2月のG2レディースオールスターを最後に、全ての斡旋が削除。公傷など怪我による欠場、もしくは第二子の妊娠・出産による産休か?現時点で詳細な理由は公表されていない。
2023年3月の復帰後、2021年6月の江戸川以来、7度の優出に進むも優勝は達成できていない。
女子レーサーの中でも高い人気を誇る「竹井奈美」が、産休明けからようやく復帰!
2020年11月には師匠・桂林寛との「年の差婚」も大きなニュースになりましたが、1年7ヵ月ぶりとなるレース復帰は多くの競艇ファンが喜んだことでしょう。
今後、竹井奈美が目指す目標は、通算9度の優勝で一度も手にしていない女子王座&賞金女王。
そこで今回は、ママさんレーサーとしての活躍が期待される竹井奈美のキャリアをはじめ、プライベートについても触れていこうと思います!
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竹井奈美とは?
竹井奈美は平成元年生まれ、福岡県京都(みやこ)郡出身のボートレーサー。
2020年に競艇選手と結婚し、現在は夫とお子さんの3人家族。独身時代に語っていた趣味は、マリンスポーツ・旅行・ドライブ・乗馬・ロードバイクなど。
竹井奈美の公式プロフィール
公式画像 | |
名前 | 竹井奈美(たけいなみ) |
登録番号 | 4556(104期) |
生年月日 | 1989年7月31日 |
身長/体重 | 151cm/47kg |
血液型 | A型 |
出身/所属 | 福岡県/福岡支部 |
デビュー | 2009年5月12日 |
竹井奈美の出場予定や直近成績はオフィシャルの選手ページをご覧ください。
競艇選手を目指すきっかけは父親
竹井奈美がボートレーサーを目指すようになったきっかけは、競艇場へ連れて行ってもらった父親の影響。
自宅からほど近い若松や芦屋に行くことが多く、エンジン音や選手たちのヘルメット姿に「カッコいい」という感情が芽生えたといいます。
実は竹井奈美の父親も競艇選手を目指した時期があったのだとか。視力の問題で夢は叶わなかったようですが、娘がボートレーサーになったことで「自分の夢を叶えてくれている」と喜んでおられるそうです。
ボートレーサー養成所の成績
- リーグ戦勝率:4.99
- 準優勝戦進出:4回
- 優勝戦進出:3回
ボートレーサー養成所に入所したのは2008年。女子選手が3人しかいな104期生として、現G1覇者の男子選手に交じってまずまずの実績を残しています。
勝率(4.99)は可もなく不可もなくといった感じですが、準優4回、優出3回はご立派。
同期(104期)の注目選手
104期の出世頭と言えば「中田竜太」。2017年のヤングダービーなど複数の記念Vを達成し、この年は賞金ランキングベスト18に入り、年末グランプリにも選出されています。
中田竜太よりも早くヤングダービーを制した「松田大志郎」。2018年には年間8勝し、通算優勝回数は同期No.1を誇る実力者です。
2013年に中田竜太と結婚した「浜田亜理沙」。2015年に出産後、2016年秋に復帰。ママさんレーサーになってからも女子トップの活躍を続けています。
逮捕された「西川昌希」も104期
競艇界を震撼させた「西川昌希」も竹井と同じ104期生。
デビュー数年でA級昇格し、2014年には年間5勝する活躍。しかし、2016年頃から八百長(意図的な順位操作)をするようになり、2021年1月に逮捕されました。
同じボートレーサーである前に、1年間の厳しい訓練を共にした仲間。104期生たちは我々が感じている以上に驚いたことでしょう。
弟は111期「竹井貴史」
公式画像 | |
名前 | 竹井貴史(たけいたかし) |
登録番号 | 4737(111期) |
生年月日 | 1991年7月3日 |
身長/体重 | 170cm/54kg |
血液型 | AB型 |
出身/所属 | 福岡県/福岡支部 |
デビュー | 2012年11月13日 |
2歳下となる弟「竹井貴史」もボートレーサーです。
111期として2012年にデビュー。股関節のケガなどで長期離脱の時期もありましたが、2023年前期にA1復帰を果たしています。
ちなみに、もう1人いる弟も養成所に入所しましたが、残念ながらデビューはらず。とはいえ、2人の子供が自分の夢を叶えてくれたことは、父親にとって本当に嬉しかったはず。
以下の動画はそんな2人を描いた短編CM。
奈美・貴史の成長を写真と映像で追ったボートレース若松のCM。一家から複数のスターが誕生するとは…凄すぎますw
竹井奈美の師匠・弟子
竹井奈美の師匠および弟子2人を紹介します。
結婚相手は師匠の「桂林寛」
名前 | 桂林寛(かつらばやしひろし) |
登録番号 | 3726(75期) |
生年月日 | 1971年7月10日 |
身長/体重 | 166cm/54kg |
血液型 | A型 |
出身/所属 | 福岡県/福岡支部 |
デビュー | 1994年11月 |
竹井奈美の師匠、そして夫でもある「桂林寛」。
