2024年10月27日に開催された第71回ボートレースダービー。
優出1号艇の峰竜太をツケマイで沈め、4度目のSG制覇、そして地元SG初Vを達成した。
12年連続出場となった第70回メモリアル。2019年大会ぶりに優出を果たしたが、6コースから好走を魅せるも3着まで。初制覇達成とはならなかった。
2024年6月4日、地元開催の戸田開設67周年記念において、8戦5勝の活躍で昨年に続き2連覇達成。地元周年V4は、池上裕次(引退)と並ぶ最多タイ。
デビュー11年目となる2017年のグランプリで優勝し、埼玉支部初となる賞金王レーサーに輝いた「桐生順平」選手。
身長160cmの小柄な体から繰り出される鋭い旋回技術は、迅速ならぬ「神速ターン」と呼ばれることも。
桐生順平は逃げてよし、差してよし、まくってよしの万能タイプ。SGでの予選落ちがほとんどない安定した強さも、トップレーサーの証と言えます。
そんな桐生選手について…
- 基本的なプロフィール
- 自転車競技からボートレーサーになった理由
- デビューから初優勝まで
- 神速ターンが炸裂した過去のレース
- ドラマティックな2017年のグランプリ
桐生順平というレーサーが歩んできたこれまでのキャリアを紹介します。
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艇界を代表する「桐生順平」とは?
桐生順平とは、福島県石川郡出身のボートレーサー。
「学法石川」の略称で知られるスポーツの強豪校、学校法人石川高等学校に入学。高校時代は競輪選手だった兄・卓也さんの影響もあって自転車競技部に所属し、3年生の時にはインターハイ3位の成績を残しています。
桐生順平の公式プロフィール
公式画像 | |
名前 | 桐生順平(きりゅうじゅんぺい) |
登録番号 | 4444(100期) |
生年月日 | 1986年10月7日 |
身長/体重 | 160cm/53kg |
血液型 | AB型 |
出身/支部 | 福島県/埼玉支部 |
桐生順平の出場予定や直近の成績は、以下の公式プロフィールページでご確認ください。
競輪ではなく「競艇」を選んだきっかけ
桐生順平の自転車競技における実力は全国トップクラス。
しかし、高3夏のインターハイに優勝できなかったことで「これ以上続けても厳しいだろう」と諦めがつき、高校卒業と同時に自転車から身を引く決断をします。
その後、競艇選手を目指すきっかけとなったのは、父親と兄の勧め。それと、160cmというボートレース向きの体格もあったといいます。
減量苦もなく体を絞って養成所試験に臨み、3度目のチャレンジで合格通知を受け取りました。
東京五輪代表選手「新田祐大」との縁
高校時代、大きな影響を受けた1年先輩のアスリートがいます。同じ福島県出身で、東京五輪の自転車トラック種目代表として出場した「新田祐大」選手です。
白河高校在学中、新田選手はインターハイ自転車競技1kmタイムトライアルで優勝。
桐生順平とは大会や合宿などでよく顔を合わせており、人一倍努力する姿や並外れた集中力など、新田選手から学ぶことは沢山あったといいます。
新田選手はプロ入り後も、競輪競技において活躍するトップ選手。
- G1優勝8回(2021年10月現在)
- トラック世界選手権ケイリンで2位
- 東京五輪でスプリント・ケイリンの2種目出場
2人はイベントや取材などで一緒になる機会があるそうです。そんな中、この2人が同じ日に揃って”偶然すぎる快挙”を果たす出来事が起こるとは…。詳細は後ほど紹介します。
2012年に結婚。嫁との馴れ初めはやまと学校
桐生順平が結婚したのは2012年10月頃。嫁(絵美さん)の写真などは公開されていません。
実は絵美さんもボートレーサー養成所試験に合格した訓練生。共にやまと学校で訓練を受けていた時期もありましたが、残念ながら卒業はできなかったようです。
ただ、養成所時代の後輩として、厳しい世界に身を置いていた絵美さん。桐生順平の妻として、各地の競艇場で活躍する桐生順平を支えています。
義兄「佐藤慎太郎」は2019年の賞金王
2012年に結婚した桐生順平の妻、絵美さんのお兄さんはなんと「佐藤慎太郎」選手。しかも、佐藤選手は桐生順平と同じ学法石川の大先輩なんです!
