- 競輪のラインとはそもそも何?
- ラインは競輪を行うえで重要なの?
- ラインって八百長に思えるんだけど…
- ラインはどうやって組まれるの?
競輪初心者であれば、ほぼ間違いなく上記のような疑問を抱くはず。
私だって覚えたての頃はあなたと同じで、理解するのに苦しんだ記憶があります。ただ、これだけは言っておきますが…
競輪予想において「ライン」は超重要です。
正直、ラインを無視した予想で勝ち続けるのは無理。そう言っても過言ではなく、安定した収益を得たいなら習得すべきでしょう。
そこで今回は、最低限知っておきたい「ラインの基礎知識」を解説します。3分程度で理解できると思うので、少しでも不安な方はこの機会にぜひ!
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競輪のラインとは?
競輪のラインとは、選手同士がチームを組み、レースを優位に進めて勝つための戦略。
最高時速60キロを超える競技である以上、風の抵抗(風圧)は予想以上に受けます。体力の消耗はもちろんのこと、体力と足を削られてしまいます。
その影響を最小限にするため、ラインを組んだ選手同士で協力し合うのです。
当然、最後は個人戦となりますが、最終周の直線に入るまでは熾烈なライン戦が繰り広げられます。それこそ競輪の魅力であり、予想をするうえでも重要な要素となってきます。
ただし、ガールズケイリンではラインを組むことは禁止。ガールズに限りラインはないと認識しておきましょう。
なぜラインを組むのか?
ラインを組む最大の理由は「戦略的にレースを行うため」。
ラインを組むことで各選手の役割が明確になり、チーム戦でレースを優位に進めることが可能となります。
例えば、先頭を走る選手は番手選手(2番目)の風よけとなってリードする役割を担い、番手選手は後方から捲ってくる他ライン選手をブロックしたり、蛇行運転を行い牽制するなどの役割を担います。
ラインの数が多くなればなるほどレースを優位に進めていけると思っておいて良いでしょう。
車券予想に欠かせないライン読み
ライン読みとは、ラインがそれぞれどのような動きを行うか予想すること。その予想に必要な情報は出走表に記載されています。
出走表の中でも「競走得点・決まり手・コメント」は要チェック。
上記の出走表の場合、4番車の林選手は中部ラインを組み、6番車の花村選手は同ラインの番手。ということは、疋田選手が中部ラインを先行する3選手によるライン形成が予測できます。
このように、選手の特性とコメントを確認することで、どのようなラインになるのか大体の予測は可能です。
級班・バンク距離別のラインで決まる確率
ラインを意識した予想がいかに重要なのか?そのことを理解してもらうため、級班(選手の階級)・バンク距離によるライン決着確率を紹介します。
級班別のライン決着確率
ライン2名で1着・2着
S級 | A級1,2班 | チャレンジ |
42.1% | 40.8% | 40.3% |
ライン2名が3着以内
S級 | A級1,2班 | チャレンジ |
67.3% | 65.5% | 66.5% |
上記を見ていただくとわかる通り、級班による大きな違いはないと言えるでしょう。
むしろ、大きな配当が多いイメージのS級の方が、ライン決着が多い結果を見て私自身も驚きましたw
バンク距離別のライン決着確率
ライン2名で1着・2着
バンク | S級 | A級1,2班 | チャレンジ |
---|---|---|---|
333 | 43.0% | 42.2% | 40.7% |
400 | 42.2% | 41.1% | 40.7% |
500 | 39.8% | 36.6% | 37.1% |
ライン2名が3着以内
バンク | S級 | A級1,2班 | チャレンジ |
---|---|---|---|
333 | 66.1% | 64.7% | 65.0% |
400 | 67.8% | 66.2% | 67.2% |
500 | 64.8% | 61.4% | 63.3% |
バンク周長(1周の距離)は「333バンク・400バンク・500バンク」の3種類。
ご覧の通り、級班よりもバンク距離の方がライン決着に差異が起こりやすいことが分かります。
また、距離が伸びるほどライン決着率が低下しているので、級班よりバンクの距離の方がライン決着に影響があると覚えておきましょう。
ラインの種類やそれぞれの特徴
ラインに関しては、出走する選手の組み合わせ、ラインのグループ数によっても異なります。一概に毎レース同じとは言えませんが、上記の画像を覚えておくとより理解しやすいと思います。
先行型の特徴
先頭を務める選手の特徴としては、自力がある事が大きな特徴。自力とは、展開次第で先行もできるし、捲りに構える事もできる選手のこと。
先頭を務める選手は風の抵抗を最も受けることとなります。
