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若松競艇の特徴&コース別勝率・決まり手などの予想データ

若松競艇場の予想ガイド!水面特性やコース別勝率などの特徴まとめ

九州地区の一端を担う「若松競艇場」について解説します。

世間ではあまり知られていない「若松って実は…」がたくさん存在する競艇場です。それらの情報を知っておくと若松攻略に繋がるので、余すことなく紹介したいと思います。

もちろん、今回はお話することは全て根拠のある情報。競艇初心者をはじめ、目の肥えた競艇ファンの皆様にも、参考になる内容だとお約束します。

少し長めとなっていますが、どうぞ最後までお付き合いください。

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若松競艇場とは?

若松競艇場は、福岡県北九州市若松区にある競艇場です。

誕生したのは1952年、かつて存在した若松市によって開設。その後、若松市は隣接していた八幡、門司、戸畑、小倉市と合併、新しく北九州市が生まれました。

若松競艇場は開設当初の名前をそのまま残す形で存続し、現在に至ります。

若松競艇場の施設概要

名称ボートレース若松
住所福岡県北九州市若松区赤岩町13-1
公式HPBORTRACE若松
電話番号093-791-3944
営業時間14時00分~21時00分
所属支部福岡支部
主な選手瓜生正義
田頭実
篠崎元志
篠崎仁志
寺田千恵 他多数

福岡支部には、正義のヒーローと名高い超技巧派レーサー瓜生選手を始め、ベテランのインファイター田頭選手などが所属する支部です。

層がとても厚く、なんなら女子選手にまで強い選手が固まっている印象を持ちます。

有名どころのイン屋の選手も複数存在しており、おまけにキャラの濃いお笑い担当のような選手まで存在するなど、とにかくバラエティに富んだ支部と言えます。

トモロウ
2023年3月現在、総勢187名に登り一大勢力となっています。実力も支部の大きさも日本一と言って良いでしょう。

若松競艇場へのアクセス情報

若松競艇場には、公共交通機関および車で行くことができます。ただ、実際にどちらの行き方も試しましたが、近隣の方でなければ「断然、車をおすすめ」します。

というのも、若松競艇がある場所は予想以上に田舎だったから。

同県にある「福岡競艇場」のようなイメージで行ってしまうと、唖然とすること間違いなし(笑)決して悪い場所ではないものの、電車だとちょっと動きづらいかもしれません。

ちなみに、若松競艇場の周辺はこんな感じ。

若松競艇場へのアクセス情報②
若松競艇場へのアクセス情報

離れたところから来場する場合は特に、車で来た方が便利だと思います。ちょっと走らせれば観光スポットもあるので、可能であれば来るまでの来場を検討してください。

公共交通機関をご利用の場合

若松競艇場の最寄り駅はJR九州の奥洞海駅です。

筑豊本線で奥洞海駅を下車。その後、徒歩4分の場所に位置しています。奥洞海駅は1時間に3本ほどは停車する駅ですので、さほど待ち時間なく利用できると思います。

奥洞海駅の時刻表はこちらを参照ください。

お車をご利用の場合

若松競艇場には、車での来場ももちろん可能です。

公設駐車場が満車(全886台駐車可能)の場合は臨時駐車場の利用も可能となっています。しかも、これらの駐車場は全て無料です!

競艇場としては珍しいスペースも

若松競艇場には全国的にも珍しいスペースがあります。

  • わかわくらんど
  • ボルダリングパーク
  • プロジェクションマッピング

ボルダリングパークは、運動神経の良い私でも意外と楽しめる難易度設計。

わかわくらんどは、小さいお子さんなら1日中楽しめる遊具がキッズスペース。それ以外にもプロジェクションマッピングによるアトラクションなどがあります。

競艇ファンだけでなく、彼女(もしくは奥さん)や子供も楽しめる施設となっています。家族で来ても「早く帰ろうよ」とは言われないはずですw

若松競艇場 水面の特徴

若松競艇場の水面にはいくつかの特徴があります。

水面の特徴を知る上では、まず周辺環境を知る事が先決。周辺も含めた以下の地図をご確認頂きながら、一つずつご確認ください。

若松競艇場の水面特性

水面は洞海湾と接しているため海水

若松競艇場は、向かって右にある洞海湾と直に繋がっていることから、水質は海水となります。海水をプールにためたような水面ではなく、純度100%の海水です。

淡水や汽水と比較して、海水の特徴は大きく分けて2つ。

一つは、海水は塩水ですので浮力が付くため、体重差が影響しにくくなります。よって、普段から体重が重いことで成績を落としがちな選手だとしても、若松では良い走りをする可能性は高くなるでしょう。

