2024年5月12日、守屋美穂の優勝で幕を閉じた宮島G2レディースオールスター。
若手レーサーの活躍もあって大きな盛り上がりを魅せましたが、大会終盤の準優2レース目、選手および施行者にとって最悪の事故が発生。そう、4艇が絡む集団フライングです。
なぜこのような事態に陥ってしまったのか?考えられる要因は2つ。
ひとつは優出を勝ち取りたい気持ちが強かったこと。もうひとつは、5号艇土屋南がチルト3度の伸び仕様だったため、まくりを警戒しすぎてタイミングを狂わされたこと。
戸敷晃美(F.03)・香川素子(F.05)・米丸乃絵(F.01)・土屋南(F.03)の集団Fとなってしまい、恵まれで長嶋万記が1着、實森美祐が2着という結果に。
単勝と2連単以外の舟券は不成立となり、売上の99.75%にあたる2億4470万1000円が返還となりました。
F罰則による今後の斡旋状況
2023年4月より「SG・G1・G2の準優および優勝戦」のフライング罰則が強化。該当する選手には以下の罰則が適用されます。
- 優勝戦のフライングは、斡旋が決まっているレース終了後、SGレース24ヵ月間、G1レース12ヵ月間出場できない(グランプリ含む)。
- 準優勝戦のフライングは、斡旋が決まっているレース終了後、SGレース12ヵ月間、G1レース6ヵ月間出場できない(グランプリ含む)。
- 優勝戦のフライングは、斡旋が決まっているレース終了後、G1・G2レースに12か月間出場できない(SGの出場は可)。
- 準優勝戦のフライングは、斡旋が決まっているレース終了後、G1・G2レースに6か月間出場できない(SGの出場は可)。
今回は”G2準優勝戦”となるので、決まっている斡旋を走り終えてF休み消化後から「G1・G2レースに出場不可」となります。
ちなみに、ネットでは「女子戦に出場できない」といった情報を見かけますが…
どうやら休み明けから6ヶ月GIGIIに出れないとの事で女子戦は走れるらしいです。規定色々変わりすぎてよくわかってなくてすいません。
女子戦への出場に影響はないとのこと。ただ、香川選手自身も半信半疑っぽいので、事実である確証はありません。
戸敷晃美
斡旋状況 | 6/8~6/11(常滑一般) 6/15~6/20(唐津G3) |
F休み | 30日間(6/21~7/21) |
罰則期間 | 6ヵ月間(7/22~) |
選出除外 | PG1レディースチャンピオン G2レディースチャレンジカップ PG1クイーンズクライマックス |
女子賞金順位 ※5/12時点 | 55位(7,262,000円) |
香川素子
斡旋状況 | 5/17~5/21(唐津一般) 5/25~5/30(大村一般) 6/13~6/18(鳴門G3) |
F休み | 35日間(6/19~7/19) |
罰則期間 | 6ヵ月間(7/20~) |
選出除外 | PG1レディースチャンピオン G2レディースチャレンジカップ PG1クイーンズクライマックス |
女子賞金順位 ※5/12時点 | 20位(10,632,000円) |
米丸乃絵
斡旋状況 | 6/15~6/20(唐津G3) |
F休み | 30日間(6/21~7/21) |
罰則期間 | 6ヵ月間(7/22~) |
選出除外 | PG1レディースチャンピオン G2レディースチャレンジカップ PG1クイーンズクライマックス |
女子賞金順位 ※5/12時点 | 46位(7,905,834円) |
土屋南
斡旋状況 | 5/16~5/21(住之江一般) 5/25~5/30(大村一般) 6/6~6/11(児島一般) 6/15~6/20(唐津G3) 7/2~7/7(児島G2) |
F休み | 30日間(7/8~8/7) |
罰則期間 | 6ヵ月間(8/8~) |
選出除外 | PG1レディースチャンピオン G2レディースチャレンジカップ PG1クイーンズクライマックス |
女子賞金順位 ※5/12時点 | 54位(7,300,333円) |
F1本で今年終了…さすがに厳しすぎないか?
フライングを切るとその艇を含む舟券が返還となるので、ほど施行者側の損失は高グレードほど大きくなります。よって、SG・G1・G2かつ準優・優勝戦の罰則が重たいのは仕方ないでしょう。
しかし、誰にだってミスはありますし、悪天候などでやむを得ないケースも発生する競技。そのうえで、たった1度の失態で先6ヵ月・1年間を消化試合にするのはちょっとね…
特に伸び盛りの「實森美祐・戸敷晃美・米丸乃絵・土屋南」らがクイーンズクライマックス選出除外。何かしらの救済処置があっても良さそうな気がしてます。
香川素子がQCに出れないのも、もちろん悲しいですよw