その為、体力に自信があるのはもちろんのこと、走りに伸びが必要となってくるので、必然的に若手選手が多い傾向にあります。
2番手以降の選手の特徴
2番手以降の選手はブロック等に長けており、先行選手によって風の抵抗が少なく体力を温存できるため、追い込み型の選手が多いです。したがって、中堅選手やベテラン選手に多い傾向。
2分戦・3分戦・4分戦
2分戦は、7車立てのレースで発生することが多いです。
2つしかラインがなく先行選手は2人のみなので、展開予想はしやすいかもしれません。
3分戦は、3つのラインに分かれるパターン。9車立ての場合は3.3.3となり、7車立ての場合は3.2.2などの組み合わせになります。
4分戦は、4つのラインに分かれるパターン。4分戦は別名「細切れ戦」とも呼ばれ、人気ラインが位置取りを誤った時などは、大荒れになりやすい特徴があります。
ラインの総合力も重要
「選手個々の競走得点」も重要な要素となります。
例えば中部ラインの場合、先頭選手の競走得点は最も高いですが、2番手、3番手選手の競走得点が追い付いていません。こういったケースで考えられるのは、ちぎれる可能性があるということです。
「ちぎれる」とはその名の通り、先頭車が踏み出した際、後ろがついて来れないという意味。
捲り展開の場合、余計にちぎれが起きる確率は高くなるので、得点差の大きいラインには注意が必要かも。
ちなみに、上記の3ラインを比較すると、勝つ確率が高いラインは関東ラインと言えるでしょう。
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競輪のラインって八百長じゃないの?
「ラインは八百長みたいなものでしょ」
競輪に対してそういった印象を持っている方は沢山います。公営ギャンブルで唯一、ほぼ人間の力で戦う競技ですし、疑いをかけられるのは仕方のないことかもしれません。
しかし、競輪をそこそこ理解してくれば分かりますが、リスクを冒してまで八百長をする意味がないのも事実。
- 負ける=賞金を稼げない
- 厳しい管理規定が定められている
ただし、八百長が100%ないとは言っていません。
後に疑いは晴れたものの、実際に八百長を疑われた選手はいました。その辺についても合わせて紹介していこうと思います。
※競輪の八百長については以下が参考になります。
競輪選手に課せられている管理規定
- 管理棟への入場制限または取締り
-
- 管理棟には、許可した者以外は入室させない。
- 許可を受けて管理棟に出入りするすべての者には、車券を購入しないよう指導するとともに、これらの者の選手に関する情報収集を取り締り、外部との連絡を遮断する。
- 報道関係者の選手に対する取材については、本財団が別に定める「競輪報道関係者の取材要領(例)」に基づき、当該競輪場が定める方法により行うこととする。
- 売店の利用制限
-
出場選手の売店は、原則として出場選手及び執務員以外の者には、利用させない。
- 携帯電話機等情報通信機器の取扱い
-
選手が携帯電話機、パソコン等外部と通信可能な情報通信機器を競輪場施設内に持ち込んだ場合は、速やかに提出させ、帰郷時まで保管する。
- 電報・電話の取扱い
-
電報は、必要にして緊急やむを得ないものに限り、直接本人に伝え、若しくは発信を取り次ぎ、重要度の低いもの又は不急のものは競走終了後伝達し、若しくは発信させる。
電話は、必要にして緊急やむを得ないものに限り認めるものとし、その発受には立ち会うこととする。
このように、携帯電話の取り扱い方をはじめ、外部接触含めて管理体制の徹底が行われています。
同じ公営ギャンブルである「競艇」などと異なる点は、(ガールズケイリン以外)基本的にラインを組む事がほとんど。他選手の協力も必要となるので、厳正な管理のもとで八百長を実行するのはかなり難しいはず。
八百長を疑われた大久保花梨選手
2018年に久留米競輪で行われたガールズケイリンにおいて、八百長を疑われるレースが勃発。携帯電話を持ち込んだことが疑惑の始まりでした。
対象となった選手は「大久保花梨」。
大久保選手は、競輪学校を首席で卒業し期待されていた存在。当然、この時のレースでも売れていましたが、最終コーナー付近で不甲斐ない失速となり3着。結果的にファンの期待を裏切る形となりました。
そのレース直後、大久保選手の車内から携帯電話が見つかり、スマートフォンの持ち込み、預け忘れの規約違反に接触。
管理秩序違反より失格、即日契約解除処分となったのです。
予想外の結果、そして携帯電話持ち込みが重なり八百長の疑いがかかります。
後々の調べで、その端末は通信会社との契約が解除されている携帯電話だったことが判明。
移動時のオーディオ機器として利用する目的で車内に備えてあったそうです。八百長の疑いは晴れ、実質3か月の出場停止処分で着地しています。
直近では得点率55.50と活躍しており、ガールズケイリン界を盛り上げる1人でもあります。それにしても、疑いが晴れて本当に良かった!
