2023年5月15日、常滑で開催された「日本モーターボート選手会会長賞争奪戦」において、番組内で唯一のB1級「仲道大輔」がデビュー初優勝を飾りました。
仲道大輔の魅力といえば、チルト3度で6コースからまくっていく一撃必殺。
今大会は予選~準優まで0度で着を重ね、伝家の宝刀を抜いたのは6号艇で出場した優勝戦のみ。この奇襲が決まり、SGレーサー「山口剛」を沈めて1着でゴールしています。
それにしても、阿波勝哉の熱狂的なファンとして、仲道の大外まくりは鳥肌もの!イン有利な時代にこれほど気持ちの良いレースは久々ですw
実際のレースをまだ見ていない方は以下をぜひご視聴ください。
コンマ03のトップスタートもお見事ですが、スリット通過からの伸びが犯罪レベル。さらに、1マークで山口に仕掛けたツケマイも、数年前にデビューしたルーキーとは思えない素晴らしさ。
レース映像を10回以上は見返していますが、2023年のベスト3に入るレースだと思います。
そして、驚きだったのは払戻金。
唯一のB1級レーサーがA1級を大物食いしておきながら、ついた配当はたったの「16,960円(169.6倍)」。
仲道大輔の「6コース&チルト3度」が期待されていた証拠。現代のボートレースにおいて、ルーキーがこのような存在になるのは”奇跡”という他ありません。
レース後には恒例の水神祭を実施。また、勝利者インタビューでは以下のように話しています。
今日は西山(貴浩)師匠の誕生日だったので、僕が優勝するプレゼント以外ないなと。
今平和島走られてるんですけど、フライングで苦しんでいる時からお世話になっていたので。いち早く、西山師匠に伝えたいです。
インタビューで「西山師匠」と発言していますが、正式な師匠ではありません。ボートや私生活でお世話になっているという意味で、たまにこのような呼び方をしているみたいです。
仲道大輔をもっと知りたい方は以下の記事が参考になります。
仲道大輔とは?
公式画像 | |
名前 | 仲道大輔(なかみちだいすけ) |
登録番号 | 5166(127期) |
生年月日 | 2000年5月6日 |
身長/体重 | 171㎝/50㎏ |
出身/所属 | 愛知県/愛知支部 |
デビュー日 | 2020年11月6日 |
仲道大輔は愛知県出身、愛知支部のボートレーサー。
養成所のリーグ戦を優秀な成績(勝率6.66・優出2回)で卒業。2020年11月にプロデビューを果たし、初勝利は約4ヵ月後の21年2月に達成しています。初優出・初優勝に関しては、いずれも今回の常滑が初です。
パンチパーマにした理由
仲道大輔はまくり屋としても有名ですが、時代にそぐわない「パンチパーマ」も業界内外から愛される理由のひとつ。
上記の比較画像を見れば分かる通り、デビュー当時はどこにでもいそうな短髪少年。一方、2022年頃から劇的なイメチェンを遂げ、レース以外でも注目される存在に。
でも、仲道はなぜパンチパーマにしたのか?動画でその理由を語っていたので、一部抜粋して紹介しておきます。
フライング多くて事故パンになってしまい、師匠の岩瀬裕亮さんから「髪切りに行こか」と。それでパンチパーマになった。
最初はすごい嫌だったんですけど、でも案外、反響っていうか仕事はすごいやりやすい。先輩との交流や辛みが増えて、プロペラのバリエーションとか、先輩方あっての僕なんでパンチにして正解だった(笑)
師匠は岩瀬裕亮。西山貴浩は裏師匠
仲道大輔の正式な師匠は、同じ愛知支部の「岩瀬裕亮」。
デビュー当時から注目された選手で、2015年後期からA1級をキープしているトップレーサー。重賞制覇はまだありませんが、G3を含む通算28勝を挙げています。
最も世話になっているのは岩瀬師匠です。ただ、仲道は「池田浩二」のプロペラグループとも関係を持っており、その繫がりで「西山貴浩」とも交流があります。
また、池田浩二・西山貴浩に対するリスペクトがもの凄く…
アンダーウェアに入れ墨っぽいデザインを施すほどw
ちなみに、伸び型を教わったのは西山からだったとか。そうした大物レーサーとの繫がりが、現在の活躍に活きているのかもしれません。
同期(127期)の注目選手
仲道大輔の同期で最も注目されているのは、ボートレーサー養成所で女子初の快挙(チャンプ&リーグ勝率1位)を達成した「清水愛海」。
同期一番乗りの初優勝は仲道に先を越されましたが、既に4度の優出を経験。また、2023年前期にはA級昇格を果たしており、フレッシュルーキーにも選出されています。
その他、美人レーサーランキングでも度々紹介される「川井萌」や、勝率上昇中の「藤森陸斗」らが在籍。
堀之内紀代子を変えた仲道のチルト3度
2022年頃から伸び型の戦い方を覚え、大きく飛躍した「堀之内紀代子」。
2022年9月の蒲郡ヴィーナスシリーズでは全レース”チルト3度”で挑み、ほぼ6コースから1着を量産。優勝はできなかったものの、堀之内が覚醒したレースと言えるでしょう。
実は、チルトを跳ねて戦うようになったきっかけが仲道大輔なんです。
経緯を説明すると、2022年9月の斡旋で仲道がセッティングしたモーターを引き、試しにそのまま使ってみたら思いのほか良かったらしい。
その後、仲道と同期の小林愛実を介して交流が開始。そこから電話等で情報を教えてもらい、輝かしい活躍に繋がったそうです。
堀之内曰く「全部仲道くんのおかげ」だとか。
仲道大輔がきっかけというのも凄いことですが、43歳のベテランレーサー「堀之内紀代子」がルーキーを参考にするひたむきさ。なによりその姿勢に感服します。
仲道大輔の関連動画
「仲道大輔」というボートレーサーに興味を持った方、以下に紹介する動画を視聴すれば大体把握できます。
これからが楽しみな若手レーサー!動きがあったら改めて報告させていただきます。