2024年10月4日、137期生の入所式が行われた。たまたまかもしれないが、これまでの期と比較して”コネ入所”が明らかに減少している。
養成所の卒業生を見ていて「親子・兄弟・親族」とかやたら多くないか?そう感じてしまい…。居ても立っても居られずこうしたペンを走らせています。
予め伝えておきますが、これから話すことは全て個人的な感想です。
決してそうした事実はないと信じているので、中年オヤジの戯言、そして信憑性の低い情報としてご確認ください。
気を悪くされた方がいたら申し訳ありません。気になったことは掘り下げないと収まらない性分でして…
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養成所試験をコネで裏口入学?疑う声はそこそこある
ネットサーフィンしていると「コネ入学」を疑っている人は意外と多いです。
Yahoo!知恵袋の声
- ボートレーサーになるのは難しいですか?
-
縁故採用が多い。推測ですが、現役選手や引退した選手とのコネなど、試験で優遇されているのではないかと思われます。
- ボートレーサーの関係者って優遇されやすいの?
-
忖度はどこにでもある!スポーツ推薦があるように、養成所に入るにはコネが影響してるかも。でも卒業は別。入所の段階で姻戚は数名いましたが、デビューできなかった者もいます。
- ボートレーサーになるのは簡単?
-
おそらくコネが多分に必要な業界だと思われるので、コネが無ければ百倍以上かと。
紹介したのは抜粋しているので、全文を確認したい方は「Yahoo!知恵袋」で検索してください。
ツイッターの投稿
#競艇 #ボートレーサー#競艇選手
— バズ (@ryya44397449) June 25, 2019
競艇選手ってラッキーだよな。
身長、体重、視力基準以内なら
誰にでも出来る職業。
学校に入るの難しいみたいだけど、
身内、親族は頭悪かろうが合格する。
あとはコネだったり。
だから競艇選手って凄いって思わない。ラッキーの集まり。教われば誰でも出来るって事
人気女子レーサー「平山智加」選手に「コネ入学ってありますか?」と質問する強者までいました。もちろん、平山さんからの回答は付いてませんがw
少数ではありましたが、私と同じような疑問を抱いている人は一定数いるようです。それも全て、入所する顔ぶれが関係しています。
ボートレーサー養成所に入所した選手の姻戚関係
130~133期で姻戚関係のある選手を紹介します。それ以外の選手についてはボートレースオフィシャルサイトの特設ページをご覧ください。
137期の選手&姻戚関係
入所者 | 姻戚 | 備考 |
---|---|---|
斉藤彪 | 斉藤昭夫(祖父) | 元競艇選手 |
鳥本智史 | 中野孝二(従兄弟) | 競艇選手 |
藤田康生 | 藤田竜弘(父) 藤田靖弘(叔父) 鈴木成美(叔母) | 競艇選手 |
西村宙莉 | 角翔太朗(従兄弟) 稲原瑞穂(従姉弟) | オートレーサー |
- 養成員総数:49名
- 姻戚関係者:4名(8.1%)
136期の選手&姻戚関係
入所者 | 姻戚 | 備考 |
---|---|---|
寺田夢生 | 寺田祥(父) 寺田空詩(妹) | 競艇選手 |
谷海夏人 | 谷勝幸(父) | 競艇選手 |
塚越陸斗 | 塚越海斗(兄) | 競艇選手 |
筒井優大 | 筒井敦史(父) | 競輪選手 |
中岡駿 | 中岡正彦(父) | 競艇選手 |
吉田譲太 | 吉田彩乃(姉) | 競艇選手 |
中澤英里 | 中澤和志(父) | 競艇選手 |
櫻井隼 | 櫻井優(兄) | 競艇選手 |
大沼宗一郎 | 大沼宗雄(父) | 元オート選手 |
- 養成員総数:52名
