2024年6月10日、戸田開催の3日目第7レースにおいて、トップスタートから4カドまくりを決めて1着。自身が持つ最年長勝利記録を77歳3ヵ月に更新。
2024年で77歳を迎える「高塚清一」。
競艇界の歴代最年長記録を更新し続けており、昭和・平成・令和と現在もなお各地の水面でいぶし銀の走りを披露する静岡支部の鉄人です。
勤続年数は現役断トツの58年に達し、走ったレースは13000回以上。選手やファンからは”生きる伝説”として称えられ、未だに厚い走りで業界を盛り上げています。
そんな高塚清一のキャリアや成績をはじめ、気になる引退について深掘りしていこうと思います。
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高塚清一(たかつかせいいち)とは?
高塚清一は静岡県磐田市、静岡支部のボートレーサー。戦後間もない昭和22年(1947年)に生まれ、現在も出身地の磐田市に在住。
同期(20期)には瓜生正義の師匠「古賀武日児」や、2000勝レーサー「平野小六」といった名選手たち。
高塚清一の公式プロフィール
公式画像 | |
名前 | 高塚清一(たかつかせいいち) |
登録番号 | 2014(20期) |
生年月日 | 1947年3月7日 |
身長/体重 | 164cm/54kg |
出身/所属 | 静岡県/静岡支部 |
デビュー日 | 1965年11月 |
高塚清一の出場予定や期別成績は、オフィシャルサイトの選手ページでご確認ください。
競艇選手を目指したきっかけ
競艇の道を志したのは高校生の頃。父親に連れられて観戦した浜名湖のレースがきっかけとなり、実際に選手たちの姿を見て「自分ならもっと上手に操縦できるんじゃないか」と思ったらしい。
競艇選手に対する憧れはなく「俺のほうが勝てる」と感じてすぐに高校中退。養成所試験を一発で合格すると、18歳の秋にデビューを果たします。
現役最年長ボートレーサー
2015年5月に加藤俊二(埼玉・5期)が引退したことで現役最年長レーサーとなった高塚清一。
2024年6月現在、登録番号2000番台の現役選手は高塚を含めて以下の3人。同時に65歳以上のレーサーもこの4人に限られます。
名前(年齢) | 登録番号 | 生年月日 |
---|---|---|
高塚清一(77歳) | 2014(20期) | 1947/3/7 |
高橋二朗(75歳) | 2538(32期) | 1949/4/26 |
富山弘幸(65歳) | 2878(43期) | 1958/6/21 |
平均引退年齢が46歳といわれている競艇の世界。そんな中、70代後半になっても現役レーサーを続けられるフィジカルとメンタル。”凄すぎる”として言いようがありません!
24年6月、新良一規さんが引退しちゃいましたね。長い競艇人生、本当にお疲れ様でした。
高塚清一の弟子は?
高塚清一はキャリアを通して弟子を取ったことがないと言われており、これまで師弟関係の情報は確認されていません。
とはいえ、90人近い選手が所属する大所帯の静岡支部。多くの選手が高塚を慕い、師匠のような存在であることは間違いないでしょう。
私のような後輩相手にも直立不動で話してくれる
宿舎で愚痴を聞いたことがない。僕も高塚さんのような人間になりたい
2007年に引退した植木通彦氏をはじめ、同支部の後輩レーサー笠原亮など、数多くの選手からリスペクトの言葉が発せられています。
高塚清一の競争成績
高塚清一の凄さが分かる過去の成績を紹介します。
ただし、デビューした1965年はインターネットが普及していない時代。その為、全記録を遡ることはできませんが、可能な限り調べ尽くしたつもりです。
高塚清一のデビューと初優勝
1965年の秋に養成所を卒業し、11月に地元の浜名湖競艇場でデビュー。ウィキペディアによると、デビュー節で初勝利を挙げたとされています。
初優勝は1967年11月の桐生一般戦。デビューから僅か2年で初優勝(水神祭)を達成しており、実力のある新人であったことは間違いないでしょう。
ちなみに、本栖研修所が設置されたのは1966年。それまでは地域ごとに養成機関があったので、高塚清一は浜名湖が管轄する養成所で訓練を受けたと思われます。
通算勝利数・優勝回数・生涯獲得賞金
通算勝利数は約2390回で、節目となる2000勝は2007年に達成。
通算優勝回数は47回。直近3回のVは2013年1月の常滑(4コース・抜き)、2004年4月の多摩川(5コース・まくり差し)、1999年12月の江戸川(4コース・まくり差し)。
気になる生涯獲得賞金ですが、残念ながら正確な数字は公開されていませんでした。
ビッグタイトルがないことを考えると、推定5億円程度の賞金ではないかと。
高塚清一の年収(直近10年の獲得賞金)
年 | 獲得賞金 | 順位 |
---|---|---|
2023年 | 1,273万円 | 1097位 |
2022年 | 1,262万円 | 1065位 |
2021年 | 1,237万円 | 1002位 |
2020年 | 1,191万円 | 996位 |
2019年 | 1,206万円 | 929位 |
2018年 | 1,120万円 | 978位 |
2017年 | 1,047万円 | 1050位 |
2016年 | 1,196万円 | 781位 |
2015年 | 1,235万円 | 728位 |
2014年 | 1,403万円 | 679位 |
直近10年の年収は1,200万円前後を推移。ボートレーサーの平均年収(1800万円)には届いてませんが、70代の後期高齢者として見ればかなりの高年収を得ています。
勝率はなだらかに下がっているものの、B2級に降格せずB1級をキープ(2000年以降)。
SG・G1など重賞レースの実績は?
