福岡県の芦屋町にある「芦屋競艇場」について紹介します。
都市部にある「福岡競艇」とは違い、芦屋競艇があるのはのどかな風景の広がる田舎町。また、同県になる「若松競艇」から車で20分ぐらいの場所に位置し、あまり利便性が良いとは言えません。
ただ、現地へ行くことができなくても、ネット投票でぜひ参戦してもらいたいレースが開催されています。その名は「サンライズレース」。
ファンの間では有名なのでオッズは低くなりがちですが、競艇初心者でもレースの特徴だけ把握しておけば高い確率で的中することが可能です。
とりあえず当たりがほしい!手堅く勝ちたい!といった場合はぜひ参戦しましょう。
他にも、芦屋を攻略するための「出目・水面特性・決まり手の傾向」も詳しく解説しているので、お時間が許す限りお付き合いください。
直近好調の「エンカウント」。
以下は約1ヵ月間、無料予想に1日1万円賭け続けた収支です。
回りくどい説明はしません。勝てる競艇予想をお探しならこの機会にぜひ。
芦屋競艇場(ボートレース芦屋)とは?
芦屋競艇場は、福岡県遠賀郡芦屋町にあるボートレース場です。
1952年の開設当初は、近くに流れる遠賀川が競走水面に使われており、1969年に現在の場所に移転されました。すぐ北には航空自衛隊芦屋基地があり、さらに北には海(響灘)が広がる立地となっています。
芦屋といえば、2010年から実施されている「サンライズレース」が有名。このレースについては後ほど詳しくお伝えしますね。
現在ではG2以上を除くすべての開催が、朝の8時台に1レースが始まるプログラムとなりました。
隣の北九州市にあり、通年ナイターで行われる若松競艇場と、レース時間がかぶらないタイムスケジュールにもなったことで、地元ファンからは好評を呼んでいます。
芦屋競艇場へのアクセス情報
芦屋競艇場へのアクセス手段は、主にJR(公共交通機関)か自家用車。詳細を以下にまとめていますので、現地へ行く際はしっかりと確認しておきましょう。
無料バス、無料タクシーについては運行休止中の便もあります。詳しくは芦屋競艇場のオフィシャルサイトを必ず確認してください。
JR(公共交通機関)の場合
芦屋競艇場の最寄りとなるのは「JR遠賀川駅」。遠賀川駅で下車し、無料バスを利用するのが最も便利なルートとなります。
小倉方面からの経路は以下の通り。小倉から遠賀川までは、乗り換えなし(約30分)で行けます。
博多方面からの経路は以下の通りです。博多から遠賀川までは、直通の区間快速なら約46分で到着します。
自家用車の場合
◎北側ルート(赤)
- 若戸大橋口交差点を直進 (国道199号線へ進む)
- 鴨生田交差点を直進 (県道26号線へ進む)
- 芦屋浜口南交差点を左折し直進
◎南側ルート(青)
- 遠賀大橋を渡り、遠賀市街方面 (左方向) へ直進
- 約1.2km先、遠賀町役場前交差点を右折
九州自動車道からの経路
- 九州自動車道「古賀IC」で降りる
- 国道3号線を北九州方面へ直進
- 今古賀交差点へのスロープを降り、芦屋方面へ左折
無料駐車場は5000台収容!ビッグレースでも埋まることはないはず。
芦屋競艇場の施設概要
名称 | 芦屋ボートレース場 |
住所 | 福岡県遠賀郡芦屋町芦屋3540 |
公式HP | ボートレース芦屋 |
電話番号 | 093-223-0581 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
所属支部 | 福岡支部 |
主な選手 | 瓜生正義 大山千広 川上剛 松田大志郎 新開航 他多数 |
芦屋といえば、SG10勝レーサーの「瓜生正義」。
2024年11月現在、当地の優勝回数はダントツの16回。1着率45%も全24場で最も高い数字を記録しており、芦屋では文句なしに頼れる存在です。
他にも、ご当地レーサーの「川上剛」や、女子トップの人気を誇る「大山千広」などがいます。
ボートレース芦屋の主な特徴
競艇場によって、競走水面にはいろんな特徴の違いがあります。レース展開にも関係する要素なので、しっかりと頭に入れておきましょう。
プール型水面で水質は「淡水」
芦屋競艇場は「プール型の競走水面」を使用しており、水質は「淡水」。
塩分濃度が低い淡水は、浮力が小さくなります。その為、選手体重の差が艇のスピードに影響しやすい競走水面と言われています。
