ここ数年、コロナ感染による在宅率増加もあって、自宅でネット投票できる公営ギャンブルの利用者が増え続けています。
最も利用者数の多い競馬は、約20年ぶりに3兆円の大台を突破。競艇(ボートレース)も1992年ぶりとなる2兆3301円を記録し、爆発的な伸び率となっています。
そんな中、競輪の売上推移をグラフで示すとこんな感じ。
※青い線が競輪の売上。
若干の増加はしているものの、競馬・競艇のような伸び率ではありません。
同じ公営ギャンブルなのになぜこれほどまでに差が生じるのか?その理由を寝ずに考えた結果、以下の結論に行きつきました。
- 競馬・競艇より予想が難しい
- 初心者がとっつきにくい
- 予想に役立つ情報が少ない
競輪は独特なルールがあって簡単ではありません。ただ、一度覚えてしまえばその知識を応用するだけであり、勝ちやすい公営ギャンブルといっても過言ではないでしょう。
そこで今回は、競輪の予想や賭け方のコツを伝授させていただきます!
これから競輪をはじめようとしている人、前にやったことあるけど面白いと感じなかった人など、この記事さえ読めばきっと楽しく勝てるようになるはず。
専門用語なども分かりやすく解説するので、できれば最後までお付き合いください。
競輪の知識はいらないけど、とりあえず勝ちたい!という方は、以下に紹介するおすすめの予想サイトをご活用ください。
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- とにかく車券を当てたい
- 当たる無料予想を探している
- プロのライン予想が知りたい
無料予想でここまで使えるサイトはごく僅か。上手に活用すれば競輪の楽しさが倍増するはず!
【競輪予想のコツ①】ラインの強さで有利・不利を予想
競輪は唯一、チームを組んで選手同士の協力が認められた競争です。競輪予想において「ライン」を読むことは最も重要な要素となるので、このポイントだけは目を凝らして確認してください。
ラインについては以下でも詳しく解説しています。
競輪のラインとは?
ラインとは、レース中に複数名の選手同士が連携を取る仕組みのこと。
1つのグループは3名程度で形成され、敵対する選手の進行を阻んだり、先頭を走って空気抵抗を減らし、同チームの選手に体力を温存させるなどの目的があります。
競輪初心者には「ほぼ八百長じゃねぇか!」と感じるかもしれません。しかし、ラインを読むスキルがあると、選手たちの思惑を予測することが可能。
したがって、勝てる車券に近づけやすくなるのです。
正直、ラインを読むことができないと競輪は勝てません。それだけは理解したうえで車券を買うようにしてください。
ラインを組む選手同士の間柄に注目
選手同士の間柄 | ラインの関係性 |
---|---|
隣接地区 | ★★☆☆☆ |
同じ地区 | ★★★☆☆ |
同じ県 | ★★★★☆ |
同じ競輪場仲間 | ★★★★★ |
ラインは「組む人間同士の関係性」も強さに影響します。
仮に隣接する地区の選手同士がラインを組んだ場合、お互いの特徴は理解し合っていないケースがほとんど。当然、意思疎通は上手くいかず、連携の取れたラインとはならないでしょう。
一方、いつも練習などを共にする同じ競輪場仲間の場合、走りのクセなどは互いに理解しています。
相手の能力を引き出す方法を分かっているので、関係性の薄いラインでは出せない強さを発揮します。
基本的なラインのパターン
全ての風を受けて先頭を走る「先行および自力型」と、空気抵抗を減らして後続から追い込む「追込み(他力型)」が、ラインの基本的な形となります。
それぞれに求められる脚質は違い…
最高速度が60キロ以上にも達し、先頭で受ける空気抵抗は予想以上。その抵抗に耐えられる脚力が必要となる。「逃」を得意とする選手が多く、スタミナにも自信あり。
少ない空気抵抗で走りながら中盤はサポートに回り、ゴール前で勝負をかける。もしくは、最後まで後方に位置取りし、最終周の直線で一気に追い抜く。「追」または「両」を得意とする選手が多い。
