常滑ヴィーナスシリーズで今年2回目の優出(2号艇)を達成。1周バックストレッチで1着優勢となったが、2マークで守屋美穂に逆転され敗北。
2024年は未だ優勝を達成できていない。
クイーンズクライマックスは賞金ランキング7位で選出されるも、トライアルで勝ち残ることができず順位決定戦へ。結果は6号艇から2着に終わった。
艇界の女子No.1レーサーといっても過言ではない「田口節子」。
銀河系軍団と呼ばれる85期の1人。デビュー当時から期待通りの活躍を続け、女子王座決定戦およびクイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)では連覇達成。
これだけ聞くと順風満帆な選手生活を送っているように思えるでしょうが、あまり語られないダークな過去も経験しています。
そこで今回は、田口節子の華やかな競争実績をはじめ、離婚した旦那など全て紹介していきます。
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田口節子とは?
田口節子(たぐちせつこ)は岡山県出身、岡山支部所属のボートレーサー。
登録期は銀河系軍団と呼ばれている85期。その中でも高成績で卒業し、1999年11月のデビューから僅か1ヵ月で水神祭を達成。その後もグレード問わず勝ち星を重ね、4度のG1制覇、24場制覇を成し遂げています。
田口節子の公式プロフィール
公式画像 | |
名前 | 田口節子(たぐちせつこ) |
愛称 | せっちゃん |
登録番号 | 4050(85期) |
生年月日 | 1981年1月14日 |
身長/体重 | 162㎝/46㎏ |
出身/所属 | 岡山県/岡山支部 |
優勝回数 | SG:0回 G1:4回 G2:0回 G3:30回 一般:35回 |
田口節子の出場予定や期別成績は、オフィシャルサイトの選手ページをご確認ください。
妹は中ノ森BAND「YUCCO」
田口節子の妹「裕美子」さんは、2005年頃に絶大な人気を誇った”中ノ森band”のYUCCO。
当時はオリコンランキングに度々登場した人気バンド。代表曲の1つ「Oh My Darlin’」はCX系のドラマ主題歌にも採用され、30代以上なら一度は聞いたことがある人気曲です。
中ノ森bandは2008年に活動を休止しましたが、現在もベーシストとして活躍中。
中年世代にとって青春を思い出させるバンド。今聞いても本当に良い楽曲!
競艇選手を目指したきっかけ
田口選手が高校生の頃、競艇好きだった父親から「やまと学校(現ボートレーサー養成所)の受験」を勧められたことがきっかけとなり、一発で合格しボートレーサーの道を歩み始めます。
ただ、学生時代に突出したスポーツ実績はなし。バスケットをしていた情報はありますが、20倍程度の倍率を一発で突破してしまうとは…。
やまと学校に入所する前から運動神経はずば抜けていたのかもしれませんね。
1999年11月にプロデビュー
田口節子のデビュー戦は1999年11月の下関。
暗黙のルールに従い、デビューしたばかりの田口は大外6コース進入。6着に敗れてもなんらおかしくない状況ですが、初レースにしてまさかの2着に入賞したのです。
恵まれた展開ではありましたが、デビュー戦かつ女子レーサーとは思えない走りで特大万舟に貢献。
デビュー戦の2着が”マグレ”じゃなかったことを、約1ヵ月後のレースで証明してくれます。
水神祭一覧(初勝利・初優勝など)
達成日 | 開催場 | |
---|---|---|
初勝利 | 1999年12月3日 | 児島 |
初優出 | 2001年4月12日 | 若松 |
初優勝 | 2003年11月18日 | びわこ |
1999年12月3日、デビューから約1ヵ月後の児島で初勝利を挙げます。並みの新人だと数ヵ月~1年以上かかるものですが、田口節子は僅か20日程度で達成。
また、初勝利から1年ちょっとで初優出、2003年11月にはデビュー3年目にしてG3女子リーグを制覇。
優勝戦は「寺田千恵・大瀧明日香」といった強豪相手に、トップスタートからまくり一撃。ちなみに、この時は既にA1級昇格を果たしています。
田口節子の元旦那や愛娘
