枠番に関係なく前づけする「イン屋」たち。
ベテラン選手の割合が高く、悪びれた様子は一切なし。どのコースにいようがレースを有利に運べるインコースへやってきます。
イン屋が前づけするレースは荒れることが多く、そもそも展開が読みづらい。そうしたレースは玄人でも難しいのに、初心者が予想するのは至難の業でしょう。
そこで今回は「前づけレースの挑み方」を伝授します。
勝率を上げたいなら前づけレースはおすすめしません。出走数の少ない競艇はやはり「1号艇を軸」にした買い方がベストです。
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競艇の前づけとは?
競艇の前づけとは、待機行動の際に内側のコースを取りに行く戦法のこと。
では、前づけはどんな状況の時に発生するのか?主に2つのパターンがあります。
イン屋が無理やり内側を奪取する
最も前づけが発生するのは「イン屋」が3コースより外側にいる時。
イン屋の主戦場(進入こーづ)は内3コース。4コースより外側に行くことはほぼなく、不利な戦いを強いられようが内側を主張してきます。
以下は、イン屋として有名な「西島義則」のコース別進入率。
ご覧の通り、進入するコースの90%は1コースと2コース。よっぽどのことがない限り、内側2コース以外からスタートすることはありません。
※イン屋についてはこの記事も紹介しますが、気になる方は以下の記事をご覧ください。
スーパーピット離れ・ピット離れ失敗による前づけ
スタート合図と同時にピットアウトし、小回り防止ブイまで加速していくのが通常の流れ。
しかし、ピット離れを得意としている選手がいる場合、内側の艇より先に小回りブイに到着し、そのまま前づけするケースはよくあります。
裏を返せば、ピット離れが苦手な選手はコースを奪われやすいということ。
以下のレース映像を見れば理解しやすいです。
モーターの良し悪しも関係してきますが、展示を確認することで事前に把握することができます。
出足に寄せていたり、チルト3度の選手がいると進入は変わりやすい傾向。
前づけや進入には暗黙のルールがある
予想方法をお伝えする前に、前づけの関連する基本的なルールを解説しておきます。
新人選手やB2級は6コース進入
養成所を卒業してデビューしたばかりの新人選手は、枠番に関係なく”自ら大外の6コース”に回るのが暗黙のルール。
なぜ有利なコースを他の選手に譲ってしまうのか?その理由は大きく分けて2つあります。
- 危険走行によって事故を未然に防止
- レース展開(舟券)に影響を与えない
競艇は”水上の格闘技”と呼ばれる競技。他艇に巻き込まれて選手生命が絶たれたり、過去には死亡事故となってしまったケースも沢山あります。
養成所で訓練したとはいえ、命を張って実戦を繰り返している選手には到底及びません。
仮にそういった選手の内側を航走してしまうと、焦って転覆事故を起こしたり、時には他の選手に危害を及ぼす可能性が高くなります。
その為、B1級昇級や師匠からの許可を得るまでは、レースに影響を与えづらい6コース進入が「暗黙のルール」として存在するのです。
正式なルールではないので、デビュー直後に6コースを走らない選手も稀にいます。実際、新人やB2級でも実績を残す選手はいるので。
前づけで進入が深くなった際の回り直し
前づけされた場合、内側にいる選手は抵抗するケースも。
ただ、抵抗すればするほど助走距離は短くなります。通常のスタート位置より近くなってしまい、加速途中でスリット通過となるので、外側の艇にまくられるリスクが増すことに。
さらにムカつくのは「回り直し」をされたケース。
進入をかき乱したくせに、自分だけ元のスタート位置に戻る選手も実在。ルールで禁止されている行為ではないにせよ、良く思われないのは当然でしょう。
しかし、常態化してしまうとやったもん勝ちになるだけなので、選手間では「お互いやめようね」といった暗黙のルールがあるようです。
それでも回り直しをする選手はいますが、相当嫌われ者なのは間違いなし。
前づけレースの予想方法&出目
当記事の本題である「前づけレースの予想方法」について解説します。
一応、よく見かける前づけはピックアップしているつもりですが、知りたい情報がなかった場合はコメントに質問を残してください。
1号艇が抵抗して「深イン」になった進入
アウトコースの艇に前づけされ、抵抗して譲らなかったケース。
前づけ艇と1号艇は助走距離が極端に短くなることも。当然ながらスタートタイミングの合わせづらさ、スピードが乗らないリスクが生じます。
このような進入では、仮にスロー勢がスタートを決めたとしても、しっかりと助走をつけたダッシュ勢に捲られる可能性大。
イン逃げを成功させるには、0台のスタートと優れた旋回技術が必要になるでしょう。
- インが遅れると「3-4」「2-34」