現在の最低体重基準値は、男子52.0kg・女子47.0㎏。この数字より重い選手が不利なのは間違いありませんが、あくまで参考程度の情報として覚えておきましょう。
体重差を技術でカバーする選手は多く、重量級の選手が淡水面の競艇場で優勝する例もたくさんあります。
予想する際は、選手の成績や技量なども材料に加えながら、あくまで数字上のハンデという認識で予想に役立ててください。
静水面の理由は「葦の群生」
芦屋競艇場は「比較的荒れない水面」とされています。その要因の1つとして、競走水面に生えているある植物が関係しているのです。
以下は、芦屋競艇場の航空写真。
ご覧の通り、バックストレッチ側には消波装置らしきものが見当たりません。1マーク付近(右上、黄色い丸印)を見てみると…
この場所にあるのは、葦(ヨシ)の群生です。
葦とは、湖や沼、河川に生えている多年生の植物。芦屋競艇場はプール型の競走水面ですが、このように自然をそのままに残した箇所も見られます。
自然の水辺では、沖からの波を弱めて岸を守る役割を果たしています。艇の航走による波をやわらげ、レースコースへの返し波を起こさせない、天然の消波装置となっています。
水位やうねりを起こす要因もないことから、穏やかな静水面でレースが行われていると考えて良いでしょう。また、葦には水質を浄化する働きもあるといわれており、1マーク付近だけでなくバック側全体に葦が生えています。
特に春から夏にかけて、レース中の背景に明るい緑の群生を見られるのが、芦屋競艇場ならではの光景といえます。
スロー進入が有利な2マーク側水面
ピットから2マークまでの距離は、全国平均より長い140mです。
ピット離れからの航走距離は長いですが、展示ピットの外側に本番ピットが設置されています。その為、外枠は2マークからかなり遠くなるため、進入が崩れることは比較的少なめです。
もう1つ、スロー勢に有利な材料が「短い待機行動時間」。
競艇場にはそれぞれ待機行動時間が設定されています。1分40秒~1分50秒の間でそれぞれ決められていますが、芦屋はスペースの割に1分40秒と短い設定です。
ちなみに、ピットから2マークまで101mの児島競艇場では、芦屋より5秒長い1分45秒となっています。
待機行動時間が短くなれば、アイドリングによって進む距離も短くて済みます。
時間が5~10秒変わるだけでも艇はかなり前に進んでいくため、スロー起こしからはスタートが決めやすくなるメリットにつながるのです。
枠番別のコース取得率を見ても、スロー進入となる内3艇は「枠番通りのコース取得率」は高く推移。
芦屋の進入については「スロー勢有利」と覚えておきましょう。
マイシロが取れる広い1マーク側水面
芦屋競艇場は「1マーク側のスペースが広い」ことも特徴のひとつ。
平均(43.46m)ですが、スタンド側の幅は53mとかなり広く取られています。マイシロをたっぷり取って、全速でターンする光景が多く見られるスピード水面となります。
バック側スペースの数字を参考に計算すると、1マークへの振り幅は約7m。10m以上の振り幅となる競艇場が多い中、1コースの逃げにとっては有利な条件といえるでしょう。
スタートが互角なら、イン逃げが決まる公算は大きくなります。
しかし、外からの攻めにも勢いがつく水面のため、最内のスリットが少しでも凹んだ時、抵抗が利かずに飲み込まれてしまう場面も少なくありません。
北風、西風をやわらげる「小高い丘」
芦屋競艇場は、強い風を受けることが少ない水面といわれますが、北西~西の方向にある小高い丘が関係しています。
国土地理院の地図によると、高い所では30m以上の標高があり(競走水面の標高は1.1m)、風よけの役割を十分に果たす存在となっているのです。
風は穏やかと考えて良し
芦屋競艇場で”5m以上の強い風”が吹くレースは極めて少なく、競走水面に与える影響は限定的と考えて良いでしょう。
強い追い風が吹けばダッシュ勢の捲り、強い向かい風なら2コース差しの可能性が高くなる、という傾向だけを覚えておけば問題はないと思います。
風向きの傾向については「夏場は向かい風、それ以外は追い風」となりますが、最近は、開催日や時間帯によっても変わりやすい特徴があります。
強く吹きそうな日は、リアルタイムで風向を要チェック!
