約1,600名のボートレーサーがいる中、人気と実力を兼ね備えたスター選手が存在します。
高い勝率でレースに勝つのはもちろん、イケメン・美人など容姿端麗でアイドル的存在。また、トーク力や企画力を武器にイベントで活躍するエンタメ性もあり、競技以外でもボートレース界を盛り上げています。
今回は、そうしたスター選手の中でも、レーススタイル(伸び特化)で人気を集める「まくり屋」を紹介します。
勘違いしてる人多いけど、まくり屋とアウト屋は似て非なる存在だから。
本物の予想をお探しなら…
「エンカウント」は試すべき。
直近2ヵ月の無料予想は的中率47%・回収率196%。これほど優秀な予想サイトは極めて稀です。
- 検証数:57レース
- 的中数:27レース
- 的中率:47.3%
- 投資額:570,000円
- 払戻金:1,119,400円
- 回収率:196.3%
上記実績は無料予想のみ。舟券代以外の費用は一切掛かりません。
現代のまくり屋が注目される理由
インコースが強いのは競艇の常識ですが、その傾向がより一層強くなっているように感じている人は少なくないでしょう。特に昔ながらのボートファンたちは、イン有利の傾向が強くなっていると感じるはず。
そのように感じるのは以下の理由が関係していると思われます。
- 選手技術のレベルアップ
- 枠なり進入の増加
- 持ちペラ制度の廃止
- 企画レースの増加
- 競艇場特性の変化
そんな中、敢えて「伸び特化の調整をするまくり屋」。
イン有利とされる現環境において、なぜ自ら不利な戦い方をするのか?そして、まくり屋の選手がどれほど凄いのか?その理由を解説していきます。
競艇はインが圧倒的に有利
競艇でインコースが有利な理由は、失速の原因となる引き波を通過しないから。
スタートが揃った場合、2~6コースは必ず引き波の影響を受けますが、1コースのみ一切の影響を受けず走行が可能。そうした理由から、50%以上のイン勝率を残すことができるのです。
また、外側になるほど勝率および連対率は下がっていき…
コース | 勝率 | 1着率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
1コース | 8.44 | 63.5% | 87.7% |
2コース | 5.63 | 12.6% | 59.5% |
3コース | 5.33 | 10.2% | 55.7% |
4コース | 4.65 | 8.6% | 44.6% |
5コース | 4.08 | 4.1% | 35.5% |
6コース | 2.90 | 0.9% | 17.8% |
上記に示す通り、大外6コースともなると舟券に絡むことすら難しくなります。
枠なり進入の増加
コース争いがなくなった訳ではありませんが、以前より格段に減ってきているのは間違いありません。
特に、昔からの競艇ファンたちは、その傾向を強く感じているはず。
枠なり進入のスタイルは、2002年にスタート展示が再開された辺りから増加。前付けに動く選手の減少や、若手レーサーでも枠を主張するといったスタイルが、今では当たり前となっています。
枠なりが通例となれば、激しいコース争いで深い進入になることが減り、余裕を持って助走を取れるレースが増えます。
よって、練習と本番のスタートをほぼ同じ位置から行えるため、コース利通りの結果に繋がっているのでしょう。
持ちペラ制度の廃止
「持ちペラ制度」とは、選手個人がペラを競艇場に持ち込み使用する制度。平成元年に始まり、平成24年に廃止となりました。
持ちペラ制度があった当時は、旋回技術と同じぐらいペラが重要だった時代。その為、若手レーサーたちはペラグループに属し、師匠との関係は今より繋がりが深かったという話もよく聞きます。