佐藤慎太郎といえば、2019年の競輪グランプリ優勝者であり、その年の賞金王にも輝いたトップ選手。
生涯獲得賞金はなんと15億円を突破。史上11人目となる記録を達成し、現在もバリバリの現役で活躍しています。
それにしても、関わりの深い「新田祐大」をはじめ、義兄には「佐藤慎太郎」。全員がトップクラスの選手というのは凄すぎやしませんか(笑)
桐生順平の年収(獲得賞金)
ファンの多くが気になる「桐生順平の年収額」。
詳細な額までは分かりませんが、獲得賞金額が大よその年収になるかと。そこで、年始に確定する賞金ランキングから、過去のデータを引っ張ってきました。
桐生順平が獲得した年別の賞金額
年度 | 獲得賞金額 | 順位 |
---|---|---|
2023年 | 1憶1,462万円 | 8位 |
2022年 | 9,608万円 | 8位 |
2021年 | 1億1,611万円 | 7位 |
2020年 | 6,488万円 | 25位 |
2019年 | 1億4,964万円 | 4位 |
2018年 | 8,671万円 | 6位 |
2017年 | 2億1,224万円 | 1位 |
2016年 | 1億383万円 | 4位 |
2015年 | 8,507万円 | 9位 |
参考までに「サラリーマンの生涯年収」から紹介します。
大学・大学院を卒業し、フルタイムで正社員を続けた場合の60歳までの生涯賃金(退職金を含まない)」は、男性で約2.7億円、女性で約2.2億円。
出典:りそなグループ
大学を卒業し、正社員として22歳頃~60歳の定年まで働いて「男性約2.7億円・女性約2.2億円」が平均の生涯年収。
では改めて、桐生順平の獲得賞金を見てみましょう。
2015年以降で最も少ない年の賞金は「6,488万円」。逆に最も獲得した2017年の賞金は「2億1,224万円」。サラリーマンの生涯年収を1年ちょっとで稼いだことになります。
なんか悲しい気持ちになるのは私だけでしょうか?これ以上深掘りするとハゲそうなので、この辺で終わらせていただきますw
お金で悩むことなんて一生涯ないはず。そのような暮らし、生まれ変わったら一度は経験したいものです。
桐生順平のデビューからG1初優勝まで
登録期100期、登録番号4444という覚えやすい数字でデビューした桐生順平。
養成所チャンプは惜しくも逃しましたが、リーグ戦勝率は7.37で1位。卒業後は埼玉支部に所属し、2007年5月に戸田競艇場でデビューしています。
華の100期生!才能あふれる同期レーサーたち
100期生には「桐生順平」以外にも、注目レーサーは沢山います。
上記以外にも重要レースで活躍する選手はおり、これほど豊作だった期は数えるほどしかないでしょう。この中でも桐生順平はNo.1の実績を残しています。
デビュー期に3連対率40%超え
桐生順平のデビューは2007年5月の戸田一般開催。
初勝利は6走目。各艇のスリットが大きくバラつく中、コンマ09のトップスタートを決め、大外から豪快にまくって見事に1着を奪いました。
デビュー期は5勝する活躍を魅せ、勝てなくでも連対するレースが多かったことから3連対率はなんと42.8%。
当然、同期を寄せ付けないハイアベレージを記録。勝率も同期1位の4.44を記録し、デビュー期でのB2脱出に成功しています。
師匠「西村勝」にリベンジ!戸田でデビュー初優勝
桐生順平の初優勝は、デビュー5年目となる2011年8月の戸田お盆開催。
予選5走をオール連対で切り抜け、準優勝戦は1コース。しかし、全国一イン逃げが難しい「戸田競艇」の洗礼を受けてしまいスタートでわずかに凹んしまい2着。
この時、内を差して1着を奪ったのは、桐生順平の師匠「西村勝」選手。これにより、優勝戦は師匠自身が壁となって立ちはだかる構図となります。
迎えた優勝戦は、1号艇に当時の埼玉支部No.1「平石和男」、2号艇に師匠の西村勝という並び。
4号艇の桐生は枠なり4カド進入でしたが、スロー3艇が揃ってタイミングを合わせられず、絶好の展開が巡ってきます。
スリット直後から内に絞って3艇を飲み込み、1マークを先頭でターン。2マーク手前で西村が伸び返してきますが、慌てることなくそのまま1着でゴール。
ここまで5回の2着を経験し、優勝戦の呪縛ともいわれてきた中、22回目の優出で待ちに待った初優勝を成し遂げました。
