2月29日現在、G1東海地区戦で優出4着など好調をキープしているが、今年に入って未だ優勝は0回。
3年連続15回目の出場となった2023年グランプリシリーズ。赤岩らしい前づけで強気に攻めたが、1度も1着を獲れずあえなく予選敗退。
枠番に関係なく内側へ前づけするインレーサーであり、コワモテの武闘派としても知られる「赤岩善生」。
そんな赤岩もデビューから早25年。若い頃のギラギラ感は多少落ち着きましたが、地元蒲郡では未だに圧巻の実績を残し続けています。
これまでSG優勝、全場制覇、2000勝など華々しいキャリア。ただ、過去には優勝戦まさかの沈没事件やアキレス腱断絶によるスランプも経験。
また、ベールに包まれているプライベートについても、根こそぎ深掘りしていこうと思います。
上記画像は「エンカウント」の予想通りに購入したの舟券&払戻金。
競艇予想サイトは怪しいところも多いですが、こうした実績を残してくれるサイトが僅かに存在します。
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赤岩善生とは?
赤岩善生は鹿児島県出身、愛知支部のボートレーサー。プロフィール上は愛知県の表記ですが、出生地および本籍地は鹿児島です。
赤岩善生の公式プロフィール
公式画像 | |
名前 | 赤岩善生(あかいわよしお) |
登録番号 | 3946(82期) |
生年月日 | 1976年2月8日 |
身長/体重 | 168cm/57kg |
出身/所属 | 愛知県/愛知支部 |
デビュー日 | 1998年5月15日 |
赤岩善生の出場予定や期別成績は、オフィシャルサイトの選手ページでご確認ください。
自衛隊を辞めて競艇の道へ
愛知県立岡崎東高等学校を卒業し、航空自衛隊へ入隊したものの約1年で退職。その後、職を転々とする中で競艇という職業に惹かれていきます。
当時の受験資格ギリギリとなる20歳で合格。82期生として本栖研修所への入学を果たし、艇界への第一歩を踏み出しました。
※上記は赤岩善生の若い頃。
赤岩善生に関する情報でよく目にする「負けず嫌い」というワード。その片鱗は訓練生時代から見せており、負傷したまま養成所リーグを戦い抜いた経験もあるほど。
そして、よっぽどの状況じゃない限り休場したいのがポリシーだとか。
後に紹介する「アキレス腱断絶の重傷から1ヵ月で復帰」のエピソードも、自分に負けたくない一心だったのでしょう。
同期(82期)の主な選手
トップレーサーが勢揃いの82期は、赤岩を含めてSG覇者が4人。
SG優勝5回の菊地孝平を筆頭に、地元浜名湖でSG2勝の坪井康晴、クラシック覇者の中澤和志。
その他、本栖チャンプに輝き安定した成績を残す作間章や、通算60勝以上している横澤剛治らが現役で活躍中です。
赤岩と菊地が同期だと初めて知った方も多いのでは?明らかに菊地の方が若く見えますしw
弟子は「宇野弥生・北川潤二」
赤岩善生の弟子は同支部90期「宇野弥生」と、91期の「北川潤二」。
宇野弥生はまだ女子戦の重賞タイトルこそありませんが、2012年2月に大村の男女混合G2競争で優勝した実績があります。
北川潤二は2022年から急成長中。安定しなかった級別もA1級に定着し、記事作成時点で優出10回・優勝3回と好調を維持しています。
赤岩善生の年収(獲得賞金)
年 | 獲得賞金 | 順位 |
---|---|---|
2024年 | – | – |
2023年 | 62,436,680円 | 30位 |
2022年 | 57,411,485円 | 37位 |
2021年 | 50,576,000円 | 43位 |
2020年 | 41,550,000円 | 77位 |
2019年 | 60,932,000円 | 26位 |
2018年 | 64,779,000円 | 17位 |
2017年 | 46,234,333円 | 35位 |
2016年 | 50,537,000円 | 26位 |
赤岩善生の年収(獲得賞金)は上記の通り。
