ボートレーサーは勝率が高いほど上位階級に昇格でき、重賞レースに出場して大金を稼ぐことが可能。一方、勝率が低いと賞金の少ないレースにしか斡旋されません。
また、ボートレーサーの強さを測る指標でもあり、ユーザーが予想するうえで欠かせないデータの1つです。
知らないと損する知識なので、この機会に勝率の活用方法をマスターしておきましょう!
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競艇の勝率とは?
競艇における勝率とは、審査期間中に残した成績を表す数値。
1着から順に着順点は大きくなるので、小さい着を獲る強いレーサーほど勝率も高くなります。
そして、勝率は4つに分けられたランク(A1・A2・B1・B2)を決める「級別審査」にも影響し、出場できるレースグレードおよび賞金に関わってきます。
勝率の計算方法
着順点の合計÷出走回数=勝率
勝率は上記の計算式によって算出されます。
例えば、15レースに出走して着順点の合計が85点だったとしましょう。
計算式に当てはめると「85÷15=5.666」となり、この場合の勝率は「5.67」となります。※小数点3桁以下は四捨五入。
計算自体はとても簡単!ただ、着順点はレースによって変わるので、その点について解説しておきますね。
一般戦を基準にグレード・優勝戦で着順点は増す
着順 | 一般/G3 | G1/G2 | SG |
---|---|---|---|
1着 | 10点 | 11点 | 12点 |
2着 | 8点 | 9点 | 10点 |
3着 | 6点 | 7点 | 8点 |
4着 | 4点 | 5点 | 6点 |
5着 | 2点 | 3点 | 4点 |
6着 | 1点 | 2点 | 3点 |
各グレード別の着順点は上記の通り。
一般戦・G3のレースでは、1着から順に「10点・8点・6点・4点・2点・1点」。その点数を基準にして、SGはプラス2点、G1・G2はプラス1点の着順点となります。
ご覧の通り、一般戦より「G2以上のグレードレース」に出場した方が点数を稼ぎやすい仕組み。
仮に「一般戦のみ」と「G1のみ」の2選手がそれぞれ100レース出走し、全て4着、優勝戦には進めなかったとしましょう。
この場合、着順は同じでも勝率には大きな差が生じます。
- 一般戦のみ:勝率4.00(400÷100)
- G1競争のみ:勝率5.00(500÷100)
勝率が低いとG1に出場できず稼げない。その反面、勝率が高いとG1・SGに出場でき稼ぎやすい。当然、選手たちは後者になることを目標にしています。
上位グレードの出場資格を得るには、後に説明する「級別審査」でA級に昇格するしかありません。
モーター勝率も計算方法は同じ
競艇の勝率には、選手の成績だけでなく「モーター&ボート」にも存在します。
ちなみに、勝率を算出する計算方法は「選手の勝率と同じ」。そのモーターが獲得した着順点を出走回数で割るだけです。
ただし、公式サイトでモーター勝率は公開されていません。記載してあるのは「2連対率・3連対率」のみで、勝率を知るには外部サイトを確認する必要があります。
いくつかの外部サイトがある中で、おすすめしたいのは「競艇DB」というデータサイト。
期別ごとのモーター成績を確認でき、勝率・2連対率・3連対率を昇順・降順でソートすることもできます。
予想精度を高めたいなら「艇国データベース」は欠かせないツール。データ調査する際はぜひ活用してください。
勝率は「級別審査」に影響する
全てのボートレーサーが目標とするSG制覇。
その景色を見るための絶対条件となるのがA1級昇格。そして、級別を決める「級別審査」に勝率が大きく影響することは言うまでもありません。
級別審査とは?
競艇の「級別審査」は、ボートレーサーの級別(ランク)を決める審査のこと。審査は年に2回(前期・後期)、それぞれ半年の期間が設けられています。
級別審査の対象期間、適用期間は以下の通り。
対象期間 | 適用期間 | |
---|---|---|
前期 | 5月1日~10月31日 | 1月1日~6月30日 |
後期 | 11月1日~4月30日 | 7月1日~12月31日 |
審査の対象となる成績は「勝率・複勝率・事故率」など。詳細な基準値については以下の記事をご覧ください。
毎年4月・10月は級別審査の勝負駆け
前期(5月1日~10月31日)なら10月、後期(11月1日~4月30日)なら4月が”審査対象の最終月”です。ボーダーギリギリの選手は特に追込みの月となります。
このように何かしらのノルマが課せられた状態を「勝負駆け」といいます。
勝負駆けと聞くと「次のレースで〇〇だったら準優や優勝戦にいける」といった使い方が一般的。しかし、選手にとっては級別の懸かった勝負駆けこそ、死ぬ気で立ち向かう場面と言えるでしょう。
話を戻しますが、どの級別になるかで生活水準が変わってくるので、4月・10月に勝負駆けとなる選手はまさに命懸け。
では、勝負駆けの選手をどう予想すれば良いのか?