第1回ヤングダービーで初G1制覇!集団Fで見せた神速ターン
「ヤングダービー」という名称に改正された2014年の第1回大会。
桐生順平は前哨戦となる7月のG3イースタンヤングを制し、良い流れでホームの戸田に乗り込みました。
初日から3艇フライングが出るなど荒れたレースが続く中、予選を「211362」とまずまずの成績で通過。準優でも厳しい戦いながらも2着に残して優出を果たします。
優勝戦は「峰竜太」が1号艇で断トツ人気。
レース本番では5号艇の土屋智則が前付けで2コースへ。3コースに押し出された渡邊雄一郎が引いて3カドに構える形となり、桐生は5コースから。
スリット上は全艇がギリギリを揃ったように見えましたが、なんと内側3艇が揃ってフライング。
戸田競艇のホームスタンドはどよめきと怒号に包まれて騒然となります。ただ、この後の攻防こそがレースのハイライトとなりました。
1マークを抜けてバックストレッチで先頭に立つ桐生順平。6号艇の黒井も内側から艇を伸ばして舳先を掛け、2艇が絡み合ったまま2マークの旋回に向かいます。
ここで冷静さを見せたのは桐生順平。
先マイの全速ターンにいく黒井を先に行かせ、桐生はワンテンポ遅らせての小回り。結果的にこのターンが勝負の分かれ目に。
2マークを回った桐生は、膨らんだ黒井にここでリードを取ります。その後は後続を引き離す形で1着。
集団フライングをくぐり抜けて、埼玉支部のワンツーフィニッシュとなった第1回ヤングダービー優勝戦。1周2マークで魅せた「神速ターン」でG1初優勝を飾りました。
桐生順平、2度のSGクラシック制覇
2014年はヤングダービーを制し、賞金ランキング14位でグランプリの出場権を獲得。
2015年3月の尼崎クラシックで100期以降のレーサーでは一番乗りとなるSG優勝を達成。そして、2017年には児島開催となったクラシックで2度目のSG優勝を果たします。
イン逃げ3連発でつかんだ初SG制覇
SGの年間シードは取れなかったものの、前年のヤングダービー優勝で出場権を得た2015年のクラシック。
予選3日間は「23342」とまずまずの成績。ラスト1走は「4着条件の勝負駆け」という状況で4日目の5レースに臨みます。
準地元となる松井繁、石野貴之など各世代のトップレーサーを相手に、桐生順平はコンマ01のスタートを決めて完勝。得点率3位で準優進出となりました。
続く準優勝戦もイン逃げを決めて1着となりますが、ここで想定外の事態が…
予選2位の篠崎元志、1位の仲口博崇がいずれもイン逃げに失敗。その結果、優勝戦の1号艇が桐生順平に回ってきたのです。
優勝戦では4号艇仲口博崇が内に動き、3号艇の中澤和志が4カドに回る隊形。スローカドの仲口がスタートで凹み、中澤に”ダッシュ一撃まくり”の大チャンス。
中澤はスリット後に艇を伸ばし強襲を仕掛けますが、桐生は冷静に捌いて1着でゴール。
3レース続けてのイン逃げをきっちりと成功させ、デビュー7年10ヵ月、SG21回目の出場でうれしい初制覇となりました。
「桐生順平・新田祐大」福島のエースが同時に頂点奪取
桐生順平が尼崎ではじめてのSG優勝を達成したのは、2015年3月22日の16時40分過ぎ。
その数分前に東京の京王閣競輪場で行われていたのが、競輪界の日本一を決める「第68回日本選手権競輪(G1)」の決勝戦。そして、優勝候補に挙げられていたのが、地元の先輩である「新田祐大」選手。
実はボートレーサーにも競輪好きは多く、集合時間のギリギリまで控室のテレビで決勝戦を見ていたそうです。
結果はゴール前の大接戦を制して新田選手が優勝。
自分のレース前に、先輩が日本一を獲った瞬間を見ることができたのは本当に良かった
自身の初SG制覇も、新田選手の優勝する姿が励みになったのかもしれません。
競艇界と競輪界において、福島出身のレーサーが揃って頂点に輝く歴史的な1日(2015年3月22日)に。
「鬼に金棒」の超抜モーターでSG2勝目
自身にとって忘れられない年となったのが、2017年最初の児島SGクラシック。
桐生順平はさっそく前検日で大きな運を味方につけます。以下はモーター抽選の結果。
まだ使用開始2ヵ月とはいえ、2連対率84.2%という他を圧倒していた47号機。この超抜モーターを一体誰が引き当てるのか?
