2024年3月に下関で今年初Vを挙げ、5月には若松G3で優出3着。6月末時点で約1370万円獲得し、賞金ランキング23位につけている。
デビューからパッとしない成績が続いたものの、A級昇格からとんでもない飛躍を遂げた川野芽唯。
2015年にはその年の女子No.1を決めるクイーンズクライマックスで優勝し、一歩先を行かれていた同期の「平高奈菜・鎌倉涼」と肩を並べる存在に。
また、溺愛する弟子「大山千広」というスター選手を誕生させるなど、現ボート界に多大なる貢献をしています。
そんな川野芽唯とはどんなボートレーサーなのか?気になる結婚の噂や師弟関係をはじめ、沖縄移住の理由などまとめて解説します。
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川野芽唯とは?
川野芽唯は福岡県飯塚市出身、福岡支部100期のボートレーサー。
最終学歴は福岡県立嘉穂中央高校卒業。一般企業への就職を経て養成所に入所し、2007年5月に若松でデビュー。その後、PG1制覇を達成するなど、女子界のトップで活躍中。
川野芽唯の公式プロフィール
公式画像 | |
名前 | 川野芽唯(かわのめい) |
登録番号 | 4433(100期) |
生年月日 | 1986年3月25日 |
身長/体重 | 163㎝/48㎏ |
出身/所属 | 福岡県/福岡支部 |
デビュー日 | 2007年5月8日 |
川野芽唯の出場予定や期別成績は、オフィシャルサイトの選手ページをご覧ください。
競艇選手を目指したきっかけ
川野芽唯が競艇選手を志したのは高校卒業から約1年後、印刷会社に就職して工場で働いていた頃。
男性ばかりの職場で夜勤や残業は当たり前。10代の川野には過酷な労働環境だったらしく、あまりの辛さで退職するか悩んでいたそうです。
そんな時、友人から「ボートレースへ行こう」と誘われ若松競艇場のナイター開催へ。そして、レースを観戦したことがきっかけとなり、ボートレーサー養成所の受験を決意します。
(当時は)年齢制限もあって”チャレンジは1回きり”と決めて挑んだ試験で合格。100期訓練生として養成所に入所しました。
ボートレーサー養成所の成績
- 勝率:3.93
- 準優出:2回
- 優出:1回
- 優勝:0回
卒業生の中で勝率は下から5番目。実地訓練では5連続で転覆したこともあり「劣等生すぎてみんなの足を引っ張っていた」と当時を振り返っています。
成績不良による退所から逃れ続ける日々でしたが、仲間からの励ましもあってギリギリの成績で無事卒業を果たしました。
同期(100期)主な選手
100期は多くのトップレーサーを輩出した華の期。
2017年の賞金王に輝いた桐生順平をはじめ、2022年のグランプリシリーズを制した宮地元輝。
さらには、同期最速でG1覇者となった松尾昂明や、青木玄太・秦英悟・永田秀二もこれからが期待される実力者たち。
女子レーサーも豪華な顔ぶれで、2020年クイーンズクライマックスを制した平高奈菜、美人で強いママさんレーサー鎌倉涼・深川麻奈美らが在籍しています。
師匠は福岡支部79期の「岩崎正哉」
川野芽唯の師匠は同支部79期の「岩崎正哉」。
長年に渡ってA級で活躍しており、芦屋のG1開設記念2回優勝(2002、2011年)の実績を挙げています。
弟子は「大山千広・中尾彩香」
川野芽唯の弟子は、艇界のアイドル「大山千広」と、急成長中のルーキー「中尾彩香」。
SNSには弟子たち撮った写真が多数投稿されており、師弟関係はかなり良さそう。特にちーちゃんの露出度が高く、公私ともに良好な関係を築いている様子。
川野芽唯・大山千広の関係性
上記の動画を視聴すれば分かる通り、深い絆で結ばれていることが見て取れます。参考までに、動画内で回答したQ&Aを少しだけ紹介しておきます。
師弟関係になった経緯は?
(川野)元々ボートレーサーだった大山博美さんとグループが同じで、千広ちゃんが出てきた時にプロペラやレースを一緒にやっていくようになった。
それから接することが多くなっていき、千広ちゃんに対する思いが強くなった。大山千広も教わりたい気持ちが強くなり、結果的に師弟の形に。
(大山)最初は師匠になってください!といった感じではなく、デビュー後に一番ペラを教わり、芽唯さんのボートに対する熱意が凄くて、勝手に師匠のような気で3~4年教わっていた。
(川野)レディースチャンピオン獲った2019年あたりに、相思相愛だったことが分かり、その頃からそういう話になった。
遠回りした恋人みたいな感じですねw
初めて会った時と、今の印象は?
