2024年4月21日、鳴門で開催されたマスターズチャンピオン優勝戦。昨年8月に45歳を迎えた「菊地孝平」がイン逃げを決め、25代目王者に輝きました。
今節の相棒は2連対率23%とお世辞にも良機とはいえないモーター。しかし、出走前に「悪い感じはしないし、今日のところは大きなことはやらない。レースに集中していきますよ。」と話していた通り、2走目以降は圧巻のオール2連対。
断トツ1位で予選を突破すると、準優もコンマ07のトップスタートから難なく逃げ切って優出1号艇を獲得します。
迎えた優勝戦。
抜群の伸び足で勝ち上がった寺田祥・吉川元浩をはじめ、SG11勝の絶対王者松井繁にイン屋の赤岩善生。
当然のように進入隊形が大きく乱れますが、ここでも艇界No.1のスタート力を発揮。圧巻のトップスタートからイン先マイに成功し、ターンマークを外さない完璧なターンで完勝!
初参戦となったマスターズチャンピオンにて17度目のG1制覇、通算73度目の優勝を達成しました。
菊地選手の1艇軸でガッポリ儲けさせてもらった(笑)マジで感謝、そしておめでとうございます!
優勝賞金1300万円獲得しランキング1位に
菊地孝平はマスターズチャンピオンの優勝賞金1300万円を手にし、賞金ランキング(開催終了時点)は毒島誠・平本真之を抜いて単独1位に浮上。
また、今大会の優勝者には「SGボートレースクラシック」の出場権が与えられますが、前節の児島G1キリングカップを優勝したことで既に獲得済みです。
マスターズチャンピオンの優勝賞金は、今大会から200万円増となった。
最年少世代が強すぎる問題
開催年 | 優勝者 | 年齢 |
---|---|---|
2024年 | 菊地孝平 | 45歳 ※初出場 |
2023年 | 井口佳典 | 45歳 ※初出場 |
2022年 | 上平真二 | 48歳 |
2021年 | 原田幸哉 | 45歳 ※初出場 |
2020年 | 村田修次 | 46歳 |
2019年 | 今垣光太郎 | 49歳 |
2018年 | 渡邉英児 | 48歳 |
2017年 | 今村豊 | 55歳 |
2016年 | 田頭実 | 49歳 |
2015年 | 今村豊 | 53歳 |
上記は過去10年の優勝者および当時の年齢ですが、ここ数年のチャンピオンは40代のみ。しかも、出場資格を得たばかりのSGレーサーたちが猛威を振るっています。
参考までに、現在の年齢制限は45歳以上。2003年まで満50歳だったのが、2度に渡って引き下げられている状況です。
- 2003年以前:満50歳以上
- 2003年以降:満48歳以上
- 2018年以降:満45歳以上
そりぁ、SGで優出するような現役レーサーが出場すればこうなるわな。
45歳と50歳、たった5歳差と感じるかもしれませんが、最も肉体的な衰えが現れる時期。その選手同士を同じ土俵で戦わせるのは少し可哀そうな期も。
ではなぜ、そうなると分かっておきながら年齢制限の見直しを行ったのか?あくまで個人的な見解ですが…
50歳以上だけだと”G1競争の格式を保てない”と判断から。いずれにしても、競走会が下した”苦肉の策”だったと思われます。