20年ほど前から高実績を残し続けており、毎年5000万円ほどの賞金を獲得。当然ながら、デビュー以降に獲得した生涯獲得賞金は軽く10億円を超えています。
赤岩善生といえば前づけ
赤岩といえば艇界きってのインレーサー。
枠番がアウトコースだった場合、基本的に3枠以内に前づけを敢行。例え助走が短くなって不利になっても、SG・G1のようなグレード戦でも、我が道を全うするのが赤岩善生の戦い方。
前づけへのこだわり
赤岩にとっての前付けは勝つために全力で戦う姿勢そのもの。彼が番組にいたら、枠なり進入になることはほぼないと思った方が良いでしょう。
2022年の全出走データを見ると、4~6号艇で出走した129レース中、枠番通りに進入したのは7レースだけ。これほど前づけを徹底しているSGレーサーは極めて稀です。
伝説的なピット離れ(2018年チャレンジカップ準優)
格の違いを魅せつけたのが、2018年の芦屋チャレンジカップ準優勝戦。
本番で驚異的なピット離れからインを奪取しますが、当然ながら100mを切る深イン。
そんな中、絶好枠となった赤岩はコンマ03のトップスタート!単騎ダッシュの毒島誠を振り払い、イン戦を制して優出を果たしました。
優勝戦は3コースから5着に終わったものの、スーパーピット離れにより年末のグランプリ選出を確定させる大きな1勝となったのです。
これぞイン屋!出足に寄せた調整を施していたのでしょう。
海野康志郎が追突した沈没事件
2020年10月に開催された徳山優勝戦。
赤岩善生がピット離れで先行し、海野康志郎のインを奪取。しかし、前づけされたことに腹を立てたのか、海野は赤岩の艇に向けて突進。
身体への追突は免れましたが、赤岩のボート後部に乗り上げる形に。これによりボート内は浸水し、時を待たずして沈没してしまいます。
赤岩は優勝戦を走ることができず欠場(選責外)。一方、海野は再発走のレースで優勝しましたが、内規違反の罰則が科され、このレース以降徳山から斡旋を受けていません(2023年10月現在)。
海野は赤岩に恨みでもあったのか?明らかに海野が悪いですからね…
赤岩善生のプライベート情報
水面外の赤岩善生については情報がほぼありません。また、自身が運営するSNSはないうえ、選手間のSNSで見かけたこともありません。
ただ、過去の記事やインタビュー映像などを調査した結果、他サイトが報じていない新事実をいくつか発見しました。
赤岩善生の結婚・家族・離婚の噂は?
結婚や家族についての公表は一切していませんが、某競艇誌に「赤岩は追加斡旋を断らない(中略)家族の行事よりも仕事を優先し…」という一文を発見。
この文面から推測すると、おそらく既婚者でお子さんがいる可能性は高そう。
そして、噂が独り歩きしている「離婚」というワード。どのサイトもどこから得た情報なのか記載がないので、信憑性は低いと思われます。
プライベートがベールに包まれている数少ない人気レーサー。艇界のエンターテイナー「西山貴浩」あたりが踏み込んでくれると嬉しいけどw
空手など数々の武道で有段者
少年時代から習い続けてきた空手をはじめ、柔道や銃剣道も有段者。武道に精通しているのは自衛隊にいたことが関係しているでしょう。
空手や柔道に必要とされるのは礼の心。レース場でも礼儀を重んじ、後輩への指導も丁寧かつ熱心だと評価する声もあります。
足つぼ好きな愛犬家(らしい)
以下は芦屋競艇のフェイスブックに掲載された2016年の情報。
赤岩選手は足つぼが好きで鞄につぼ押しを入れてるとか。犬も好きだそうで自宅ではトイプードルを2匹飼っているそうです。
ゆくゆくは将来鹿児島に帰ってド―ベルマンとか大きい犬を育てたいとか。
あのコワモテに小型犬のトイプードル・・大変失礼な言い方ですが、似ても似つかない組み合わせに感じますw
それともう一つ、若い頃の赤岩善生に関する記事を紹介しておきます。執筆者は江戸川の実況アナウンサー「田島美生」さん。
2010年頃に「漢・赤岩善生が行く!」という企画番組があり、その番組内でご一緒したらしい。
あまり突っ込んだ情報は記載されていませんが、今よりオラついてる赤岩善生を見ることができます。気になる方はぜひ一読ください!
