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公営競技(競馬・競艇・競輪・オート)で最も稼いだ選手は?

公営業界の生涯収入トップ10!歴代最高額は一般平均の20倍

ネット投票の普及などにより売上が激増している「競馬・競艇・競輪・オートレース」の各公営競技。そして、レースを実施するために欠かせないのが、選手および騎手たちです。

知っての通り、いずれも殉職者が多数出ている危険な競技。そのリスクを負って戦っている以上、活躍すれば見返り(賞金)も相当額が用意されています。

そこで今回は、各競技で輝きを放つスーパースターたちの懐事情に迫っていきます。

はたして誰が一番稼いでいるのか?生涯収入の多い競技は何なのか?まぁ、知って得する情報ではありませんが…

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公営競技の獲得賞金について

ランキングを紹介する前に、各競技の賞金について少しだけ。

すぐに本題を確認したい方は、以下のリンクよりジャンプしてください。

競馬のみ「賞金=収入」ではない

競艇・競輪・オートレースの場合、ライン(チーム戦)以外は基本的に個の力で戦う競技。よって、獲得した賞金は丸々その選手の収入です。

対して競馬は、騎手だけでなく「馬・馬主・調教師・厩務員」がいないと成り立ちません。また、獲得賞金の配分比率は、JRAおよび地方自治体が以下の通り定めています。

馬主80%・調教師10%・騎手5%・厩務員5%

以上のことから、文面で「生涯獲得賞金」と記載すると混乱してしまうので、騎手の収入に関しては「生涯収入」とさせていただきます。

騎手の生涯収入に手当は含まず

全ての公営競技において、選手や騎手の収入は”賞金または進上金”がメイン。ただ、それ以外にもレースに出場するだけで得られる”手当”があります。

競馬の騎手で例えるなら、騎乗手当や騎手奨励手当など。そうした手当は他の競技にもあり、結果を残さずともそれなりの収入を手にすることができるのです。

とはいえ、手当が主となっている選手は続ける意味がないので、早い段階で辞めるか、引退勧告(代謝制度)でクビになるでしょう。

各公営競技の平均年収

競技平均年収
競馬騎手約2,400万円
競艇選手約1,800万円
競輪選手約1,400万円
オートレーサー約1,350万円

公営競技における年収の中央値が高かったのは、競馬騎手・ボートレーサー・競輪選手・オートレーサーの順。

騎手の平均年収がずば抜けて高く、3,000万円以上と記しているサイトも。しかし、JRAに在籍する騎手の人数は150名ほど。さらに、トップジョッキーが平均を底上げしているので、他と少し違った見方をした方が良いかもしれません。

そのうえで、生涯収入に大きく関わってくるのが平均寿命。

公営競技の平均寿命
  • 競馬:30代後半
  • 競艇:50歳前後
  • 競輪:40代前半
  • オート:43歳前後

現役生活が短い分だけ生涯収入は減ることに。その辺がランキングにどう影響してくるのか?

公営競技の生涯収入ランキング

騎手・ボートレーサー・競輪選手・オートレーサーで「生涯収入ランキング10」がこちら。※収入額は記事本文に記載してあります。

  • 1位:武豊(騎手)
  • 2位:松井繁(ボートレーサー)
  • 3位:横山典弘(騎手)
  • 4位:今村豊(ボートレーサー)
  • 5位:神山雄一郎(競輪選手)
  • 6位:福永祐一(騎手)
  • 7位:今垣光太郎(ボートレーサー)
  • 8位:蛯名正義(騎手)
  • 9位:山崎智也(ボートレーサー)
  • 10位:瓜生正義(ボートレーサー)

競馬騎手の生涯収入は「諸々の手当」を含んでいません。

「〇〇億円以上」となっている選手および騎手は現役で活躍しており、現在も賞金を上積み中。

1位:武豊(50億円以上)