ではなぜ、持ちペラ制度の廃止でインが強くなったのか?最大の理由は…
全選手が似たペラを使用するから。
伸び重視に仕上げる選手は、一から伸び仕様に仕上げなければなりません。ですので、持ちペラ制度が廃止されてインが強くなったというよりは、アウトが難しくなったと言うべきかも。
この持ちペラ制度が廃止になった時期辺りから、アウト屋で名を馳せていた6コース専門選手は成績を落としていくことに。
- 阿波勝哉
- 澤大介
- 小川晃司
阿波勝哉については以下の記事で紹介しています。
イン有利の企画レース増加
企画レースとは、進入固定戦やA級レーサーを内側に組んだ番組。今では多くの競艇場で実施されています。
企画レースを導入していない競艇場は、江戸川と常滑の2場のみ。現在のボートレースでは定番といっても良いレースです。
当然、1枠に強い選手を配置するので、イン勝率は高くなります。とりあえず的中したい!という方は、競艇場一覧の中から探すのもありかと。
企画レースは当てやすく勝ちやすい。ぶっちゃけ、企画レースのみに絞って勝負すれば、初心者でもプラス収支は可能だと思います。
競艇場特性の変化
直近で一番分かりやすい事例は、びわこ競艇場のターンマークの移動ではないでしょうか。
移動する前までは、コース不問でどこからでも狙えるという競艇場でしたが、ターンマーク移動後は一遍してインコースが強くなった傾向にあります。
以前は平和島、戸田と並ぶイン受難水面だったのに、今では1コース1着率55%付近と全国平均辺りの数値に上がっています。
逆境を跳ね除けるまくり屋たち
以前にも増してインが強くなっている傾向の状況でも、個性を活かした「まくり」でファンを魅了する代表的な選手を紹介します。
- 「阿波勝哉」アウト界のレジェンド
- 「堀之内紀代子」女子初?のチルト3度
- 「菅章哉」進化し続けるアウト屋
- 「藤山翔大」臨機応変に立ち回る
- 「高田ひかる」個性派女子レーサー
アワカツを除いた4選手の共通点は、まくり屋だけどアウト専門ではないこと。そして、伸び特化の調整に仕上げ、豪快にまくる展開が得意なことが挙げられます。
レーススタイルはファンに広く知れ渡っており、出場するレースの注目度はSGレーサー並み。
【殿堂入り】まくり界の伝説「阿波勝哉」
公式画像 | |
選手名 | 阿波勝哉(あわかつや) |
登録番号 | 3857(79期) |
生年月日 | 1973年4月18日 |
支部 | 東京支部 |
デビュー | 1996年 |
阿波勝哉(通称:アワカツ)なしでは語れません。
持ちペラ廃止、低出力モーターが採用された今でも、6コースの番人として活躍中。全盛期ほどの成績は残せていませんが、それでも艇界に欠かせないまくり屋の1人です。
アワカツを一言で説明するなら、番組表にいるだけでウキウキしてしまう存在。断然不利な6コースから”何かが起きる”期待をさせてくれます。
別の記事でも詳しく紹介しているので、阿波勝哉をあまり知らない方はぜひご覧になってください。
注目度No.1のまくり屋「堀之内紀代子」
公式画像 | |
選手名 | 堀之内紀代子(ほりのうちきよこ) |
登録番号 | 4011(84期) |
生年月日 | 1979年9月9日 |
支部 | 岡山支部 |
デビュー | 1999年5月13日 |
まくり姫と言えばこの人「堀之内紀代子」。
2022年9月には節間全て”チルト3度”で挑み、艇界を沸かせている女子レーサー。しかも、有利なインコースを平然と捨て、大外からまくっていく走りは競艇ファンを魅了しまくっています。
以前からそこそこの実力者でしたが、ここ最近は半端じゃないの活躍ぶり!どのコースにいても1番人気になるほどです。