赤岩善生のデビューから現在
1998年5月、常滑競艇場で競艇選手のキャリアが始まった赤岩善生。
デビュー戦は5着でしたが、後半レースで大外からコンマ08の好スタートを決めて初勝利を達成。その後も5節連続で節間1勝を挙げるなど、わずか3期でA1級に昇格しています。
1998年下関一般戦で初優出初優勝
デビューした1998年は79走で9勝をマーク。翌1999年はさらに勝率を伸ばし、新鋭リーグでも先輩相手に連対する活躍を続けます。
成長を遂げる中で迎えた下関一般戦。
1着を3本獲って優勝戦に進んだ赤岩は、3枠ながら4カドを選択。トップスタートで先行すると、インの山田竜一を行かせて冷静にまくり差し。
ルーキーらしからぬ落ち着いた立ち回りで、初優出初優勝の水神祭を飾りました。
2006年賞金王シリーズSG初優勝
1999年以降も実績を積み上げていき、2003年は一般戦V7に加え、丸亀新鋭王座・平和島周年のG1競争で優出2着を果たします。
しかし、あと一歩が届かないまま2006年は優勝がなく勝率も低下。期待する声が小さくなっていく中、見せ場を作ったのは年末の住之江賞金王シリーズ戦。
この一戦で赤岩は予選4勝と奮起。準優をコンマ05の完璧なスタートで逃げ切ると、優勝戦では先行を許した服部幸男を道中で逆転。
G2、G1どちらも未勝利で一足飛びのSGウイナーとなりました。
2009年桐生MB大賞でG1初優勝
2007年はSGとG1で優出5回、2008年は優出7回と高実績を残しますが、優勝には1度も届かず。あと一歩の状況を打破したのは、2009年11月の桐生G1モーターボート大賞でした。
予選初日から4連勝で主導権を握ると、準優も盤石のイン逃げで勝利。優勝戦はコンマ11のタイミングでイン先マイし、他艇を寄せ付けない走りで1着フィニッシュ。
デビュー11年半、優出17回目。SG優勝が早かっただけに、長く険しかったG1制覇は本当に嬉しかったはず!
2012年蒲郡で地元記念初制覇
G1初優勝から波に乗った赤岩善生は、翌2010年の常滑G1東海地区選手権、戸田の記念G1で優勝。さらに、2011年も蒲郡で地区選連覇を達成します。
ここまで来れば是が非でも獲りたい地元の記念タイトル。その瞬間が訪れたのは、2012年4月の蒲郡周年G1オールジャパン竹島特別。
予選5走を「511333」で突破し、準優は2コースから展開に恵まれ1着。2枠出走となった優勝戦は、好スタートから鋭い差しが決まり1着。
水面を知り尽くした蒲郡で悲願の記念初Vを果たしたのです。
赤岩善生の強さが分かる実績
「赤岩には前づけの印象しかない」といった競艇ファンも多いはず。なので、どれほど強いレーサーなのか?現在までに残した偉大な記録を紹介します。
地元蒲郡で「5連続優勝&8連続優出」を達成
年月 | 大会名 | 結果 |
---|---|---|
2011年7月 | オーシャンカップ | 優出2着 |
2011年12月 | 東海地区選手権 | 優勝 |
2012年1月 | JLCカップ | 優勝 |
2012年4月 | オールジャパン竹島特別 | 優勝 |
2012年5月 | 竹島弁天杯争奪戦 | 優勝 |
2012年8月 | 名鉄バス杯争奪戦 | 優勝 |
2012年9月 | KIRIN CUP | 優出5着 |
2013年3月 | 蒲郡みかんわいん杯 | 優出2着 |
「ミスター蒲郡」の異名を持つ赤岩善生。
上記表の通り、2011~12年にかけて記念初優勝を挟み、蒲郡開催で5連続優勝の快挙を達成。
とんでもない記録ですが、2011年のオーシャンカップから2013年3月の一般戦まで「8節連続優出」している点も半端ない記録。成し得た選手は数えるほどだと思います。
史上21人目の24場制覇達成(2018年)
2018年4月、史上21人目となる24場制覇を達成。ラストに優勝を飾った水面は最難関の江戸川でした。
予選3日間をオール2連対でまとめて1位通過。「ここで決める」と前検日で宣言した通り、絶好枠で迎えた優勝戦も難なくイン速攻を決める完勝劇!
ちなみに、24場制覇を達成すると1オンスの金貨が贈られます。
2000勝&100V達成(2021年)
トップレーサーしか到達できない2000勝。2021年3月16日、三国一般戦においてデビューから約22年10ヵ月、6158走目にして大台を突破しました。
さらに、同年4月のびわこでは、7連勝を含む圧巻の強さで優勝。通算100回目のVとなり、2000勝よりも少ない史上17人目の快挙を達成しています。
2000勝を超える2500勝・3000勝を達成したレーサーも。気になる方は以下をご覧ください。
まとめ
どのレースでも全力を尽くし、ちょっとの怪我程度なら帰郷しないお手本のような選手。戦い方に賛否はありますが、内枠での信頼できる実績、高い整備力は紛れもなく超一流です。
2022年度のグラチャンでは「SGはまだまだ諦めていない」という本人の言葉通り、3年7ヵ月ぶりにSG優出。
既にマスターズ世代のベテランレーサーですが、2度目のSG制覇を達成する日はそう遠くないかもしれません。
赤岩のような前づけレーサーを紹介してます。予想方法も載せてるのでぜひ!
コメントお待ちしてます!