- 姻戚関係者:10名(17.3%)
135期の選手&姻戚関係
入所者 | 姻戚 | 備考 |
---|---|---|
金子怜央 | 金子猛志(父) | 競艇選手 |
赤松咲香 | 赤松誠一(父) 赤松秀展(叔父) | 競輪選手 |
木山大聖 | 木山誠一(父) | 競艇選手 |
佐藤陽哉 | 佐藤太亮(兄) | 競艇選手 |
鳥居塚嶺王 | 鳥居塚孝博(父) | 競艇選手 |
三浦遙斗 | 常住蓮(再従兄弟) | 競艇選手 |
高橋涼夏 | 関浩哉(従兄弟) | 競艇選手 |
- 養成員総数:51名
- 姻戚関係者:7名(13.7%)
134期の選手&姻戚関係
入所者 | 姻戚 | 備考 |
---|---|---|
陽本武蔵 | 陽本麻優(姉) 鈴木翔太(従兄弟) 東間勇気(叔父) | プロバスケ選手 元プロ野球選手 元プロサッカー選手 |
香月大輝 | 香月大介(父) | 競艇選手 |
樋江井舞 | 樋江井愼祐(父) | 競艇選手 |
谷口丞 | 吉川昭男(叔父) 吉川喜継(叔父) 吉川晴人(従兄弟) | 競艇選手 |
今坂聡佑 | 今坂勝広(父) 今坂晃広(叔父) | 元競艇選手 競艇選手 |
大森敬太 | 大森千恵(祖母) 勝元忠彦(曾祖父) 勝元博文(大叔父) 勝元忠司(大叔父) 大森健二(従伯祖父) | 元競艇選手 |
齊藤廉 | 齊藤仁(父) | 競艇選手 |
西岡蒼志 | 西岡顕心(兄) | 競艇選手 |
萩原丈太朗 | 萩原秀人(父) | 競艇選手 |
佐藤世那 | 佐藤右京(兄) | 競艇選手 |
- 養成員総数:52名
- 姻戚関係者:10名(19.2%)
133期の選手&姻戚関係
入所者 | 姻戚 | 備考 |
---|---|---|
石川航 | 石川徹(父) | B&Gなごや海洋クラブ代表 |
鈴木唯央 | 鈴木唯由(父) | 元競艇選手 |
川添雄大 | 川添英正(父) | 元競艇選手 |
影山りさ | 影山雷人(叔父) | ボートレース宮島場内映像勤務 |
一色颯輝 | 一色雅昭(父) 一色凌雅(兄) | 競艇選手 |
田上航大 | 安河内将(再従兄弟) 安河内健(再従兄弟) | 競艇選手 |
水野佑哉 | 水野達稀(従兄弟) | プロ野球選手 |
香川陽太 | 香川素子(母) 飯山晃三(父) 香川颯太(兄) | 競艇選手 |
岩野倖大 | 江原正義(祖父) | 競艇選手 |
三嶌さらら | 三嶌誠司(父) 三嶌こころ(姉) | 競艇選手 |
金子龍斗 | 金子龍介(父) | 競艇選手 |
山下智己 | 山下大輝(兄) 山下拓巳(兄) | 競艇選手 |
樫葉新心 | 樫葉次郎(父) 岩崎芳美(母) | 競艇選手 |
瀬川大地 | 瀬川公則(父) | 競艇選手 |
出畑孝成 | 出畑孝典(父) | 競艇選手 |
- 養成員総数:52名
- 姻戚関係者:15名(28.8%)
132期の選手&姻戚関係
入所者 | 姻戚 | 備考 |
---|---|---|
近江谷友志 | 近江谷好幸(伯父) 近江谷杏菜(従姉弟) | 長野五輪出場カーリング選手 バンクーバー五輪出場カーリング選手 |
若林麗 | 若林樹蘭(弟) | 競艇選手 |
滝沢織寧 | 滝沢芳行(父) 滝沢崚(兄) | 競艇選手 |
葉山隆登 | 伴都美子(従兄弟) | 歌手 |
坂本一真 | 坂本徳克(父) | 競艇選手 |
三嶌こころ | 三嶌誠司(父) | 競艇選手 |
豊田祥生 | 豊田訓靖(父) | 競艇選手 |
水谷理人 | 南部圭史(遠縁) | 元競艇選手 |
西丸敦基 | 西丸侑太朗(弟) | 競艇選手 |
横田海人 | 横田幸祐(父) | 元ジェットスキー選手 |
松本悠平 | 松本光平(父) 松本州平(祖父) | 元競輪選手 |