1つだけ注意すべきなのは、台風の接近に伴う影響です。
九州が台風の通り道となりやすいシーズン(6~9月)には、風、波高ともにイレギュラーな状況となる可能性があります。
強風の場合、的中率重視ならなら「見」を推奨。万舟狙いも悪くはありませんが、プラス収支にするのは運ゲーとなるので…
芦屋名物「サンライズレース」の特徴
舟券の回収率アップにつながる可能性の高い「サンライズレース」。
モーニング開催なので早起きはつらいですが、ほぼ間違いなく”三文の徳”と感じるはず。
第1レースは朝の8時台
「サンライズレース」のタイムスケジュールは以下の通り。
各レースの時刻は変更となる場合もあるので、芦屋競艇場のオフィシャルサイト、またはライブ中継にて確認してください。
1レースの発走時刻は午前8時台。最終の12レースが15時までに終わるスケジュールとなっています。
1レースから舟券を買うとなれば、夜型の人にはツライ時間になるかもしれません。でも、このサンライズレースには「早起きは三文の得」といっても過言ではない、お得な番組がたくさん用意されているのです。
企画レースは1レース目が大チャンス
ご覧の通り、サンライズレースは「朝早いレース」ほど、舟券を絞りやすいメンバー構成となっています。
一番の狙い目は、1号艇にA級選手、あとの5名はすべてB級選手の構成となる、1レースの「サンライズV(ブイ)戦」です。
この1レースに限れば、1号艇の1着率は85%を超えており、迷うことなく舟券の軸に据えることができます。
また、A級選手の枠がすべて決まっている2レースと3レース、インに有利な進入固定の4レースも買い目を絞りやすく、回収率アップにつながるレースといえます。
高い勝算で勝負できるのは4レース目まで
「サンライズレース」は、早いレースほど予想しやすい傾向にあります。回収率アップを目指す場合は、買い目を絞れる序盤のレースでプラス収支にできるかがカギとなるでしょう。
1~3レースは、最も実力の高いA級選手が1号艇に入るので、荒れる要素は少な傾向。
4レースもスロー進入に有利な進入固定、そして1号艇にA級選手という条件なので、こちらも1号艇を軸に買える信頼度はかなり高いといえます。
ただし、サンライズレースにおいて、少ないリスクで勝負できるのは4レースまで。極論をいえば「収支のメドがついた時点で切り上げる」のが正しい判断。
収支が微妙なら5,7,8レースまで手を伸ばすのもアリですが、5レース目以降は、1号艇より格上の選手が2号艇より外側で出走する場合もあります。
予想攻略に役立つ出目ランキング・コース別勝率
競艇場によって出目・コース別の成績に違いがあります。その特徴を理解しておくだけで予想精度が向上するはず。
直近1年間の出目ランキング
順位 | 出目 | 回数 | 平均配当 |
---|---|---|---|
1位 | 123 | 161回 | 1,250円 |
2位 | 132 | 135回 | 1,341円 |
3位 | 134 | 130回 | 1,498円 |
4位 | 124 | 105回 | 1,239円 |
5位 | 135 | 102回 | 1,832円 |
6位 | 125 | 92回 | 2,124円 |
7位 | 142 | 89回 | 1,779円 |
8位 | 136 | 77回 | 2,982円 |
143 | 77回 | 1,777円 | |
10位 | 145 | 65回 | 2,939円 |
11位 | 153 | 56回 | 4,251円 |
12位 | 126 | 53回 | 2,211円 |
146 | 53回 | 3,089円 | |
14位 | 154 | 51回 | 3,253円 |
15位 | 152 | 49回 | 2,334円 |
さすが”イン勝率TOP3”にランクインする芦屋競艇。直近1年間の出目ランキングは15位まで全てイン逃げが占めています。
この実績が示す通り、よっぽど格下選手がインに座らない限り、逃げ主体の予想がベストかと。
1コースの1着率データは信用しすぎるな
1コース1着率は、60%を超える高い数字が並んでいますが、この1着率は言うまでもなく「サンライズレース」による底上げが含まれています。
芦屋のオフィシャルサイトによれば、1号艇に有力選手がいない6レースのイン勝率は44.9%。
この数字をそのまま全国データに当てはめた場合、戸田や平和島の1着率に匹敵する弱さとなるでしょう。
