直近の平均STランキング＆穴狙いにおすすめのスタート巧者

ボートレーサーにとってなくてはならない技術に「スタート力」があります。

もちろん、ターン力やモーターの整備力も欠かせない技術です。しかし、フライングスタート方式を採用している競艇において、スタートを決めないことには戦う土俵に立っていないのも同じ。

そういっても過言ではないほど重要なスキルであり、SG・G1常連の選手なら基本的に備わっています。

その中でも飛びぬけてスタート力に長けた、いわゆる”ST巧者”と呼ばれる選手たち。

彼らの存在を知っておけば高配当を狙いやすくなるので、波乱好きの競艇ファンなら覚えておいた方が良いでしょう。

平均STランキングTOP10

最新および前年度の平均STランキングは以下の通り。

順位	2023年	2022年
1位	山田哲也(0.101)	菊地孝平(0.104)
2位	原田幸哉(0.106)	原田幸哉(0.106)
3位	野中一平(0.110)	山田哲也(0.113)
4位	山口剛(0.111)	佐々木康幸(0.116)
5位	宮崎光基(0.114)	山口剛(0.116)
6位	菊地孝平(0.114)	下條雄太郎(0.116)
7位	石丸海渡(0.115)	石丸海渡(0.116)
8位	石原翼(0.115)	石倉洋行(0.117)
9位	峰竜太(0.115)	羽野直也(0.117)
10位	相原利章(0.117)	小林一樹(0.117)

ランキング上位者は大体同じ顔ぶれ

2023年、2022年の平均STランキングを見て分かる通り、上位に君臨するのは同じ選手が多め。また、2021年以前のデータを確認しても、多少の違いはあれど大体同じ顔ぶれでした。

このことから「ランキング上位の選手は常に早いスタートを切っている」ということ。

ただし、番組表に記載ある平均STが高水準であっても、ごく稀に”出走数の少なさ”で大きく偏っているケースがあります。

そのデータがいつから集計されているのか？確認するようにしましょう。

平均STで早いと言われる数値は？

あくまで個人的な見解ですが、A1級のトップ層だと「0.15以上」。それ以下でも強い選手はいますが、安定した成績を残せていない印象。

例として、2023年10月に開催された多摩川G1のドリーム戦。

石渡鉄兵以外はSGレーサーといった番組で、愛知支部のスター「池田浩二」に至ってはコンマ12。その他の選手もコンマ14以下である中、松井繁のみコンマ16。

僅かな差ではあるものの、SGを勝ちまくっていた絶対王者の面影はなし。そう考えると、スタート力が落ちだした頃から成績も低下したように思えます。

捲り高配当が狙えるスタート巧者

STで早いとレースを優位に進めることができ、特にスローカドの3コース、ダッシュカドの4コース進入時はまくり率が飛躍的に上昇します。

これから紹介するのは、平均STランキング上位でよく見かけるスタート巧者かつ、道中を捌ききる旋回力の高い選手。人気薄の場合は高配当を演出してくれるかも。

菊地孝平（きくちこうへい）

名前	菊地孝平（きくちこうへい）
登録番号	3960（82期）
直近平均ST	0.114
捲り率	2コース：10.0％ 3コース：4.8％ 4コース：15.8％ 5コース：5.6％ 6コース：0％

艇界No.1のスタート巧者といえば「菊地孝平」でしょう。

ただ、STが長けていることはバレバレなうえ、ターン力、整備力さえトップクラス。業界の常識すぎて為になる情報はあまりありませんｗ

菊地が番組にいたら1着、または軸に据えるだけ。よっぽど荒れない限りそれのみで当てられます。

山田哲也（やまだてつや）

名前	山田哲也（やまだてつや）
登録番号	4297（95期）
直近平均ST	0.101
捲り率	2コース：16.7％ 3コース：11.1％ 4コース：16.7％ 5コース：8.7％ 6コース：11.1％

菊地孝平と同等のスタート力を持つ「山田哲也」。

デビュー当初から0台前半のスタートを連発し、これまで2度のG1制覇、通算52勝しているトップレーサーです。

STについてはほぼ全てのファンが認知されており、オッズ的なうま味は限定的。しかし、SG・G1だと人気薄のことも多々あるので、そういったレースを見つけたら一撃に期待する価値あり！

