2024年11月4日の午前6時頃、東京新聞のネットニュースにおいて、競艇界全体を震撼させるニュースが報じられました。その内容とは…
競艇を裏で牛耳る”競走会”の業務停止。要は、全レース停止の可能性を示唆する内容。
ここ数年、度重なる不祥事が相次いだことにより、同業界を監督する国交省もさすがにしびれを切らしたのでしょう。2023年10月、国交省から競走会へ”業務停止の可能性”を伝えられていたようです。
ボートレース界で不祥事が相次いだことを受け、監督官庁の国土交通省の担当者が昨年10月、競艇事業を統括する「日本モーターボート競走会」に、全レース停止を意味する業務停止の可能性を伝えていた。
引用元:東京新聞WEB
当ブログでも再三伝えてきたことですが、競走会の対応は控えめにいって最悪。
これまで数えきれない疑惑が浮上していながら、表だって処分したのは「西川昌希」の八百長事件だけ。それ以外は真実を包み隠し、事件化させず隠蔽してきた過去があります。
今後、本当に全レース停止という前代未聞の処置が行わるのか?
いずれにせよ、全くとして改善してこなかった競走会の幹部たちは処分されるべき。即刻、業界に蓄積した膿を出し切ってもらいたい。
2020年以降に競艇界で起こった不祥事一覧
西川昌希が逮捕された2020年の八百長事件以降、実際に起こった競艇界の不祥事や不正疑惑を紹介します。
数々の事件をより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
⇒競艇界の事件簿。3億超えの八百長&引退した選手の不祥事など
西川昌希の八百長事件
2020年1月、不正な順位操作で賄賂を受け取った贈収賄の罪で「西川昌希」を逮捕。八百長で逮捕に至ったのは競艇史上初であり、ヤフーニュース等でも大きく報じられました。
競艇選手215名の不正受給
パンデミックとなった新型コロナ。一時的な救済処置で支給された持続化給付金。
新型コロナの影響で収入減となった法人・個人が対象だったものの、無関係だった競艇選手が不正受給。しかも、年収1000万円以上のA級レーサーが計82名もいたのです。
峰竜太が予想屋と金銭のやりとり
艇界のスーパースター「峰竜太」がどん底に落ちた事件。
自身が主催者をしていたゲーム大会にて、SNSで予想販売を生業としている予想屋から協賛金を受け取ってしまいます。投稿はすぐに削除されましたが、業界全体の信頼を失墜させたとして4ヵ月間の出場停止処分が下されました。
峰竜太評判がガタ落ちすることになった事件。
中村亮太が八百長疑惑で引退
2022年10月の不可解なレースなどがきっかけで、八百長疑惑が浮上することになった元選手の中村亮太。
引退後、本人は八百長を否定し、競走会側からの公式発表もなし。ほぼ間違いなく不正は行われていたと感じていますが、未だにその実態は明かされていません。
佐々木海成が舟券購入で引退
2022年11月にデビューした「佐々木海成」。競走法で禁止されている”舟券購入”により、2024年2月、業界から追放されたことが判明しました。
八百長疑惑の村上純が引退
デビュー通算45勝の「村上純」が、何の前触れもなく2024年5月に引退。理由は明らかになっていませんが、2019年頃から浮上していた八百長疑惑に関係している可能性も。
江頭賢太が闇金で借金、後に引退
2024年3月、某サイトで江頭賢太本人の免許証写真が晒され、闇金融で借金していたことが発覚。その後、ボートレースの体面を汚したとSNSで報告し、短い競艇人生に終わりを告げています。
表面上は自主的とも思える引退劇ですが、おそらく競走会からそうするように仕向けられたのでしょう。
⇒江頭賢太が引退。Xの投稿「弟子は破門。4月11日に引退した」
競艇場の職員が舟券購入で解雇
2024年5月に江戸川職員の舟券購入。さらに、その後の調査で他場の職員22名の購入も発覚し、不正に関わった全職員の諭旨解雇が報じられました。
諭旨解雇とは、従業員に退職を勧告し、従業員から退職届を提出させて解雇する懲戒処分のこと。
悪しき実態に八百長を疑う声も多い
上記に紹介した不祥事は氷山の一角。他にも数えきれないほどの不正や疑惑があり、早急な業界健全化が求められる状況です。
そうした中で報じられた全レース停止の可能性。
まぁ、国交省も2兆円規模の産業をストップするとは思えませんが、ここまで問題が大きくなった以上、それなりの対処をしないとファンたちは納得しないでしょう。