桂林寛は同支部で大先輩の75期。デビュー直後からイロハを教わった師匠でしたが、2021年1月頃のメディア報道で”20年11月に入籍”していたことが発覚しました。
結婚について当時のインタビューでは「いつも応援してくれていて、見守ってくれる存在。ありがたいです」と話しています。
1500勝レーサー桂林寛は竹井奈美の18歳年上。個人的に調査した限り、ボートレース界において師弟で結婚したケースは史上初みたいです。
弟子は「戸敷晃美・冨名腰桃奈」の2人
竹井奈美の弟子は、2020年に電撃結婚した美人レーサー「戸敷晃美」と、話題に尽きない「冨名腰桃奈」の2人。いずれも福岡支部の後輩レーサーです。
一番弟子の戸敷晃美は、出産を経て2022年に復帰。同年9月には悲願の初優勝を達成し、デビュー8年目にして初のA2級昇格を果たしています。
二番弟子の冨名腰桃奈は、持ち前の明るさで人気の高い女子レーサー。2022年8月に周回誤認で3ヵ月の出場停止処分を受けましたが、直近の成績はすこぶる好調のようです。
2023年3月には復帰した竹井、戸敷・冨名腰の子弟人で同レースに出場しています。
竹井奈美のデビューから初優勝
養成所試験に一発で合格した竹井奈美。
養成所のリーグ戦では優出3回など健闘を見せ、1年間の訓練生活を無事に終えて2009年春に卒業。地元福岡でボートレーサーのデビューを飾ります。
デビュー戦の相手はSGレーサー片岡雅裕
竹井奈美のデビュー戦は2009年5月12日、福岡一般開催の初日第1レース。
6号艇で出走した竹井の内側5号艇にいたのが、2022年のSGメモリアル覇者「片岡雅裕」。当時は23歳のB1級レーサーでしたが、ルーキーとは思えない走りだったと記憶しています。
レースでは大外6コースから4着でゴール。5着に終わった片岡に先着してのデビュー1走目となりました。
デビュー3節目で準優進出
デビュー戦の後は浜名湖で3着が1本のみ。新人なら仕方なしの成績が続いていた中、デビュー3節目の戸田でまさかの出来事に遭遇します。
この節は予選が3日間の短期シリーズ。竹井は初日に6コースから2着に食い込みますが、後が続かず予選突破は絶望的と思われましたが…
予選最終日に有力選手5名が航走指示違反で即日帰郷。さらに、ボーダーが下がったうえ男女W優勝戦で参加人数が少ないことから、得点率3.00の竹井まで拾われる事態に。
デビュー1期目の準優進出は田口節子以来9年ぶり。
準優は5着に敗れましたが、棚ボタとはいえ若くして上の舞台を踏めたのは価値ある経験だったに違いありません。
初勝利は同期・先輩をまくりで圧倒
その後の竹井奈美は、ゴンロクを並べることなく好走を続けます。そして待望の初1着は75走目の宮島一般戦。
2009年11月1日のG3女子リーグ5日目第1レース。同期2名(浜田亜理沙・篠木亜衣花)が同番組にいたことで、自身初となる4コース進入でのスタート。
カド位置からコンマ24のタイミングでしたが、内枠3艇が揃って遅れたことから絶好のまくりチャンス。そのまま内に絞り先マイに成功して1着でゴール。
デビュー75走目、半年足らずでうれしい初勝利(水神祭)を挙げました。
初優勝は遠藤エミらをまくり一撃
2010年以降も堅実な成長を続け、2013年前期に初のA級昇格。2014年には勝率6点台に乗せ、優勝候補に名前が挙がるほどの活躍。
そして、待望の瞬間は2016年6月7日、地元福岡のヴィーナスシリーズ優勝戦で訪れます。
女子界トップが出場する中で、竹井奈美は予選3勝をマーク。準優は2コースから2着に入って自身21回目の優出を果たします。
3対3の進入隊形で竹井は5コースからコンマ19のトップスタート。初勝利のレースと同じくスリットから内へと切れ込んで1マークを先取り、後続を引き離して1着でゴール。
内枠にいた遠藤エミ、松本晶恵を完封する殊勲の初優勝となりました。
出産を経て2023年春に戦線復帰
竹井奈美は2020年までに7回の優勝を達成。2017年にはSGオールスターに加え、実力で選出されるオーシャンカップにも初出場を果たす快進撃。
2021年も戸田と江戸川のオールレディースで優勝。年末のクイーンズクライマックス制覇を期待されていた中…
夏が過ぎて突如、竹井奈美の斡旋予定がすべて削除されたのです。
産休前最後の出走は2021年8月の福岡
2021年の竹井奈美は5月のG2レディースオールスターで優出3着。そして、8月のG1レディースチャンピオンを経て、地元福岡のお盆開催に出走しました。
予選で竹井は2勝5連対の好成績で準優に進みますが、2コースから3着に敗れて優出はならず。最終日の特別選抜A戦2着が長期休養前最後のレースに。
2022年春に第一子を出産
竹井奈美の出走予定が削除されたことを受けて、ファンの間では「妊娠か?それとも引退なのか?」といろんな憶測が飛び交っていました。
真相を明かしてくれたのは、福岡支部の大先輩「日高逸子」。
