的中画像（舟券）は1分で捏造可能！偽造方法＆見抜き方とは

テレボートの投票画面や的中画像など、ちょっとした知識で捏造可能です。

その手法は主に「悪質な予想屋＆予想サイト」が悪用しており、情弱者を騙して金銭を詐取しようとしています。

価値のない予想を高値で売りつける奴らの手口は、的中画像を捏造してウソの実績で騙す詐欺。今では動画やSNSでも「偽の的中画面」が氾濫している残念な状況にあります。

的中画像を捏造して稼ぐ行為はもちろん犯罪。

しかし、本物 or 偽物を見分けるのが難しく、一瞬見ただけでは判別できないケースがほとんどです。

そこで今回は、悪徳業者が的中舟券をどんな方法で捏造しているのか？その実態を暴露させていただきます。

的中画像（舟券）を捏造する理由

ノウハウがあれば最短1分で作れてしまう、捏造された偽造舟券。

悪質な予想業者はなぜこのようなことをするのでしょうか？主に以下のような理由が考えられます。

競艇初心者をカモにするための呼び水

悪徳業者たちのメインターゲットは、競艇をはじめて間もない初心者。

ルールや舟券の買い方を覚えた後に芽生える「舟券を的中させたい」という思いにつけ込んできます。

捏造された的中舟券は「ウチの予想サイトはよく当たる」という根拠づくりのため。実際にネット投票で的中を連発しているように錯覚させ、高額な予想を買わせるのが狙いです。

高額配当の的中実績をでっち上げ

舟券の買い方が分かってくると、今度は「万舟券を当てたい」という新たな欲望が湧いてくるもの。

捏造した画像には200倍、300倍の的中画面もよく見られます。「たった1レースで100万円超えの大金ゲット！」といった触れ込みで、見た人の射幸心をどんどん煽っていく手法。

0がたくさん並んだ払戻金をチラつかせ、ココの予想に乗れば自分も・・・と思わせて入会させる悪質なやり方。

高額舟券的中をでっち上げた「客引きのツール」としても捏造画像は使われています。

予想屋としての評価や信用を落としたくない

最初は本物の的中画面を公開していた予想屋の中にも、舟券の調子が悪くなってつい捏造に手を染めてしまうケースがあります。

不正なく的中実績を残している優良予想サイトもごく一部存在しますが、的中率を維持するのは大変なこと。また、当たるサイトでなければ利用客は集まりません。

そういった事情でやむなく捏造に手を染めてしまうのでしょう。

少しでも違和感を覚えた場合は「捏造」を疑った方が良いかもしれません。

YouTuberもやっている舟券捏造

利益目的で的中舟券を違法に偽造しているのは予想業者だけではありません。

再生回数を稼ぐことで収入を得ているYouTuberにも、舟券や馬券の的中画面を捏造している人物が沢山います。

10万、100万単位の高額ベットで注目を集める競艇系・競馬系YouTuber。実際に的中させて大きな反響を得ている演者もいます。

ただ、捏造が指摘されてしまったケースも…

1000万円を超える回収となれば話題になりますが、ウソは必ず指摘されてしまうのがネットの怖さ。これまでにバレて表舞台から消えてしまうYouTuberも少なくないようです。

舟券・的中画像の捏造はどんな罪？

捏造は立派な犯罪となりますが、実際に悪事がバレて摘発された場合はどんな罪となるのか？

偽造は「有価証券偽造罪」に接触する可能性

的中舟券の内容を捏造した場合、刑法に定められている「有価証券偽造罪」に問われる可能性があります。

舟券（馬券）は有価証券の扱いとなるため、その内容を改ざんすること自体が犯罪。立件されれば3ヵ月以上10年以下の懲役に罰せられます。

また、偽造舟券を他人に譲り渡した場合も「偽造有価証券行使等罪」に該当し、同じく3ヵ月以上10年以下の懲役となります。

過去には、偽造した舟券で不正にお金を騙し取った事件も。しかし現在は、バーコードとなってセキュリティーが強化されたため、このケースでの摘発はほぼありません。

「詐欺罪」「著作権法違反」となる場合あり

ここで疑問に感じた方がいるかもしれません。的中画面の捏造だけなら罪に問われないのでは？と。

確かに立件は難しいかもしれませんが、別の罪に問われる可能性が考えられます。

まず、捏造した的中実績を商材に使って不当に利益を上げた場合は「詐欺罪（10年以下の懲役）」が適用されるでしょう。

そして、画面の捏造は他サイトの不正利用となり「著作権法違反（10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金）」に問われる可能性もあります。