空気抵抗に負けない自力選手と、最後に追込む脚力のある他力選手がいれば、強いラインと評価することができます。
ただし、自力または他力のどちらか一方だけ優れていてもダメです。
3人のラインであれば3人ともバランスの取れた能力が必要なので、個の力だけで強いと判断してはいけません。
特に番手選手(2番手)の役割は重要
番手とは、先行する自力選手の後ろにいる選手のこと。
ラインにおいて、この番手選手が担っている役割はとても重要であり、番手選手の能力次第でレース結果が決まるといっても過言ではありません。
ブロック
後方から捲ってくる選手をブロックし、自由なレース展開をさせないようにする。
車間調整
同ラインの自力選手と意図的に車間を空け、他のライングループから追い上げされにくい距離を取る。
ライン切り替え
置かれている状況によって番手選手によってラインの切り替えを行う。
競り
後続車に有利な位置取りをさせないため、頭や体をぶつけて阻止する。
上記以外にも番手選手には様々な役割があるので、ただ速く走れるだけで良い番手が務まるとは限りません。
もちろん、他の選手とやり合って勝つために脚力は必要ですが、他のラインを自由に走らせないことも重要な仕事となります。
これだけは間違いなく言えますが、優れた番手選手がいると勝率は一気に上がります。なぜなら、他のラインは本来の実力を発揮することができないから。
競輪で使用される自転車のギアはめちゃくちゃ重たいです。
ブロックされて減速してしまうと、トップスピードに持っていくまで時間が掛かってしまい、いくら脚力があっても捲りが難しくなります。
その仕事を行う番手がいるラインこそ、自力選手の勝率は一気に高くなるはず。
【競輪予想のコツ②】競輪選手の実力比較!階級や競争得点
競輪で使用される自転車は全てオーダー品であり、一つとして同じものはありません。
ただ、競馬は馬、競艇はボート、オートレースはバイクといったように、自転車によって有利・不利が働くことはほぼないでしょう。
公営ギャンブルの中で最も人間のパワーが影響する競技であり、そういった意味では実力差が出やすいといった見方もできます。
余談ですが、2022年時点での競輪選手は約2,300名。以前は3,000名を超えていましたが、開催場の閉鎖や養成所試験が年に1回に変更などが影響し、2割程度減少した人数で推移しています。
実力と成績を示す選手の階級
競輪には2つの階級(S級・A級)があり、頂点であるS級S班になれるのはたったの9名。
S級S班に選ばれるには「KEIRINグランプリ」の出場権が必要で、G1制覇もしくは年間獲得賞金ランキングにて上位入賞が条件となります。
当然、階級は実力を反映したものなので、上位階級であるほど信頼すべき存在です。
とはいえ、級をまたいでレースが行われることはなく、基本的に実力は同等程度で競い合う仕組み。また、出場できるレースの制限もあるので、階級差が大きいことはあまりありません。
ただし、絶対に覚えておいてほしいのは、現階級が2期前の成績ということ。
前期1月~6月、後期7月~12月の1期は6ヵ月なので、2期前となると1年前の成績。その為、実力に大きな変化がある可能性は十分考えられるのです。
その変化についてはこの後説明する「競争得点」で調べることができます。
競輪女子選手は全員「L級1班」のみ
2級6班の階級に分かれているのは男子選手のみで、女子選手は全員「L級1班」に所属。ちなみに、L級1班が新設されたのは2017年7月1日。それ以前はA級2班に所属されていました。
全員が同じ階級になっている理由は…
- ガールズケイリンの選手数が少ない
- 男子選手とは体力差があり競えない
あくまで個人的な見解ですが、こんなところだと思います。それと、男子選手のようにL級1班から降格はないものの、年末に開催されるガールズグランプリなどの大きなレースは、出走回数によって選考除外されることもあります。
直近の成績は「競争得点」で確認
上記は「オッズパーク」の出走表をスクショしたものですが、どの投票サイトでも同じような位置に記載されています。
