日本に24箇所点在する競艇場は、関東、東海、近畿、四国、中国、九州の6つのブロックに分けることができます。
また、それぞれの競艇場には他の競艇場にはない固有の特徴を有しており、レース攻略にはその開催されている競艇場の特徴を把握することが不可欠です。
今回は東海地区の一角を担う「津競艇場」についてまとめました。
津競艇場の水面やコースの特徴はもちろん、コース別成績からみる傾向などをわかりやすくまとめてあります。
当記事で説明する特徴をご覧いただければ、津競艇の攻略に繋がることは間違いないないはず!3分程度で読み終わるのでぜひ最後までお付き合いください。
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津競艇場(ボートレース津)とは?
津競艇場は、三重県津市に位置するボートレース場です。
競艇発祥の地と言えば大村競艇場ですが、実は日本で初の認可を受けたのは津競艇場と。よって、日本における競艇の歴史を振り返ってみると、津競艇場は歴史あるとても古い競艇場なのです。
津競艇場へのアクセス
津競艇場は、伊勢湾の一角を利用して作られた競艇場であることがわかります。
しかし、宮島競艇場のように海と直接面しているわけではなく、あくまで伊勢湾からの支流である相川の近くに設置されています。
津競艇の特徴を捉えるうえでは、まずマップで示すような位置関係をしっかり把握しておく必要があります。
ボートレース津の概要
名称 | 津ボートレース場 |
住所 | 三重県津市大字藤方637 |
公式HP | ボートレース津 |
電話番号 | 0829-56-1122 |
営業時間 | 9:30~16:30 |
所属 | 三重支部 |
主な選手 | 森竜也 井口佳典 坂口周 澤大介 新田雄史 他多数 |
津競艇場には、かつて実力派レーサーとして人気のあった森竜也をはじめ、賞金王レーサーの井口選手などが所属する三重支部のホーム水面です。
支部全体では50名前後と決して大きな支部ではありません。ただ、中堅以上の実力を持つ選手が多く在籍しており、実力・人気ともに粒ぞろいな支部と言えるでしょう。
ボートレース津の主な特徴
続いては「津競艇場の特徴」について。
汽水の特徴はさほど気にかけなくてよい
汽水として注意しなくてはならないのは塩分濃度の変化です。一般的に汽水は川の水と海水が入り交じる河口付近に存在することが多く、潮の満ち引きなどで塩分濃度が代わりがち。
塩分濃度が顕著に表れる「江戸川競艇場」を例を挙げると、潮が流れ満潮に向かう時間帯は選手の体重が軽くなり、体重差がレースに影響しづらくなる。
このことから、他の競艇場と比べて予想がしづらいとされています。
しかし、津競艇場は汽水ではあるものの、実は外界とは隔離されているいわゆるプール水面です。
隔離されているがゆえに塩分濃度が一定に保たれており、体重差の変化はさほど気にかける必要はないと推察されます。
とはいえ、あくまで元来存在する体重差は潮の流れや水質に関係なく存在するので、最低限の選手の体重チェックはしておいた方が賢明でしょう。
うねりや潮位差はほぼない
津競艇場はプール水面。そのため、潮によるうねりや潮位の変化はなく、人によっては予想しやすいと感じるかもしれません。ただ、逆に言えばプール水面は航走しやすいとも言えます。
ダッシュ勢にとってはフルスピードでターンができたり、スタートタイミングを掴みやすくもあるでしょう。
もし、イン中心に購入していた場合、予想を裏切られる結果になる可能性は十分あり得ます。
舟券予想する際のアドバイスとしては、水面が安定している時にこそアウト勢に注意すること。気になる選手がいたら、軸にはしなくてもヒモには絡ませてみては?