富永夏哉人 | 富永昌久(父) | 競輪選手 |
草場周利 | 草場康幸(叔父) | 競艇選手 |
酒井崚雅 | 酒井俊弘(父) | 競艇選手 |
勝田匠 | 勝田幸伸(父) | 競艇選手 |
青木舞子 | 青木義一(伯父) | 元競艇選手 |
藤森拓海 | 藤森陸斗(兄) | 競艇選手 |
森雄利 | 森滋美(母) | 大村開催従業員 |
土屋蘭 | 土屋南(姉) 佐藤翼(義兄) | 競艇選手 |
- 養成員総数:50名
- 姻戚関係者:19名(38%)
131期の選手&姻戚関係
入所者 | 姻戚 | 備考 |
---|---|---|
佐々木海成 | 佐々木大河(兄) | 競艇選手 |
鈴木章司 | 鈴木貴司(父) | 元競艇選手 |
吉川雄之 | 吉川元浩(父) | 競艇選手 |
片岡亜沙人 | 片岡大地(兄) | 競艇選手 |
登みひ果 | 登みつよ(母) | 元競艇選手 |
小玉啓太 | 常住蓮(遠縁) | 競艇選手 |
松田真実 | 爾見照雄(祖父) | 元競艇選手 |
山下拓巳 | 山下大輝(兄) | 競艇選手 |
松本千翔也 | 松本浩一(父) 松本一毅(兄) | 競艇選手 |
大畑海里 | 大畑清志(伯父) | 元競輪選手 |
石渡翔一郎 | 石渡鉄兵(父) | 競艇選手 |
廣瀬凜 | 廣瀬篤哉(従兄弟) | 競艇選手 |
- 養成員総数:52名
- 姻戚関係者:12名(23.1%)
130期の選手&姻戚関係
入所者 | 姻戚 | 備考 |
---|---|---|
大庭拓海 | 大庭元明(父) | 競艇選手 |
岩田凌 | 岩田徹(父) | 元プロ野球選手 |
小宮涼雅 | 小宮淳史(父) | 競艇選手 |
西村春人 | 西村真也(父) | 競艇選手 |
秋葉侑亨 | 秋葉二三四(母) 秋葉弘美(叔母) | 元競艇選手 |
鈴木遥希 | 鈴木雅希(兄) | 競艇選手 |
本田愛 | 本田哲也(父) 本田真弓(母) | 元モトクロス選手 元バレーボール実業団選手 |
藤原仙ニ | 藤原吾郎(父) | 馬の調教助手 |
- 養成員総数:51名
- 姻戚関係者:8名(15.6%)
親子・兄弟・親戚が優遇されていると感じる理由
姻戚関係がある者への”忖度”は少なからずあると思っています。その理由をいくつか紹介しておきます。
入所者数に対して明らかに多すぎる
期 | 入所者数 | 姻戚関係(割合) |
---|---|---|
133期 | 52名 | 15名(28.8%) |
132期 | 50名 | 19名(38.0%) |
131期 | 52名 | 12名(23.1%) |
130期 | 51名 | 8名(15.6%) |
上記は期別の「姻戚関係にある者が占める割合」ですが、パッと見、どのように感じたでしょうか?
私は想定以上の多さだと感じました。
132期に至っては総数52名に対し、親や兄弟などにボートレース関係者がいる養成員は19名。全体の38%を占めており、3人に1人は姻戚関係にあることが分かります。
その数値を見て「一切の忖度は働いていない」と受け取る方が難しい気がするのですが…。
ボートレーサー養成所の合格倍率は約30倍
ボートレーサー養成所の試験は1年に2回実施されます。
期によって違いはあるものの、応募者数は1,500名程度。それだけの受験者数でありながら、合格通知が届くのはたったの50名ほど。倍率は30~50倍とも言われる狭き門なのです。
しかも、定員50名の中には「スポーツ推薦」の者も含まれます。その為、一般試験から応募すれば合格率はさらに低下するでしょう。
そうした状況において、姻戚関係がある者の合格率は20%以上(130期以外)。
どう考えたっておかしくありませんか?