(大山)初めて会ったのは小学5年生ぐらいで、瓜生さんのSG祝勝会で沖縄に行った時。その頃から一番相手してもらってた気がする。
(川野)印象っていう印象は覚えていないけど、とにかく寝言が凄かったw
師弟関係だからこそ知っている意外な一面は?
(大山)真面目で、良い意味で貪欲という妥協しない。あと、すごい乙女で(笑)宿舎では恋バナしたりもする。
(川野)恋バナ無駄に好きなんですよね。
(大山)私の方が大雑把で、芽唯さんの方がピュアな感じが。
(川野)あるかもしれない。みんなが思っているより大雑把だし、頭の中は男の人よりかもw
あと、千広ちゃんを褒めるなら、料理が上手ってことかな。想定外だったぐらい部屋も綺麗だし料理も上手。
上記以外にも他では語っていない素顔を晒しているので、2人のファンなら絶対に視聴するべし!
川野芽唯の結婚・年収・愛知&沖縄移住など
ネットでザワついている結婚の噂や、ここ数年の年収(獲得賞金)、愛知・沖縄への移住について解説します。
結婚が噂された2014年の愛知移住
川野芽唯って、福岡支部なのに愛知在住なのか。
— A.M.K.R. (@amkr999amkr) December 30, 2015
2014年頃、川野芽唯の現住所が福岡から”愛知県”に変わり、ネット界隈では「愛知支部のレーサーと結婚したのか?」といった噂が浮上。
実際、結婚を機に転籍する女子レーサーは多いので、あながち的外れな情報とは思っていなかったのですが…
福岡支部の女子レーサーが運営する「アシ夢ブログ」において、本人の口から「結婚はしていない」と明言されましたw
住所の変更理由は、実家が愛知県に引越しをしただけ。また、福岡支部のまま所属は変わっていません。
2016年に沖縄へ移住した理由は?
旅行で沖縄を訪れるたびに「住んでみたい」という思いが募り、2016年3月、本当に沖縄移住計画を実現させます。
居心地が良く、帰ってくると気持ちが切り替えられて成績にもつながっている
このように話しており、休日にはレーサー仲間を呼んでワイワイしている姿も。
それにしても、競艇選手って本当にお金持ちばかり。先立つ資金がないことには移住なんてできないので、それだけゆとりのある生活を送っているのでしょう。
余談ですが、愛知支部のSGレーサー「原田幸哉」も沖縄に移住してます。
川野芽唯の年収(年別獲得賞金)
年 | 獲得賞金 | 女子順位 |
---|---|---|
2024年 | – | – |
2023年 | 40,592,000円 | 5位 |
2022年 | 22,413,000円 | 31位 |
2021年 | 23,586,999円 | 28位 |
2020年 | 28,796,940円 | 16位 |
2019年 | 20,311,072円 | 36位 |
2018年 | 23,012,500円 | 21位 |
2017年 | 28,788,840円 | 10位 |
2016年 | 22,528,680円 | 18位 |
2015年 | 33,975,000円 | 3位 |
上記は2015年以降の獲得賞金一覧。
これまで最も稼いだのは2023年。実績のみなら2015年が最も輝いた1年でしたが、レース賞金の底上げなどが影響し、重賞未制覇で約4,000万円もの収入を得ています。
男子のトップレーサーと比較すると少なく思えますが、年収2,500万円超えの女性と考えるとヤバすぎw
趣味はゴルフやアニメなど
川野芽唯の趣味をネットで調べると「ゴルフ・買い物・旅行・ソフトボール」など、かなり多趣味だと分かります。
その中でも最近一番嵌っているのはゴルフ。沖縄は1年を通して快適にプレイができる環境が整っていることもあって、そこに惹かれて引っ越しを決めたと話しています。
川野芽唯のインスタとツイッター
川野芽唯が現在更新しているSNSは「X(旧ツイッター)とインスタグラム」の2つ。
Xではレース結果の報告や他選手との交流が中心。インスタには愛犬ルーカスや愛兎ぼーちゃん、沖縄の景色などがアップされています。
デビューから現在までの軌跡
2007年春にボートレーサー養成所を卒業し、5月に若松の混合一般戦でプロデビュー。