もう一つは水が柔らかいこと。柔らかいと、舟がはねにくくなりターンもしやすくなります。逆に水が硬いと、艇がバンバンと跳ねやすく、乗りこなすのは大変です。

海水が柔らかい理由はズバリ「塩」が原因。

水を一つの物質に例えると、塩はいわゆる不純物といえます。どんな物質でも、不純物の入ったものは脆くなりますよね。

一方で不純物が入っていないものは同じもの同士がくっつき合い、いわゆる純度が増します。純度が増すと、物質は固くなります。

なぜ海水のほうが柔らかいのか?その理由を知っておくと、他の競艇場でも役立つので覚えておいてください。

潮の流れに注目

若松競艇場は洞海湾と直に接しているため、潮位差もあれば、うねりもあります。

しかし、図では洞海湾に近くみえるものの、その距離は10kmほどあります。従って、若松競艇場は「海から10km離れた海水の湖」とも言える環境です。

その距離によって”うねり”はそこまでなく、潮位差も大きい時で1.5mほど。他の競艇場より影響は小さいと言っても良いでしょう。

ただ、潮位差やうねり以上に注目すべきは「潮の流れ(潮流)」です。

若松競艇場は、洞海湾から派生した水流の先端部分となっています。この水流がちょうど川のような形態をとっており、潮は基本的にこの水流の通りにしか流れません。

そのため、満潮に向かう時間帯(追い潮)は、2マーク側から1マーク側に向かって潮が流れます。この潮流がまるで追い風のようになって、艇に推進力を与えるのです。

しかし、干潮に向かう時間帯(向かい潮)の時は、追い風とは真逆に1マークから2マークに向かって潮が流れるので、スタート時に向かい風のように抵抗が生じます。

若松はうねりや潮位差が少ない分、この潮流による影響が大きいのが特徴。レース当日の「潮汐表」を確認することをおすすめします。

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若松競艇場のコースレイアウト

若松競艇場には水面特性の他、コースレイアウトにも特徴が見られます。以下の図が若松競艇場の詳細なコースレイアウトです。

1マークとスタンドまでの距離はやや狭い

若松競艇場のコースレイアウトは、1マークとスタンドの幅がやや狭め。

その距離は41mとなっており、全国で7番目に狭いことになります。この距離が狭いと、1周1マークで窮屈な状態となり、マイシロが小さくなってしまいます。結果的に、差しにくい展開になるなどの影響があります。

データ上では確かにやや狭い若松競艇。ただ、全国平均は43mほどであり、その差はたったの2m。

実はそれほど大きな差はなく、後ほど紹介する2コースの連対率の高さや決まり手をみても、差しが弱いと言える水面ではありません。

とはいえ、狭い方なのは事実なので、頭の隅っこにしまっておいてください。

スタートラインと1マークの振り幅が少ない

上記で説明した距離以外に注目してほしいのは、スタートラインと1マークの振り幅です。

若松はスタートラインが50mであるのに対し、1マーク側は41mで、振り幅は9mとなります。

この振り幅の全国平均はおよそ12m強なので、その差は3mほど。つまり、若松の1,2コースは、他の競艇場より3m分、斜行しなくて良いということ。

1,2コースは直進しやくなるので、その分だけターンもしやすくなり、必然的に連対率が高くなります。事実、若松のインは比較的強く、また2コースの連対率も高めです。

若松は1マークとスタンドの幅ばかりが注目されがちですが、影響が大きいのは「振り幅」だと覚えておきましょう。

トモロウ
振り幅が小さめの若松競艇は”本命党向き”かもしれません。あとは信頼できる選手か?しっかりチェックしてください。

予想に活かせるコース別の入着率

若松競艇場は水面やコースレイアウトの特徴が組合わさった結果、コース別の成績に様々な特徴が現れています。

イン逃げ率はそこそこ高い

若松競艇のイン逃げ率は60%超え。全国的にみてもインの勝率は高い方です。

また、上記統計時期(2021年1月1日〜3月31日)のみならず、過去の統計を確認しても、全国で9番目に高い数値となっています。コースレイアウトが大きく影響していると思われ、1コース逃げやすい設計なのでしょう。