何もない選手より気合が入っているのは間違いなし。さらに、周りはその状況を把握しているので、接戦になれば情が湧く可能性も。
ボートレーサーとはいえ皆人間です。この辺のことを理解しておくと見極めやすいでしょう。
A1・A2・B1・B2の勝率ボーダーは?
各級別(A1・A2・B1・B2)に決まったボーダーは存在しません。
上記図を見れば分かりますが、級別ごとに”定員ではなく定率”が設けられています。よって、成績次第でボーダーとなる勝率は毎年変動するのです。
そのことを把握したうえで、2022年後期の勝率ボーダーを確認してみましょう。
- A1級:6.22(326名)
- A2級:5.46(328名)
- B1級:2.00以上(789名)
- B2級:2.00以下(163名)
競艇の最上位ランク「A1級」の勝利ボーダーは6.22。到達できれば全グレードレースの出場資格を与えられ、平均年収は3,000万円を超えてきます。
2番目に高いランク「A2級」の勝利ボーダーは5.43。A級ではあるものの、G1・SGには原則出場できません。
※A1級・A2級になるには、勝率以外に2連対率30%以上、3連対率40%以上の成績も必要。
最も多くの選手が属するB級。基本的に一般戦が主戦場となり、昇格できず引退を迎える選手も多いです。ボーダー付近の選手は決死の覚悟で挑んでいるはず。
最下位ランクの「B2級」。デビューしたての新人選手をはじめ、フライングや怪我などで長期欠場から復帰した選手が属する階級。
平均年収は500万円程度しかなく、B2級から昇格できずに居座っていると”引退勧告”を受けるケースもあります。
華やかそうに見える競艇選手。でも実際は、僅かな選手しか稼いでおらず、決して楽な仕事とは言えません。
事故率が0.70をオーバーするとB2級
事故内容 | 事故点 |
---|---|
優勝戦でのフライング・出遅れ | -30点 |
優勝戦以外でのフライング・出遅れ | -20点 |
妨害失格 | -15点 |
選手責任の失格・欠場 | -10点 |
選手責任外の失格・欠場 | 0点 |
不良航法・待機行動違反 | -2点 |
競艇選手にとって恐ろしい存在の「事故率」。
もし、級別審査期間の事故率が0.70をオーバーしてしまうと、A1級で活躍中でも「B2級に降格」といった規則があります。
級別審査で事故率が0.70を超えてしまうことを、業界では「事故パン」と呼びます。
事故率の計算方法は勝率の計算とほぼ同じです。
1つだけ覚えておいてほしいのは、級別審査の期間終了間近に事故パンだった場合、その選手を信頼するのは控えること。
B2級に降格するのは地獄の始まり。月に1回程度しか斡旋してもらえず、年収は低所得のサラリーマンほど。当然、事故率を下げるために”無事故完走”しか考えなくなります。
もし、フライングなんてしてしまったら…。そのリスクを冒してまで上位着を狙う選手はいないと思っていた方が無難です。
全国勝率や事故点はリセットされる
公式サイトに載っている全国勝率、事故点に関しては、以下の期始めにリセットされます。
- 前期:5月1日~10月31日
- 後期:11月1日~4月30日
例として、2022年5月1日に掲載されているのは、2021年11月1日~翌年4月30日までのデータとなり、半年ごとに情報が更新されている仕組み。
更新と同時に事故点もリセットされ、新たな期で再び事故率が計算されます。
ただ、出走表にあるデータが更新される正確な日付は分かりません。問い合わせるなどして判明したら更新することにします。
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舟券予想に役立つ勝率の見方
ここからは「舟券予想に活用できる知識」を紹介していきます。
全国勝率と当地勝率
選手ごとの勝率には「全国勝率&当地勝率」の2つがあります。
仕組みは同じですが、稀に極端な差があることも。そんな時は「当地勝率」を優先的に評価し、全国勝率は2番手のデータとして捉えてください。
その理由を解説すると…
- 競艇場によって特徴が違う
- 得意な水面、苦手な水面がある
インが強いと言われている「大村・徳山」であればまだしも、全国屈指のイン受難水面「江戸川・戸田・平和島」競艇場は特に注意が必要。
そのような難しい水面を得意としている選手も稀にいるので、イン勝率が低い場では特に「当地勝率を重視」すると良いでしょう。
勝率以外に「コース別連対率」も重要
「コース別連対率」はガチで重要です。このデータに何度助けられたことか…
コース別連対率とは、各コースの1着率・2着率・3着率を示した数値。
このデータから「コース別の得意・不得意」を読み解くことができ、勝率のみでは見えてこない展開を予測することが可能となります。
参考までに上記画像の「中野和裕」選手のデータからは…
- 1コース:イン逃げは信頼度低い
- 2コース:1着はなさそうだが舟券には絡めたい
- 3コース:得意なコース?連対率もそこそこ
- 4コース:波乱を含み舟券は抑えたい
- 5コース:2,3着のヒモなら
- 6コース:舟券から外しても問題なさそう
インコースに苦手意識があるものの、電光掲示板には乗ってくれそうな選手。
実際、コース別連対率を参考にしないファンも沢山いて、かなり美味しいオッズになることもしばしば。もちろん、このデータ通りにいかないケースも多いですが、使えるデータであることはお約束します!