公営競技の生涯収入ランキング1位:武豊(43億円以上)
名前武豊(たけゆたか)
生年月日1969年3月15日
出身滋賀県栗東市
身長/体重170㎝/50㎏
デビュー日1987年
引退日
通算成績G1勝利数:124勝
重賞勝利数:501勝
獲得賞金:1,015憶円以上
※2024年1月時点のデータ

言わずも知れた競馬界のレジェンド「武豊」。

競馬データサイトによると、JRA&地方を合わせた生涯獲得賞金は1,015億円。ただ、賞金がそのまま手元に入る訳ではなく、武豊の進上金は全体の5%(約50億円)。残りは馬主・調教師・厩務員に配分されます。

ちなみに、50億円超えという収入は獲得賞金のみ。手当等を含めれば恐ろしい金額となるでしょう。

2位:松井繁(40億円以上)

公営競技の生涯収入ランキング2位:松井繁(40億円以上)
名前松井繁(まついしげる)
生年月日1969年11月11日
出身大阪府吹田市
身長/体重169㎝/50㎏
デビュー日1989年5月13日
引退日
通算成績SG優勝:12回
G1優勝:59回
※2024年1月時点のデータ

競艇界では”絶対王者”や”艇界のレジェンド”と呼ばれている「松井繁」。

2023年にはトップレーサーが参戦するG1競争(BBCトーナメント)で優勝するなど、未だ現役バリバリで活躍するベテランレーサー。

これから武豊を抜くのは至難の業でしょうが、怪我などなく現役を続行できれば更なる上積みが期待されます。

3位:横山典弘(30億円以上)

公営競技の生涯収入ランキング3位:横山典弘(30億円以上)
名前横山典弘(よこやまのりひろ)
生年月日1968年2月23日
出身東京都府中市
身長/体重163㎝/49㎏
デビュー日1986年3月1日
引退日
通算成績G1勝利数:33勝
重賞勝利数:218勝
獲得賞金:635億円以上
※2024年1月時点のデータ

G1で33勝している名ジョッキー「横山典弘」。

JRA騎手だった父「横山富雄」の元に生まれ、兄「横山賀一」もJRA騎手。それだけに留まらず、自身の息子2人(横山和生・横山武史)、そして親戚にも騎手や調教師がいるという、稀にみる競馬一族。

そんな彼も気づけばあと数年で還暦。2022年末に「まだまだ長く続けたい」と発言しているので、引退はまだ考えていなさそう。

4位:今村豊(29憶4144万円)

公営競技の生涯収入ランキング4位:今村豊(29憶4144万円)
名前今村豊(いまむらゆたか)
生年月日1961年6月22日
出身山口県山陽小野田市
身長/体重162㎝/50㎏
デビュー日1981年5月7日
引退日2020年10月8日
通算成績SG優勝:7回
G1優勝:48回

艇界のプリンスこと「今村豊」。残念ながら2020年10月に引退しました。

現役時代には年間最高勝率8回・最優秀選手3回・A1級継続78期など、二度と破られないであろう記録を樹立。そうした活躍が評価され、BOATRACE殿堂の第1号に輝いています。

引退後はボートレース関連のメディアで解説者に従事。

5位:神山雄一郎(29億円以上)

公営競技の生涯収入ランキング5位:神山雄一郎(29億円以上)
名前神山雄一郎(かみやまゆういちろう)
生年月日1968年4月7日
出身栃木県小山市
身長/体重180㎝/87㎏
デビュー日1988年5月8日
引退日
通算成績G1優勝:17回
GP優勝:0回
※2024年1月時点のデータ

競輪界のレジェンド「神山雄一郎」。

生涯獲得賞金は競輪選手で断トツ1位。全盛期に比べれば活躍の機会は減りつつありますが、それでも2位に10億円近い差をつけて独走中です。

参考までに、過去に20億円を突破したのは神山雄一郎ただ一人。今後、優勝賞金の増額で20億円に迫る選手は現れるでしょうが、神山の記録が破られることはないはず。

6位:福永祐一(29憶1000万円)