田口節子が結婚した元ボートレーサーや、2人の間に授かった娘について解説します。
同期「田中健太郎」と結婚・出産
田口節子は同支部で同期の「田中健太郎」と結婚。
2014年11月29日に婚姻届を提出、翌年春に第一子が出産する旨の発表が、モーターボート競走会よりなされました。
驚きだったのは、身近にいた同僚たちが認知していなかったこと。同期のSGレーサー「井口佳典」、女子トップレーサー「長嶋万記」らは以下のようにコメントしています。
きのう(11月30日)初めて聞いた。全く知らなかった。節ちゃんなら、さらに強くなって戻ってくるでしょう。
エーーーーーッ!ただただ驚きです。誰にも気付かれず、ご結婚されるなんて、さすがは銀河系軍団!田口さんがいない間に稼がせてもらいます笑
そして、結婚発表と同時に産休で長期欠場に。
余談ですが、籍を入れた後に名字を「田中」に変更せず、田中健太郎が「田口」に改姓。ただし、登録名は旧姓のまま変えていません。
田中健太郎の逮捕…2016年に離婚
結婚・第一子の出産と幸せ絶頂だったはずの2016年。夫(田中健太郎)が窃盗の疑いで逮捕されてしまいます。
逮捕容疑は昨年12月8日午後10時半ごろ、岡山市北区のコンビニに駐輪してあった同県和気町の女性会社員(28)の自転車の前籠から、買ったばかりの女性用長袖シャツ(約7000円)を盗んだ疑い。
引用元:Yahoo!ニュース
県警によると、コンビニの防犯カメラの映像などから田口容疑者が浮上した。田口容疑者は女性と面識はなく、酒に酔っていたという。
酒に酔っていたとはいえ、女性用シャツを盗むなんて…。変態とも取られない行為に、当時は業界内でかなり話題になりました。
逮捕後の田中健太郎は、約2ヵ月後にレース復帰。引退とならなかったことから、おそらく有罪にはならなかったのでしょう。
しかし、妻である田口節子は許せなかったのか、結婚から2年しか経っていない2016年に離婚。その後に再婚した情報はないので、1人で愛娘を育てながらレーサー業を続けています。
田中健太郎は2022年6月に引退
田口節子の元夫「田中健太郎」は2022年に引退しました。
引退理由はおそらく成績不振によるものでしょう。2021年前期からB2級に降格し、4期通算をクリアできなかったのかも。
田口節子の同期・師匠・弟子
田口節子の同期生(85期)をはじめ、師匠や弟子について解説します。
銀河系軍団(85期)の同期生
85期でSG制覇を達成した選手は、井口佳典(6勝)・湯川浩司(4勝)・田村隆信(3勝)・丸岡正典(2勝)・森高一真(1勝)の5名。さらに、G1覇者まで含めれば9名も輩出しています。
ここまでトップレーサーが集まる期はないことから「銀河系軍団」と呼ばれるように。
これほどの実力がいる中、田口節子は通算で勝率4位、2連対率1位、優出回数5位、優勝回数2位。この成績こそ”女子界トップ”と言われる所以ですね。
85期「中島康孝・坂谷真史・小林晋」は殉職
銀河系軍団として艇界を盛り上げる選手がいる一方で、85期には帰らぬ人となってしまった選手が3名もいます。
1人目は、2004年3月に亡くなった「中島康孝」選手。他艇と接触して消波装置に激突し、その日のうちに息を引き取りました。
2人目は、2004年に同期の佐々木裕美と結婚した「坂谷真史」元選手。2007年2月の住之江において、転覆後に後続艇から追突され死亡。
3人目は「小林晋」元選手。バックストレッチで激しく転覆し、運悪く後続艇と接触。すぐに緊急搬送されたものの、事故から2時間半後に死亡。
同期生はもちろんのこと、我々ファンにとっては辛すぎる事故。二度と起こらないことを切に願います。
師匠の存在は確認できず
Google、SNS等を調査する限り、田口節子の師匠に関連する情報はヒットしません。公表していないだけかもしれませんが、決まった師匠をつけずにやってきた可能性も。
弟子は「樋口由加里・赤井陸」の2人
田口節子の弟子は「樋口由加里・赤井睦」の2人。同じ岡山支部の後輩レーサーです。
特に樋口由加里は将来を有望視されており、2011年の初優勝を機にA1級も何度か経験済み。2021年の産休で少し成績を落としていますが、今後の活躍が楽しみな選手!