スタート事故が続いた新人時代にはアルバイトで収入を補った経験も。苦労を糧にしながら成長を続け、女子界のトップで活躍する川野芽唯のキャリアを追っていきます。
初勝利は2009年の若松
2007年5月のデビュー以降、2008年の年末まで2着10回もありながら初勝利には届かず。そんな中、待望の初勝利は2009年1月18日、若松女子戦の最終日。
5コースから好スタートを決めると、強い向かい風も味方につけまくり差しで初1着を飾りました。
デビューから半年以上経った水神祭にもかかわらず、3連単の配当は3290円。対戦メンバーの影響もありますが、多くのファンから期待されていた証拠といえるでしょう。
2010年児島で初優出・初優勝
水神祭を達成した2009年は年間11勝をマーク。そして、2010年12月の児島女子リーグで「初優出・初優勝」をまとめて達成します。
ボーダーギリギリで予選突破した川野は、6コースからまくり差しで初優出。優勝戦は3コースから微妙なスタートでしたが、内2艇の間を突く絶妙なまくり差し勝利。
初優出&初優勝は「イメージ通りの展開だった」と本人が絶賛するほどの完勝劇でした。
2015年G1クイーンズクライマックス優勝
2014年後期にA級初昇格を果たし、2015年は優出11回・優勝2回と大ブレイク。その締めくくりに獲得したビッグタイトルが年末の「PG1クイーンズクライマックス」です。
トライアル3走目の勝負がけに成功し、賞金女王決定戦は4号艇で挑むことに。
すると、優勝候補の1号艇三浦永理がフライングで戦線離脱。波乱となったバックでは「寺田千恵」と並び、ポジション有利の状態で2マークを迎えます。
先マイした川野は寺田を押さえ込み先頭に立ち、そのままリードを保って1着でゴール。
初のG1優勝に加え、自己最高の賞金ランキング3位を獲得。ガッツポーズして喜べる勝ち方ではなかったものの、地元福岡の地で大きな快挙を成し遂げました。
2018年以降の不調はメニエール病や怪我が影響か?
2016年クイーンズクライマックスのシリーズ戦で優勝するなど、2年連続で年末のレースを制します。
その後も更なる活躍が期待された中、2017年7月、事故による怪我で1ヵ月半の離脱。その怪我が影響したのか、2018年後期にはA2級へ降格。
さらに、2022年はメニエール病を発症。同年10月の住之江ドリーム戦を欠場するなど、体調の悪化に苦しみます。
初日12Rドリーム戦に6枠で出場予定だった川野芽唯(36=福岡)が、私傷病のため途中帰郷した。
前検合格後に回転感を伴うめまいが生じメニエール病の疑いと診断された。
引用元:日刊スポーツ
そうした万全とは言えない状態でも、2022年は8つのレースで優出。2023年はA1級に返り咲き、優出10回・優勝2回を挙げ完全復活。
近況の好調を維持できれば、2度目のG1優勝に手が届きそう!
2023年レディースチャンピオンは優出2着
2023年8月の津プレミアムG1「レディースチャンピオン」。
1号艇で挑んだ準優勝戦は、三浦永理にまくり差しを決められ2着。優勝戦は4カドから逆転の差しを狙いますが、遠藤エミに一歩及ばず無念の2着。
とはいえ、不調だった頃を考えると”強い川野芽唯”が戻ってきたと感じています。
川野芽唯の得意水面は「戸田」
現時点で川野芽唯の優勝回数は通算15回。そのうち若松、芦屋、福岡で2回ずつVを飾っており、地元水面での信頼度の高さを数字が示しています。
しかし、最も優勝回数が多いのは意外にも戸田(3回)。
優勝戦の勝率に限れば75%(3/4)と驚異の成績を残しているので、戸田の番組表で見かけた際は評価を一つ上げた方がいいかも。
まとめ
養成所をギリギリの成績で卒業し、デビュー後に才能を開花させた川野芽唯。そして、女子最強と呼ばれる大山千広が心から尊敬され、後輩の面倒見もいい姉御肌のレーサー。
2015年クイーンズクライマックス以降は鳴りを潜めていますが、近いうちに2度目の重賞制覇を成し遂げてくれるでしょう。
その日が訪れるまでめいちゃん軸の舟券で応援させていただきます!
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