公営競技の生涯収入ランキング8位:福永祐一(26億円以上)
名前福永祐一(ふくながゆういち)
生年月日1976年12月9日
出身滋賀県栗東市
身長/体重160㎝/51㎏
デビュー日1996年3月2日
引退日2023年2月28日
通算成績G1勝利数:45勝
重賞勝利数:201勝
獲得賞金:約581億円

天才と呼ばれた元騎手”福永洋一”を父に持つ「福永祐一」。

叔父に福永甲・福永二三雄(元調教師)、福永尚武・北村卓士(元騎手)、義従兄に調教師の福永敏がいる競馬一族。

前述した「横山典弘」も似た環境だったし、競馬界は姻戚関係を重視する業界なのかもしれませんねw

2021年9月に史上5人目となる2500勝を達成した翌年、騎手を引退して調教師へ転身。G1の1着回数50回(歴代2位)という記録を残し、騎手としての人生を終えています。

7位:今垣光太郎(26億円以上)

公営競技の生涯収入ランキング6位:今垣光太郎(26億円以上)
名前今垣光太郎(いまがきこうたろう)
生年月日1969年9月18日
出身石川県加賀市
身長/体重161㎝/50㎏
デビュー日1988年11月
引退日
通算成績SG優勝:9回
G1優勝:30回
※2024年1月時点のデータ

競艇最高峰のSGを9度(歴代9位)制した「今垣光太郎」。

残っている記録を確認する限り、上位100名にも満たない”勝率7点台”を30年近く継続中。また、1997年以降、毎年1勝以上の優勝を達成しています。

このままA1級をキープし、現役をあと5年続けることができた場合、今村豊が持つ歴代2位の生涯獲得賞金を超える可能性はありそう。

無関係の話ですが、今垣光太郎の娘2人はアイドル・モデルをやってますw

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8位:蛯名正義(26憶3682万円)

公営競技の生涯収入ランキング7位:蛯名正義(26億円以上)
名前蛯名正義(えびなまさよし)
生年月日1969年3月19日
出身北海道札幌市白石区
身長/体重162㎝/51㎏
デビュー日1987年3月1日
引退日2021年2月28日
通算成績G1勝利数:31勝
重賞勝利数:161勝
獲得賞金:約521憶円

2018年に史上4人目の通算2500勝を達成し、2021年をもって騎手を引退した「蛯名正義」。現在は調教師に転身し、競走馬の育成に励んでいます。

それにしても、重賞で戦える実力派なるのになぜ引退を決断したのか?

本人曰く「はじめは頭になかった」そうです。ただ、長年付き合いのあった調教師が引退し、エネルギーがあるうちに別の形で勝ちたいと思ったことが転身のきっかけと話しています。

9位:山崎智也(25憶9690万円)

公営競技の生涯収入ランキング9位:山崎智也(25憶9690万円)
名前山崎智也(やまざきともや)
生年月日1974年3月11日
出身群馬県邑楽郡邑楽町
身長/体重165㎝/55㎏
デビュー日1992年11月21日
引退日2022年4月13日
通算成績SG優勝:11回
G1優勝:31回

11度のSG制覇など実力もさることながら、イケメンすぎるルックスで19年連続でオールスターに選出された「山崎智也」。

艇界を代表する人気レーサーでしたが、2度目の賞金王に輝いた2015年あたりからモチベ低下。その後、現役続行できる状態だったにもかかわらず、2022年4月に引退しました。

大人気漫画”モンキーターン”に登場する潮崎俊也のモデルとしても知られ、2010年には人気女子レーサー「横西奏恵と」と結婚しています。

10位:瓜生正義(25億円以上)

公営競技の生涯収入ランキング10位:瓜生正義(25億円以上)
名前瓜生正義(うりゅうまさよし)
生年月日1976年3月5日
出身福岡県飯塚市
身長/体重159㎝/51㎏
デビュー日1995年5月19日
引退日
通算成績SG優勝:11回
G1優勝:20回
※2024年1月時点のデータ