ちなみに、業界No.1と呼ばれる山田の平均STランキング推移は…

一部の年を除き、約1600人いるボートレーサーの中でほぼ10位以内。驚異的な記録といって良いかと。

原田幸哉（はらだゆきや）

名前	原田幸哉（はらだゆきや）
登録番号	3779（76期）
直近平均ST	0.106
捲り率	2コース：5.0％ 3コース：10.3％ 4コース：12.0％ 5コース：0％ 6コース：0％

平均STランキングで常に上位の「原田幸哉」。

以前からスタートには定評のある選手ですが、磨きがかかってきたのは2015年頃から。そして、直近ではランキングトップ3の常連に君臨しています。

歳を重ねるごとに進化しており、肉体の衰えをカバーするため？なのかもしれませんね。

山口剛（やまぐちつよし）

名前	山口剛（やまぐちつよし）
登録番号	4205（91期）
直近平均ST	0.111
捲り率	2コース：5.6％ 3コース：3.3％ 4コース：11.5％ 5コース：0％ 6コース：0％

今最も勢いのあるレーサー「山口剛」。

2023年の多摩川G1では、あの池田浩二を3コースからまくり差しで撃破！スタート力もさることながら、群を抜いたターン力を兼ね備えた選手です。

直近3年の平均STはコンマ11程度。人が変わったような成長を遂げているので、2010年以来のSG制覇は近そうな予感がします。

【穴】宮崎光基（みやざきこうき）

名前	宮崎光基（みやざきこうき）
登録番号	4968（120期）
直近平均ST	0.114
捲り率	2コース：0％ 3コース：0％ 4コース：0％ 5コース：0％ 6コース：0％

2023年になって覚醒し始めている「宮崎光基」。はじめて名前を聞いた人も多いでしょうが、高配当を狙うなら今がおすすめです！

トップ選手にも劣らないスタート力を持ち合わせているので、カド位置にいる時は要注意。0台のスタートからまくり一撃で特大万舟を演出することが稀にあります。

とはいえ、実力はまだまだこれからのルーキー。過度な信頼はせず、穴狙いで軽めに狙いましょう。

【穴】石原翼（いしはらつばさ）

名前	石原翼（いしはらつばさ）
登録番号	4989（120期）
直近平均ST	0.115
捲り率	2コース：0％ 3コース：5.0％ 4コース：16.7％ 5コース：5.3％ 6コース：0％

2023年2月の初優勝から、立て続けに2勝目を挙げた「石原翼」。また、B1級からA1級に飛び級する腕前なので、パン戦だと高配当への期待値は低め。

ただ、今後はG1・G2の斡旋が入っていくため、石原が4カドに座ったレースは狙うべし！なぜなら、4コースだけ1着率が突出しているから。

お世辞抜きで石原の4カドは信頼できます。

【平和島】石原翼が覚醒！2月の初Vに続き再びイン逃げ優勝

【穴】野田部宏子（のたべひろこ）

名前	野田部宏子（のたべひろこ）
登録番号	4765（112期）
直近平均ST	0.117
捲り率	2コース：18.2％ 3コース：10.0％ 4コース：25.0％ 5コース：22.2％ 6コース：0％

かわいい見た目と抜群のスタート感覚を持つ「野田部宏子」。

ルーキー時代はどこにでもいるB級レーサーでしたが、2021年頃から女子界トップクラスのST巧者に。その影響もあって、2～4コースの勝率は大きく上昇中。

野田部の出場レースで狙ってほしいのは、インがそこそこ強い時の直まくりと、ダッシュカド位置のまくり。

トップスタートを決める割合はかなり高いので、売れていないようならオッズ買いを推奨します。

まとめ

道中競り勝つ実力はなくても、ボートレースという競技はスタートのみで1着を獲れます。その素質がある選手を自分で探せるように、見つけ方を説明して終わりにしたいと思います。

大よそのデータはオフィシャルサイトで事足りますが、詳細な情報を調べたいなら「競艇DB・ボートレース日和」の活用は必須。

特にボートレース日和はレース予想にも役立つので、活用方法を把握していない方は以下の記事をご覧ください。