堀之内紀代子の凄さは言葉じゃ伝えきれません。あまり知らない人は、ぜひレース映像を視聴してください。
峰竜太を沈めた菅章哉
公式画像 | |
選手名 | 菅章哉(すがふみや) |
登録番号 | 4571(105期) |
生年月日 | 1988年7月2日 |
支部 | 徳島支部 |
デビュー | 2009年11月11日 |
攻める姿勢が悪い方向に働いてしまい、2020年にはF3となりB級落ちした「菅章哉」。今では完全復活してA1級に返り咲き、まくり一撃で多くのファンを魅了しています。
直近で印象に残っているレースは、2023年6月のG1蒲郡周年記念。
4号艇ながら大外から進入した菅章哉は、1周1マークで現役最強レーサー「峰竜太」を飲み込みます。
しかし、2マークで峰の差し返され、内側に峰という絶望的な状況。誰もが「峰1着」と確信したでしょうが、2周1マークで菅の真骨頂”ツケマイ”が炸裂!大逆転でSG覇者に競り勝ちました。
後に公開された動画では…
「峰選手相手で面白かったです。過去一のレースができました」と大満足の様子。対する峰も「完璧な奥行きとハンドルだったね」と菅選手を称賛しています。
他にも豪快なまくりは沢山ありますが、このレースは後世に語り継がれること間違いなし。
菅章哉が出場するレースの特徴
菅章哉のイン逃げ率は70%程度で、平均以上の数値を残しています。さらに注目するべきポイントは、3コース以降に進入した時のインの逃がし率です。
平均55%~60%と言われる逃がし率ですが、菅選手が出場するレースは…
- 3コース進入時~5%
- 4コース進入時~26.3%
- 5コース進入時~38.1%
- 6コース進入時~16.6%
他の選手より明らかに低い数値。インコースにいつも通りの走りをさせない特徴があります。
要は、スタートを決めればまくってくるし、スタートが同体でも何らかのプレッシャーを感じてしまうのでしょう。
ガースーという愛称で親しまれる菅章哉の評判
ガーシーは分かるけどガースーがトレンド入ってるの笑う🤣昨日の蒲郡ラストあったからだけど競艇好きしかわからんw pic.twitter.com/G3unKm2e37
— ノア@競艇予想はじめました (@noanoaboat) June 4, 2023
パイセンさん
— 一撃捲り (@N06NDsXU9w6wYlg) September 19, 2021
ガースーのレースは最高ですね👏
ザ!捲り‼️
これぞBOATの醍醐味を
魅せてくれてます👍
菅章哉に期待する競艇ファンは非常に多く、まさに「ボートレースの醍醐味」を魅せてくれる選手のひとり。
ただ、人気すぎて舟券の妙味ありませんw
ミラクルを起こしてくれる高田ひかる
公式画像 | |
選手名 | 高田ひかる(たかだひかる) |
登録番号 | 4804(113期) |
生年月日 | 1994年8月5日 |
支部 | 三重支部 |
デビュー | 2013年11月3日 |
ボート界でブレーク中の「高田ひかる」。SNSでよく見かける”だーひーチャンス”の女子レーサーですw
だーひーチャンスとは、高田選手が出場するレースに期待を込め、ファンの間で自然と広がりをみせた言葉のようです。
普通の走り方をしているだけではこのような存在になれないので、いかにファンの予想を上回る、期待感の溢れるレースをしてきたのかという実績が伺えます。
その人気から予想紙などで大きく取り上げられることも多く、YouTubeなどでは「高田ひかるまくり特集」が組まれるほど。
高田ひかるが出場するレースの傾向
とにかく伸びてまくるというスタイルの高田ひかる。このようなスタイルの女子選手は数少なく、確実に現代のボートレース人気を支える選手の1人と言えるでしょう。
そんな高田ひかるが出場するレースはどんな展開が多いのか?