- 逃げきると「1-26」「1-34」
どのくらい「深イン」になっているかが重要。スタートラインまで100mを切っているようならダッシュ勢有利、通常とあまり変わらないならイン有利。
ピット離れで劣勢となり抵抗しかなった進入
頻繁に見かける進入ではありませんが、1号艇以外が抜群のピット離れをして1コースを奪取したケース。
さすがにこのケースだと1号艇は抵抗せず譲る可能性が高いです。
そうなると、前づけした艇は普段と変わらない助走を確保でき、いわゆる「イン有利」の恩恵を受けることができます。進入が変わるだけなので、枠なりと同じ展開予想をすれば良し。
ただ、ピット離れではなく「イン屋による強引な進入」のレースもあります。
特にベテラン選手がインを主張してくると、実績のない若手選手は譲ってしまうことが多いです。
- 「4-1」「4-23」
本番レースで突然入れ替わることも。その場合は潔く諦め、次のレースで取り戻すことに注力しましょうw
1艇(もしくは2艇)のみダッシュで構える
アウトコースの艇が前づけをしてきた結果、1艇(もしくは2艇)を除き抵抗したパターン。
全艇スローになることもありますが、極端に助走が短くなりそうな場合は「単騎ダッシュを選択する選手」に注意が必要です。
スロー勢が少しでも凹む、もしくはスタートを決めると、ダッシュに構えた選手は一撃まくりのチャンス。
全艇を差し置いてまくり切る展開が濃厚となります。もちろん、スタートタイミングによるので予想は難しいですが、大穴好きには見過ごせない進入であることに変わりはありません。
ダッシュ勢に実力のある選手がいる場合は、抑えておく価値あり。
- スロー勢のスタートが決まれば「1-236」
- 少しでも凹むと「5-124」
スロー勢の助走が攻略のカギ。また、展示では全艇がスローだったのに、本番レースで回り直す選手もいます。そこまで予測できたら特大万舟ゲットは目の前ですけど。
前づけ選手がいるレースの注意点
上記で説明した通り、前づけレースは展開が複雑になりやすく、枠なりのレースより的中率は低くなるでしょう。
ただ、これから紹介するチェック項目を確認しておくと「美味しい前づけレース」を見分けやすくなるはずです。
助走距離はどのくらいあるか?
史上27人目の24場制覇を達成した「深川真二」による前づけレース。
6コースにいた深川は早々に1コース主張しますが、気象状況など様々な要因が重なり「起こしは約45m」。逃げ切るのはほぼ不可能な助走となってしまいます。
歴史に残る”深イン”にテンパって、実況アナウンサーは「深イン真二」って言っちゃってますw(しかも真面目に)
理解してほしいのは、A1選手であっても助走が短いと勝つのは難しいということ。
もし、スタート展示で助走が極端に短いのに、なぜかその買い目がめちゃくちゃ売れている場合、外側艇の評価を上げて予想してください。少額ベットで大回収できるボーナスレースかもしれません。
前づけした選手の実力は?
基本的に前づけするのは「イン屋」と呼ばれるベテラン選手。
一昔前はG1などの優勝戦でも前づけが常態化していたので、その時代の常識を引き継いでいるのでしょう。また、好き放題できているのは、若手が抵抗してこないことも一理あるかと。
そんなイン屋たちが前づけするレースで注視したいポイントがあります。
それは「前づけしたコースの成績」です。
ボートレースオフィシャルサイトでは、以下のデータを確認することができます。
- 出場予定
- 過去3節成績
- 期別成績
- コース別成績
この中で重要となるのが、前づけの信頼度を図れる「コース別成績」。
参考情報として、イン屋としても有名な「鈴木幸夫」のデータを紹介します。
「コース別スタート順」で5,6コースのデータが非表示なのは、5,6コースの進入を意図的に行っていないから。このデータを事前に知っておけば、進入するコースを読みやすくなるでしょう。
次に「コース別3連対率」。
イン連対率が65%もあって凄い!と言いたいところですが、1着率はせいぜい20%ちょい。A1級としては低すぎる数値です。
また、2コースに関しても38%程度しか入着していないのは、全くとして信頼することができません。
このデータから推測できるのは…
もちろん、ほぼ全てのレースで内側2コースを走るので、連対率はそこそこ高め。しかし、同じA1級でも1着率は大きく下回っていることがほとんど。
その為、インコースまたは階級が上だから信頼してしまうと、裏切られてしまう可能性は高いです。
あくまで個人的な意見ですが、イン屋と呼ばれている選手は信用してません。
若手の実力者たちは、1~6コースまで走って高い成績を維持しています。一方、イン屋は有利なインコースのみ。実力以上の成績を残せて当たり前なのです。
前づけで有名な「イン屋」の選手
前づけ嫌いの私にとって天敵となる「イン屋」の有名選手を紹介します。