大きな注目が集まる中、抽選でゲットした桐生順平。SG戦線の常連となって調子も右肩上がりの状態で、このモーターはまさしく鬼に金棒。
予選では前評判通りの舟足を見せて「212162」。得点率7.50で3選手が並び、予選トップで準優に進出します。
準優勝戦では1コースからコンマ04のトップスタートで他艇を圧倒。
もともと素晴らしいモーターの調子が、実践のコンディションに合ってきていい感じになってきた
このようにコメントしていましたが、優勝戦ではやや立ち遅れたスタートから見事な全速ターンを魅せつけます。
機力を活かしながら「桐生らしい強み」がフルに発揮されたレース。あっさりと勝負をつけ、自身2度目のSG制覇を達成しました。
2017年グランプリ制覇&賞金王
2017年はチャレンジカップまでSG優勝1回、優出3回の成績を残した桐生順平。賞金ランキング3位でグランプリ2ndステージからの出場権を手にしました。
賞金上位&クジ運で優位な状況に
グランプリを有利に戦うには「賞金ランキング」と「クジ運」が重要。
まず、賞金ランキング6位以内ならトライアル2ndに直行できます。その中でも1日目のレースは1位の選手から有利な内枠に振り分けられるルール。
トライアル1stを勝ち上がった選手の場合、トライアル2ndの1日目は4号艇より外の枠でしか出走することができません。
賞金ランキング3位の桐生順平。トライアル2ndから出場し、1日目は2号艇から2着に入ります。
2日目と3日目は、それぞれのレースを走る6選手の中で枠番抽選が行われます。よってここで必要なのはクジ運。
抽選機を回す順番は、前レースで良い着順を取った選手から。もちろん、先に良い枠を引ける場合もあれば、残りもので運をつかむケースも少なくありません。
2日目の枠番抽選、1日目2着の桐生順平は2番目にガラガラを回して見事に1号艇をゲット。
コース進入となった2日目は、コンマ07のタイミングで危なげなくイン逃げに成功。これでファイナル進出は確定し、最も重要となる3日目の枠番抽選に臨みます。
最初に抽選機を回した桐生順平でしたが
ここでも白いボール。トライアル最終戦も1号艇からのスタートとなりました。
賞金王に向けて盤石の態勢を整えたように思えました。しかし、翌日のトライアル最終戦に、思わぬ大ピンチが待っていたのです。
最後尾のガケっぷちで見せた「究極の神速ターン」
トライアル3日目の12Rは、ピット離れから展開が大きく動きます。全員1着条件の勝負駆けとなる4~6号艇(森高、茅原、松井)が揃ってスローの前付けを敢行。
桐生はなんとか1コースを死守しますが、深インとなってスタートを合わせられず。1マークで後続の艇に次々と飲み込まれてしまいます。
その結果、完璧なスタートを決めた石野貴之が抜け出し、桐生は1周2マーク時点でなんと6番手。
このままではファイナル1号艇を逃してしまう状況の中、ここから猛然と反撃を開始。
ホームストレッチで外から艇を伸ばして態勢を整えた後、2周1マークであっと驚く「神速ターン」を繰り出します。
小回りを狙う森高、松井を外からまくり切り、3号艇寺田が流れて空いたスペースに全速で抜き去ります。
旋回後の伸びも格段の違いで2番手を奪取。土壇場で見せた渾身の神速ターンにより、ファイナル1号艇を確保。初の賞金王に王手をかけました。
グランプリの女神が微笑み、初の賞金王獲得
絶好の1号艇を手にし、迎えたグランプリファイナル。
ピット離れから動いた3号艇の峰、6号艇の菊池がプレッシャーをかけますが、深めの進入でもしっかりタイミングを合わせてイン逃げの体勢に持っていきます。
