初優勝した2023年は9月現在で既に4勝。3月には自身初のSG(クラシック)に出場しましたが、1走目にフライングを犯し、SG初勝利は達成できていません。
実力派レーサーが多数在籍する香川支部に、またしても注目のルーキーが登場。その名は「中村日向(ひゅうが)」。
ここ最近は周囲も驚く急成長を遂げ、2023年1月にデビュー初優勝を飾ると、2月の四国地区選で5000番台レーサー初となるG1優勝を果たしました。
デビューから芽が出ず苦しんだ日々を乗り越え、今では誰もが認める122期の出世頭。SG戦線での活躍も大いに期待される中村日向のこれまでを振り返ります。
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中村日向とは?
中村日向は香川県丸亀市で生まれ育ち、地元の県立丸亀高校を卒業したボートレーサー。
中学生の頃、現師匠「秋山広一」のペアボートに乗せてもらったことがきっかけとなり、レーサーへの道を意識し始める。その後、一発で養成所の試験に合格し、クビすれすれの成績で卒業しています。
なお、香川支部には同じ名字の姉妹「中村晃朋・中村桃佳」がいますが、中村日向と血縁関係はありません。
中村日向の公式プロフィール
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名前 | 中村日向(なかむらひゅうが) |
登録番号 | 5043(122期) |
生年月日 | 1998年11月8日 |
身長/体重 | 165cm/55kg |
血液型 | O型 |
出身/所属 | 香川県/香川支部 |
ボートレーサーを目指すきっかけは現師匠の秋山広一


中村日向が競艇を志すきっかけとなったのは中学生時代。丸亀競艇場で行われていたペアボート試乗会に参加した時でした。
この時、ペアボートを操縦していたのは、後に師匠となる78期A級レーサー「秋山広一」。偶然にも小学校時代からの友人が秋山選手の甥っ子だったそうです。
中学2年生か3年生だったと思いますが、今の師匠の秋山広一さんにペアボートに乗せてもらったんです。そのときにすごく面白いなと思って、ぼんやりとレーサーになりたいと思い始めました。
引用元:ボートレースオフィシャルサイト



まさしく運命的な出会い!友人と付き合っていなかったら、ボートレーサーじゃなかったかも。
養成所試験は高3の冬に一発合格


中村日向が卒業した「県立丸亀高校」は県内屈指の進学校。
しかし、モータースポーツが好きだったこともあり、競艇選手を1つの選択肢として考えるようになります。
養成所試験は大学受験と並行しながら勉強を続け、高校3年生の冬に受けた1回のみ。ダメだったら大学に進学するつもりで受験すると一発合格。122期訓練生の入所資格を手に入れました。
ちなみに、養成所の合格通知が届いたのはセンター試験の前日。大学進学の道も残されてはいましたが、退路を断つ意味で競艇の世界を選んだといいます。
同期(122期)には畑田汰一他、同支部レーサーが2人も


中村日向の同期(122期)は26選手がデビュー。
122期で最も活躍しているのは「畑田汰一」。中村よりも早くA級昇格を果たし、デビュー2年で初優勝を成し遂げています。
その他、中村日向以外に香川支部が2人所属する珍しい期。3人とも非常に仲が良く、休みが合えば食事やキャンプに出かけているとのこと。
「谷口知優」妹も香川支部の女子レーサー
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名前 | 谷口知優(たにぐちともまさ) |
登録番号 | 5032(122期) |
生年月日 | 1997年12月19日 |
身長/体重 | 164cm/51kg |
血液型 | O型 |
出身/所属 | 愛媛県/香川支部 |
愛媛県四国中央市出身の「谷口知優」。妹「谷口佳蓮」も127期の香川支部レーサーです。
デビュー11ヵ月の初勝利をきっかけに成績が上向き、2020年5月には初優出を果たしています。勝率も4点台をキープできるようになり、悲願の初優勝を目指して奮闘中。
「田頭虎親」丸亀フレッシュルーキー
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名前 | 田頭虎親(たがしらとらちか) |
登録番号 | 5037(122期) |
生年月日 | 1998年3月13日 |
身長/体重 | 162cm/53kg |
血液型 | A型 |
出身/所属 | 兵庫県/香川支部 |
兵庫出身ですが、父の実家が四国であることから香川支部を選択。
経験を重ねるにつれて勝率は上昇し、2022年は年間46勝をマーク。また、2022・2023年と続けて丸亀フレッシュルーキーに選ばれています。
目標はあと一歩まで来ているA級昇格と初優勝の水神祭です。