A1級レーサーだった頃にSGは何度か出場していますが、SG制覇は一度も達成できていません。
G1についても地元記念や地区選が中心。2000年に新設されたG1競艇名人戦(マスターズチャンピオン)には7回出場し、第2回に準優進出を果たした以外はすべて予選落ちとなっています。
最年長勝利記録、最年長優出記録の保持者
高塚清一の歴代記録は「最年長勝利記録」と「最年長優出記録」の2つ。現在進行形で更新中です。
最年長勝利記録(77歳3ヵ月)
最年長勝利記録は、2024年6月10日の戸田一般戦。
4コースからコンマ15のトップスタートを決め、内艇を飲み込む全速まくりで勝利。今年に入って既に6勝を挙げているので、怪我などなければ80歳まで伸ばしてしまうかも…
最年長優出記録(76歳0ヵ月)
最年長優出記録は、2023年3月の浜名湖一般戦。
予選で5回舟券に絡む活躍を見せ、準優も2コースから粘りの走りで2着。注目された優勝戦は4着に敗れ、加藤峻二が持つ最年長優勝記録(71歳2ヵ月)は達成できず。
しかし、自らが持つ最年長優出記録(75歳6ヵ月)の塗り替えを達成しています。
高塚清一「引退の噂」について
本人が口にした「引退」についての発言や、ボート界における代謝制度(4期通算)の現状を解説します。
「引退」について語ったコメント
高塚清一に対する大きな関心事の一つが「引退時期」。2015年某日、ボートレース常滑の取材で本人の口から以下のように回答しています。
退職用紙を貰いに行ったこともあったけど、自分の中で何歳までということはないかな。でも、いつ辞めてもおかしくないよ。僕はSGを何度も獲ったわけじゃないし。植木くんみたいに4つも5つも獲って早く辞めたかったよ(笑)
※Facebookより引用
引退時期については明言しておらず、現役を続けられる限り続ける。といった意図を感じます。
植木氏のように輝かしい実績はなくても、継続することの凄さを痛感させられる。
4期通算でクビの可能性も
年 | 期 | 出走数 | 勝率 |
---|---|---|---|
2021年 | 前期 | 110回 | 4.74 |
後期 | 109回 | 4.73 | |
2022年 | 前期 | 99回 | 4.40 |
後期 | 111回 | 4.82 | |
2023年 | 前期 | 92回 | 4.61 |
後期 | 110回 | 4.42 | |
2024年 | 前期 | 104回 | 3.93 |
競艇界には強制的にクビとなる「4期通算」というルールがあります。
一般的に知られているのは、4期の通算勝率が連続で3.80未満だった選手の引退勧告。ただし、このルールは登録33年未満の選手が対象。
高塚清一のように登録33年を過ぎたベテラン選手は、4期通算勝率が「4.80未満」に上がります。
このルールをもとに高塚さんの成績を確認すると、4.80を超えているのは2022年後期のみ。それ以外の期はいずれも基準値を下回っている状況です。
もし、今後も低勝率で推移し、さらに1600人枠の定員を超えた場合、残念ながら引退勧告の対象に。
ひょっとしたら、2025年前期の集計期間(2024年5月1日~2024年10月31日)で上昇しなかった場合、残念な発表がなされるかもしれません。
4期通算を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
高塚清一の父親・嫁などプライベート情報
戦後間もない時代に生まれ、競艇の黎明期から現役で活躍してきた高塚清一。はたして、水面外ではどのような人生を歩んできたのか?
父親は元競輪選手
選手名までは分かりませんが、高塚清一の父はかつて競輪界で活躍したプロ選手。幼少期から父の仕事を見てきたこともあり、公営競技には馴染みがあったのでしょう。
競艇と出会った浜名湖のレース観戦も父に連れられたのがきっかけ。種目は違うものの、親子で公営競技レーサーとなったわけです。
若さの秘訣は「女房と酒飲んで寝ること」
過去の発言などから、高塚清一に奥様がいることは明らかとなっています。
平和島で現役最年長勝利記録を更新した時のインタビューでは、若さの秘訣について「女房と酒飲んで寝ること」と冗談交じりにコメント。
ボートレーサーは1ヵ月の半分も家を空ける職業。家族からの理解は不可欠となるため、奥様の献身的な支えがあってこそ継続できているのかもしれません。
それにしても、高塚さんの言葉には重みがあるw
体力維持のため運動は欠かさない
身体の鍛え方が”年齢に相応しくない”といった声も。
「宿舎ではいつもカラダを動かしている」と証言したのは、同支部の後輩レーサー笠原亮。
また、元レーサーの野添貴裕氏も「開催が終わった次の日に登山に行ったりする」とYouTubeチャンネルで驚きの逸話を暴露していました。
一般的に70代は足腰が衰え始めるお年頃なので、若者と一緒に戦っていること自体まさに奇跡。先100年、高塚さんのような選手は現れない可能性が高そう。
まとめ
70代後半にしてレースへ出場するだけでミラクルな高塚清一。
正直、最年長記録を更新してほしい気持ちはあります。ただ、元気なうちに現役を退き、奥様と共に第2の人生を楽しんでもらいたい気持ちもあります。
一人の競艇ファンとして、出場するレースの無事故完走を願って応援し続けたいと思います。
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