1マークでは3コースから菊池がまくりを狙うも、2コース峰選手が壁となって攻めきれず。桐生は難なくイン逃げを成功させます
このまま3周を走り切った桐生順平は1着でゴールしてグランプリ初優勝。
埼玉支部では初となる賞金王レーサー。デビューから目標としてきたタイトルをついに獲得したのです。
現在もトップクラスの強さですが、2017年グランプリの桐生順平は無類の強さだった気がします。
桐生順平の「神速ターン」5選
桐生順平の「神速ターン」をいくつか紹介します。レース映像を視聴すれば、桐生の凄さを改めて痛感するはず。
豪快な「全速2段まくり」~2017.2.21丸亀一般
矢崎誠一が全艇を飲み込み、1マーク手前で勝負あり。誰もがそう思った瞬間…
外から猛然と全速旋回で襲ってきた桐生順平。気づくのが一瞬遅れたうえ、想像を遥かに超えるターンに対応できず後退。格の違いを魅せつける豪快な2段まくりでした。
自在のハンドルで形勢逆転~2019.1.21蒲郡G1
コンマ19のトップタイミングだったものの、山田が壁になって1マークの外攻めを封じられてしまいます。
しかし、外がダメならとすぐさま最内差しに切り替え、バックストレッチでは3艇による2着争い。この時点でインの山崎智也はほぼ逃げが決まっている状態。
2周1マークで山田を振り切り2着になったかと思いきや、2マークで山崎さえも捉える神足ターンが炸裂!
そして3周1マークで一気に交わし、奇跡とも呼べる大逆転劇を演じました。
荒波を乗りこなして奪った3着~2019.3.2浜名湖G1
ピット離れに失敗して5コース進入となった桐生順平。
1周バックストレッチでは5番手の位置。それでも1周2マーク以降はエッジを利かせた小回りのターンで差を詰め、2周2マークで4番手に浮上。
続く3周1マークでも先行する今垣光太郎の懐に入り、艇のバタつきを抑えた神足ターン劇的な逆転劇を演出しました。
SG史に残る大逆転~2013.11.20津SGチャレンジカップ
1マークは行き場なく5番手で旋回。先頭の林、2番手の瓜生から水を開けられ、3番手集団の中で1周目を終えます。
2マークで瓜生のターンが外に膨らんだところを詰め寄り、3周1マークで交わして2番手に浮上。その勢いで最終バックストレッチで艇を伸ばし、先頭の林選に急追します。
この時、林と桐生の差は3~4艇身ほど。2マークを無難に回った林に対し、桐生はこれ以上ないほど完璧な神足ターン。気づいたら並走状態に。
最後は桐生順平がわずかに前に出て1着。超一流選手が集まるSGではまず考えられない展開でしょう。
桐生順平の旋回力は艇界トップ3に入るレベル。2,3着にいても1着を期待してしまうほどです。
まとめ:桐生順平は旋回力トップクラス
同じ埼玉支部の後輩「中田竜太」との対談で、桐生順平はこのようなコメントを残しています。
モーター絶対の時代と言われているけれど、僕には違和感がある。レースをするのに一番大事なのは、メンタルだと思う。勝つのも負けるのも自分だし、その自分をどうするかの戦いだから
十分な機力や技術を持っていても、それを活かすのはレーサーである自分自身だという。
賞金王を獲った2017年のグランプリ後にも、やはり「エンジンもボートもいい状態で、あとは自分だけ。自分を信じるだけでした」と話していました。
2017年のグランプリから遠ざかっていたSGですが、2024年ダービーで久々のV。
強靭なメンタルが備わって繰り出される神速ターンを武器に、2度目のグランプリ制覇&賞金王を期待してます!
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