2024年2月27日、大阪支部の131期「佐々木海成」の選手登録が今月19日に抹消されていた模様。
モーターボート競走会の発表によると、現役選手だった期間において、電話投票で舟券を購入していた事実が発覚。佐々木海成が犯した行為は、モーターボート競走法第11条第2号の禁止行為に該当します。
次の各号のいずれかに該当する者は、当該各号に掲げる競走について、舟券を購入し、又は譲り受けてはならない。
- 競走に関係する政府職員及び施行者の職員にあつては、すべての競走
- 競走実施機関の役職員及び競走の選手にあつては、すべての競走
- 前二号に掲げる者を除き、入場料の徴収、舟券の発売等、競走場内の整理及び警備その他競走の事務に従事する者にあつては、当該競走
上記に該当する行為を行ったため、19日付けで競艇界から追放されました。
選手および競艇関係者が舟券を買えないのは当然のこと。なぜなら、近年問題視されている「八百長」に繋がってしまう危険性があるから。
また、選手自身が購入したとなると、自分が出場するレースで順位操作をすれば簡単に的中できてしまいます。
今回に関しては、レースを操作できるほどの選手じゃなかったので、おそらく八百長が目的ではなかったと思われます。しかし、後に紹介する”兄(佐々木大河)”と共謀していた場合、最悪のケースも想定される事案。
なぜ禁止だと分かっていながら舟券購入という悪質行為に及んだのか?
その理由を知る術はありませんが、競走会には今まで以上の再発防止に努めていただきたい。
佐々木海成(ささきかいせい)とは?
公式画像 | |
名前 | 佐々木海成(ささきかいせい) |
登録番号 | 5260(131期) |
生年月日 | 1997年11月27日 |
身長/体重 | 162㎝/56㎏ |
出身/所属 | 大阪府/大阪支部 |
デビュー日 | 2022年11月18日 |
引退日 | 2024年2月19日 ※登録抹消日 |
2024年2月19日付けで引退
「登録抹消=引退日」と思っていたのですが、2月27日の午後8時現在、オフィシャルサイトの選手ページは残ったままです。
一応、視力検査で基準をクリアできなかった場合など、一時的に選手登録は抹消されることはあります。そして、再検査で基準をクリアできれば復活します。
ただ、舟券購入という理由が理由だけに、八百長の事実がなかった、もしくは反省している等々で復活させることはあるのか?
2月28日、オフィシャルサイトから選手ページが削除されてました。
佐々木海成の単独犯であれば八百長はしていないはず
年 | 1着数 | 勝率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
2022年 | 0回 | 1.27 | 0.0% |
2023年 | 0回 | 1.38 | 0.7% |
2024年 | 2回 | 2.43 | 13.0% |
上記は、佐々木海成がデビューしてからの成績。
通算の1着数は2回しかなく、3連対率を見てもわずか13%程度。ご覧の通り、自分の意志で順位操作(八百長)を仕組むことは不可能と言っても良いでしょう。
八百長とは、インコースで絶対的に信頼を得ている際、わざと負けて高配当を演出するもの。したがって、佐々木海成本人が、自分のレースで八百長している可能性はゼロです。
ただし、以下のようなケースは想定されます。
第三者(選手)と共謀し、イン戦で着外になる情報をもらう。そのレースに大金を投資して稼いだ。
あくまで可能性の話ですが、2020年に逮捕された「西川昌希」の例がある以上、八百長が行われていた可能性は否定できません。
まぁ、競走会はこれまでいろんなことを公表せずにいるので、今回の一件も追加で発表されることはないでしょうけど。
疑惑の件については以下をご覧ください。
師匠は大阪支部「田中和也」
佐々木海成の師匠は、大阪支部の97期レーサー「田中和也」。
同期には「西山貴浩・土屋智則」といった艇界を代表するトップレーサーが名を連ね、そうした選手らと対等に戦える実力者の1人です。
兄「佐々木大河」もボートレーサー
佐々木海成の兄「佐々木大河(ささきたいが)」も同じボートレーサー。
2018年11月にデビューし、2022年3月の尼崎一般戦で初優出。現時点でまた初優勝は達成していないものの、ここ数年は右肩上がりに成長中。あと少しでA2級昇格に届く勝率を残しています。
そんなことより気になるのが、弟の舟券購入を認知していたのか?
さすがにA2級間近の選手ともなると、インコース出走時の順位操作は可能。その為、八百長を疑うファンは少なくないでしょう。
既にちらほら疑いの声は挙がっている状況。
また、兄が全く認知していなかったとしても、少なからず変な目で見られるのは避けられないこと。選手が舟券を買うなんて、我々からしたら一つしか思い浮かばないので。
おそらく大河さんは認知していなかったはず。でも、変な負け方などすれば変な見方をされそう。