2023年度の売上が過去最高を更新したことにより、新年度(4月1日)から全グレードの優勝賞金が軒並みアップしました。
昨年度もグランプリの1000万円増(1億1000万円)をはじめ、SG・G1が100万円増と増額されたばかり。それから僅か1年でさらに増額されることとなり、選手にとっては一段と稼ぎやすい環境が整うことに。
2024年度の優勝賞金
SG競争の賞金額
SG競争 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|
クラシック | 4200万円 | 4000万円 |
オールスター | 4200万円 | 4000万円 |
グランドチャンピオン | 3600万円 | 3400万円 |
オーシャンカップ | 3600万円 | 3400万円 |
メモリアル | 4200万円 | 4000万円 |
ダービー | 4200万円 | 4000万円 |
チャレンジカップ | 3600万円 | 3400万円 |
グランプリシリー | 2000万円 | 1800万円 |
グランプリ | 1億1000万円 | 1億1000万円 |
グランプリを除く全SGが200万円増。
振興会会長賞メダル対象のGRANDE5(クラシック・オールスター・メモリアル・ダービー)は4200万円、グランドチャンピオン・オーシャンカップ・チャレンジカップは4000万円。
昨年1000万円アップしたグランプリは据え置きで、グランプリシリーズも200万円増の2000万円となっています。
PG1競争の賞金額
PG1競争 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|
クイーンズクライマックス | 1700万円 | 4000万円 |
BBCトーナメント | 1300万円 | 1200万円 |
マスターズチャンピオン | 1300万円 | 1200万円 |
ヤングダービー | 1300万円 | 1200万円 |
レディースチャンピオン | 1300万円 | 1200万円 |
スピードクイーンメモリアル | 1300万円 | 1200万円 |
全PG1の優勝賞金が100万円増。
プレミアムG1最高額のクイーンズクライマックスは1700万円、それ以外は1200万円から1300万円に増額されます。
G1競争の賞金額
PG1競争 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|
各場の周年記念 | 1200万円 | 1100万円 |
高松宮記念 | 1100万円 | 1000万円 |
ダイヤモンドカップ | 1100万円 | 1000万円 |
各場の地区選手権 | 630万円 | 580万円 |
G1競争は地区選手権のみ50万円増、それ以外は100万円増。
最も高額の周年記念は1200万円、高松宮記念・ダイヤモンドカップは1100万円、地区選手権は580万円から630万円に増額されます。
G2競争の賞金額
PG1競争 | 2024年 | 2023年 |
---|---|---|
ボートレース甲子園 | 500万円 | 470万円 |
レディースオールスター | 490万円 | 460万円 |
モーターボート大賞 | 490万円 | 460万円 |
秩父宮妃記念杯 | 490万円 | 460万円 |
レディースチャレンジカップ | 490万円 | 460万円 |
G2競争は一律で30万円増。
最高額のボートレース甲子園のみ500万円、それ以外は490万円に増額されます。
一般競争の賞金額
PG1競争 | 2024年 | 2023年 |
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GW・お盆・年末年始 | 168万円 | 160万円 |
一般戦(1号賞金場) | 80万円 | 77万円 |
一般戦(2号賞金場) | 100万円 | 99万円 |
GW・お盆・年末年始に開催するタイトル戦は8万円増の168万円、その他の一般戦は1号場が80万円、2号場が100万円に増額されます。
補足しておくと、一般戦の賞金は1日の平均売上で決められる「1号場 or 2号場」によって若干の違いあり。
基準を満たしていない場は1号場、超えている場は2号場となります。
2024年度の1号場・2号場一覧は以下の記事でご確認ください。
少し優遇しすぎのような…
近年、新型コロナによる在宅率増加などがプラス要因となり、ボート界の売上は驚異的な伸びを見せています。
2023年度は過去最高売上(2兆4,142憶円)を更新し、2024年度も前年度比103.2%の2兆4,220億円。2年連続で史上最高売上を記録しました。
当然、命を懸けてレースに挑んでいる選手たちへの還元は喜ばしいこと。しかし、上記に紹介した程度の還元をしたところで、胴元に残るお金は膨れ続けているはず。
ここからは個人的な愚痴ですが、それだけ利益が有り余っているなら「控除率を下げろ」って話。
それともう一つ、オフィシャルサイトでこう言っておきながら…
ボートレースは男女がほぼ同じ条件で、性別に関係なくレースを戦う世界でもまれなプロスポーツといえる。
引用元:ボートレースオフィシャルサイト
オール女子戦のレース数は年々増え、下層にいる選手でも稼ぎやすい環境になりつつある状況。
売上が好調な女子戦で儲けたい気持ちは理解できますが、ボートレースは公営競技。笹川財団の好き勝手にさせておくのは凄く胸糞悪いです。
まぁ、影響力のない弱者が何を言っても無駄でしょうけど…