舟券の現物があるかないかの問題ではなく、捏造すること自体が悪質な犯罪。人を騙し、欺く行為には重い懲役が科せられます。

金額によっては脱税で追徴課税

調子に乗って高額の配当実績を公開し続けている業者が、国税庁から目をつけられるのは想定の範囲内。

公営競技（ボートレース、競馬、競輪、オートレース）の払戻金が年間50万円を超えた場合には課税対象となり、一時所得として確定申告が必要です。

現実として正直に申告している人は少ないかと思います。

ただ、ネット上で年間50万どころか100万、200万稼いでいると自ら公表している業者を国が野放しにするでしょうか？ 捜査のメスが入れば捏造がバレてしまうのは免れません。

捏造舟券（馬券）の偽造方法

ネット投票が主流になって急増した的中画像の捏造。その作成方法は驚くほど簡単です。

現在の主流は「ネット投票画面の捏造」

舟券偽造の悪行もペーパーレスの時代となり、現在は「ネット投票画面の捏造」が主流となっています。

券面を作り変えるより、画面を改変して見せた方がはるかにラクで合理的。この手軽さが捏造を増加させる原因となっているのでしょう。

競艇の楽しみ方も、現地で舟券を買うより競艇のネット投票サービス「テレボート」を利用する人の割合が増えている現状。的中画面を捏造して公開するだけでも信じてしまう人は多いかもしれません。

WEBサイトのソースを書き換える

的中画面の捏造は「サイトの内容を書き換える」だけ。

難しそうに感じるかもしれませんが、専門的な知識は必要なし。いくつかの手順さえ覚えれば誰でもできてしまいます。

すべてのWEBサイトは主に「HTML」と呼ばれるプログラムによって作られています。HTMLとはアルファベットや数字、記号などを組み合わせたものですが、このソースを書き換えるのみ。

的中画面に含まれる任意のテキストを上書きするだけで捏造画面の完成です。

具体的な手順は以下の通り（Chromeブラウザ）。

ソース内の数字を増やせば画面上の数字にも反映されます。ちなみに、ソースを変えても本番環境には影響せず、更新すれば元通りの上に戻ります。

理解しやすいように、例えば「東京・99R・5連単・1-2-3-4-5・100万円」といったあり得ない画面を作ってみますね。

以下の通り、あっという間に書き換え完了。

このように画面表示を変えられるのがデベロッパーツールを使った捏造の手軽さ。

要領さえ分かれば、パソコン知識のない初心者でも捏造画像を作成可能です。よほどの機械音痴でなければ、1分以内に作れてしまうはず。

スマホ版の投票画面も捏造できる

PC版のテレボート画面を偽造する方法は説明しましたが、スマホ版も同様の方法で書き換えが可能です。

手順は以下の通り。

スマホ端末ではHTMLの書き換えができないため、PCでスマホ版のテレボートを開く必要があります。

ただ、この方法を知って悪用する人間が増えるといけないので、ここでは詳細に触れません。どうしてもその方法を知りたい方は、個別に相談してください。

画像編集ソフトで加工する方法

ネット投票が普及する前によく見られていたのが「画像編集ソフト」を使った偽造方法。

画像の加工・修正ができる技術を悪用した手法であり、その対象は実際の舟券からテレボートの的中画面まで幅広く活用できます。

最近は低料金あるいは無料の画像編集ツールも多く出回っているので、未だにこのやり方で作っている悪人は多数いるはず。

※「シトとエドセポネのニューウェーブ」でより詳しく解説しています。