自身のブログに第一子を抱く竹井奈美と一緒に写っていたのです。実は、同支部の小野生奈の出産を公表したのも日高選手。お母さん的存在なのかもしれませんね。
長期欠場明けでB2級からのリスタート
ボート界では2016年4月から「産休・育休特例」が制定されいます。
対象となるのは、産休・育休によって長期欠場となった選手。”不出走期間が1年6ヵ月未満”であれば、復帰後は欠場前の級別(斡旋)を半年間保証する制度です。
ただ、竹井奈美の場合は欠場期間が1年7ヵ月だったため、復帰後は所属も待遇も最下位のB2級。
しかし、近年は売上の良さから女子戦や男女W開催を行う競艇場が増えており、実績のある選手ならB2級でも月2節以上の斡旋を受けることは珍しくありません。
しばらくは各地で一般戦やG3を走る姿が普通に見られると考えて良いでしょう。
復帰戦は福岡!2023年3月オールレディース
ママさんレーサーとなった竹井奈美が復帰戦に選んだのは、2023年3月7日の地元福岡。
実戦の勘を取り戻す練習はしたものの「少しずつ慣れていきたい」と前検で話していました。また、この開催には弟子たち(戸敷晃美・冨名腰桃奈)も出場していたので、復帰戦とはいえ強い姿を見せたかったはず。
初日の復帰初戦は4コース。1周1マークは4番手ながら、ブランクを感じさせない走りで順位を上げて2着でフィニッシュ。
3日目にはイン逃げで復帰初勝利を飾って準優にも進出。優出はならなかったものの、ファンの期待に応える活躍を魅せました。
竹井奈美の輝かしい過去実績
順調にいけば竹井奈美のA級復帰は2024年。
ただし、選考期間中のオールレディースで優勝した場合、B2でもG1レディースチャンピオン優先出場権は獲得可能。復帰1年目から賞金ランキング上位の可能性は残されています。
竹井奈美の年別獲得賞金(年収)
年 | 獲得賞金 | 女子順位 |
---|---|---|
2024年 | – | – |
2023年 | 19,307,000円 | 49位 |
2022年 | 産休 | – |
2021年 | 22,168,000円 | 34位 |
2020年 | 26,836,600円 | 18位 |
2019年 | 24,626,000円 | 16位 |
2018年 | 30,282,400円 | 10位 |
2017年 | 25,319,000円 | 15位 |
2016年 | 32,767,000円 | 6位 |
竹井奈美が長期欠場前に記録した年別の獲得賞金、順位、優出・優勝回数上記の通り。
クイーンズクライマックスは2016、2018年に出場。現時点でのキャリアハイとなる2016年の獲得賞金は、女子6位、男子を含めた総合72位です。
G2以上の重賞タイトルは未だ未獲得
- G2レディースチャレンジカップ(2016年大村)
- G1クイーンズクライマックス(2016年平和島)
- G2レディースオールスター(2021年芦屋)
G2以上の女子タイトル戦で優勝戦に進んだ3レース。
A2級で挑んだ2016年のクイーンズクライマックスは、優勝すれば平成生まれ初の記念覇者(当時)の可能性もありましたが、惜しくも2着という結果に。
ちなみに、地元開催で3着となった2021年レディースオールスターを制したのは小野生奈。同じ時期に産休から復帰し、新人の頃から「あこがれの存在」だと話す同じ支部の先輩女子レーサーです。
SGオールスター選出の人気は十分
開催年 | 開催場 | 投票順位 | 結果 |
---|---|---|---|
2015年 | 大村 | 36位 | 予選敗退 |
2017年 | 福岡 | 21位 | 予選敗退 |
2018年 | 尼崎 | 28位 | 予選敗退 |
2019年 | 福岡 | 15位 | 予選敗退 |
2021年 | 若松 | 30位 | 予選敗退 |
初めてA1級に昇格した2015年の大村オールスターがSG初出場。2017年には初日にイン逃げで1着。地元福岡の水面で嬉しいSG初勝利の水神祭を挙げることができました。
オールスター選出にはA1級が必須条件。これまでの人気を考えると、A1昇格さえ果たせば選手基準を満たす票は得られるはずです。
ただし、女子レーサーの出場数には制限(2023年は8名)があります。若手の人気レーサーが次々とA1級に上がってきていることから、これまで以上に結果でもアピールすることが求められるでしょう。
まとめ
結婚、出産を経て復帰した竹井奈美は「私生活とボートレースは別。これからも一走一走を頑張って走りたい」と話しています。
復帰初戦となった福岡では、最終日6コースから後手を踏みながら道中追い上げて3着に。ママさんレーサーになってもターンの技術は衰えることなく、女子賞金ランキング上位への返り咲きはすぐに達成してしまうかも。
一昔と比べて女子レーサーのレベルは確実に向上しています。その中でトップに立つのは険しい道のりでしょうが、復帰した竹井奈美のこれからに期待しましょう。
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