サンライズレースのイン勝率(85%)と差し引きで考えれば、通年で50%中盤あたり。よって、通常のレースでは「イン逃げが決まりにくい水面」と考えたほうが無難かもしれません。
通常の番組(6レース、9~12レース)、そして全レースが通常番組となるG2以上の開催では、特に注意が必要なデータといえます。
イン逃げ不発の場合は順当にスロー勢から
2~3コースの1着率についても、企画レースを除けばそれぞれ数%程度の上積みがあっていいかもしれません。
芦屋競艇は「捲りが強い水面」といわれていた時期も。しかし、サンライズレースによるイン戦の優遇や、チルトを跳ねる選手が減ったことなどの理由から、捲りの印象は随分と薄くなりました。
4カドについても、各艇のスリットが乱れた場合を除けば、上手く決まっても2着までという傾向が強め。1コースを信頼できない場合は、軸を2,3コースにすれば的中率アップするかも。
条件次第でアウト勢は2~3着候補に
芦屋が以前より捲りの決まらない水面であること、広いコース幅で1マークが遠くなることから、5,6コースから自力で1着を狙うのは至難の業といえます。
勢いでターンマークを回る選手が多い水面なので、一瞬は捲り差しが決まったように見えることもあるでしょう。
ただ、外を回る艇の伸びに負けて一歩届かない光景を良く見るので、5,6コースに不利な水面であるのはほぼ間違いなし。
とはいえ、突き抜けるのは難しいですが、5コースの2,3着は大いにあり得えます。さらに、5コースの攻めに乗った時の6コースも、展開次第では3着以内に含める価値はあると思います。
芦屋競艇のコース別決まり手
各コースの決まり手によって2,3着目の買い方が変わります。
「軸は読めたのにヒモが外れた…」なんてことにならないためにも、芦屋に挑むなら決まり手の特徴は把握しておいてください。
2コースは「差し」が7割
スピード水面の芦屋競艇場。2コースの勝ちパターンは、1コースの内側から捌く差しがほとんど。
差しと捲りの比率は「7:3で差し」となっており、スタートが揃った場合は基本的に差し展開になると覚えておきましょう。
3コースは外から「捲り」ベース
2コースが冷静な攻めの傾向が強いこともあって、3コースは競艇のセオリー通り「捲り or 捲り差し」の展開が多いです。
外から「捲り」で封じるか、間を突いた「捲り差し」の2つが大部分を占め、二段差しでの抜け出しについてはあまり見られません。
4カドは機力にまかせた外捲り
4コースの「捲り」は、スタートでカマシを決めて先マイでケリをつけるパターン。4カドから自力で1着を獲るには、スタートをバッチリ決め、頭ひとつ抜け出すことが大前提となります。
展開に恵まれた場合は「捲り差し」もありますが、その展開を予測するのは難しいかも。
「抜き」の数字が高い理由
「抜き」の決まり手は他の競艇場より多いです。その点について思いつく理由は2つ。
1つ目は、スピード水面ゆえに選手によってはターンが荒くなりやすいこと。全速で握った攻めが主体の水面では、競り合う場面でのターンミスも多くなるため、1周2マーク以降での逆転も増えます。
2つ目は、1周1マークの攻めだけで1着を奪う決め手に欠けること。
1周1マークでインを捉えることができなくても、2マーク以降の旋回でひっくり返すパターンとなった場合、決まり手は「抜き」となります。
芦屋と同じように、1コースの1着率が高い「大村競艇場」「徳山競艇場」の決まり手データでは同じ傾向が出ています。
【芦屋競艇場】まとめ
九州地区の「芦屋競艇場」についてまとめるとこんな感じ。
- 競走水面はプール型の淡水
- 「葦の群生」が静水面を保つ役割を果たす
- 待機行動はスロー勢に有利
- 1マーク側が広くスピード戦になりやすい
- 風は全般に穏やか
- 「サンライズレース」は大チャンス ※4レース目まで
- オフィシャルの1コース勝率は参考程度に
- 通常レースは2,3コースの1着も多い
- 2コースは差し、3コースは捲り・捲り差し
- 4カドは展開に恵まれないと…
芦屋競艇場の1レース(サンライズレース開催時)は、舟券が絞りやすく勝ちやすいレースです。朝から舟券を購入した人の特権だと思って、しっかり早起きして臨みましょう。
G2以上の開催においては、予想の難度が格段に上がります。できれば「サンライズレースの1~4レース目まで」に絞るのが、勝率アップの近道だと思います。
コメントお待ちしてます!