仮に倍率が40倍だったとすると、40人に1人しか合格しない訳です。そのうえで、4人に1人が関係者であることを私の頭では理解できません。
もちろん、ボートレーサーの息子または娘であれば、父親から受け継いだDNAが備わっているかもしれません。しかし、それ込みでも偏りすぎているように思えます。
3次試験まで進んだ受験者の告白
以下は、実際にボートレーサー養成所の試験を受けた女性の告白です。かなり真実味のある情報だったので、他サイトのインタビュー内容を引用しています。
※部分的に文章の省略、言い回しを変えています。
二次試験に進む前に再度一試験の時よりも詳細な履歴書を書かされます。その項目の1つに「競艇関係者との続柄」を書く欄があるんです。盲目は「縁故関係:」みたいな感じ。(中略)
それで、試験中に泊まる部屋は6人部屋なんですが、携帯もないので空いた時間などは同じ部屋の人たちと話すんですよ。(中略)
するとやっぱり、お父さんがボートレーサーだったり、叔父さんがボートレーサーだという人が1人か2人いるんですよね。(中略)現に同部屋にも2人いました。
それで、私は体力試験に関しては回りより優れていて、1500m走は女子で2番目だったり、腕立て伏せが1分で40回以上できたり…。少なくとも父がボートレーサーという人より試験結果は圧倒的に上でした。
でも、2次試験で私は脱落し、その人は残っていたんです。ホールに残っている人を見ると、体力試験などはそれほどできてない印象の人も残っていました。そして後々合格者一覧を見ると、名前の横には
「父が、祖父が、兄弟が、叔父が、従妹ボートレーサー」というのを見て、私は悔しいというかやるせない気持ちになりました。
まぁでもそんなのはどの世界にもあることだと分かっていたので、自分で自分に言い聞かせて、そこに関しては気にしないようにしたんです。でもやっぱりモヤモヤは残るというか…
引用元:極秘試験の実態やコネの有無を受験者にインタビューしてみた
他サイトのインタビュー記事なので、100%真実である確証はありません。
ただ、1次(学科・体力試験)、2次(適正・体力試験)を体験した者にしか分からない情報が沢山あり、ノンフィクションである可能性は高いと感じています。
仮に事実だとしたら、姻戚関係のない者にとって不平等すぎる環境。訴えても良いレベルだと感じますが…
優遇しているなら事実を公表すべき
ご存じかと思いますが、近年のボートレース人気は半端ない勢いで伸びており、2兆円を超す過去最高の売上を記録しました。
それと同時にやたら増えたのが「高年収」を謳ったボートレーサー募集。
当然、これを見て「自分もボートレーサーになりたい!」と感じる若者もいるはず。大学まで出ても年収は300万円ぐらいなので、10~20代の若者が興味持つのは当たり前。
しかし、実際に応募すると合格者の20%以上がボートレース関係者…。大々的に夢を与えておいて、これではあまりにも酷すぎるような気がします。
だったら応募させる段階から「親族に関係者がいる者は優遇します」と告知すべき!その方がよっぽど諦めもつくでしょう。
そもそも、ボートレーサーの募集をしなくても十分集まるのに、なぜテレビCMまで使って宣伝しているのか謎。あくまで勝手な妄想ですが…
- 若年層の認知度上昇
- ボートレース人気をさらに高める
- 舟券の売上に貢献
もし、これが狙いだったら我々ユーザーはまんまと騙されてますねw
まとめ
最後まで読んでくれた方なら、養成所の試験で「優遇されている選手がいる」と感じたのではないでしょうか。
131期からデビューした「野田省吾」選手のように、スポーツ推薦を採用しているのは良いことだと思います。ただ、一般枠の合格率に関しては、1人の競艇ファンとして納得ができません。
ボートレースは国土交通省(国)が所管する公営競技。
よって、ボートレーサーは公人とも言えるので、その人員を選ぶ採用基準は”公正かつ平等”であってくれることを願います。
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