非情のワイルドボーイこと「上瀧和則」。2024年8月8日、モーターボート競走会へ引退届けを提出し、現役引退していたことが9日に判明しました。
1987年5月にデビューして以降、37年間で稼いだ生涯獲得賞金は約17億円。1996年のダービー初制覇から4つのSGを制するなど、輝かしい実績を残して今日を迎えています。
レーサーとしては誰もが認める功労者。しかし、佐賀支部内のいじめ問題をはじめ、八百長疑惑にも関与した噂も。
はたしてどんな競艇選手だったのか?引退理由なども合わせてまとめておきます。
上瀧和則とは?
公式画像 | |
名前 | 上瀧和則(じょうたきかずのり) |
登録番号 | 3307(60期) |
生年月日 | 1968年5月20日 |
身長/体重 | 166㎝/52㎏ |
出身/所属 | 佐賀県/佐賀支部 |
デビュー日 | 1987年5月 |
引退日 | 2024年8月8日 |
上瀧和則は佐賀県佐賀市出身、佐賀支部に所属するボートレーサー。
1987年5月に唐津でデビューし、持ち前の才能を発揮して3期目にしてA級昇格。その後も勝率を上昇させ、1989年には年間最優秀新人に選出。
自身初の重賞タイトルは1991年のG1唐津周年記念。そして、1996年のボートレースダービーでSG初制覇、グラチャン(98年)・笹川賞(04年)・チャレンジカップ(05年)とSG4勝を達成しています。
現役時代の生涯成績は以下の通り。
- SG優勝:4回(優出20回)
- G1優勝:17回(優出60回)
- 通算優勝回数:85回
- 生涯獲得賞金:約17億円
モーターボート選手会の元会長
2011年3月17日、モーターボート選手会の副会長、翌年6月に選手会長へ就任。その後、瓜生正義が選手会長になる2022年6月まで会長を務めました。
瓜生のように会長兼選手ではなく、上瀧和則は副会長となった2011年4月からほぼ出場せず。
そんな中、2020年に”非常勤の会長”を宣言し、本格的にレースへ復帰しています。
同期(60期)の主な選手
2024年8月時点で60期の現役レーサーは11名。
その内「上瀧和則・濱村芳宏(23年引退)・烏野賢太」の3選手がSGを獲っており、豪華な顔ぶれが揃った”華の期”だったと言えるでしょう。
息子は佐賀支部126期「上瀧絢也」
上瀧和則の息子は、佐賀支部に所属する126期レーサー「上瀧絢也(じょうたきけんや)」。
SG覇者の息子として2020年5月13日にデビューしましたが、今のところパッとした成績は残せていない状況。ただ、少しずつ勝率を伸ばしているので、いずれ初優出・初優勝する日が訪れるはず。
上瀧和則の年収(獲得賞金)
年 | 獲得賞金 | 順位 |
---|---|---|
2002年 | 103,710,000円 | 11位 |
2003年 | 94,840,000円 | 17位 |
2004年 | 142,540,000円 | 5位 |
2005年 | 121,490,000円 | 10位 |
2006年 | 89,740,000円 | 10位 |
2007年 | 47,870,000円 | 35位 |
2008年 | 31,380,000円 | 93位 |
2009年 | 22,940,000円 | 299位 |
2010年 | 51,380,000円 | 29位 |
2011年 | 5,760,000円 | 1363位 |
選手会の副会長・会長に就任した2011年3月~2020年4月はほぼ出走せず | ||
2020年 | 5,960,000円 | 1430位 |
2021年 | 17,580,000円 | 607位 |
2022年 | 14,630,000円 | 887位 |
2023年 | 16,070,000円 | 770位 |
2024年 | 8,380,000円 | 1047位 |
記録が残っていた2002年以降の年収(獲得賞金)。
強い選手だったのは知っていましたが、1憶円以上の賞金をこれほど達成していたとは…。競艇を始めた時期だったので、恥ずかしながら今回初めて知りましたw
上瀧和則の引退理由
2024年6月の平和島一般戦において、引退示唆とも取れる発言をしています。
Fを切ったら選手を辞めると心に誓っている。準優とか優勝戦とかで”勝てる”と思ってのFなら仕方ないけど、関係ないところでFを切るのは集中力がなくなった証拠。
そうなったらみんなに迷惑かけるからね。その時は選手を辞める。今はそういう気持ちでレースをしてる。
取材時にこう話した次節の大村。初日1走目の第8レースでフライング。同節はこの1走のみで途中帰郷し、出場予定は空白のまま。
上瀧和則
— ACT (@sugoku_big) July 10, 2024
フライングしない自信があったみたいですけど
その後すぐFして何の事故もないのにと途中帰郷までするあたり
やらかしたとは思ってるんでしょうね
引退する覚悟でやってるって言ってるだけなので
引退もしないけど
少しは謝ったほうがいいとは思う
SNSでは上記のような声も聞かれましたが、まさか引退宣言が本当だったなんて…
いじめ・八百長疑惑はうやむやのまま
引退後にこんなことを言うのはどうかと思いますが、上瀧和則は「三井所尊春」の引退や、八百長への関与が疑われていた人物。
もちろん、それらの不祥事を裏付ける証拠はありません。また、同支部の後輩「峰竜太」は引退した上瀧に対し、以下のようなコメントを残しています。
僕がデビューする前から佐賀支部のカリスマ的存在。実際に先輩や後輩、支部も関係なく、いろんな人をついて来させるような魅力溢れる人。
今でも忘れられない思い出が2つある。GI初優勝の芦屋優勝戦直前、緊張を取るために本気でビンタされたこと。もう一つはSG初優勝した丸亀で、表彰式の後に待っててくれて「今までよく頑張ったな、おめでとう」と握手された時。
僕は大泣きだったけど上瀧さんも泣いてくれてて。本当にいろんな経験をさせていただきありがとうございました。長い間、お疲れ様でした。
引用元:Yahoo!ニュース
”素晴らしい人間性”であることは事実だと思います。
ただ、これまで浮上した悪しき噂の数々。そうした事実がないのに出てくるものなのか?選手しか知らない顔が存在していたのではないか?
敢えてここで紹介するのは控えます。深掘りしたい方は、ネットで検索するか、以下の記事をご覧ください。