2023年1月19日、68期のベテラン「長溝一生」がモーターボート競走会に引退届けを提出。これにより、約32年のボートレーサー人生に幕を閉じました。
最後のレースとなったのは、2022年12月19日の若松一般戦(サッポロビールカップ)。初日は予定通り出場したものの、2日目から欠場。それ以降は斡旋が入ることなく引退に至ります。
昨年11月には地元唐津で優出する活躍を魅せていた長溝一生。ファンとしては突然すぎる引退発表となりました。
長溝一生とは?
公式画像 | |
名前 | 長溝一生(ながみぞかずき) |
登録番号 | 3522(68期) |
生年月日 | 1968年8月1日 |
身長/体重 | 164㎝/54㎏ |
血液型 | AB型 |
出身/支部 | 佐賀県/佐賀支部 |
長溝一生は佐賀県出身のボートレーサー。
1991年5月15日に唐津でデビューし、順調に勝ち星を重ねていきます。そして、2002年福岡「G1第48回九州地区選手権競走」において、自身のキャリアハイとなるG1初優勝。
- 勝率:6.11
- 2連対率:44.5%
- 3連対率:61.23%
- 出走回数:6,809走
- 1着回数:1,596回
- 優勝回数:33回
2020年12月16日には通算1,500勝を達成。また、31年8カ月の現役中に積み上げた生涯獲得賞金は6億6,866万円に上ります。
長溝一生の同期(68期)レーサー
長溝一生の同期には、SG制覇を成し遂げた「野澤大二(引退)・高橋勲」をはじめ、第一線で活躍している「山一鉄也・柴田光」らがいます。
その他、2020年2月にレース中の事故で亡くなった「松本勝也」。同期では最も高勝率を残した選手です。
なぜ引退?と感じる直近の活躍
行き足、伸びを仕上げる調整能力に長け、50歳を過ぎてからもA級を維持する活躍。強烈な前付けやターン精度など、全盛期感じさせる走り。一般戦であれば優勝も狙えたはず。
そうした状態であったにも関わらず、なぜ途中リタイアしてしまったのか?引退理由は未だ明かされていません。
引退届け提出前後の動向
2022年12月19日若松、初日の2走(6・6着)だけ走って2日目から欠場。
出走したレースで事故や内規違反などによる帰郷も発表されていないので、おそらく「私傷病・家事都合」による辞退でしょう。
それから約1か月後の2023年1月14日「ミッドナイトボートレース第5戦in大村」を欠場。ただ、この時の欠場理由は“前検不合格”となっていました。
前検まで出向いている時点で、レース出場の意志はあったはず。前検日前に辞退していないことを鑑みると、この時点で引退の意思は固まっていなかったと思われます。
前検不合格ということは、身体検査でレース出場不可と判断されたか、手荷物検査や選手票忘れなどの違反行為があったか。※不合格の理由は不明。
その4日後、2023年1月18日に出場予定だった3節(徳山・若松・徳山)は削除されます。
引退届けを提出したとされているのが1月19日。出場する意思があった1月14日から僅か5日後なので、この間に引退を決定づける”何か”があったのかもしれません。
命にかかわるような病気や怪我でないことを祈るばかり…
三井所も引退の佐賀支部が関係しているのか?
何かと世間を騒がせている佐賀支部ですが、引退した「長溝一生」は過去に事件を起こしています。
2006年唐津のおドリーム戦インタビュー。観客のヤジに対し、上瀧和則・長溝一生が観客に向かって「うるさい」などの暴言を吐く悪態をついた騒動。
もちろん、ヤジを飛ばしたファンにも非はあったでしょうが、競艇界を支えている客に対して暴言を吐くのは弁解の余地なし。この問題によって”佐賀支部のいじめ”が囁かれる事件に発展します。
その年の新鋭王座決定戦の開会式。前触れもなく「三井所尊春が土下座」をし、先輩2人の行いをファンに謝罪。
「ファンに対しての失礼な発言を、お許しください」
私も含めた多くの観客は、この突然の謝罪に度肝を抜かれて絶句するしかありません。が、地元のファンはすぐに察しがついたようで、「ああ、あのときのことかいな」とむしろ微笑んでおりました。
そのアクシデントとは、ふたりの選手にある客が罵声を浴びせて批難し、その2選手が反駁した。そんな騒動に地元選手として責任を感じた三井所が、開会式の席を借りて陳謝したようです。
引用元:BOATRACE特集
昔から悪い噂の多い多い佐賀支部。
三井所尊春、長溝一生は支部内でトラブルを抱えていたのでは?そのように思われても仕方ない気がします。2人の引退理由は未だ不明のままですし…。
事実がどうであれ、長きに渡って長溝一生を応援し続けたファンがいるのは事実。選手会およびボートレース協会から何かしらの説明責任を果たすべきではないでしょうか?
不正受給の時もそうですが、隠ぺい体質の改善を求めます。