現選手会長とレーサーを兼任する「瓜生正義」。

ここ最近は調子を落としていますが、2021年グランプリで11度目のSG制覇を果たしたトップレーサー。また、賞金ランキングは常に上位を獲得しており、近いうちに山崎智也の生涯収入は超える見込み。※既に超えている可能性あり。

50歳まで数年ある中で25億円を超えているので、将来的に生涯獲得賞金は大きくランクアップしていくと思います。

競技別の生涯収入TOP5

各競技別の生涯収入ランキングTOPは以下の通り。

競馬騎手の生涯収入TOP5

順位騎手生涯収入
1位武豊50億7000万円
2位横山典弘31憶7900万円
3位福永祐一29憶1000万円
4位蛯名正義26憶3682万円
5位柴田善臣22憶9342万円

これまでの獲得賞金に進上金5%を掛けた数字です。

ただし、収入の下支えとなる手当は含めていないので、現役生活が長い騎手ほど生涯収入を上振れすると思われます。

事実かどうかは別にして、武豊がこれまで得た総収入は100億円といった情報も。さすがにそこまではないでしょうが、それに近いお金が懐に入っている可能性はあります。

競艇選手の生涯獲得賞金TOP5

順位選手生涯収入
1位松井繁40億1150万円
2位今村豊29憶4144万円
3位今垣光太郎26億2350万円
4位山崎智也25憶9690万円
5位瓜生正義25憶8840万円

松井繁の生涯獲得賞金は抜かれることは当分なさそうですが、2位以下はかなり変動することが予想されます。中でも山崎智也(引退)は数年以内にランクダウンするはず。

競輪選手の生涯獲得賞金TOP5

順位選手生涯収入
1位神山雄一郎29億1463万円
2位村上義弘19億7690万円
3位山田裕仁19億1782万円
4位滝澤正光17億5644万円
5位小橋正義17億1073万円

神山雄一郎を除いて、2位以下の獲得賞金は混戦状態。近年、優勝賞金の増額もあって収入が底上げされているので、ランキングはガラッと変わるかも。

オートレーサーの生涯獲得賞金TOP5

順位選手生涯収入
1位高橋貢20億円以上
2位島田信廣16億1381万円
3位岩田行雄16憶594万円
4位片平巧16憶1683万円
5位飯塚将光13億3743万円

オートレースの情報は思った以上に見つからず。一応、ネット上で見つけた情報を記載しましたが、正確な生涯収入ではない可能性が高いです。

公営競技が可愛く見えるスポーツ界の収入

公営競技で業界トップに君臨する人たちの生涯収入は、武豊が50億円以上、松井繁が40億円以上。一般人には想像もつかない”ジャパニーズドリーム”が待っています。

ただ、アメリカンドリームを掴んだスポーツ選手に目を向けると、国内トップの武豊でさえ可愛く見えてしまう世界。

以下はForbes JAPAN「スポーツ選手「生涯収入」ランキング」より。

選手種目生涯収入
マイケル・ジョーダンバスケ約2,499億円
タイガー・ウッズゴルフ約2,425憶円
アーノルド・パーマーゴルフ約1,984憶円
ジャック・ニクラウスゴルフ約1,690憶円
大谷翔平野球約1,500憶円
ミハエル・シューマッハF1約1,470憶円
コービー・ブライアントバスケ約1,131憶円
フロイド・メイウェザーボクシング約1,124憶円
フィル・ミケルソンゴルフ約1,117憶円
デビッド・ベッカムサッカー約1,073憶円
シャキール・オニールバスケ約1,029憶円
※1ドル=147円で換算

上記データは2016年時点のもの。バスケットボールの神様「マイケル・ジョーダン」の生涯収入は軽く3,000憶円を超えているでしょう。

そんな中、我らが「大谷翔平」もランクイン!

絶賛活躍中の現在で既に”生涯年収1500億円”と言われているので、スポンサー料などを含めればジョーダンに迫れるかも?しれません。

最後に公営競技をショボく思わせるような情報を差し込んで申し訳ない…

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