公式サイト内の選手名をタップし、上部にあるタブ「コース別成績」からチェックできます。
ボート勝率は参考程度で問題なし
選手の勝率、モーター勝率の他に「ボート勝率」も公開されています。
競艇ファンの意見を見ていると、めちゃくちゃ参考にしている人もいれば、全く参考にしていない人も。そんな中、私はほぼスルーしている側の人間。
モーター(エンジン)は原動力となっていますが、ボートはモーターを装着しているだけの存在。そんなものがどうやって勝率に影響しているのか?というのが私の考え。
口コミを確認する限り、おそらく参考にしない人が大半かと。
モーターの勝率を気にするのは分かるけど、ボートの勝率って意味ないよね?もし気にしている人がいるならその根拠を教えてほしい
先日、連対率上位のボートから買ってみましたが、見事に惨敗(笑)
ボート勝率を意識しろ!って書いてあるサイト、素人感丸出しでウケる。ボートで勝率が変わるなんてないから
ひょっとしたら、ボート勝率が見えない何かに影響している可能性はあります。
ただ、それより「選手の勝率・モーター勝率」をチェックする方が、収支には良い影響が間違いなくあると思います。
競艇史に残る歴代の勝率ランキング
予想には1ミリも役立ちませんが、歴代の「勝率ランキング」を紹介させていただきます。
勝率ランキング30(引退者含む)
順位 | 選手名 | 通算勝率 |
---|---|---|
1 | 植木通彦 | 8.21 |
2 | 松井繁 | 7.93 |
3 | 今村豊 | 7.82 |
4 | 白井英治 | 7.76 |
5 | 今垣光太郎 | 7.72 |
6 | 瓜生正義 | 7.68 |
7 | 峰竜太 | 7.66 |
8 | 山崎智也 | 7.64 |
9 | 池田浩二 | 7.61 |
10 | 守田俊介 | 7.50 |
11 | 吉川元浩 | 7.50 |
12 | 田中信一郎 | 7.49 |
13 | 濱野谷憲吾 | 7.45 |
14 | 辻栄蔵 | 7.44 |
15 | 原田幸哉 | 7.43 |
16 | 江口晃生 | 7.38 |
17 | 深川真二 | 7.38 |
18 | 大嶋一也 | 7.38 |
19 | 桐生順平 | 7.38 |
20 | 赤岩善生 | 7.36 |
21 | 魚谷智之 | 7.36 |
22 | 井口佳典 | 7.36 |
23 | 太田和美 | 7.35 |
24 | 中道善博 | 7.34 |
25 | 前本泰和 | 7.32 |
26 | 上瀧和則 | 7.31 |
27 | 西島義則 | 7.31 |
28 | 篠崎元志 | 7.27 |
29 | 菊地孝平 | 7.24 |
30 | 大島聖子 | 7.23 |
数百レースでこの勝率なら分かりますが、数千レース走ってこの記録は凄すぎ!
フライングや落水だと着順点は0点ですし、20~30年の現役生活において不調の時だってあるはず。そうした状況を乗り越えての勝率なので、トップ中のトップと呼ぶ他ありません。
それにしても、不死鳥と称された「植木通彦」さんの勝率8.21という記録。笑ってしまうほどヤバすぎますw
まとめ:勝率はボートレーサーの生命線
競艇の勝率について基礎的なことをお伝えしましたが、いかに重要な数値かご理解しただけたはず。
また、熟知していれば予想に活かすこともできます。最低限のことはこの記事に記載したので、内容を理解できた方なら”初心者脱出”は間違いないかと。
最後に残念なことを言わせてもらいます。
勝率だけで予想しても勝つことはできません。あなたが思っているより幅広い知識が必要となるため、是が非でも勝ち組になりたい方は学び続けるように!
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