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競艇のルーキーシリーズはなぜ荒れる?特徴や攻略法を伝授

競艇のルーキーシリーズはなぜ荒れる?特徴や攻略法を伝授

ここ数年、ボートレースファンは年々急増中。そんな中、ルーキーシリーズだけは苦手…という声をよく聞きますが、そんな方にこれだけは言わせてもらいます。

競艇の「ルーキーシリーズ」は知れば知るほど面白く、そして勝ちやすいレース。

そもそも、ルーキーシリーズがどういったレースなのか?理解していない方も多いと思うので、基礎的なことも合わせて紹介します。

この記事を読み終わる頃には、ルーキーシリーズに投票したくてウズウズしているはず(笑)そうなってもらえるように、競艇歴20年の知識を全力で伝授させていただきます。

※成績上位のヤングレーサーを以下の記事で紹介します。興味ある方はぜひ!

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ルーキーシリーズとは?

ルーキーシリーズは一般競争に位置付けされており、1年間で24レース開催されます。

「24レース」という数字を見て気づいた方も多いでしょうが、全国にある24場で1年に1回開催するレース。

ちなみに、平成25年度までは「新鋭リーグ戦」と呼ばれるレースでした。その為、昔ながらのファンならそちらの方が聞き慣れているかも知れません。

ルーキーシリーズの出場資格

ルーキーシリーズに出場するには、以下の条件を満たしている必要があります。

  • デビューしてから6年以内(例外あり)
  • 新鋭王座決定戦競走に優勝していない

例外というのは、オーバーエイジ枠が6枠設けられており、ボートレースオフィシャルサイトには以下の記載あり。

デビュー6年目以上であっても30歳未満かつ、SG競走で優勝戦に進出していない選手であれば参戦可能

ルーキーシリーズ戦での優勝者は、PG1ヤングダービーのプレシリーズ「G3イースタンヤング・ウエスタンヤング」への優先出場権が与えられます。

トップレーサーの登竜門とも言われるプレミアムG1「ヤングダービー」。そりぁ、みんな気合が入る訳です。

他の一般戦にはない醍醐味

ルーキーシリーズの醍醐味といえば、それはなんと言っても「迫力あるスピード戦」です。

イン戦が経験不足の選手も多く、センターおよびアウトコースからの全速戦が多い印象。過去データを見ても、3,4コースから捲り決着が多く、高配当が続出するのも魅力のひとつ。

裏を返せば「イン逃げしにくい」という見方もできるため、少ない点数でズバっと的中したい本命党には向かないかも。

「トップルーキー」と「フレッシュルーキー」

デビュー6年未満の同じルーキーであっても、将来のボートレース界を担うであろう選手を強化・育成する目的で「スター候補選手」が毎年選出されています。

そのスター候補選手は「トップルーキー」と「フレッシュルーキー」の2つに分けられています。

選出基準は以下の通り。

トップルーキー

登録6年以下のA1選手を最大15名選出。15名以上の場合は勝率順で選出

フレッシュルーキー

登録5年以内の各レース場における推薦選手2名。全体で48名選出

上記基準をくぐり抜け選出された選手は、実技訓練に参加する事ができます。そこではトップレーサーから直々に指導をしてもらえたり、斡旋されやすくなるメリットも。

ちなみに、2021年・2022年に選出されたトップルーキーは…

2022年

  • 宮之原輝紀(4908)
  • 佐々木完太(4914)
  • 栗城匠(4960)
  • 前田篤哉(4885)
  • 澤田尚也(4939)
  • 黒野元基(4932)
  • 木谷賢太(4907)
  • 板橋侑我(4983)
  • 中村日向(4959)
  • 實森美祐(4928)

2023年

既にグレードレースで活躍している選手ばかり!ルーキーとはいえ、A1級のベテラン選手たちも恐れる存在です。

レースによっては実力差が大きいことも

ルーキーシリーズでは、デビューして間もない新人もいれば、前述した「スター候補選手」のような実力のある選手も一緒に走ります。

トップルーキーに選出されたA1級と、新人との実力差は雲梯の差。

当然、舟券の人気が集まるのは、既に記念レース(G1など)を走っている選手。他のスポーツで例えるなら、そういったレースは「プロ野球と高校野球」ほどの実力差を感じます。

