令和4年(2022年)に活躍したボートレーサーが1月6日に発表されました。
全8部門ある中、最も栄えある「最優秀選手」に選ばれたのは馬場貴也。この発表を受けて、競艇ファンの間ではちょっとした論争が起きています。
一つは馬場選手の選考を純粋に祝福する声。もう一つは白井選手を選ぶべきでは?という声。
1997年以降、グランプリ未制覇&未賞金王が選ばれたケースは1回のみであり、前例がほぼないといっても良いでしょう。その為、白井英治が選ばれると思っていたファンからは納得できない気持ちも分かります。
とはいえ、グランプリ制覇および賞金王は逃したものの、SGを含む7度の優勝を果たした馬場貴也。実績だけで評価すれば、2位以下を大きく突き放しています。
最優秀選手には具体的な選考基準がない以上、どちらが選ばれても不満が出てしまう状況。
特に白井ファンにとっては面白くない選考かもしれませんが、決まってしまったものは潔く受け止めましょう。
各部門の表彰選手と選考理由
その他各部門の表彰選手と選考理由についても紹介します。
「馬場貴也」最優秀選手
ボートレースダービー及び2GⅠ競走において優勝し、賞金獲得額が2位となるなど、年間を通じて最も優秀な成績を記録しました。
艇界屈指のウィリーターンでファンを魅了し、そのスピードを武器に圧倒的な強さを発揮しました。また、2022年は”初めてづくし”の1年だったように感じます。
- 初めて賞金ランキング1位でグランプリ出場
- 初めて最優秀選手に選ばれる
- 初めてグランプリファイナルに進出
まさに“馬場貴也の年”といっても過言ではないでしょう。その証拠に、昨年の優勝実績が強すぎる数値を示しています。
開催月/場 | レース | 進入/決まり手 |
---|---|---|
3月/びわこ | G2秩父宮記念杯 | 4コース/まくり |
3月/下関 | G1周年記念 | 3コース/まくり差し |
4月/戸田 | G1周年記念 | 2コース/抜き |
10月/常滑 | SGダービー | 2コース/差し |
現在、グレードレースでインコース以外からこれだけ優勝できる選手はごく僅か。滋賀支部初のグランプリ制覇を目指し、艇界最速レーサーのさらなる活躍に期待しましょう。
「末永和也」最優秀新人選手
新人選手の中で賞金獲得額、勝率、1着回数が1位となるなど、最も優秀な成績を記録しました。
124期養成所チャンプがいよいよ本格始動!
9月のG1ヤングダービーで優出を果たすと、10月ボートレースバトルトーナメントをまくり差しで初優勝を達成。2023年はトップルーキーにも選出されたので、G1に出場する機会も増えていくでしょう。
「白井英治」最多賞金獲得選手
最も多い賞金187,792,457円を獲得しました。
馬場貴也との年間獲得賞金争いは12月30日までもつれこんだ結果、最終的に50万円ほど上回って賞金ランキング1位を獲得。
随分前からトップ層で活躍し続けてきたので、グランプリ覇者はある意味”ようやく”といった感じ。獲るべくして獲ったと思えるトップレーサーです。
「池田浩二」最高勝率選手
最も高い勝率8.26を記録しました。
変幻自在のハンドルテクニックは衰えるどころか精度を増しています。常に高勝率を持っている印象ですが、最高勝率選手に表彰されるのは初。
2022年には9年ぶりのSG優勝を果たし、2023年一発目のレースでもすぐさま優勝。2013年以来のグランプリ制覇&賞金王に輝くにおいがプンプンしていきますw
「新開航」最多勝利選手
最も多い1着回数125回を記録しました。
今年最もインパクトのある飛躍を遂げた「新開航」選手。2022年の年間優勝回数はなんと10回!約1,600名いるボートレーサーの中で1位の実績を残しました。
「遠藤エミ」優秀女子選手・記者大賞・特別賞
ボートレースクラシックにおいて優勝し、女子選手初のSG競走覇者となるなど、ボートレース史上における偉業を成し遂げる、優秀な成績を記録しました。
SG優勝、グランプリ出場(13位選出)と、ボートレースの歴史を塗り替えた「遠藤エミ」選手。優秀女子選手の選出はもちろんのこと、記者大賞・特別賞の2部門にも選ばれました。
女子レーサーのSG制覇は当分無理だと思っていたので、優勝した時には涙が出るほど嬉しかったです。
この快挙を称え、2023年度版一発目のボートレースCMは遠藤エミがモデルとなり、女優「長谷川京子」が演じる内容となっています。
令和4年度の優秀選手表彰式典は2月に開催
昨年は新型コロナウィルスの影響で「優秀選手表彰式典」は中止となりましたが、今年は2月2日に開催予定です。
また、式典の様子は「JLC公式YouTubeチャンネル」で放送予定となっています。