赤い矢印の箇所が「競争得点」です。競争得点を分かりやすく説明すると、各レースの着順によって得た平均得点。
どのレースにも5着になった選手が得られる点数が定められていて、1つ着が上がると2点プラス、1つ下がると2点マイナスと得点が与えられます。
その得点を合計し、出走回数で割ると競争得点が算出できます。
いくつかの出走表を見れば分かりますが、同じ階級でも競争得点は10点以上差があることも。高ければ高いほど良い成績を残している結果であり、当然その逆もしかり。
階級だけでは見えてこない「選手の強さ」を判断する大切なデータとなります。
【競輪予想のコツ③】競輪場の特徴を把握する
競輪場には周長、みなし直線距離、カントなど、全く同じバンクはありません。
それらの特徴が選手たちにどう影響するのか?その辺まで予想に組み込むことができれば、競輪初心者を脱するレベルになったと言えます。
専門用語 | 意味 |
---|---|
バンク | 競輪場内で選手たちが走るコースのこと。 |
周長 | 周長とは、滑走するバンク1周の長さを指す用語。競輪は会場によって周長が異なり、大きく分けて3つの周長がある。 |
みなし直線距離 | みなし直線距離とは、第4コーナーを回ったところからゴールまで距離を示す用語。 |
カント | コーナーにつけられた傾斜。競輪場ごとに傾斜角度は異なり、最高時速でも安全に走行できる仕様になっている。 |
周長は「333m・400m・500m」の3つ
国内に40か所以上ある競輪場。どれも似たようなバンクとなっていますが、実は大きく分けて3つの周長があります。
- 周長333mのバンク
- 周長400mのバンク
- 周長500mのバンク
この3つの中で最も代表的なのが400mで、国内の31か所に導入されています。次に300m(7か所)、そして最も少ないのが500m(3か所)。
G1やグランプリが開催されるのは、基本的に周長400mの競輪場が多いです。
稀に333m・500mでもG3は開催されますが、選手の有利・不利が大きく出ることもあり、大きなレースはあまりないという認識で問題ないでしょう。
バンク距離による特徴の違い
3つのバンク「335m・400m・500m」では、全く同じ出走選手であっても結果が変わる可能性は高いです。また、400mのバンクだけ見ても、直線距離やカントの特徴はそれぞれ異なります。
面倒な作業にはなってしまいますが、できれば投票する競輪場の特徴はその都度チェックすることをおすすめします。
335mバンクの特徴
前橋(335m)・松戸・小田原・伊東・富士・奈良・防府
周長が短い分、みなし直線距離も40m前後しかありません。その為、第4コーナーの立ち上がりからトップスピードの乗せるのが難しく、追込みを得意とする選手には不利に働くケースが多いです。一方、逃げる選手にとっては有利となります。
車券予想する場合は、逃げで勝率の高い選手を軸にするのと、同じラインの選手を相手に含めると良いかも。
400mバンクの特徴
函館・青森・いわき平・弥彦・取手・西武園・京王閣・立川・川崎・平塚・静岡・名古屋・岐阜・大垣・豊橋・松坂・四日市・福井・向日町・和歌山・岸和田・玉野・広島・高松・小松島・松山・小倉・久留米・武雄・佐世保・別府
最もメジャーでクセの少ないバンクであり、どの選手にとっても一番走りやすいといって良いでしょう。もちろん、競輪場ごとの気象情報などは考慮すべきですが、競輪場の特徴より「選手の競争得点」を重視してください。
500mバンクの特徴
宇都宮・大宮・高知
全国に3つしかない500mのバンク。周長はもちろん、みなし直線距離の長い宇都宮・大宮では追込み有利となることが多いです。
しかし、高知競輪場も500mバンクではありますが、直線距離は52mという短さ。400mバンクの直線平均距離が56mほどなので、先行する選手がそのまま逃げ残りするケースも多々あります。
【競輪予想のコツ④】おすすめしたい車券の種類
ラインを読み、階級や競争得点から強さを比較し、競輪場の特徴まで把握できれば怖いものなし!