しかし、その実力差にこそ「ルーキーシリーズの狙うべき穴」があると私は考えています。

プロ野球のピッチャーから高校球児がヒットを打つ確率ってゼロじゃないですよね?そこに狙い目があるのです。

ルーキーシリーズの予想攻略法

ルーキーシリーズに限った話ではありませんが、選手の特徴を知ることは予想するうえで非常に重要なポイント。

とはいえ、選手全ての特徴を知ることなんて不可能ですし、そんな苦労をするなら別の知識を覚えた方がマシ。なので、誰にでも簡単に活用できる特徴を3つに絞ってみました。

 イン逃げを得意としている選手か?

競艇は1コースからの勝率がきわめて高い競技。ただし、ルーキーシリーズにおいては、全体を通して1コースの勝率が平均より低い傾向にあります。

理由として考えられるのは、デビューしたての選手だと1コースからの出走回数が少なく、イン戦に不慣れな選手が多いから。

スタートで凹んでしまうと、センター勢から捲られたり差されたりする可能性が高くなります。

イン逃げ率が7割を超えるA級レーサーは置いといて、B級のルーキーレーサーでも勝率が50%超えの選手はいます。それだけの実績が伴っていれば、いくら外側にA級がいたとしても勝つ可能性は十分あるでしょう。

ひとつだけ覚えておいてほしいのは…

競艇のインコースは腐ってもインコース

番組にA級選手がいれば美味しい配当になることもあるので、全体の勝率だけでなく「イン勝率」も必ずチェックしてください。

スタートは早いか?捲りは得意か?

  • スタート力
  • ターン力

もし、この2つの条件が揃っていた場合、全速戦(ダッシュ)を得意としているケースが多いです。

展開次第ではセンターおよびアウトコースから「一撃まくり」を決め、特大万舟に貢献してくれるかもしれません。また、レース中盤での追い上げにも期待できるので、軽視しすぎないようにしましょう。

6コースの3連対率はどのくらいか?

何度も説明している通り、ルーキーシリーズは実力差が大きいレースです。その為、中盤で「できたな」と思っていても、終盤での2,3着の順位が変わりやすい特徴があります。

「いやいや、さすがにそこまで予想するのは無理でしょ」と感じたあたな、あらかじめ選手データを調べておけばそれが可能なんです!

そのデータとして注目したのが「6コースの3連対率」。

ご存知だとは思いますが、6コースというのは最も不利なコースであり、よほど展開に恵まれないと上位に食い込むのが難しいコースと言って良いでしょう。

しかし、選手の中にはやたら6コースに自信を持っている選手がいます。

例えば121期生の「中村かなえ」選手。

2017年に11月にデビューしたばかりですが、6コースの3着率はなんと30%超え!

このデータを知っているだけで、軸にはできなくても「2,3着はあるかな?」と予想することが容易にできます。

ルーキーシリーズにはこのような選手が紛れているので、コース別入着率だけは絶対に確認することをおすすめします。

ルーキーシリーズで勝ちやすいコースは?

ルーキーシリーズとはいえ、1コース有利という特徴は同じ。イン逃げするかしないか?の予想が基本となります。そのうえで、ルーキーシリーズには注目すべきデータがあります。

それは「2〜4コースの勝率がさほど変わらない」というデータ。

グレードレース(SG・G1)などであれば、若いコース順に勝率が高くなるもの。

一方、ルーキーシリーズでは全速ターンをする選手が多いこともあってか、2~4コースの勝率に差がないと推察されます。以上のデータを考慮すると…

イン逃げに不安が残る番組では、2コースまたはセンター勢を積極的に狙っていくのも有効だと思います。あくまで「荒れる予想」なので、投票額は控えめを推奨します。

決まりやすい決まり手は?