風による影響は注意が必要
津競艇の風には要注意です。レース前の水面気象情報だけは必ず確認し、その状況に応じた予想の組み立ては求められます。
津競艇の周辺環境として目に止まるのが、向かって右側の縦に長く伸びた伊勢湾です。
この縦に間延びしている伊勢湾は、夏になると季節風の通り道となっており、その伊勢湾の傍にある津競艇場はその影響をまともに受けます。
秋冬春には西から北西の風、夏には東から南東の「強風」が吹き、湾の長軸方向の風(鈴鹿市から伊良湖水道またはその反対方向の風)が多いと言われています。
一説によると、近隣環境は年間218日が強風日であるとも言われているほど。
山々から吹き降ろす鈴鹿おろしの影響も
注意しておきたいのは、伊勢湾からの季節風だけではありません。
上記の地図をご覧いただくと、向かって左上方には山間地が広がっているのが見てとれますが、これは鈴鹿山脈です。
津競艇は冬場になるとこの鈴鹿山脈から吹き下す風にも晒されることが多くなります(鈴鹿颪(おろし)と呼ばれる風)。
一定の方向に吹く風ではなく、日によってコロコロ変わるのが特徴。
そのため、毎レースごとに直前情報だけは必ず確認し、風全般のチェックだけは怠らないようにしましょう。もし、気象が荒れていることを見過ごすと…
このように出目がめちゃくちゃになることも。
ちなみに、津競艇で荒れる日はクソほど荒れる印象があります。前半レースが大荒れだった場合は、ボックス買いで万舟を狙うと特大回収できるかもw
フライングがまあまあ発生しやすい
以下は直近1年間の「全国24場のフライングランキング」です。
競艇場 | レース数 | F回数 |
---|---|---|
浜名湖 | 2438回 | 82回 |
蒲郡 | 2298回 | 80回 |
三国 | 2329回 | 79回 |
江戸川 | 2057回 | 74回 |
児島 | 2364回 | 70回 |
下関 | 2340回 | 70回 |
戸田 | 2286回 | 65回 |
常滑 | 2427回 | 64回 |
津 | 2543回 | 64回 |
丸亀 | 2534回 | 63回 |
唐津 | 2358回 | 63回 |
大村 | 2484回 | 63回 |
住之江 | 2148回 | 57回 |
平和島 | 2159回 | 55回 |
若松 | 2172回 | 54回 |
宮島 | 2424回 | 50回 |
芦屋 | 2364回 | 46回 |
桐生 | 2339回 | 45回 |
多摩川 | 2230回 | 44回 |
尼崎 | 2238回 | 40回 |
鳴門 | 2158回 | 39回 |
びわこ | 2146回 | 36回 |
徳山 | 1892回 | 35回 |
福岡 | 2412回 | 32回 |
フライング発生率1位は浜名湖。次いで蒲郡・三国などが続き、津は上から9番目の多さとなっています。
これだけフライングが多発する理由は、強風が吹く水面であるから。逆に弱風で安定した水面の日だと、スピードを乗せやすいことが影響していると推察できます。
せっかく獲れていたレースだったのに…とガッカリする機会は多いかも…
スタート方向が真西(伊勢湾を背にしている)
上記の図はスタンドが真北に位置しているので、1マークは内陸部、2マークが伊勢湾側を向いています。つまり、スタートは伊勢湾を背にスタートすることになります。
風の影響を考えると、夏場は追い風が強くなり、冬場は鈴鹿山脈がある方向に向かって走るため、向かい風を受けることに。
津競艇は設置場所が風の影響を受けやすい場所にあるというだけではなく、コースそのものが東西に真っ直ぐに伸びています。
「スタート時点で風を受けやすい」ということは覚えておくと良いでしょう。
スタートラインと1マークの振り幅
津競艇場はスタートラインが55mであるのに対し、1マークからスタンドまでの距離が40mとなっています。
それぞれの長さをさほど気にすることはありませんが、気になるのは”振り幅が15m”もある長さ。また、センターポールが明らかに斜めに設置されているのがみてとれます。
振り幅の全国平均がおよそ12mほどなので、津競艇は全国平均より3mほど大きいことになります。振り幅が大きいほどインコースおよび2コースには不利とされています。
その理由として一番大きいのが、特にインについては1マークをターンするために斜行しなくてはならないから。
斜行するということは、すなわち直線よりも長く航走しなくてはなりません。一方で、1マークのブイが自然と近くなるように航走できるセンター勢(3、4コース)とっては有利な作りと言えるでしょう。
津の予想攻略に役立つ出目ランキング・コース別勝率
ボートレース津で勝負するつもりなら、以下の出目ランキングとコース別勝率だけは確実に覚えておいてください。
津競艇の出目ランキング
順位 | 出目 | 回数 | 平均配当 |
---|---|---|---|
1位 | 123 | 185回 | 1,144円 |
2位 | 132 | 135回 | 1,355円 |