A1級「田頭実」と名字は同じですが、血縁関係は一切ありません。
プライベート情報はツイッターがおすすめ


中村日向の公式ツイッターでは、出場したレースの報告や振り返り、ファンへのメッセージなどを投稿。競艇と真摯に向き合う真面目な人柄が見て取れる内容となっています。
レース以外にも、小さな頃から憧れだった車の話題も。ボートレーサーは高級車ばかりですが、中村の愛車は走り屋の定番ハチロクw
今日で23歳になりましたヽ(^ω^)ノ
— 中村日向 (@hy__5043) November 8, 2021
なんとかボーダー上ではありますが、A1に来期から上がれるので精一杯走りたいと思います😃
また車もジワジワ仕上げていきたいと思います(´ω`)
これからもよろしくお願い致します🤲🏻 pic.twitter.com/te6SvRItfo
中村日向の“クビ”も覚悟した新人時代
「日常が一変する養成所生活は厳しいことだらけだった」とインタビューで話しています。
リーグ戦勝率は4.53、優出ゼロと成績はパッとせず。それでも養成所は無事に卒業できましたが、デビュー後はさらに苦しい日々を送ることになります。
デビュー節はオール6着


中村日向のデビュー戦は、2018年5月16日の丸亀開催。
デビュー1走目はタダでさえ緊張するものですが、師匠の秋山広一も同じレースに出走するという異例の番組。そんな状況で結果を残せる訳もなく、大きな出遅れで6着に終わりました。
2走目以降も落ち着いた状態で迎えることができず…。1マークの争いに加わることすらできないまま、デビュー節は6レース全て6着。
師匠からは「最初はみんなこんなもん」と励まされたそうです。
「クビになるぞ」散々だった2年間
デビュー年の2018年は、最後まで浮上の兆しが見えなかった中村日向。スタートを決めてもターンの未熟さで上の着が取れない結果続き。
焦りが募ることでレースが荒くなる悪循環を生み、10~11月の2節で4回の転覆失格。2019年に入ってもF2、さらに手の負傷で長い戦線離脱を余儀なくされます。
新人時代には同期と丸亀で練習する機会もありましたが、当時最も成績が悪かったことで気持ちは空転状態。他の2人から「お前、ほんまクビになるぞ」と言われたこともあったのだとか。
1年7ヵ月目で初勝利&初優出
「自分は自分でやっていけばいい」と同支部の先輩からアドバイスを受け、戦い方が少しずつ変わっていきます。
そうした心境の変化もあって勝率は上昇。そして、待望の瞬間は2019年12月年内最後の斡旋となる丸亀の一般開催で訪れました。
開催3日目の第2レース。5コースからコンマ10でスリットを通過すると、内枠のスロー勢が遅れて4カドの今出晋二に展開が向きます。ここで間隙を突いたまくり差しが見事に決まって1着。
デビューから1年7ヵ月、170走目での水神祭。
中村日向は次走からも勢いそのままに、予選だけでなく準優まで突破。デビュー初優出(6着)もこの開催で達成しています。
中村日向はデビュー3年目から覚醒
初勝利、初優出を機に中村日向は急激な成長を遂げていったのです。
7月以降はほとんどの開催で複数の2連対をマーク。スタートやターンの実力も向上し、トップレーサーへの階段を一歩ずつ着実に登り続けています。
2021年後期にA級昇格
2020年以降は好調を維持し、2021年後期にA2級初昇格を達成。
2019年後期にはわずか0.91だった勝率を「2.09→3.48→4.84」と伸ばし続け、審査期間である2020年11月からの勝率は5.53。92走中6着はわずか11本という好成績で昇格を果たします。
ルーキーシリーズに限らず、ベテラン相手のレースでも存在感を発揮。というより、対戦相手が強いほど実績を残すようになります。
初出場の四国地区選でいきなり優出


2022年は年始からA1級となり、猛者が集うG1にも参戦。大して期待されず挑んだ2月の鳴門G1でしたが、しっかりと爪痕を残します。
勝率上位モーターを引いて前検ではトップのタイムをマーク。初日にイン逃げが決まった後も、機力を生かす立ち回りで予選通過。
スリット合戦となった準優は、3コースから差しを決めて優出を決めます。優勝戦は3着に終わりますが、あわや初優勝がG1タイトルかと思わせる大健闘で幕を閉じます。
2022年ヤングダービーは悔しい中に手応えあり
5度目のG1出場となった2022年9月の多摩川ヤングダービー。
舟足の目立たないモーターでしたが、初日の5コース2着を皮切りに予選はオール3連対。準優は難なくイン逃げを決め、2度目のG1優出を果たします。
優勝戦はインコース近江翔吾とほぼ互角のスタート。1マークで差しを狙いますが、わずかに艇が浮いて後退。
残念な結果ではありましたが、若手レーサーのトップで戦える手応えは掴めたはず。「デビュー初優勝は時間の問題」と本人も感じていたでしょう。
近いようで遠かった初優勝
中村日向はその後も高い連対率をキープし、ヤングダービーを含めて5節連続で優出。
しかし、優勝戦では一歩届かずの繰り返し。初Vをいつ達成してもおかしくないと誰もが感じていた中、2023年にようやくその日が訪れます。
2022年は優出11回も初優勝ならず