大村や徳山のような強さはありませんが、インコースに信頼できる選手がいる場合は、少ない点数に絞るのが攻略のカギとなります。

2コースの2着率は全国トップクラス

若松競艇場 コース別入着率の特徴 2コースの2着率は全国トップクラス

若松は2コースの2着率がとても高いです。同時期の統計では、2コースが強い徳山を超えています。

イン逃げ率同様、やはりコースレイアウトが影響していると思われますが、決してそれだけとは言えない理由がひとつだけあります。

それは「企画レース」の存在。詳しいことは追って解説しますね。

3着は4コースが優勢

若松競艇場 コース別入着率の特徴 3着は4コースが優勢

一般的に、3着率が高いのは3コースのイメージをお持ちかもしれませんが、3着率が最も高いのは4コースなんです。

3着率が3コースよりも4コースの方が高い競艇場は他にもありますが、それぞれ理由が異なります。若松の3着率が4コースが高い理由もまた、先と同じような企画レースが影響していると推察できます。

コース別決まり手は出目予想に欠かせない

続いて若松のコース別の決まり手の特徴について。若松のコース別決まり手はとても面白い結果となっています。各データをご覧いただきながら特徴を把握しましょう。

2コースはほぼ「差し」で決着

若松競艇場のコース別決まり手 2コース

2コースの決まり手は「ダントツ差し」となっています。

この74.3%という数字は、同時期の統計において全国2番目に高い数値です。ちなみに、同時期のレースは全国的に差し率が高くなる傾向。理由として考えられるのは大きく2つ。

  • 風が強い日が多く、インが流される
  • モーターの体積効率が高まり、パワーがでるのでスローの踏ん張りが効きやすい

風が強くて流されるというのは想像しやすいので説明不要かと。

下段の「体積効率」云々というのはあまり馴染みのないワード。気になる方は以下を展開してご覧ください。

体積効率とは

物質は熱を帯びると膨張します。これは空気も同じで、夏の直射日光で空気が熱せられると、空気も膨張します。その際、空気は膨張しますが、別に空気自体が増えている訳ではないというのがポイントです。そして、空気の中に入っている酸素の量も、あくまで増える訳ではなく、空気の広がりと一緒に酸素も拡散されていくのです。

一方、モーターは空気中の酸素を吸い込んで燃やし推進力を得ますが、酸素だけを取り込めている訳ではありません。あくまで吸い込むのは空気。モーターの大きさは決まっているので、一度に吸い込める空気の量には限りがあります。

膨張されて薄まった空気の中には、当然のごとく酸素も薄まっているので、薄まった酸素を取り込みながら走らざるを得なくなります。そのため、競艇の場合は夏季はモーターのパワーが低下しやすく、スピードが乗るのも遅くなり、スローが弱くなる傾向にありがちです。

逆に冬季はその逆の現象が発生し、空気が冷やされることで空気自体が凝縮し、酸素も密度が高くなるのでスローが強くなる傾向にあります。スローが強くなるということは必然的にインが強くなるということに繋がりますが、同時に2コースも強くなるので、自ずと1-2 ないし2-1が多くなるというのがメカニズムです。