3位 | 124 | 121回 | 1,253円 |
4位 | 134 | 108回 | 1,537円 |
5位 | 142 | 91回 | 1,984円 |
6位 | 125 | 90回 | 1,685円 |
7位 | 135 | 88回 | 2,244円 |
8位 | 143 | 84回 | 2,750円 |
9位 | 126 | 76回 | 2,825円 |
10位 | 152 | 65回 | 3,404円 |
11位 | 136 | 64回 | 3,372円 |
12位 | 213 | 59回 | 3,104円 |
13位 | 214 | 58回 | 3,929円 |
14位 | 145 | 51回 | 2,876円 |
15位 | 153 | 48回 | 3,900円 |
競艇のセオリー通り”イン優勢”の出目が続き、2着は②③④が上位を独占しています。また、2コース1着は12位以下、3コース1着に至っては18位と出現率は低めです。
イン逃げ率は高めを推移している
津競艇は風の強さやコースのレイアウトなどから、比較的にインにとってはビハインドな要素が多い印象を持ちます。
しかし、コース別成績だけをとってみると、イン逃げ率は全国平均でも低くはありません。
直近のデータでイン逃げ率は62%強もあり、過去1年さかのぼっても、津競艇のイン逃げ率は24場所中6番目に高い数値でした。
あくまで個人的な見解ですが、インの強い番組を構成している運営者の意向や、伊勢湾から吹く追い風がインを含むスロー勢に加勢した結果であると考えられます。
1号艇の強さはデータが証明しているので、コースや風の影響を気にしすぎる必要はないかもしれません。もちろん、レース前には風向、風速を必ずチェックし、機力や選手ごとのコース別成績を確認するようにしてください。
実力が拮抗しているなら3着は流した方がいい
上記データが示す通り、3・4・5コースが20%前後であまり大きな差はみられず、3着目を予想するのは難しい印象。
とはいえ、全ての競艇場において3着まで読み切るのは困難なので、よほど実力差がない限り流すことをおすすめします。3着目を全通りで流す際の注意点ですが、買い目に含めるオッズだけは確認するように。
仮に「1-23-23456」の8通りを購入し、1-2-3、1-3-2が5倍程度だった場合、資金配分をしないとトリガミの可能性があります。
その買い目だけ追加購入するなど、的中した時にプラス収支となるよう注意してください。
津競艇場のコース別決まり手の特徴
コース別入着率と合わせて押さえておきたいのが「コース別の決まり手」です。
以下が津競艇場の直近のコース別決まり手の一覧です。
2コースの決まり手は「差し」が60%以上
津競艇場の2コースは圧倒的に差しが多くなっています。
例えば、福岡競艇場では差しの方が高いものの、同時期の統計ではその差は13%ほどしかありません。しかし、津競艇場では「差しと捲り」の差が45%以上にも登ります。
津競艇場において2コースが優勢と判断した際には、差しで決まる展開予想がおすすめ。すなわち、1号艇が2着に残る可能性が高くなり、次いで3、4コースあたりに注目しましょう。
3コースの決まり手は「捲り差し」が45%以上
津競艇場の3コースは捲り差しが高くなっており、捲りと比較すると約20%ほどの開きがあります。
戸田競艇場のような捲り水面では3コースは捲りが高くなっており、一方インの強い水面では捲り差しが高くなる傾向にあります。
捲り差しはインが残しやすい決まり手ですので、津競艇場において3コース優勢時には、舟券予想の際、3-1や3-◯-1など、インを絡めた予想も考慮してみてください。
ダッシュ勢1着予想時は難解
津競艇場のダッシュによる決まり手はとても難解です。
決まり手一覧をご覧頂くと、捲り・差し・捲り差し、どれも多少の偏りは見られますが、他の競艇場と比較するとそこまで大きな偏りは見当たりません。
よって、どのような展開になるか?見極めるのは非常に困難だと思います。
最低限の対処法として捲りきれない可能性を考慮し、どの艇が捲りに抵抗してくるかを考えることがまずは先決です。
そして、直前情報や選手の傾向など、極力多くのデータを収集し、1マークの展開予想をするようにしましょう。
津競艇場の特徴まとめ
今回は東海地区の一角を担う「津競艇場」の特徴についてまとめました。
津競艇場は風の特徴が際立っており、直前情報はしっかり確認しておくべきポイント。また、インが強いことに加え、2コースの差しや3コースの捲り差しなど、スローには津競艇独自の傾向が見られます。
そして、ダッシュ勢の決まり手が読みづらいのは、穴党好きの方を悩ませるでしょう。
捲りもしくは捲り差しによってレース展開は大きく異なるので、直前情報はもちろん、選手ごとのコース別成績などをしっかりチェックしてください。
以上のような特徴を予め知っておくと、津競艇においての的中率および回収率は向上するはずです!
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