ほぼ1,2コース「西島義則」
名前 | 西島義則(ニシジマヨシノリ) |
登録番号 | 3024(49期) |
生年月日 | 1961/10/30 |
身長/体重 | 166cm/60kg |
血液型 | AB型 |
出身地 | 島根県 |
所属支部 | 広島支部 |
競艇界の中でもベテラン中のベテラン「西島義則」。全盛期の頃は”前づけが当たり前”の時代だったこともあり、現在もバリバリのイン屋として活躍中。
過去データを見て驚きましたが、西島が進入したコースはほぼ1,2コースのみ。
数回だけ3コースを走っただけで、4コース以降を走ったデータは見当たりませんでした。間違いなくインコースへの拘りが相当強く、いくら進入が深くなっても譲れないようです。
まぁ、実力や実績がある3000番台前半の選手なので、若手たちも逆らえないのでしょう。
1コース最強説「深川真二」
名前 | 深川真二(フカガワシンジ) |
登録番号 | 3623(71期) |
生年月日 | 1974/6/6 |
身長/体重 | 166cm/52kg |
血液型 | B型 |
出身地 | 佐賀県 |
所属支部 | 佐賀支部 |
江戸川競艇で超深イン(起こし45m)の伝説を作った「深川真二」。
艇を起こしたら目の前にスタートライン…という極悪な状況でありながら、まさかの3着入賞。いかに実力があるかを証明したレースだと思います。
深川が凄いのは、なんといっても1コースの成績です。それ以降のコース成績はパッとしませんが、インコースを走らせたらA1級でもトップクラスの勝率といっても過言ではありません。
これだけインコースが強いのは、0台のスタートをバシバシ決め、さらにターンマークギリギリを先マイする技術。
1コースに深川選手がいるレースは逆らわず軸にすべき。
6コース実績ゼロ「西田靖」
名前 | 西田靖(ニシダヤスシ) |
登録番号 | 3072(51期) |
生年月日 | 1961/10/28 |
身長/体重 | 161cm/53kg |
血液型 | B型 |
出身地 | 神奈川県 |
所属支部 | 東京支部 |
「そこまでインコースがいいの?」と疑いたくなるぐらい、どのコースからでも奪いにくる「西田靖」。
一度だけ1メートルぐらいの距離でリアル西島を拝見しましたが、画像で見るよりイケメン!
ただ、それ以上にヤクザのような強面でもあったので、(若手選手がコースを譲るのは)この人だったら仕方ない…と感じましたw
ちなみに、西田が1,2コースに前づけしたレースはチャンスです。
相手の選手にもよりますが、多くのレースで着外となってくれ、そこそこ美味しい配当を演出してくれます。
2着なら信頼できる男「江口晃生」
名前 | 江口晃生(エグチアキオ) |
登録番号 | 3159(54期) |
生年月日 | 1965/2/11 |
身長/体重 | 165cm/54kg |
血液型 | AB型 |
出身地 | 群馬県 |
所属支部 | 群馬支部 |
3コースより外側ならほぼ確実に前づけし、1,2コースを取りに来るイン屋「江口晃生」。
決して勝率は高くありませんが、しっかりと舟券に絡んでくれる信頼度は高め。賞金王決定戦で3回も優出を果たしているだけのことはあります。
イン屋として有名なベテランということもあって、江口が出場するレースで抵抗する選手はあまりいません(笑)それも影響してか、2,3着目には絡んでくれる印象が強いです。
2017年の地区戦以降は重賞を勝てていませんが、大ベテランにして肉体的な衰えはなし。
今後も目が離せないイン屋のひとりです。
高配当が期待できる「池田奈津美」
話題沸騰中のインレーサー「池田奈津美」。女子界では極めて珍しい存在です。
直近のデータを確認すると、ほぼ全てのレースで3コースより内側を奪取。4コースより外を走ったのは数ヵ月前に1度だけといった感じ。
とはいえ、まだまだスタートにバラつきがあり、勝率および連対率は大して高くありません。
その為、池田が番組にいる場合は「穴狙い」がおすすめ!
ドカ遅れして着外になるケースも多いので、コース利で売れているようなら敢えて外す買い方は面白いかも。強引な前づけ時は万舟率高めに推移しています。
まとめ
前づけを好まない人にとってはウザったい存在でしょう。
ただ、最近は”枠なり”が主流となってきましたし、前づけするのはほぼベテラン選手。その為、彼らが引退する頃には”前づけ”というワード自体、あまり使われなくなるかもしれません。
進入が変わると状況に応じた予想が必要になるので、知識がないなら見送るべき。
でも、助走距離や選手の実力を見極められるようになった際は、軽めのベットでトライしてみましょう!
最後に、イン屋とは逆のアウトコースが大好きな「アウト屋」もいます。以下の記事で紹介してるので、興味ある方は合わせてどうぞ。
コメントお待ちしてます!