※以下は「ガールズケイリンの美女」をまとめた記事です。
競輪 ラインの決め方
ラインの決め方は基本的に優先順位が決まっています。
最も優先されるのは「お互いの特性を理解している」こと。同じラインで戦ううえ”信頼関係”はとても重要なので、下記のような順でラインを決めることがほとんどです。
- 同じ競輪場に所属する選手同士
- 同じ県の選手同士
- 同じ地区の選手同士
- 近隣の地区の選手や同期の選手同士
一般的にこのような順でラインは決められています。
稀にラインを組まず単騎で勝負する選手もいますが、戦略的に考えるとラインを組む方が有利にレースを進められます。
同じ競輪場に所属する選手同士
日頃から同じ競輪場で練習などを共にしていることもあり、お互いの特性や能力の理解度は深いでしょう。そして、先輩後輩などの関係性からも、最大限に能力を発揮できるラインと言うべき。
同じ県の選手同士
同じ競輪場仲間でラインを組むことができなかった場合は、同県(出身が同じ)のラインを作るケースが多くなります。
この組み合わせは比較的良く目にする組み合わせとなります。
ただ、関係値が薄い場合はラインとして機能しないことも。その判断は決して簡単ではありませんが、はじめて組む選手同士などは過度な信頼をしない方が良いでしょう。
同じ地区の選手同士
北日本、中部、関東、南関東、近畿、中国、四国、九州の地区に分かれております。
S級選手同士などであれば、お互いの特徴を理解しあえていることが多い反面、それ以下の選手同士になると噛み合わないことも。信頼度は同県のラインより低めと思っておいた方が無難です。
近隣の地区の選手や同期の選手同士
ここまでで説明した選手同士で組めない場合、近隣の地区の選手同士、もしくは競輪学校の同期と組むこともあります。優先順位としては低いですが、稀にこのような条件でラインを形成することもあります。
ラインを組む際の決め事
バンクの距離などで多少違いはありますが、やはり1着を取るために誰もが走りたい位置は番手となります。では、どうやって先行・番手を明確に決めているのか?実は…
実力主義で決めることが多いのです。
具体的には、直近4ヶ月の競走成績が良い方が番手で走る権利を得ます。
もちろん、絶対ではなく例外の並びもありますが、基本的にこのような決め方で先頭・番手以降を決めることが通例となっています。
競輪はラインが長ければ長いほど有利?
結論から言うと、答えはYESです。単騎、2車、3車、4車のラインがあった場合、間違いなく4車ラインが有利にレース運びをできます。
ただ、4車ラインは突っ張る傾向にあるので、展開次第では先頭を走る選手が残れない可能性も高くなります。
逆に4車ラインのペースだった場合は、3,4番手が1着を取る可能性は低くなり、選手個人では不利になってしまいます。
ラインは絆の深さや、信頼できる関係が重要
ラインの人数や、同競輪場、同県など様々な要素はありますが、一番強いラインの特徴はやはり信頼性。互いに絆が深く、相手のことを考えて走れる関係であることがラインの強さに比例します。
ただし、チーム戦とはいっても最後は個人戦です。
着順によって賞金も変わるので、自分優先で走行する選手がいてもおかしくありません。その思考を左右するものこそ”互いの関係性”が大きく関わってくるのです。
自分を犠牲にしてでも自分の後ろの選手のために。
この気持ちを全員が持っているラインはめちゃくちゃ強いです。
当然、即席で組んだ選手同士ではほぼ不可能なので、予想する時はラインの関係性を必ずチェックしてください。
競輪のラインを使った戦法
競輪は単騎で競走するよりも、チームで競走する方が圧倒的に有利。頭ひとつ出ている選手なら1人でも勝つことはできるでしょう。
しかし、単騎戦では他ラインに潰されることが多いので、厳密にはラインを組まないと不利な競技と言えます。
そのラインにおいて、それぞれの役割を理解しておくのも大切。
先頭の選手はラインを統率し、2,3番手選手も様々な戦法を用いて他のラインに対抗します。そこで繰り広げられる戦法をいくつか紹介しておきます。
ライン戦法「ブロック」