1コース進入時の1着率は70.8%と高い数値。イン逃げもある程度信頼できる代わりに、1着 or 舟券圏外といった極端なレース展開になる傾向もみられます。
- 3コース進入時~33.3%
- 4コース進入時~20.0%
- 5コース進入時~46.1%
- 6コース進入時~46.1%
どのコースでも50%を割る数値となっていますが、高田が得意とする3、4コース進入時にはイン受難と考えて間違いなさそうです。
ミラクルひかる(愛称)高田ひかるの評判
高田ひかる選手の活躍を観るたびに、高田ひかる選手のことが好きやった会社の先輩を思い出す。
— 万物においてにわか(°▽°) (@mako7to) April 13, 2023
浜名湖
— 究極競艇@ライン1万登録突破 (@kk_boatrace) August 8, 2021
だーひー好きすぎるヤバイ震えてる。。今節だーひーしか当たってないから感謝の意味を込めて1=6全、6全1を購入…予想じゃなくて応援舟券だったから配信しなかったけどだーひー好きすぎる😭 pic.twitter.com/UOyBUjIroh
スタートに課題が残る高田は、良い時と悪い時がハッキリしています。その為、序盤は様子を見て、調子良いのを確認してから勝った方がいいかも。
それにしても、レースに出るだけでこれだけ騒がれる競艇選手っていましたっけ?
峰竜太のようなレジェンドならまだしも、輝かしい実績のない選手としては稀な存在だと思います。
一般戦以外の優勝はありませんが、いずれ大物になる予感。2022年はSG初勝利を挙げるなど、この先どうなっていくのか非常に楽しみ!
ニュースタイルのまくり屋、藤山翔大
公式画像 | |
選手名 | 藤山翔大(ふじやましょうた) |
登録番号 | 4561(104期) |
生年月日 | 1991年2月5日 |
支部 | 大阪支部 |
デビュー | 2009年5月4日 |
本来、伸び特化のまくり屋は助走距離が必要です。
基本的にピット離れを犠牲にして伸び仕様のセッティングにするため、枠より外側の進入になることが一般的でした。
しかし、藤山翔大に限っては「行くときはスタート展示から行く」と宣言。前付けを敢行しコースを奪いに行くといった、今までの常識を覆すまくり屋。
さらに「SGレーサーなど相手が強い時ほど動きたくなる」「先輩でも怯まない。まくる事しか考えていない」など、強気発言で独特のスタイルを確立している選手です。
藤山翔大が出場するレース傾向
宮島で完全優勝を果たしたことが記憶に新しい藤山翔大ですが、生粋のまくり屋が出場するレースはどのような展開を見せているのか分析してみます。
1コース進入時の1着率は61.1%と平均より若干上の辺りですが、A1選手としては低い数値です。
3コースより外の進入時はイン逃げ率が低くなる傾向。特に藤山が3・4コースのセンターに構える時は、イン受難と考えて間違いなさそう。
以下はコース別のイン逃がし率。
- 3コース進入時~13.6%
- 4コース進入時~21.8%
- 5コース進入時~44.4%
- 6コース進入時~66.6%
3カド進入時、トリッキーな戦法を得意とする藤山が相手だと、インに構える選手も対応に手こずっているようです。
ただし、まくり屋が得意とする6コース進入時はあまり変化が見られません。
菅の6コース進入時は、イン逃げ成功率がなんと16.6%。どれだけ脅威な存在かお分かりいただけたはず。
熱狂的なファンが多い藤山翔大の評判
前付けなどトリッキーなことをすることもある藤山選手。その分、アンチも一定数いますが、それ以上に応援しているファンが多い印象を受けます。
また、レース前のコメントで「(モーターが)宇宙一出てる」なんて言う選手、藤山選手の他に知りません(笑)
こういった笑顔を提供してくれるところも人気がある理由かもしれませんね。
まとめ:まくり屋たちのSG制覇に期待
イン優勢の情勢がますます強くなっていく現代で、果敢にアウトから攻める姿は人々の心に突き刺さるものがあります。
人気と実力を兼ね備えた3選手の活躍は、今後もボートレース人気を支える重要な存在となるでしょう。
そんな選手たちに期待してしまう2つの偉業。
- 遠藤エミに次ぐ女子のSG制覇
- チルト3度選手のSG制覇
「まくり屋」という性質上、成績を残すのは大変だと思いますが、陰ながら舟券で応援し続けたいと思います。
まくり屋と相対する「イン屋」の記事もあります。予想には欠かせない存在なのでぜひ!
コメントお待ちしてます!