上記動画は、樋口由加里のG1初勝利を祝した水神祭の様子。同レースに参戦していた師匠のせっちゃんも一緒に飛び込んでいますw
田口節子の凄すぎる競艇実績
田口節子が残した数ある功績の中から、代表的なものをいくつか紹介していきます。
デビューから現在までの通算成績
- 勝利数:1598勝
- 勝率:6.85 ※全グレード
- 1着率:33.2%
- 2連対率:52.1%
- 3連対率:68.6%
- 優出回数:224回
- 優勝回数:69回(GⅠ4勝ふくむ)
デビュー期を含む成績なので、現在の勝率・連対率などは上記より高く推移しています。
1997年以降のデータでは、寺田千恵に次ぐ優勝回数(69回)。また、G1を4回以上制している女子レーサーは「山川美由紀」と田口節子の2人のみです。
せっちゃんは寺田千恵の20期後輩。それでいて69回の優勝はまさにレジェンド級の実績。
女子レーサー初の24場制覇達成
2021年9月の福岡G3で優勝し、女子レーサー初の「24場制覇」を成し遂げました。
達成直後のインタビューではこのように話しています。
ようやく達成できたなという気持ちです。
一番獲りたいタイトルだったので、(この日が来るまで)長かったなぁと思って。23場から意識しだしたんですけど、そこから7年半かかって長かった。
(福岡に入る時は?)毎節(優勝を)意識していました。周りの方の支えも大きかったと思います。いい時も悪い時もありますけども、一生懸命走っていくので応援よろしくお願いします。
参考までに、24場制覇を達成した選手は以下の26名。
- 1号:山室展弘
- 2号:関忠志
- 3号:山下和彦
- 4号:石川哲也
- 5号:石川真二
- 6号:徳増秀樹
- 7号:前本泰和
- 8号:今垣光太郎
- 9号:岩崎正哉
- 10号:吉川元浩
- 11号:今村豊
- 12号:服部幸男
- 13号:重野哲之
- 14号:赤岩善生
- 15号:北川幸典
- 16号:辻栄蔵
- 17号:原田幸哉
- 18号:林美憲
- 19号:上平真二
- 20号:深川真二
- 21号:守田俊介
- 22号:江口晃生
- 23号:石野貴之
- 24号:白井健
- 25号:濱野谷憲吾
- 26号:田口節子
田口以外は皆男子レーサーであるうえ、ほとんどがSG常連。絶対王者「松井繁」でさえ未達成なので、全場制覇はまさに偉業と言うべき。
今後、24場制覇を達成する女子レーサーは現れないかも。それほど凄い記録です。
レディースチャンピオン&クイーンズクライマックスを2連覇
女子界のトップを決める「G1レディースチャンピオン(女子王座決定戦)」と「PG1クイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)」。
レディースチャンピオンは2011・2012年に、クイーンズクライマックスは2021・2022年に連覇しています。
優勝を2回以上している女子レーサーはいますが、いずれの大会も連覇したのは田口節子のみ。紛れもなく”女子トップ”を証明した結果と言えるでしょう。
田口節子の年収&生涯獲得賞金
年 | 獲得賞金 | 女子賞金ランク |
---|---|---|
2023年 | 39,524,000円 | 8位 |
2022年 | 54,941,266円 | 2位 |
2021年 | 53,376,000円 | 3位 |
2020年 | 30,809,600円 | 12位 |
2019年 | 36,212,000円 | 7位 |
2018年 | 16,558,866円 | 42位 |
2017年 | 26,602,200円 | 13位 |
2023年3月時点で田口節子の獲得賞金は「6憶3,406万円」。この記録は歴代ランキング10位に位置し、72期以降では断トツ1位です。
ちなみに、女子の生涯獲得賞金歴代トップ10は…
1位:日高 逸子(56期):10憶9417万円
2位:山川美由紀(57期):10憶7344万円
3位:寺田 千恵(65期):10億59万円
4位:谷川 里江(60期):8億4411万円
5位:海野ゆかり(71期):7億8565万円
6位:角 ひとみ(61期):7億7107万円
7位:鵜飼菜穂子(48期):7億3229万円
8位:渡辺 千草(55期):6億7035万円
9位:高橋 淳美(60期):6億5468万円
10位:田口 節子(85期):6億3406万円
10億円超えの「日高逸子・山川美由紀・寺田千恵」は未だ健在ですが、最も若い寺田でさえ12歳も離れています。
この先、怪我などなく大きな成績降下がないと仮定して、12年で年間平均4000万円稼げば4億8000万円の上積み。歴代1位になる日はいずれ訪れるはず。
近年は美人レーサーばかりに注目が集まっているものの、実力No.1は間違いなくせっちゃん。今後も若手に女王の座を渡さず、トップに君臨し続けることを期待してます!
コメントお待ちしてます!