前述でも述べましたが、ズバリ「捲り」です!

イン逃げしない前提となりますが、波乱となるレースで「捲り」による決まり手が多く見られます。

その際、抑えておきたい出目は競艇のセオリー通り「3-4・4-5」。特に捲り決着の場合、外側の艇が付いてくる展開が多いでしょう。

裏目やスジ舟券が活かされやすいレースなので、以下の記事を読んでおくと役立つことがあるかも。

【上級編】プラスαの情報で勝率アップ

上記に紹介した攻略法を実践すれば、ルーキーシリーズを楽しむことは可能です。

ただ、それなりに知識がある人なら理解しているので、少しでも有利に予想するための秘策を伝授します。

モーター性能は重要なポイント

競艇のルーキーシリーズはなぜ荒れる?モーター性能は重要なポイント

ボートレースを研究している方からすれば「モーターの重要性なんて言われなくても知ってる」という方がほとんどでしょう。

ですが、ルーキーシリーズでのモーターに関しては、他のレースとは少し違った意味を持っていると考えます。

ルーキーシリーズでは「モーター調整が難しい」ということ。

モーター調整には長年の経験や勘など、費やした時間がもモノを言います。そんな中、ルーキーシリーズに出場する選手はデビュー6年未満であり、調整する技術がなくて当たり前。

当然、A級レーサーであっても例外ではありません。

操縦テクニックは優れているので、それなりのモーターなら結果を残すことはできるでしょう。しかし、問題なのは悪いモーターを引いてしまったケース。

自分好みの調整ができず、本来の実力を発揮できない可能性は十分考えられます。そこまで予想することができれば、舟券勝率はより向上するはず。

狙うべきB級ボートレーサー

ルーキーシリーズに出場するB級レーサー。

スタートの得意な選手や、イン逃げが得意な選手など特徴は様々ですが、中でも私がおすすめしたいB級レーサーは「埼玉支部・東京支部」の選手。

その理由は、難易度の競艇場を練習場にしているから。

戸田や江戸川というのは、インが弱いボートレース場としても有名ですが、その原因となっているのが狭いコースレイアウトや荒水面が関係しています。

ターンが膨らむと消波装置に激突するリスクや、小回りで減速しすぎると簡単に捲られてしまうコース設計。

そういった事情もあって、戸田・江戸川をホームとするレーサーは、嫌でもターンが上手くなると言われるほど。

特に経験の浅い選手が出場するルーキーシリーズでは、ターン技術が結果に反映されやすいと感じています。ただし、あくまで私の見解です。

開催場所の地元選手は注目すべき

ルーキーシリーズは全国の24場でそれぞれ1回ずつ開催されます。

そのレースには必ず地元選手も出場しますが、ホームコースを航走する地元勢が有利なのは間違いないでしょう。その有利はより鮮明に発揮されるはず。

ルーキーから卒業した登録7年目以降の選手だと、コースの特徴を理解していき苦手意識を克服していくもの。その為、地元でなくても結果を残せるようになっていきます。

しかし、はじめてだったり数回しか経験のないコースを真面に走れるのか?

特に「難水面」と言われている以下の競争水面では、戸惑いながらの走りになると思います。

地元選手やベテラン選手でも難しいのに、最近まで訓練生だったルーキーたちに攻略できる訳ありません。

以上のことから、経験の浅い選手が出場するルーキーシリーズでは、地元有利の法則がより明確に現れる可能性大。そう思って予想した方が良い結果になると思います。

まとめ

スター候補選手をはじめ、デビューしたての新人レーサーまで出場するルーキーシリーズ。

本命党にはあまり好まれないレースですが、クセさえ掴んでしまえば「特大万舟ゲット」も可能な美味しいレースです!

最後に、ボートレース界をしょって立つ「トップレーサーの登竜門」でもあるので、推しレーサーがいない方には絶好のレースかも。

ピチピチのイケメンや美女も沢山いますよ(笑)

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