中村日向は2022年の1年間で優出11回。しかも、ルーキーシリーズだけでなく、G1が2つ(四国地区選、ヤングダービー)含まれている圧巻の実績。
デビュー当時の非力さがウソのような成績に見えますが、優勝戦1号艇は1度も乗れていないうえ、最高成績は4度の2着。初優勝にあと一歩届かない悔しいレースが続いていたのです。
2年連続でトップルーキーに選出


将来を有望視された選手に与えられる「トップルーキー」の称号。中村日向は2022年・2023年に連続選出されています。
トップルーキーの講習会は「めちゃくちゃ良かった」と語っている中村選手。講師を務めた元メジャーリーガー「松坂大輔」氏の話など、貴重な経験ができたようです。



トップルーキー(フレッシュルーキー)については以下の記事が参考になります。


初の優勝戦1号艇で決めた初V
2023年1月31日、何より欲しかった優勝のタイトルが舞い降ります。
予選で3勝を挙げ、準優もあっさりイン逃げ。優勝戦はインからコンマ10のトップタイミングで逃げ切り、後続を突き放す走りで初優勝を達成。


21度目の優勝戦ではじめて回ってきた1コース。
緊張でレースすらままならなかった新人時代の面影は一切なし。中村を軸に舟券は売れていき、ファンからも信頼されるレーサーに成長しました。
5000番台初!G1優勝の快挙
中村日向は2022年の年末から絶好調モードに突入。
3節続けて優出を果たした後に児島で初優勝。4連続優出をVで飾る活躍を魅せ、次の斡旋となったのが鳴門のG1中国地区選手権。
これ以上ない勢いでトップレーサーたちに挑んだ6日間の戦いは、ボートレース界の歴史に名を刻む最高の結末を迎えたのです。
ドリーム戦に大抜擢&優勝戦1号艇


初日ドリーム戦の4号艇に指名された中村日向。
前検では上位にランクされるタイムを出してファンの期待も膨らむ中、3着とまずまずの滑り出しを見せます。
本領を発揮したのは2日目以降。予選の4勝はまくり差し、まくり、逃げ、差しとすべて違う決まり手。コースを問わず的確な捌きで1着を量産し、堂々1位で準優に進出します。
イン戦で迎えた準優でも、コンマ07のスタートで押し切って1着。誰も予想していなかったG1タイトルにおいて、まさかの優勝戦1号艇を手にしました。
強豪を振り切って四国の頂点に
三嶌誠司、森高一真、重成一人など、蒼々たるメンバーを迎え撃つ形で挑んだ優勝戦。
「いつも通りに行ったらええ」と師匠の秋山広一に声をかけられ、重圧に潰されることなく程よい緊張感で臨めたといいます。
スタートはコンマ14のタイミングで飛び出し、スリット後に伸びて1マークを先マイ。
まくりに出た中田元泰、まくり差しの森高一真・三嶌誠司に差を詰められますが、バックストレッチで圧巻の伸びを見せます。そのまま突き放して1着でゴールし、5000番台選手で初となるG1優勝を達成しました。
2023年平和島クラシックでSG初出場が決定
G1制覇によって3月の平和島SGクラシック出場権を獲得。5000番台最初のSGレーサーになることが決まりました。
香川支部からはSGシードを持つ片岡雅裕、昨年のG1ヤングダービーを勝った近江翔吾も出場します。
さらに、四国地区選終了時点で7月のオーシャンカップ、10月のダービーは選出圏内に浮上。その他、2022年は予備選出に終わった5月のオールスター、8月のメモリアル選出も可能性はあるでしょう。
ひょっとしたら、女子初のSGを制した「遠藤エミ」のような快挙を達成するかも。そんな期待をさせてくれる選手です。


まとめ
中村日向は2023年初優勝&G1優勝という偉業を達成し、今後さらなる活躍を期待するファンも増えたことでしょう。当面の目標は…
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G1でコンスタントに優出してお客さんに名前を覚えてもらうこと
このように話していますが、SG出場が決まったことで名実ともにトップレーサーの1人。優勝前の信頼度とは雲梯の差があるはずです。
ちなみに、4000番台で初のG1優勝を達成した「田村隆信」は、その後SGも勝って四国を代表するトップレーサーに。となれば、5000番台初のG1優勝者となった中村日向も同様の活躍が期待されます。
SG初優勝、そしてグランプリ出場は“夢から目標”へ。自信がみなぎるレースぶりを今から注目しておきましょう。
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