すには、期待値以上の配当がなくてはプラス収支を達成できません。
そこで、舟券購入時に欠かせないのがオッズ。
どの競艇場でも「1-2-3」の出現率は1位。また、インコースほどよく売れ、オッズも比例して低くなっていくのが競艇というギャンブルです。
その為、普段目にするオッズは、人気順、的中期待値の順番に並ぶのが基本。ただ、しっかりと予想して投票する人がいる反面、なにも考えていない人が沢山いるのも事実。
- 級別の上から順に買う
- コースの有利不利のみで判断
- 「1-2-3」にとりあえず厚張り
- 展示前のオッズで人気順に買う
上記に該当する人が「10~100万円以上の高額ベット」をした場合、その買い目は大きく期待値を下げます。
適正値か判断できるなら問題はありませんが、注意してほしいのは「オッズ=信頼度」で舟券を買ってしまう人。
高い確率でオッズの歪みにより損しているはずです。
売上の少ない券種に高額ベットが入る
レース全体の投票額:53,202,000円
- 3連単:48,405,100円(91.0%)
- 2連単:2,044,800円(3.8%)
- 3連複:687,100円(1.3%)
- 2連複:239,400円(0.4%)
- 拡連複:988,000円(1.9%)
- 単 勝:405,100円(0.8%)
- 複 勝:370,700円(0.7%)
上記は「券種ごとの投票割合」です。
売上の9割以上は「3連単」が占めており、2連単でも3.8%しか投票されていません。単勝・複勝にいたっては1%未満しかない状況の中、1万円以上のベットをするとどうなるのか?
当然、オッズの変動幅は大きくなり、投票額によっては1.0倍となることもあるでしょう。
この投票割合から「3連単が推奨される理由」は一目瞭然。それ以外の券種を購入しても良いのは、養分が歪みを発生させてくれた買い目ぐらいです。
券種による歪みは滅多に発生しませんが、毎日チェックしていればたまに発見できます。その時はマメ買いで夢を見るのはアリw
オッズの歪み(偏り)の見抜き方&買い方
オッズの歪みに関してはある程度理解できたと思うので、ここからは活用法について紹介していきます。
最低限、競艇の基礎知識は必要
オッズの歪み舟券に活かすには、不自然な点を見抜くだけの「基礎知識」が必要です。基礎といってもいろいろありますが…
- ランクごとに分けられた級別
- 勝率・連対率の意味
- モーター勝率の意味
- 風や波高によるレースへの影響
期待させて申し訳ないですが、始めたばかりの初心者だと歪みを見抜くのは難しいかもしれません。まずは最低限の基礎を覚えてもらうことから始めてもらい、そこからステップアップしていきましょう。
競艇は幅広い知識がある分、それだけ精度の高い予想が可能。覚えた知識は必ず活きてくるはず!
※以下は初心者さんに読んでほしい記事です。
歪みが発生しやすいのは一般戦
1つだけ覚えておいてほしいのは、オッズの歪みが発生するレースは「重賞より一般戦が多い」ということ。
レースグレードが上がるほど、参戦する競艇ファンの数も増加します。最高峰のSGともなると、6日間の総売上は200億円以上、優勝戦単体でも40億円を上回ります。
一方、各地で毎日開催されている一般戦は、売上トップの大村でも6日間通して「35億円程度」。1レースに換算すると5,000万円ほどしか投票されていません。
5,000万円ってめちゃくちゃ多いじゃん!それだけあれば十分すぎる売上って言っていいんじゃないの?
いやいや、1レースに100万円以上ぶっこむ人もいる時代。そうした高額ベットが入ると、5,000万円程度の分母じゃオッズはかなり変動します。
そして、極端に下がったオッズはさらに売れていき、本来の人気とは乖離した「オッズの歪み」が発生することもあるのです。
歪みを狙うなら一般戦中心で。盛り上がっていないレースほど起こりやすいので、常に目を光らせていたらお宝レースに巡り合えるかもw
「売れすぎ」を逆手に取る買い方
あなたならこのレースをどう予想しますか?
大半の方は唯一のA1級「井口佳典」を軸にして、1,4,6号艇あたりを相手に流すはず。当然、誰でもその買い目にたどり着くので、それがそのままオッズに反映した感じ。
井口への期待、そして売れまくっているオッズを見てさらに安心感が増し、締切が近づくにつれてどんどん下がっていたのを覚えています。
ただ、私を含む一部のファンは「オッズの歪み」に気づいていました。
井口が1着になる確率はもちろん高いでしょう。しかし、ここまでバカ売れするほどの期待値はありません。
なぜなら、直近データの2コース勝率は23%しかなく、この程度の勝率で”鉄板扱い”するのは時期尚早。さらに、級別では劣る1号艇の「川田正人」は、A1級に匹敵するほどインコースが得意。
これらのデータを踏まえて予想すれば、川田のイン逃げとなる展開は十分に考えられます。
そのうえでオッズを再確認すると、あまりにも売れなさすぎ。井口を2着付けした買い目のみそこそこ売れていますが、それ以外は「オッズの歪み」が生じている状況。
基本、本命筋しか買わない私でも、根拠が明確にある場合は”オッズ買い”します。外れることの方が多くても、数割程度の的中で大きく回収できるからです。
そして結果は…
6万円の投資で、1,288%回収となる「733,000円」をゲット!
期待していた通りのレース展開となり、イン巧者の川田が危なげなくイン逃げ。1マークで沈んだ井口は大きく後退し、2着で抑えていた3,4号艇が好走して的中となりました。
正直、このレースは高い確率で大勝ちできるチャンスゲーム。
そのチャンスを手にするためにも「オッズの歪み」は覚えておくべき大切な知識だと思います。
券種の歪みはひたすら探す他なし
上記のような通常ではあり得ない「券種の歪み」は稀に発生します。
しかしながら、人気が偏って生まれた歪みとは異なり、意図的に探すのはほぼ不可能でしょう。というのも、発生するのは競艇ファンがあまり買わない「単勝・複勝」といった券種。
普段通りの予想だと目に入る機会はないので、意図を持って探す方法しかないかも。
ただし、大きな歪みが発生するのはゼロに近い確率。しかも、見つけたからといって的中するとも限らないため、私の口からおすすめすることはできません。
まとめ:オッズの歪みは競艇予想の武器になる
ここ数年のボートレース界は、過去最高の売上を更新するなど絶好調!
その影響もあって、競艇を理解していない”養分”が増殖中。そして、意味不明な買い方をしてくれるので、以前より「オッズの歪み」はよく見かけるようになった気がします。
「競艇は運次第。ギャンるに勝つ方法なんてない」とか言ってる情報弱者の皆様、実際にプラス収支を継続しているユーザーは多数いますから。
おかげさまで今年度の利益は過去20年間の競艇人生で最高額。
最後に、ギャンブルなので必勝法は存在しません。でも、勝ちに近づける方法はあるので、大切な資金を投じるなら効率的な買い方&予想方法で実戦してください!
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