ブロックは基本的に2番手選手の役割となり、後方から迫ってくる相手選手が自分より前に出てこれないよう外に振ったり、時にはフィジカルコンタクトを用いてガードしたりすることを指します。
競輪玄人の間ではブロックが強い選手のことを横の強い選手と言ったりするので、観戦する時のために覚えておくと良いでしょう。
ライン戦法「競り合い」
競り合いとは、強い選手がいるラインの後ろに割り込み、そのラインの番手選手から後ろを奪う動きを指します。
強い選手の後ろを取りきることで、レースを優位に進めることが可能。A級戦などではよく見られる戦法となります。
ライン戦法「切り替え」
切り替えは関係性が浅いラインや、能力差がある場合に起きやすくなります。
具体的には、前の選手が先行選手としての役割を果たせそうにない場合、番手選手が自らのラインを捨て、他のラインに入る切り替えも頻繁に発生する戦法です。
ラインの役割(先行/捲り・追込み)
ラインの基本となるのは、風の抵抗を最も受ける「先行/捲り(自力型)」と、体力を温存させて最後に勝負する「追込み(他力型)」。
形成する人数によっても変わりますが、それぞれの役割を解説しておきます。
ラインの先頭を走る選手(自力型)
ラインの先頭を走る選手は、自力型・自力選手と呼ばれます。
時速60キロで風を受けながら牽引していくため、人並外れた体力と脚力が必要。
自力選手の動き次第で”勝敗が決する”といっても過言ではなく、レース運びが上手な自力選手とは誰もがラインを組みたい考えるはず。
自力型といってもタイプは様々で、先行して逃げ切ることを得意としている選手、中団に上手く位置取りしレースを優位に進めることが得意な選手なども。
ちなみに、SS級の選手はほぼ自力型です。
組むライン次第で競走得点が変動していたら、SS級なんてなれませんからねw
ラインの番手選手(追込み)
先頭選手の後ろを走る2番手の選手を「番手」と呼びます。
先頭の選手が風よけになるので、体力の消耗を最低限に抑え、一着を獲るのに最も適したポジションとも言えます。自力選手がしっかりとしたレース運び行ってくれれば、ゴール前で抜け出して後は踏み比べ。
ただ、自力選手が踏み負けたり、力尽きた際には、自力でレースを運ぶ力が求められます。先頭の甘い汁だけで勝てるほど、競輪は甘くありません。
瞬発力に長けているスプリンター選手が番手に位置することが多く、ラインの中で競走得点が上位であることも多いです。
番手選手には、後ろから迫ってくる別ラインを止める役割も。
敵対するライン選手の進路を邪魔したり、フィジカルコンタクト(ブロック)したり、先頭選手とは違った形でラインを守ります。
ラインの3番手を走る選手
自力・番手の後ろにつくのが3番手。
ラインの中では最後尾となるので、前にいる選手のおかげで空気抵抗をあまり受けずに走れるのが3番手のメリットと言えるでしょう。
しかし、3番手には3番手なりの役割があります。それは内を開けないこと。
他のラインに内を救われてしまうとラインがバラバラになり、足を削られレースを優位に進めることができなくなってしまうからです。2車か3車で作戦が大きく異なるほど重要な立ち位置でもあります。
とはいえ、勝つためには最低でも同ラインの選手を追い抜く必要があり、どうしても勝率は下がります。
また3番手の選手は、基本的にライン内で一番競走得点が低いことが多いです。
基本的には自力・番手・3番手で作られることの多いラインですが、それぞれの役割を担って走っています。
まとめ
「ライン予想を制する者は、競輪で勝つことができる」私はこう感じています。
SS級同士の戦いともなればそこまで影響しませんが、それ以外のレースでは勝敗の50%程度はラインによって決まります。なので、どの選手が勝つかを予想する前に、どのラインが強いのか?をまずは考えるべき。
今回紹介したラインの情報はあくまで基礎知識です。
レースによっては通用しないこともあるため、予想精度を上げたい方はひたすらレース観戦することをおすすめします。
最後に、難しいラインの知識がなくても、予想サイトを使えば簡単に勝てます。無料情報も充実しているので、車券購入する際はぜひ活用してください!
コメントお待ちしてます!