以上のような理由から、若松のみならず全国的に冬はインや2コースが強くなりがち。

若松の場合は特に、2コースの差し率が顕著であるため、2コース優勢時にはまず差しを第一選択として予想してみると良いでしょう。

3コースは捲りが最も高い

若松競艇場のコース別決まり手 3コース

若松の3コースの決まり手は「捲り」が最も多いです。

通常、インの強い水面のコースの多くは、捲り差しが多くなりがちです。しかし、若松では3コースの捲り決着の方が7%近く高くなっているのです。

この要因は、インを含め2コースが強いことが関係していると思われます。一般的に3コースの捲り差しは高度なスキルを要します。

スローからスタートを踏み込んで艇をスピードに乗せ、トップスピードに到達するくらいのところで、スローと2コースの隙間をターンをしなければなりません。

そんな中、若松のようにインも2コースも強いとなると、当然捲り差しは難しくなります。

そこで、どうせならいっそのこと多少強引にでも捲って、インも2コースも自身の引き波に嵌めて一気に突き抜ける方が容易いという推測が成立するのです。

3コースの捲りは特にインが残しにくく、ヒモ(2着)を絞りにくい印象。どうしても予想できないレースは、ヒモを多めに入れておく方が良いかも。

4コースは「捲り」が優勢

若松競艇場のコース別決まり手 4コース

4コースの決まり手は「捲り」が最も多いです。差し・捲り差しも20%を超えているものの、それらを足しても捲りには及びません。

3コース同様、インコースの強さが大きく影響しており、先マイした艇の隙間を差すのは難しいのでしょう。その為、逃げた1コースを捉えるにはスタートをバッチリ決め、全速ターンで外側から捲るしか勝ち筋がないのかもしれません。

4コースが捲りを決めた際の2着目ですが、「4-1」が本命、その次に「4-5」といった感じ。「4-2」となる確率も意外と高いので、出走表によって予想を組み立ててください。

若松競艇場の企画レース

コース別成績の箇所にて、散々煽ってきた企画レースについて語らせて頂きます。若松には2つの企画レースが設けられています。

  1. 進入固定戦隊5レースジャー
  2. エイドビート

本命党におすすめ!進入固定戦隊5レースジャー

5レース目の「進入固定戦隊5レースジャー」は本命党におすすめしたいレース。基本的に1,2,4コースに主力選手を配置する傾向にあり、荒れることが少ないからです。

コース別成績では、インが強いことや2コースの2着率が高いことに加え、3着率で最も高いのが4コースであることをお伝えしました。

これらは全てこの5レースジャーが寄与していると考えられます。一方で、穴党に無縁のレースかといえばそうとも言い切れません。

ここで注目したいのが3コース。3コースの選手はこのレースの趣旨を当然知っており、自身のプライドに懸けて1,2,4の組み合わせを阻止しようと試みます。また、スタートを決めないと4カドの捲りに遭う可能性もあります。

とはいえ、若松の5レースで私がよく購入する買い目は「1-234-234」の6点。番組によっては「1-24-24」の2点に絞ることもあります。

トモロウ
3コースが実力下位の選手ならなおさらおすすめ!トリガミだけ注意し、手堅くプラス収支を勝ち取りましょう。

中穴党にはエイトビートがおすすめ

エイトビートもまた、本命党にとって予想しやすいレースの一つです。

概要にはインにA級となっていますが、A2はあまり見かけず、ほとんどが主力級のA1選手。さらに2,3コースにもA級を配置することが多く見られ、本命寄りの決着が多め。

これもまた、コース別のイン勝率の向上や、2コースの連対率向上に寄与していることが伺えます。また、2連単はかなりの確率で本命決着となるので、的中率を上げたいなら狙うべきです。

ただし、時折見かけるのが3着の穴

若松を知っている人は本命筋しか買わないので、3着が荒れるだけで高配当になりがち。資金に余裕がある際は、3着を流しておくと特大回収に繋がるかもしれません。

若松競艇場のまとめ

若松競艇場についてまとめるとこんな感じ。

  • 競艇場内に多目的スペースあり
  • 水質は海水
  • うねりや潮位の差はあまりない
  • スタンドまでの距離はやや狭い
  • 振り幅は少なくマイシロが小さい
  • イン逃げ率はそこそこ高め
  • 2コースの差し信頼度は高め
  • 3,4コースの決まり手は捲り優勢
  • 企画レースは本命党におすすめ

これらを把握しておくことで、回収率向上に繋がるはず。

ナイターレースを開催する数少ない競艇場でもあるので、参戦する機会が多い方はぜひ参考にしてください!

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