ただ、実際にその予想を車券に反映させないと意味がないので、プラス収支にするためには”あなたに適した車券術”を見つけましょう。
一応、個人的におすすめしたい買い方を紹介しますが、資金や予想の仕方によって変えるのは良いことだと思います。いろんな方法を試して勝利パターンを探してください。
用意されている車券の種類は7つ
7種類ある車券の賭け式を紹介します。全通り買いした際、的中確立が低い順番に上から並べてあります。
賭式 | 的中確立 | 特徴 |
---|---|---|
3連単 | 1/504(9車) 1/210(7車) | 1~3着全てを着順通りに的中させる。最も投票売上の多い賭け式。高配当は期待できるが、それなりの点数が必要。平均配当は9車立てで33,000円程度。 |
3連複 | 1/84(9車) 1/35(7車) | 着順に関係なく、1~3着を的中させる。軸を決められないレースや、点数を押さえたいときにおすすめ。平均配当は9車立てで5,200円程度。 |
2連単 | 1/72(9車) 1/42(9車) | 1着・2着を着順通りに的中させる。3連単より配当は低いが、穴が来ると万車券は軽く超える。平均配当は9車立てで4,800円程度。 |
2車複 | 1/36(9車) 1/21(7車) | 着順に関係なく、1着・2着を的中させる。配当は低くても当てたい時におすすめ。平均配当は9車立て2,200円程度。 |
2枠単 | 1/33(9車) | 2つの枠を選び、1着・2着の枠順通りに的中させる。買う人は少ない。平均配当は9車立てで2,000円程度。 |
2枠複 | 1/18(9車) | 2つの枠を選び、1着・2着の枠順に関係なく的中させる。買う人は少ない。平均配当は9車立てで1,000円程度。 |
ワイド | 3/36(9車) 3/21(7車) | 3着以内の選手を2選手的中させる。少額ベットの初心者向け。平均配当は9車立てで800円程度。 |
回収率重視なら「3連単」がおすすめ
9車立て・7車立てで考え方は多少異なりますが、中長期的な回収率を見れるなら「3連単」のみで十分でしょう。
百歩譲って、点数をできるだけ少なくズバっと当てたい方は、2連単という選択もありだと思います。
それ以外の賭け式はおすすめできません。その理由は…
- 3連単の売上比率は75%程度
- 的中して損した気分になることがある
まず第一に、競輪における総売上の75%程度が3連単という事実。要は、それ以外の賭け式に投票されておらず、特に小規模のレースだとオッズ変動がより激しくなってしまいます。
そしてもう一つは、3連複で購入して1~3着とも予想通りだった際、もしその車券が3連単であれば約6倍もの払戻しとなっているはず。
もちろん、3連複じゃないと当たらないケースもありますが、長い目で見て損する可能性は高いでしょう。
結局は「3連単もくは2連単」で勝っておくのが最良の策だと思います。
年間収支プラスを継続している3連単の買い方
- 「7車立て or 超人気選手」がいる場合、できるだけ軸は1者に絞る
- 競輪は紐荒れすることが多いので流す
- どの選手が勝ってもおかしくないレースはBOXも検討
様々な検証を行ってきた結果、上記の買い方で3年以上はプラス収支を継続しています。
9車立てで難しいレースは最大32点ほどの多点買いをすることもあります。しかし、大抵のレースは軸を1車に絞り、紐を多めに流して旨味のある配当を期待することが多いです。
どうしても予想に自信が持てない場合は「見」で勝負を避けるか、特大万車券を夢見て少額のBOXでトライすることも。
ちなみに、この買い方で最高の思いをしたのは、2020年に伊東競輪で開催されたG2。
大波乱が起きて3連単は100万円超え!フォーメンションでは100%無理でしたが、BOXにしていたおかげで帯回収となりました(投資は6,000円のみ)。
とはいえ、上記のようなマグレ当たりでは勝率をキープしにくいので、土台となる買い方はやはり狙いを絞ってズバっと的中させること。
マメ買い・初心者なら「2連複・ワイド」もあり
競輪を始めたばかりで”とりあえず当ててみたい”といった初心者の場合は、2連複やワイドといった的中率の高い賭け式もアリかと。
マメ買いでも「オッズの歪みによる悪影響」はほぼ受けないはず。
ただし、競輪の知識を学んで継続していくつもりなら、とりあえず当てる車券はやめ、しっかりと回収率を考えた買い方に変えていくようにしてください。
何やっても勝てない方は「予想サイト」に頼る方法も
どうせなら競輪のイロハを学び、自分ひとりの力で勝ち組になるのがベスト。
ですが、サラリーマンなど定職に就いていると、時間的な余裕はなく、競輪に費やせる時間は限られてしまうでしょう。
そんな方々におすすめしたいのが「競輪予想サイト」です。
悪いイメージをお持ちかもしれませんが、競輪歴20年の私でも認めざるを得ないサイトはいくつかあります。しかも、有料情報を買わずに「無料予想」のみで勝てるサイトも。
無料予想だけ試してみるも良し、プラスα情報として利用するも良し。
活用方法によってはかなり使える存在だと思うので、いまいち信用できずに躊躇している方、ぜひこの機会に検証済みのおすすめサイトをお試しください!
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